若さ、情熱、使命感--若手経営者の起業のきっかけ

注目若手経営者が語るビジョンと経営 #1/5

IVS 2015 Spring Miyazaki
に開催
IVS 2015 Springの本セッションにアカツキ・塩田元規氏、freee・佐々木大輔氏、ラクスル松本恭攝氏、ランサーズ・秋好陽介氏の若手経営者4名が登壇。モデレーターを務めるグリー・田中良和氏の進行で「若手経営者が語るビジョンと経営」をテーマに意見を交わしました。本パートでは、自己紹介として会社の事業内容と起業にいたるまでのきっかけについて語りました。

若手経営者が語るビジョンと経営

田中良和氏(以下、田中):田中です、よろしくお願いします。私はいつもこちら側(スピーカー側)に座って話す機会が多かったんですけども、それだと公の立場として言えないことが多いなと思いまして。これからはおもしろいことを言うのは若い人に任せようということで、今回はモデレーターでお役目をいただいております。

今回は「若手経営者が語るビジョンと経営」ということで、アカツキの塩田さん、freeeの佐々木さん、ラクスルの松本さん、ランサーズの秋好さんに来ていただいています。

最初は簡単に自己紹介や起業のきっかけについて話していただいて、その後に僕のほうからいくつか質問したいと思います。

最後にQ&Aのセッションも用意していますので、皆さんの方で質問したいことがあれば受け付けるということで考えています。ということで、初めはアカツキの塩田さん、お願いします。

社会問題をゲームで解決する

塩田元規氏(以下、塩田):皆さん、こんにちは。アカツキの塩田です。よろしくお願いします。まずアカツキという会社なんですけども、5年前につくっていまして、来週月曜日に5周年です。ありがとうございます。

今はメンバー全員で210人ぐらいいます。台湾に25人ぐらいと、アカツキは「応援団」っていう仕組みを取っているので、応援団を10名入れたら210人っていう感じですね。

主な事業はゲームをメインでやっているんですけれども、僕たちは「感情を報酬に発展する社会」という社会ビジョンを置いていまして、一人ひとりがワクワクしたりとか、愛でつながったりとか、そういうのが巡る社会にしたいと本気で思っていまして、ゲームにはその力があるって信じて仕事をしています。

ですので、僕らのゲームは「人の心を動かすこと」という定義で、今はエンターテインメントとしてスマホのゲームをやっています。これからは「パワー・オブ・ゲーミング」と言って、社会課題をゲームで解決するということをやっていこうかなと思っています。

塩田:僕はもともと理系の大学だったんですけれども、ベンチャーをつくると決めて一橋のMBAに行って、DeNAに新卒で入って営業をやりまして、その後起業をしています。

起業の経緯としては、僕は父親を早くに亡くしていたので、「どうしたら命を燃やして死ねるか」みたいなことをよく考えてたんですけども、大学のときに「ハッピーカンパニープロジェクト」っていう、世の中で長期的に成長してて、働く人もお客さんもみんな幸せにしそうな会社をピックアップして、その経営者に経営哲学をインタビューするっていう団体を立ち上げました。

そこでさまざまな経営者に出会って、20歳のときに「自分も世界を変える幸せな企業をつくろう」と決めて、27歳で会社をつくったという形になります。今日はよろしくお願いします。

田中:ありがとうございました。続いてはfreeeの佐々木さんよろしくお願いします。

バックオフィスの業務をクラウドで自動化

佐々木大輔氏(以下、佐々木):こんにちは、freeeの佐々木です。「私はスモールビジネスに携わるすべての人が、創造的な活動にフォーカスできるよう」というビジョンを持って、freeeという会社をやっております。

何をやっているかというと、小さなビジネスで必ずあるバックオフィスの業務をクラウドで自動化しようということをやっております。具体的には、クラウド型の会計ソフトと給与計算ソフトの提供ということをやっています。すでに会計ソフトに関しては30万以上の事業所に利用いただいています。

