Facebookページへのリーチ数について

Facebook社員・チャールズ氏(以下、チャールズ):では、次の質問です。これもまた人気のある質問です。スレッドより、イスラマバードのジシャンから。彼は「マーク、うちのFacebookファンページのリーチはいつ帰って来るでしょうか?」と言っています。

マーク・ザッカーバーグ氏(以下、マーク):それはまた良い質問ですね。私がみなさんからいただいた質問を見ている時、たくさんの人が様々なバージョンで聞いてきたもので、たくさんの人がこれに投票していました。現在、いろいろなビジネスがファンページを持っています。いくつかはよく流行っていて、たくさんの人を集めて、いくつかのものはもっと人が少ないような状態です。そしてそれがなぜなのかということを説明する前に、私は共感を示しておきたいと思います。

ビジネスがどういうものかというのはわかっていますし、特にスタートアップのときにお客さんに届いて、人に届いて、コミュニケーションをとって育つということをよくわかっています。私たちは自分たちのプロダクトの様々な変更や、それが全てのビジネスやファンページを使う人にいかに影響を与えるかについてとても気にかけていています。

自分たちがするプロダクトの変更が、誰かのビジネスに変化をもたらしたり、インパクトを与えたりすることになると本当に真剣に考えるのです。ですから、Facebookは大規模なサービスで、10億人以上の人がそれを使っているのだと心に留めておくことはとても重要です。

毎日の、毎月のこのようなシフトはあったとしても、みなさんのビジネスは程度の差はあれトラフィックがあり、それは顧客に届いて、コミュニケーションをするためにいまだにとても良い、オーガニックで自由な方法なのです。ですから、私はこのトラックをなくしたくはありません。

質の高いコンテンツだけをユーザーに届けたい

マーク:ここで起こっていることに関しては、ファンページのオーガニックリーチに影響を与えていると私が考えている2つの主要なトレンドがあります。

1つめは、時が経つにつれ、人々がFacebook上でより多くのことをするようになっているということです。つまり、ニュースフィードのコンテンツを消費しているそれぞれの人が、おそらく友だちのストーリーを100くらい1日に読むのです。彼らの友達がより多くのコンテンツをシェアするにつれて、そして彼らがより多くのページをフォローし、それらのページがより多くのコンテンツをシェアするにつれて、より多くの競争が生まれます。そうでしょう?

平均で1人1500のストーリーが1日でニュースフィード上に表示されるのですが、彼らが実際に読むのは約100です。つまり、それは人々がポストしたうちの10パーセント以下しか、フィードに至らないということを意味しています。私たちがどうやってニュースフィードをデザインしたか、そして、どうやって私たちが人々に最上の経験を与えるかということを考えるという観点から言うと、この2つのトレンドがあるということに留意しておくことはとても重要です。

1つには、Facebook上のコミュニティの人口が増えているということです。だから、Facebookでより多くの人に接触することができますが、見えるものに対しての競争も多くなります。だから最上の質を持ったコンテンツだけが抜け出て、それらの人々の元に現れるのです。

つまり、自分たちが良いコンテンツを輩出していて、お客さんと効果的にコミュニケーションが取れているかどうかということを確かめ続けることに本当に集中する必要があります。

もう1つのことは、もっと哲学的な方法ですが、自分たちが作ったプロダクトについて考えて、つまり、ニュースフィードのゴールは、世界中の一人ひとりの人に、個人向けの新聞を作るということなのです。

新聞産業やメディアが時を経て発展してきた筋道について検討してみると、たくさんのアクセス可能な異なる新聞やメディアのチャンネルがありますが、それらは個人向けに作られているわけではありません。地元の新聞や国の新聞を読んだり、テレビを見たりもできますが、それは何百、何千、何百万の人々に同じものを見せています。

私たちFacebookが、特にニュースフィードでやろうとしていることはそれを個人向けにするということです。フォローしているページを通して世界規模のニュースを読むのであれ、友だちの近況のようなとても個人的なことを読むのであれ、その人にとっていちばん面白いものを見せるようにしたいのです。

Facebookが抱える葛藤

マーク:今朝、私の友だちに赤ちゃんが産まれて、健康だということをニュースフィードで読んで、とても嬉しくなりました。それは私にとって関係のあることですが、それは世界にいる他のたくさんの人たちには関係のないことです。だからこそ、それが私たちがニュースフィードで届けたいことなのです。

しかしながら、システムにはこの固有の葛藤があります。ニュースフィードを読む全ての、それぞれの人に最上の経験を与えるために、ニュースフィードを最適化しようとしているか? ということと、ビジネスができるだけ多くの人に届くような手伝いができているか? ということです。

そして、私たちが行う全ての決断において、私たちはまず、Facebookを使っている人々に、ニュースフィードを読んでいる人に、まさに最上と言える体験を提供できるよう最適化を行えるようにしています。つまり、ビジネスがユーザーにとって有益なコンテンツを提供しているのであれば、それを見せるようにします。

しかし、もしもコンテンツが有益でなければユーザーには見せないかもしれません。だって、そのコンテンツよりも、友だちに子どもが産まれて、その子は元気だということのほうがユーザーにとっては重要かもしれませんから。

ですから、私たちがこのことについてどう考えているかという方針を示していくことは重要なことです。プロダクトが発展し続けるに連れて、より多くの人がより多くのものを共有するようになっていきます。

