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『メタップスのキーマンが語る。自らの手で切り拓くグローバルな仕事』(全3記事)

結果としてグローバルな会社になっていた--海外ビジネス戦略のキーマンが語る、メタップスの目標とは

2015年6月25日、株式会社メタップス主催の合同キャリアイベント「グローバルキャリア~自己革新を続けるために~」が行なわれました。第2部のパネルディスカッションでは、鈴木聡子氏、溝手亘氏、ロウ・フェイ氏、加藤広晃氏ら4名の現役社員が登壇。世界8拠点にまたがるグローバル展開について、各国間のコミュニケーションや社員が共通で掲げている会社のビジョンについて語りました。

グローバル展開における一番の苦労

鈴木聡子氏(以下、鈴木):さて、私すごく気になっていることがあるんです。8拠点もグローバル展開するにあたって、実は大変なのって、法律やお金周りのことって、各国習慣・ルールとかだと思うんです。

国によって違うからこそ、多くの拠点があるメタップスでのグローバル展開で一番苦労しているのは、管理部のヒロさんのところなのではないでしょうか?

加藤広晃氏(以下、加藤):ありがとうございます! 弊社社長の佐藤は、かなりヤンチャなので、日々やらせてもらっています(笑)。

グローバルキャリアという意味で見ると、8拠点、全メンバーで100人ですが、小規模で、スタッフも顔が見えて、一人ひとりが優秀で、こんな空間見たことないなという感じです。

グローバル展開にあたって、リレーションや税金や会計など、いろいろ課題はありますが「これは、このためにやろうよ」「お客さんのためにこれをやらないといけないよ」一つひとつ説明すると、みんなわかってくれます。

メンバーの良さとして、話をしてわかる人が多いんですよね。他国の文化に対しても理解がある人が多いのは良いことだなと思います。

鈴木:話せばわかるっていうのが、日本だけじゃなくグローバルのメンバーにも通ずるのが、メタップスメンバーのいいところですよね。

気づいたらグローバルな会社になっていた

さて、ここまで皆さん共通して「人」の話が出てきてますよね。今日いらっしゃる皆さんも、自分の人生においてキャリアをどうしていこうかと考えるうえで、どんな人と働きたいとか、自分がどんな人になりたいとか、あると思います。

「グローバル人材の条件」、いわゆる世界に通用するような人材ってどんな人なんだろうということで、いま世界を股にかけて活躍しているワッツ、フェイさん、ヒロさんに聞いてみたいと思います。ではワッツから聞いてみようかな。どうでしょうか?

溝手亘氏(以下、溝手):先ほど、前刀さんも言ってたんですけど、僕たちは「グローバル人材」という言葉自体を意識したことがなくて、結果としてグローバルになっていたというだけなんです。

やりたいことがみんなそれぞれあって、それを実現するために、取り組んでいたらいつの間にか、国境や言語という壁を越えてました(笑)。

「言語はツールである」とはよく言いますが、僕自身であれば「メタップスをグローバルスタンダードにしたい」。という思いから、それを欧米や韓国で実施したり、フェイさんに手伝ってもらって東南アジアで実施したりとか、協力を得て行っていて、それが、たまたま日本人じゃない。そんな感じだと思います。

鈴木:ヒロさんはどう思いますか?

加藤:グローバル人材……。普段リレーション周りの視点から見ると、たとえば経理だったら、経理の基礎を知っている、それ以外は語学がわかればいいし、語学が堪能じゃなくても読み書きができればカバーできる。全部何もなくて、コミュニケーションすらも全くできないと困りますが。

今メタップスにいるメンバーだと「グローバル」ということをあまり意識しないというのは、たぶん性格的なところだと思っています。

こういう場で、ふとメタップス自体を外から見て見ると、佐藤社長が自由な発想でいるので、僕らももしかしたら洗脳されているところがあるかもしれないですね(笑)。そういう自由な発想がグローバル人材に繋がるところはあるかもしれません。

熱意さえあれば、コミュニケーション能力は養える

鈴木:フェイさんの場合、中華圏と日本をつないでさまざまなコミュニケーションが発生していると思いますが、実際に自らチームを率いての体感、どのような人材がグローバルで活躍できると考えていますか?

ロウ・フェイ氏(以下、ロウ):私は出身が中国なので、日本で働いていると大多数が日本人の中では海外の人と思われますね。

最初、マッキンゼーに入ったときは、私は英語ができませんでした。私は、ある中学校に入るために、小学校5年生くらいから日本語を勉強し始めました。

その後も、日本留学のために日本語を中心に勉強していて、英語は、試験勉強用の読み書きなどはできたのですが、あまり話せなかったです。

日本に来てからはさらに日本語を勉強しました。東大に入っても何度英語の追試を受けたか(笑)。第一外国語はスペイン語で、第二外国語は日本語だったし、英語は全然できなかったんです。

マッキンゼーに入って、2005年の7月、トレーニングが終わったらすぐにフランクフルトに送られたんですね。行ったら、英語のメールの文章も書けない。本当に何もできなくて、大変でした。

でもその時感じたのは、熱心で、やりたいことがあれば、やり遂げるために一生懸命になんでもやるので、コミュニケーションはあとから付いてくるということです。熱心ささえあれば、いろんな人が教えてくれるようになります。

やろうと思えば辞書もひくし、英語をあまりしゃべれないドイツの人と飲みに行ったりして、英会話の練習をし、工夫して身につけていました。

メタップスの一員として掲げる目標

大きな夢、目標としては「名前を知られるような会社、みんなが入りたいような会社になること。日本だけでなく、グローバルにビジョナリーカンパニーだと思ってもらえるような会社になること」です。

鈴木:いいですねぇ〜!

フェイ:その目標のために、ここのオフィスの人と何をやればいいのか。自分がメタップスの一員としてのプライドを持って、対お客様、対メンバーに何をするか。

中国のメンバーの離職はけっこう高いんです。でも離れていってもお客さんになったり、もし競合会社になったとしても、メタップスに対して敬意を示してくれる。

それは、メタップスのメンバーだった間に、その人に対して親切に、真心をもって接しているから。距離を置いたとしてもいずれ将来的にはどこかで交わることがあるので、尊敬されるような会社でありたいと思います。

グローバル人材というよりは、グローバルに何かをやり遂げたい仲間が集まっていることで、自分もグローバルになっていく気がします。

韓国とか他の地域の人たちがいないと、私もグローバルになれないですし(笑)。

鈴木:仲間とともにグローバルを作っていくということなんですね。さっきフェイさんが「メタップスという名前を広げていきたい」とおっしゃっていましたが、今日はメタップス主催のキャリアイベントということで、前刀さんにもお話しいただいたので、皆さんいろんな思いがあってこの会場にお越しいただいたと思いますが、もともとメタップスを知っていたよという人、ぜひ手を挙げていただけませんか?

(会場挙手)

鈴木:ありがとうございます!……8割くらいでしょうか。100%には至りませんでしたか。フェイさん、私たちまだまだですね(笑)。

フェイ:それは今後楽しみです(笑)。

鈴木:もしかしたらこの中にいらっしゃる方が一緒に広めてくれる仲間になるかもしれませんね!

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