2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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ジャック・ドーシー氏(以下、ドーシー):ということで、今から30分は皆さんが聞きたいことを聞いていただこうと思います。
質問者:Squareのリサーチをしていてマーケティング戦略に興味があるのですが、iPhoneとはまた違う、ボーダフォンのペイウェアーというのを聞いたのですが、そのように多様化して商品が増えていく市場での戦略についてどうお考えですか?
ドーシー:我々は何もまだ着手していませんのでそれは口コミです。そこから感じたのですが、Twitterなら瞬時にフィードバックが得られるのでスタートアップは以前より比較的楽になったのではと思います。
しかし我々がやろうとしていることは、商業エリアや流通においてのキーとなる要素の特定です。例えば、ロサンゼルスには5000台のタコスの屋台トラックがあり、1日300人がそのどれかへ行きます。その10~30%の人が、ピアノの先生や草刈りといった個人的な仕事を別にしています。
200のSquareを5000のトラックに配ったとして、何を売ろうがクレジットカードで回収することができます。タコスのトラック、FacebookやGoogleの広告、というのは、業界紙や影響になるのです。まず商品が表面にあり、そこから商品が普及していくのです。
美しい商品であれば人は行動を起こしたくなります。Squareなら3~5秒あれば充分です。そして1週間で契約する。我々のユーザーの多くはクレジットカードと紙を両方扱っています。
キャッシュ決済でも、電子レシートをSMSやメールで送れば、支払いの際に機種は関係なくなる。1週間ほどで彼らに参加してもらい、1ヶ月ほどで将来的なユーザーになってもらう。こういう段階的なことを我々は考えています。
Squareのすごいところというのは、小さくて無料というところです。初期費用がかからないのです。一般的には、銀行との関係でマーチャント・アカウントをとり、1~2年間、月費を払わなければいけません。
そして彼らにクレジットカード使用量として1.79%払わなければいけません。小さな印のあとに「認定カードのみ」と記されており、使えるカードは多くありません。なので実際には、3%〜3.5%と50セントを毎回払わなければならず、それはあまり知られていません。
それらの金額が足りなかった場合は当座貸越となり、もはや犯罪レベルです。我々はそれを変化してもっと透明にしたいのです。ハードウェアだけでなくそういったこともしているのです。
なので競合他者との違いは、我々はソフトウェアにもフォーカスしているということです。その部分を美しくすることは可能だと考えています。やりとりにまつわるデータに対してユーザーや我々ができることはもっとあるのです。
質問者:より大きな小売り業者に行こうとしていますか?
ドーシー:個人から大多数にかけてのスケールのユーティリティ構成は好きです。Twitterで朝ご飯のツイートをしたところで99.99999%の人にとっては無意味ですが自分の母に取ってはそうではない、という感じですね。
(会場笑)
ビジネス政府もそうであるように、Squareもそうだというふうに見ています。個人でも小売りでも使える。iPodタッチを複数所持しているリテイラーがいるのですが、今はアップルストアの複製みたいなことをやっています。
レジに人が並ぶようなことはなく、すばらしい体験なのです。ある瞬間におけるメカニックについてミニマイズすればするほど、より多くの人がそれを使うようになるのです。ユーザーがいい思いをするのです。
Squareとしては、支払いの際の機械を全て取り除き、サービスや買い物や価値そのものを体感してほしいという考えがあります。レシートの情報との相互作用も可能なのです。カプチーノを買いたいのなら、意味の無い紙切れではなくカプチーノそのものをサッと手にできるべきなのです。
なので、我々は大型商業施設に関心があります。しかしそういったところは変化に寛容ではありません。なのでそれに関しては、彼らためのAPIを構築しようとしています。なんとかなると思います。導入した後は彼らに任せます。
質問者:Whole FoodsとかSafewayとかにはどうやって繋がっていくのですか?
ドーシー:どうやって繋がる? 個人的にあなたと?(笑)
質問者:はい。
ドーシー:あとでメールアドレス教えます(笑)。
(会場笑)
質問者:よきストーリーテラーになったとおっしゃっていましたが、今回のスピーチでもそう感じました。どうやってそうなれたかを教えていただけませんか?