私たちは私たちにできる一番良いものを見せられるように最善を尽くし続けます。ユーザーが毎日シェアされている1500のもの1個1個全てに目を通せないというのは、どうしようもないことですから。理解していますしね。私はオーガニックリーチについてこのように考えています。

成功しているページはたくさんあり、オーガニックリーチは少し伸びています。それらは本当に望んでいるユーザーにコンテンツを届けていますから。あなたがビジネスオーナーで、自分のFacebookのフリーページをどうやって使おうか考えているのであれば、お客さんやフォローしてくれている人たちの心をつかむような本当に良いコンテンツを発表することに集中したほうが良いです。

映画『ソーシャル・ネットワーク』は美化された部分が多い

チャールズ:では、先ほど言及したように、飛び込みの人が何人かいます。スレッドの質問の次はローリー、あなたから始めます。自己紹介をしてくれますか。

ローリー氏(以下、ローリー):ローリー・ウォーキング・イーグルです。ユタ州のプローボから来ました。私は映画の大ファンなんですけど、ソーシャル・ネットワークは私のお気に入り映画トップ10に入ります!

(会場笑)

マーク:うわあ、そんな(笑)。

ローリー:私の質問はマークに向けてなのですが、実際のFacebookの創業期と比べて、映画は何がどれくらい正確ですか?

(会場笑)

マーク:わかりました。質問をありがとう、ローリー。しばらくはその映画についてはあまり考える時間を持っていませんでした。ある種シャットアウトしていたんです。

つまり、自分の人生について描いているような映画を見るのは、本当にとても面白い体験でした(笑)。現実はコードを書くことと、プロダクトを生産すること、そして会社を作ることというのは、実際には映画で描くべきような魅力的なものではないと思います。

おそらく、だから美しく飾り立てたり、作り出したりしなければならなかったものがたくさんあったのではないかなと想像します。もし映画をリアルにするんだったら、あそこにいるのは2時間ぶっ通しでコードを書き続けている私だったでしょう。それだと、おそらくあんなに良い映画にならなかったと思います。映画関係者たちは賞が取りたかったでしょうし、チケットも売りたかったでしょうから、あのようにしたのだと思います。

実は、私は今日に至るまで脚本家や映画を作った人たちに会っていないんです。サタデー・ナイト・ライブに行ったとき、映画で私の役を演じた人には一度会いました。彼は自分の演技の後に私に会うのはちょっと怖かったようです。

(会場笑)

でも、私は感じよく振る舞いましたよ。でも、私は映画は面白かったと思います。映画ではオフィスのデザインのように、いくつか面白いディティールが正確に描かれようとしていましたが、どうやってわれわれが世界をつなげるFacebookを作ったのかということや、どうやってそれをやったのかということについての最も重大なプロットについては、かなりの部分が創作です。

ちょっと心が痛いですね。つまり、私は自分たちのミッションを本当に真剣に考えていますし、私たちは本来ただ会社を立てるためにここにいるのではなく、世界をつなぐため、人々が自分の愛する人たち、気にかけている人たちとのつながりを保てるようにするため、そして彼らが世界の情報を得るための手助けをするためにここにいるのです。これについて私たちはとても真剣に捉えているのです。

世界の70億人をFacebookでつなげたい

マーク:だから、私が映画について最も面白いと思ったことは、映画作成者たちが私がどうやってFacebookを作って女の子の気を引こうとしたか、という筋書き全体を作り上げたということです。そしてその背景のうち重要なピースの1つとしては、私が結婚した女性についてなのですが、私は彼女と10年以上付き合っていて、10年以上も知り合いで、実際にはFacebookを始める前から付き合っていたんです。だから、もし私がなんらかの方法でもっと多くの女性をゲットするためにFacebookを作ったんだとしたら、おそらく彼女にあまり良く思われなかったでしょう。

(会場笑)

今彼女と結婚してさえいないかもしれません。だから、なんというか、映画については創作されたものがあまりにも見逃せないので、そのせいで私は映画を深刻にとらえることが難しいのです。でも、あの映画は楽しいですよね。どちらにしろFacebookで働いている人はみんな映画を観に行きたいと思うだろうとわかっていました。だから、私たちは会社全体を連れて映画を観に行きました。たしか公開日だったと思います。

(会場笑)

それでジョークが行き渡りましたよ。映画であるんです、みんながアップルティーニを飲むシーンが。でも、誰も映画を見るまでアップルティーニなんて聞いたことがなかったんです。でも、どうにかして映画の人たちは、どうやってか作ってるときに私の好きな飲み物はアップルティーニだというふうに創作したのです。しばらく、私はアップルティーニを飲みながらオフィスを走り回りました。映画の中の自分をある種バカにしたんです。

ですから、みなさんあれは楽しんで、ユーモアを持って見てほしいと思います。しかし、本当のお話は、ただハードな仕事がたくさんあるだけです。そうでしょう? 人がつながることを助けようとして、そのミッションを心から信じていたから、エンジニアがたくさんいて、座り込んで、コードを書いて、そして、私たちはここにいるのです。だから、今日私たちのコミュニティには13億5000万人の人がいるのですが、世界には70億人いて、そして私たちは全ての人をつなげたいと思っています。だから、私たちはここにいるのです。