IVS 2015 Launch Pad優勝は「KIDSLINE(キッズライン)」

藤田功博氏(以下、藤田):IVS 2015 Spring Miyazakiの会場よりLaunch Pad入賞者インタビューをお届けしております。今回は「KIDSLINE」で見事優勝されました、株式会社Colorsの経沢香保子さんにお越しいただきました。おめでとうございます!

経沢香保子氏(以下、経沢):ありがとうございます! やった!

藤田:では、まず率直に今のお気持ちをお聞かせいただけますでしょうか?

経沢:もちろん、練習もたくさんしましたし「もしできたら優勝したいな」って気持ちはあったんですけど、正直ビックリしました。

プレゼンを見てて、(参加者の)皆さんの資料がとても洗練されていてすごくお上手だったので「何とか入賞したいな」と思いながら、最後までセリフをブツブツ練習してました。

女性の社会進出には仕事と育児の両立が必要

藤田:詳しいお気持ちの移り変わりは後ほどお聞きするとして、まずはこの「KIDSLINE」というサービスについてご紹介いただけますでしょうか?

経沢:「KIDSLINE」は、私自身が3人の子どもを出産して、仕事を両立するのがすごく大変だった(経験が元となっています)。

ベビーシッターという助っ人を探すのが当時すごく大変で、値段も高くて何度か人選に失敗したりしながら「どうやったら、日本で安心安全なベビーシッターを簡単に見つけることができるのだろう」(と考えていたんです)。

私もいいベビーシッターさんが見つかってから、(育児と仕事の)両立が楽になったんですよね。新しい育児支援としてその方法を広めることが、日本の女性が社会進出するために絶対必要だなと感じ、(トレンダーズを経て)2回目の起業だということもあり「一番難しいテーマに挑戦しよう」と思って「KIDSLINE」をスタートさせました。

Launch Padに応募したきっかけ

藤田:実際にサービスを広めるにあたって、どういう気持ちで「Launch Padに出てみよう」と決断されたんでしょうか?

経沢:起業してサービスを始めて、自分ではめちゃくちゃいいサービスだってわかっていたものの、「もっと皆さんに知って欲しいな」という思いはありました。

まだスタートアップだし、それほど広告宣伝費もかけられない中で、「もっと知って欲しい」という思いを抱えていたのと、男性にも良さを知って欲しかったんです。

女性目線ではみんな「これいいね」って思ってくれるんですけども、男性に知ってもらうには「やっぱり権威ある賞じゃないけど、(何らかの実績は必要だな)」と漠然と頭の中で思ってて。

(そんな中で)Facebookのフィードを読んでいた時に、けんすうさん(株式会社nanapi代表取締役社長・古川健介氏)が「もうすぐ(Launch Pad)締切だよ。これ出たら人生変わる」みたいなこと書いてて、「これだ!」と思ってもうギリギリにエントリーしたのがきっかけでした。

藤田:予選から出場されて、やっぱり(周囲から)いろんなコメントがあったかと思うんですが、具体的にどういう指摘が入ったんでしょうか?

経沢:プレゼンに関してですか? 私たちはちょっと準備が遅かった分、サービス自体はすごくいいものだと皆さんわかってくれたんですけども、(一方で)「(プレゼンの)中身がわかりにくい」という指摘を何度も何度も受けました。

ですので、直前になって動画を作ったり、資料もプロの方に手直ししていただいたり、吉田(浩一郎)さんなど、実際に上場されている経営者の皆さんなどいろんな方に見てもらったんですよね。

そこで最後にいただいたアドバイスをいかにうまく詰め込むかということを念頭に、昨日の朝までずっとほとんど寝ないで練習していました。

藤田:そうですか。宮崎に入られてからもパーティーとかはあまり出ないで?

経沢:もう全然! 少しも宮崎という感じがありません。飛行機の中でもずっとブツブツやって、(現地に)到着してからもスタッフと合宿のように資料を一文字一文字まで直すよう努力していました。

プレゼンを終えてから優勝の瞬間まで

藤田:今朝会場入りして発表を待つまでの時間ってどういうお気持ちだったんですか?

経沢:そうですね。まずプレゼンが終わるまでドキドキしてましたし、審査員の人たちが私の名前を出してくれたりして「みんなちょっとイジってくれてるな」っていうのはすごくうれしかったんですけども。

ただ、やはり「いいプレゼンをしたい」って気持ちがすごくあったので、私あんまり緊張しないんですが、なんかテレビに出る時や上場のIRの時よりも一番緊張したプレゼンでした。

藤田:いざプレゼンを終えて結果を待つまでの間に、成し遂げた、やり遂げた感っていうのはあったんですか?

経沢:いやぁ……。実はバレてないのかも知れないんですが、最後時間が足りなかったんですよ。

思いをすごく伝えたかったので、スライドを用意してあったんですけど、そこの部分にいかないまま終わっちゃったので「果たしてすべてが伝わったのかな?」「これは減点対象だな」って感じたので、まさか優勝できるとは思いませんでした。

藤田:なるほど。実際に発表の瞬間、一番最後に名前が呼ばれたわけですけども、その瞬間というのは(どんなお気持ちでしたか)?

経沢:ホントにビックリしつつうれしくて。何とも言えないけれども、会場の雰囲気が温かかったんですよ。皆さんが応援してくれてるなと。

私は(ステージの)中央に立って、できるだけ多くの方とアイコンタクトしようと思ってプレゼンしたので、なんか皆さんの優しい目線(を感じたり)、笑って欲しいなというところで笑っていただいたり。とにかく、「会場の皆さんが私(のプレゼン)を盛り上げてくれたな」とすごく感謝しています。

1位と2位がわずか1点差の超激戦

藤田:(1位と2位とがわずか)1点差の、本当にまれに見る超激戦だったそうです

経沢:1点差だったんですね!?

私、今回の皆さんのプレゼンを見て、「5位までに入らなくてもしょうがない」と感じるくらいに、皆さんめちゃくちゃレベルが高かったので「どうしよう」と本当に不安に思ったんですけど。 

藤田:でも、それだけLaunch Padで優勝したってことのニュースが一気にネット業界に広まってるってことですよね。

経沢:そうなんですよ! めちゃくちゃ広告効果大きいなと思いました。

藤田:やっぱり、IVSのLaunch Padに対する注目度や上位入賞者に対するニュースバリューが年々すごく広がってるのかなと思いました。

経沢:それは過去に入賞された方々が最近大活躍されているから。「そのおかげで優勝の価値が高まっているんだな」とつくづく感じるので、かなり責任を感じてます。

皆さんに「頑張ってください」って言われてるので、これはもう一歩アクセル踏もうかなと思っています。