熱中症の応急手当の方法
ヨッチー:横浜市立大学のキャラクター、ヨッチーだよ。
いっちゃん:医学部に遊びに来た小学生、いっちゃんだよ。
ヨッチー:これからヨッチーが横浜市立大学、医学部の学生をテストするからいっちゃんも一緒に勉強しよう!
いっちゃん:いっちゃんに怪我をした時の処置を教えてね。今回のテストはこれだ!
(熱中症)
(バドミントンをするシーン)
いっちゃん:よいしょ!
ターさん:はい!
いっちゃん:よいしょ! 暑い……。
ターさん:(膝をついて倒れ込む)
いっちゃん:ターちゃん、どうしたの!? サトミちゃん! サトミちゃーん!
サトミちゃん(以下、サトミ):熱中症だね。
いっちゃん:でも、ここ教室だよ?
サトミ:意外と知られていないけど、熱中症って体育館でも室内でも気をつけなきゃいけないんだよ。ちなみに教室でバドミントンをやっちゃダメだぞ。
いっちゃん:サトミちゃん、なんか先生みたいだね。
サトミ:まずは涼しいところに移動しよっか。
いっちゃん:歩ける?
ターさん:うん……。
サトミ:そしたら、楽になるように洋服をゆるめてあげよう。
サトミ:そしたら次は水分補給。
いっちゃん:水!
サトミ:いっちゃん、水じゃないほうがいいんだ。
いっちゃん:じゃあ、ジュース?
サトミ:ジュースよりもスポーツドリンクのほうがいいの。スポーツドリンクには電解質っていうのが含まれていて、お塩に入っているナトリウムもその一種なんだよ。
水分と一緒に電解質をとることは、熱中症の治療でとても大事なんだ。スポーツドリンク、私はいつも持ち歩くようにしてるの。
いっちゃん:血液の中に、足りないものがあるんなら、急いでたくさん飲ませなくちゃ!
サトミ:待って。いっきにたくさん飲んだらおなか壊しちゃうから、ゆっくりで大丈夫だよ。
あと、足を高くして、濡れたタオルで首の後ろとか、ワキの下を冷やしてあげるのがいいんだ。
じゃあ、このまましばらく様子を見てみましょう。
ヨッチー:いっちゃん、あわてちゃダメだよ。
高い熱を出して飲み物が飲めないような時は、すぐに病院に行ったほうがいいから、まずは注意して見てみよう。
※応急処置で様子をみるよりも早めに病院で処置を受けた方が良い場合もあります。
体が火照っているときは、霧吹きや濡れたタオルで体を軽く湿らせてあげよう。
体にこもった熱を適度に逃すことができていいんだ。
だからといって、氷などとても冷たいもので局所を冷やすのはよくない。
血の流れが悪くなって、体温が下がりすぎてしまうよ。
それから、熱中症は予防が大切! 運動するときはこまめに水分を補給することが大切だよ。具体的には15分から30分ごとに200mlから250mlのスポーツドリンクを飲むといいよ。
キンキンに冷えたものは確かにおいしいけど、体には冷たすぎないほうがいいから、気をつけてね。
いっちゃん:そうか、予防が大切なんだね! 夏は暑いから、運動をしなくても外に出る時は(スポーツドリンクを)持って歩いたほうがいいね。
熱中症の応急処置・4つの手順のおさらい
サトミ:それではいっちゃん、復習してみようか。
いっちゃん:うん。
1、風通しの良い、涼しいところへ移動して、横にします。
2、衣服をゆるめます。
3、電解質を含んだスポーツドリンクを少しずつ飲ませます。
4、足を高くして、濡れたタオルなどで冷やすことも大事です。
それから、くれぐれも予防が大切! 夏はサトミちゃんのように、いつもスポーツドリンクを持ち歩いてね。
サトミ:これで私も合格だね。ヨッチー。
いっちゃん:サトミちゃんは優秀だから、もう1問出しちゃいましょう。いいよね、ヨッチー?
サトミ:えー、いっちゃん、ずるいよー。
いっちゃん:では問題、ヨッチーが恋心を寄せているのは誰でしょう?
サトミ:うーん……。わかった! スズメちゃんだ!
ヨッチー:正解だよ。サトミちゃん!
サトミ:やったー! 合格!
いっちゃん:何? 私じゃないの? こら! ヨッチー! 待ちなさい!
サトミ:みんなも、好きな人に熱中しすぎず、勉強もしようね!
※意識障害や吐き気などがある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。