給与計算ソフトに関しても、今まで給与計算ってすごく大変な作業で、タイムカードからすべてデータを集計して、給与計算して、みんなに紙の給与明細を配るっていうようなことをやっていたんですけど、それを会社から見るとワンクリックでできるというようなものを去年リリースをして、こちらも現在非常に好評ということになっています。

会社としては3年前に創業して、来年で3周年です。プロダクトを出したのは2年前ですので、プロダクトとしては2年目ということになります。従業員数は100名超で、去年引っ越しをしたんですけど今はオフィスもパンパンでどうしたもんかというところで頑張っています。

佐々木:クラウド会計ソフトってまだ新しい領域なんですけども、その中でトップシェアを達成しています。この事業を立ち上げる経緯としては、僕自身、これを始める前の20代はさまよえる20代を過ごしていて。

最初博報堂に入って、投資ファンドに入って、その後スタートアップのCFOをやって、Googleに入って、と4回転職をして。Googleには5年ぐらいいて、その後今の会社を立ち上げたという経緯です。今日はよろしくお願いします。

田中:ありがとうございました。じゃあラクスルの松本さんお願いします。

印刷業界の構造を変えたい

松本恭攝氏(以下、松本):はじめまして、ラクスルの松本と申します。ラクスルという会社は2009年の9月に立ち上げまして、気ついたら7年目に入ろうとしている、結構時間が経った会社です。印刷のeコマースをやっています。冊子や名刺、今お手元にあるIVSのチラシだったり、そういったものをeコマースの形で印刷をしてお客様にお届けするということです。

特長としては、印刷会社なんだけれども印刷工場は持っておらず、全国に印刷会社のネットワークを持っています。

印刷会社さんで機械は持ってるけど全然動いていないみたいなところを、例えば3シフトあったら1シフト分借りるとか、朝の9時から12時まで借りるとか、非稼働な時間を活用して印刷をしてもらって、届け先の近くで印刷をして納めるというような、ファブレスの、流行りの言葉でいうとシェアリングエコノミーみたいなところをB to Bの領域でやっています。

今は従業員は115名という形で、社員数30名という人数でやっています。「仕組みを変えれば、世界はもっとよくなる」というビジョンを掲げていまして、古い産業にインターネットを持ち込んで、産業構造自体を変えて、世界をもっとよりよくしていこうという考えで会社をやっています。

2013年にスタートをして、この事業を始めて今2年ぐらい経っていて、我々のお客様の9割が100名未満の中小企業なんですが、そういった中小企業の15万アカウントの会員のお客様に利用していただいているという状況です。

自己紹介と起業のきっかけみたいなところでいうと、もともと2008年にA.T.カーニーというコンサル会社に入って、在籍していたのは2年ぐらいだったんですが、そのときにいろんな会社のコスト削減に携わって、企業のB to Bの間接費を見ていくと、その中で印刷がいちばん削減率の高い間接費だったということで、すごく非効率な業界だなと思ったんです。

市場が6兆円あって、印刷会社は当時3万社。大変数が多くて、コンビニが4万5千軒ぐらいだったので、コンビニの3分の2ぐらいの数の印刷会社があって、これはネットを使うと何か変わるんじゃないかな、インパクト出るんじゃないかなと思って印刷業界で起業したという流れです。どうぞよろしくお願いします。

東京から地方への仕事の再分配

田中:ありがとうございました。それではランサーズの秋好さんお願いします。

秋好陽介氏(以下、秋好):こんにちは、ランサーズの秋好と申します。僕は最近見た目で「見えない」と言われるんですけど元エンジニアです。本当はIVSの本体よりも、別会場で同時開催されているCTO会議のほうが興味があるくらいのエンジニアです。

経歴は、学生のときに1回学生ベンチャーをやり、その後プロバイダの大手ニフティという会社に新卒で入社しました。確か、田中さんも新卒はプロバイダだったと思うんですけれども。その後、ランサーズを起業したという経歴です。7年前から会社をやっています。