ドーシー:いい質問ですね。私にとっては、自分の頭の中から抜け出すというのが重要でした。Twitterとか、何かのアイデアを考えていた時ですが、まあシャワーとか夜中の散歩中とかそういうよくある感じの瞬間なのですが「もしあれがあれば」「あの人を知っていれば」「あのテクノロジーがあれば」「あれやこれが起これば」というふうに考えていました。
そして私は、やらないための言い訳を考えているということに気づいたのです。そうしているうちに実際にできなくなっていたのです。書いたりプログラミングしたりというのは大事ですが、自分の頭の中から脱出する必要があります。
脳内から出るというのは、表面からしか見えないものを外から見るためです。一度それが見えると、制限でもあった自分のフィルターを通り抜けることができるのです。そうして他人とシェアすることが可能になり、そうして「アホなアイデア」とか「おもしろそうだけども……」という展開になるのです。
その発見が早い段階であればあるほど、より集中して発展させたり、保留という判断ができるようになります。保留した後にわかっておかなければならないことは、それは再開できるということです。今後新たなアイデアの発端となり得るのです。でもバッサリ破棄できる能力はかなり重要です。全てを保留し続けることは不可能なのです。
これによって私はもっと書き、ストーリーについて考え、友人がそれにどう反応するかなどを考えるようになりました。私が書く時は、演劇の脚本のように書きます。スタイル、内容、テクニックと、たくさんの脚本を読みました。とてもいい勉強でした。
いつもインスピレーションを受ける会社があるのですが、同じことをイメージしてる方もいると思いますが……、そうですApple(アップル)です。あの会社は1つのシアターのような経営だと思います。ペース感覚もストーリー構成も、実行力もすばらしい。イベント発信で物事がすすみ、ビルボードもKeynoteもステージのようだった。
そのどれも結末まで一貫したストーリーだった。スティーブ・ジョブズが戻った時には何が起こったでしょうか。彼は全ての商品を無くし、2年間新商品を発表しなかった。「Think Different」という彼のヒーローのポスターが世界中を飾った。
ブランドを持ち上げ、再び人々がアップル色をまとい、アップルというブランドのストーリーを示したのです。そして彼らはiMacを発表し、iTunesやiPodを発表しました。そして「皆、携帯電話に音楽をいれている。じゃあ電話にしてしまおう」ということでiPhoneが誕生した。
特にスティーブ・ジョブズが帰ってきたころ、彼らの革新的なストーリーをひも解くとそれは非常に興味深いものでした。そうして、彼らや、似たようなスタイルで経営する会社から多くを学びました。
質問者:お話ありがとうございます。子供時代からのお話をしていただいて非常に感謝しております。私以外にもニューヨークの街を知っている方がいるのを知れたのも嬉しかったです。サンフランシスコはあんまりわからないので。
質問者:先ほどお話いただいたマーチャント・アカウントに興味があるのですが、承継銀行になるのですか? どうやってマーチャント・アカウントを人に与えるのでしょうか?
