新規事業に大きなチャンスがある時代

吉井信隆氏(以下、吉井):皆さん、どうもこんにちは。

インターウォーズの吉井でございます。おかげさまで、当社はスタートしてちょうど今年20年目を迎えるインキュベーション会社でございます。

実績だけ申し上げておくと、我々が今、創業以来関わってきた企業内新規事業並びにベンチャー支援っていう役回りも含めて、126件ほどお手伝いをさせていただいております。

我々の事業、売り上げの数字ではございませんが、今3,000億円ぐらいの事業が、当社の出会いの中から、世の中に生まれ育っています。

最近こういったパブリシティを毎日のように見られると思いますが、産業構造の大転換期に今我々はいるのだと思います。

構造転換期のときビジネスの機会の窓が大きく開いてきてますので、企業内新規事業、あるいはベンチャー企業にとってはチャンス到来の時期です。

100年以上の歴史を持つ企業が日本には2万6000社ある

まず初めに皆さんに、2万6000社、この数字からお話をさせていただければと思います。この数字は、100年以上、この国で存続してる企業の社数なんです。

日本は世界で類を見ないぐらい、100年企業が、多い国なんです。

ちなみに、日本で一番古い企業は、金剛組っていう会社、寺社仏閣をつくる企業が確か578年に創業されてますので、もうかれこれ1400年ぐらいなんじゃないですかね。

ちなみに、一番多い地域は京都です。2番目に多いのは何と山形なんですね。

4番目に多いのは、私のふるさとであります新潟で、何で山形とか新潟が、そんなに100年企業が多いかと申し上げると、あそこには直江兼続っていう人がいて、彼がインキュベーターの役回りをしていたのかもしれません。

日本で2万6000社の100年以上の歴史を持つ企業が存続していたということは、企業のイノベーションがどんどんどんどん営まれた歴史のある国だということをご理解いただきながら、話に入っていきたいと思います。

20年間存続してる事業は1パーセント以下

以前「事業の生命って30年平均よ」と言われていました。

聞いたことがあると思いますが、30年で1つの事業は大体終焉を迎えると言われています。

今、ビジネスの生き残る確率っていう部分でいくと、設立から経過年数による存続率は20年で1パーセント以下なんですね。特に今、グローバル社会、あるいはIT社会になってきて非常に事業の寿命が短くなってきています。

以前はよくドッグイヤーなんて言葉を聞きましたが、ますます、事業の生命が、短くなってきています。日本のみならず、全世界的にもこういう徴候がある。

アメリカのベンチャーキャピタルの方から、富士フイルムのことを聞かれることがありました。

ちょうど今、日経ビジネスの表紙に古森重隆さんが出てますが、イーストマン・コダックは数年前に倒産しましたが、富士フイルムは同じドメインの同じ商品をつくって、イーストマン・コダックを追従しようってやってたにもかかわらず、コダックは倒産して富士フイルムは存続をしている。「なぜ富士フイルムは今、存続してるの?」っていうことを聞かれるんですね。

富士フイルムがiPS細胞で描く未来像

富士フイルムは直近でいうと、iPS細胞の分野にチャレンジをしています。

富士フイルムは、イノベーションを常に起こしていますが、4~5年後ぐらいには、新しい顔を表現する会社になってるかもしれません。

バブソン大学学長が学生に語るメッセージ

今日のテーマです。「新規事業で最も大事なことって何なんだろう?」っていうことですが、結論から申し上げると、事業機会に向き合うか、向き合わないかっていうことだと思います。

今、アメリカのバブソン大学の人気が高くなっていると言われてます。

バブソンはマネジメントのMBAだけでなくてアントレプレナー、イントレプレナー育成のコンセプトの大学なんですね。

ちなみに、日本ではミドリムシのユーグレナの出雲さんや、トヨタの豊田章男さん。イオンの岡田元也さんもバブソン大学のご出身です。

バブソンでは、オポチュニティ(機会)が大事なんだと。あとは経営のアセット、経営資源が大事であり、どうチームをつくるかがバブソン大学のメッセージです。