我々は、クラウドソーシングの会社で「時間と場所にとらわれない働き方を創る」っていうビジョンでやっているので、運営会社自体が「東京ではなく宮崎とか、地方でやれればおもしろいよね」っていう考えのメッセージを込めて、ずっと鎌倉で本社を構えていました。最近オフィスの都合もあって渋谷に移転してるんですけど。従業員は今ちょうど100名超えているぐらいの会社になっています。

「時間と場所にとらわれない働き方を創る」っていうビジョンでやっていまして、実際60万件以上仕事の依頼案件がありました。実は、その8割の働くユーザーさんが地方の方なんですよね。実際に仕事を依頼(発注)する企業は東京なわけですから、まさに東京から地方に「仕事の再分配」が行われています。

社員に関しても、もちろん東京にオフィスを構えているので基本は東京ですが、鎌倉や湘南、新潟、名古屋、京都、埼玉というような全国の地域で、テレワークという形で在宅で働いております。これは、自分たちの会社自体もビジョンを実現という意味で制度を設けてやらせていただいています。今日はどうぞよろしくお願いいたします。

起業に向いている人の考え方

田中:ありがとうございました。皆さんのお話を聞いていて、結構学生のときから起業していたり、起業しようと思っていたとかっていう話がありましたけれども。松本さんは「こういうのがいいかな」って思って起業したっていうお話がありましたけども、もともとは起業を志望されてたんですか?

松本:全く起業するつもりはなかったですね。ただ0から1をつくるっていうことはやりたくて、たまたま自分が思ったことをやっている会社がなかったので、Googleで「会社設立」って検索して、振り込んだら会社ができたっていう、そういう流れですね。

田中:A.T.カーニーの給料は高そうだなって思ったんですけど(笑)。

松本:当時24歳だったので、まぁカップラーメン食って生活しても大丈夫だろうっていう。若かったので、リスクがなくてやりやすいときだし、1年間カップラーメン食って過ごしてもそんなにつらくないし、「じゃあ今やっちゃおう」っていう、そういうノリで起業しました。

田中:なるほど、ノリで起業したということで(笑)。佐々木さんはもともとベンチャーのCFOをやられていたので、いつかまたベンチャーをやろうと思っていたっていうことですか?

佐々木:いや、そのつもりは全然なくて、それこそ大学生の頃にベンチャー企業でインターンをしていたので、ベンチャーは近い存在ではあったんですけども、起業したかったかというと全然そういうことはなくて。たまたまGoogleでのキャリアを通して中小企業向けのマーケティングっていうことをやっていたので、中小企業のマーケティングに対して情熱を持ってしまったんですね。

これはきっと小さな会社でもインターネットとかのテクノロジーを使えば世界中に自分たちのことを知らせることができるとか、小さな会社でも効率的な経営をソフトウェアを使ってできるよねとか、そういうことを広めるのにすごく情熱を持つようになって。たまたま実家が両親ともに自営業だったこともあって、なんかこれやりがいがあるなと。

そんな中で、たまたま以前ベンチャーでCFOをやっていた経験から「会計ソフトってクラウドでもっと効率的にできるんじゃないか?」とふと思い立って、そうしたらいてもたってもいられなくなって、会計ソフトをつくり始めてみたという感じですね。

もう1つ、Googleでずっと働いている中で、自分の力で世の中の役に立つことを何かしたいなとだんだん思い始めたっていうのもありますね。

田中:皆さんいろんな起業のきっかけがあると思うんですが、僕も今お話聞いてて思ったのは、こういうサービスあったらいいなと思っているんだけどそれがないことにイライラするとか、もしかしたらそれを誰かが始めちゃって「あ~俺、それいいと思ってたんだよな」って後悔するという悲しいことがあると思って。

アイデアを思いついたら始めてしまうという人が起業に向いている人の特徴だと、今聞いていて思いました。

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