毛が生えて、そして抜けるまで
ハゲや抜け毛のメカニズムを解説

Why do some people go bald? - Sarthak Sinha

ハゲについて多くの人が悩み、世界の科学者達も失った髪の毛を再生する薬を開発するべく、日夜努力を続けています。なぜ人々は毛髪を失い、女性よりも男性の方が禿げやすいのでしょうか。髪の毛には成長期、退行期、休止期という、生えてから抜け落ちるまでの3つのフェーズがあります。成長サイクルはこれを何度も繰り返しているのですが、老化、加齢、妊娠・出産といった身体の変化に伴って、毛髪の成長はだんだんまばらになっていきます。ハゲや薄毛は遺伝によるもので、ハゲやすい人たちの毛包はDHT(ジヒドロテストステロン)というテストステロンから作られるホルモン産物の働きに対して、非常に繊細です。DHTは全体的に繊細な毛包の中で収縮を起こし、毛髪を短く、細くしてしまいます。また、ストレスも抜け毛の原因となります。しかし、忘れないでください。偉大な歴史上の人物にはハゲがたくさんいたことを。(TED-Ed2015 より)

なぜ人々は髪の毛を失うのか

チャールズ・ダーウィン、マイケル・ジョーダン、ヨーダに共通していることはなんでしょう? 彼らはみんな、多くの歴史的なあるいは想像上の人物のように、ハゲているということです。人によっては、ハゲているのは自らの選択でもあるのですが。

何世紀にもわたって、輝くドームは知性のシンボルでした。それなのに、多くのハゲている人々は髪の毛が元に戻るのを望んでいます。

科学者たちは、長い間「なぜ人々は髪の毛を失うのか、どうすれば取り戻すことができるのか」について、考え続けてきました。

髪の毛ふさふさの私たちの頭皮には、およそ100,000から150,000本の毛髪が生えています。

科学者たちは、この毛髪の密集度について、2つのことを発見しました。まず、私たちの目に見える部分に生えている毛髪は大まかにはケラチンで構成されており、そのケラチンは、新しい細胞が成長することによって真下から押し上げられて死んだタンパク細胞の残留物であるということです。

もう1つは、私たちが産まれる前に形作られる器官の複合体のネットワークである毛包と呼ばれる毛髪の成長を司る構造が、毛髪を同じサイクルで成長させ続けるということです。

そのサイクルには3つのフェーズがあります。最初に、成長期。

みなさんの毛包の約90パーセントが今まさに行っていることで、毎月だいたい1センチメートルずつ毛髪を押し上げています。遺伝子にもよりますが、成長期は2~7年続きます。

生産的な時期の後、皮膚内部のシグナルがいくつかの毛包に退行期と呼ばれる新たなフェーズに入るよう指示し、毛包はもともとの長さまで縮みます。

退行期はだいたい2~3週間続き、毛包への血液の供給を断ち、棍毛(こんもう)を生成します。つまり抜け落ちるための準備をするのです。最終的に、毛髪は休止期に入ります。

これは10~12週間続き、頭皮の毛包の5~15パーセントに作用します。1日に多くて200の棍毛が抜け落ちますが、それは普通のことです。そして、成長サイクルははじまりに戻ります。

でも、すべての頭が髪の毛フサフサというわけではありません。実際、身体の変化に伴って、時間を経て、毛髪の成長はだんだんまばらになっていきます。

男性型ハゲの特徴

男性における95パーセントのハゲは男性型ハゲに起因します。

ハゲは遺伝によるもので、そういう人たちの毛包はDHT(ジヒドロテストステロン)というテストステロンから作られるホルモン産物の働きに対して、非常に繊細なのです。DHTは全体的に繊細な毛包の中で収縮を起こし、毛髪を短く、細くしてしまいます。

これは、毛髪の抜け落ちの重症度を表す計測基準として知られるノーウッド・スケールに沿って徐々に進行していきます。

第一に、こめかみに沿って後退し、頭頂部の毛髪が円形に薄くなり始めます。

スケールの一番高い所になると、ハゲ部分は飛躍的に広がり、最終的にこめかみと後頭部にまばらな毛髪のリングが残ります。

遺伝子だけが、抜け毛の原因ではありません。長期にわたるストレスも毛包にシグナルを送り、休止期に入る時期を早めてしまいます。

出産後にこれを経験した女性もいるでしょう。

毛包が成長期に入る能力を失ってしまうのです。

化学療法を受けた人たちも一時的に同じ経験をするでしょう。

科学者たちはハゲを解決する薬を開発できるのか

ハゲは一生続くかのように見えますが、科学的な調査がそれとは逆のことを解き明かしました。

実は、毛髪を生えさせる根が表皮の下で生き続けているのです。この知識をもとに、科学者たちは休止期を短くし、毛包が成長期に入る薬を開発しました。

別の薬は、男性型ハゲに対抗し、繊細な毛包に作用するテストステロンをDHTに転換します。

幹細胞も成長サイクルを調整する役割を担っているため、科学者たちは幹細胞が毛包の毛髪を再生成する活動をコントロールできるのではないかと調査しています。

さて、科学者たちが毛髪回復の方法に磨きをかけていますが、ハゲかかっている人や、ハゲについて考えている人は、どうぞ忘れないでください、ハゲには偉大な仲間たちがいるのですよ。

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