ドーシー:今ちょっとおもしろいことをやっています。我々はアグリゲータであり、以前はPayPalがそうしていました。PayPalからは多くを学びました。彼らのおかげで我々はかなりやりやすくなりました。
初期のPayPalで働いたことのあるキース・ラボワを雇ったのも理由の1つです。国会に行って、PayPalをシャットダウンしようとする他の団体に、それをやめるようにロビー活動したのは彼です。今、彼は我々のCOOです。ややこしい状況の切り抜け方を、彼はよくわかっています。
でも我々が初めてマーチャント・アカウントを見た時はちょっとおかしくて、というのも、我々はソフトウェアを構築し、払い戻しが必要だったのです。「マーチャント・アカウントってどうやって取るの」という感じでした。最近ではそういうのが本当にややこしい。
rockbottommerchantaccounts.comというサイトに行き、ガラス・アーティストとして登録しました。「ガラス売るための会社を作りました。JDJMといいます」という感じでした。社名は私と共同創始者の頭文字です。
我々は別の機関へ通されそれぞれ違う金額を提示されました。そしてまた別の機関の別のインフラへと通されました。もうめちゃくちゃでした。それと同時に、非常にインスパイアされる経験ともなりました。なぜなら「これはシンプルにしないといけない」とよけいに思えたからです。こんな面倒くさいものはこの世にある必要はありませんでした。
それは我々が作るものではなく、取り除くものでした。設備もタダ、ソフトウェアもタダ、マーチャント・アカウントも月費も無し。我々のやっていることはそういうことでした。
「君たちのやり方はばかだ。お金を逃がしてる。皆気にせずお金払ってるのに」という言葉対して「だから700万人しかクレジット決済してないんですよ」と言うのが我々でした。
我々の方法ならクレジット決済をする人をもっと増やせる。この国の全ての人のポケットにあるもので決済できる。誰でも使い方を知っていますから。つまりユーザーに使い方を学んでもらう必要が無い。支払人が何も特別なことをする必要がないのです。
まず第1に、我々はマーチャント・アカウントを必要としません。構成としてはまず承継銀行でやりとりしないといけない。もし銀行だと規制だらけになってしまう。我々が求めているのは政府の7年プランではなく、スタートアップの30日プランなのです。できる限りこの抵抗をしていこうと思ってます。
後ろのほうの人。赤いシャツの人……。いっぱいいますね(笑)。
(会場笑)
質問者:Squareのゴールはクレジットカードを使いやすくすることですか? もしくはそれ自体を無くしてしまって、もっと大きな何かを探すことですか?
ドーシー:我々は決済の体験を最高のものにしたいし、価値の交換というものをすばらしいものにしたい。現在は皆このプラスチックのデバイスを使っています。最も簡単なことは、このデバイスをソフトウェアに対応したものにすることです。キャッシュのアカウントに対する感覚をいいものにしたいのです。結局のところこれを繰り返しているので、将来どうなるかはわかりません。
NFCにまつわる話はたくさんあります。NFCの本来の性質はアイデンティティです。アイデンティティと認証であり、決済に結びつけることができます。車に近づいたらドアが開いたりといったことです。
それは処理を早めることができます。これより早く処理ができて、皆が使い方をわかっているものがあれば我々はそれを採用します。
ただ、我々はクレジット決済だけのことを考えているわけではなく、決済にまつわる全てのプラットフォームと、情報、そして決済体験について考えています。そういった完結した処理ができたとき、とてつもないことができるようになります。一回のスワイプでFoursquareにチェックインすることも可能です。
ショッピングモールのフードコートのブザーありますよね、スワイプができたらあれをする必要も無いんですよ。食事ができたら電話番号あてにメッセージが来るだけでいい。
ハードウェアとソフトウェアの構築で、一貫してなされていなかったものはごまんとある。そういう一貫したストーリーというものを我々は構築しようとしている。
質問者:Squareが急成長する中で、PCIコンプライアンスはどうしていますか? 特に、クレジットカードを含むワイヤレス通信についてです。あと、マーチャント・アカウントはうまくいったみたいですが、手形交換所に関してはどうでしょうか?
ドーシー:金融機関としてのPCIコンプライアンスと、ACHと呼ばれる直接預金のことですね。
PCIコンプライアンスはおもしろいもので、コードとか色々、監査役がチェックしていくのですが、リーダーからでたらすぐ暗号化が解読されたものが銀行に行く。これを話すとまた1時間くらいかかるのですが。
とにかく我々がSquareでやっていることというのは「ディプログラミング」といって、2人の人間と2つのコンピューターと2つのマウスが1つの問題に取り組むのです。
コードを2人の人間がチェックする。我々は自然とやっていることなのですが、PCIコンプライアンスも同じことを求めているようです。システムで何が起こっているのかを完全に把握している人がいるので、PCI監査は私達が最速です。
あと、PCIの進化はとても早いです。携帯電話向けに書かれてはいないので、書き直す必要があります。今はまだグレーなので、これからどんどん変化すると思います。PCIより優れた活動やセキュリティを実践していますので、これからSquareはどんどん変化を報告していくと思います。
我々はエンジニアであり、正確で安全で安心できるシステムを開発しようとしている。そのためには全ての詳細を完璧にしていたい。委員や監査員が皆、同じようには考えているわけではないのです。
手形交換所に関して。つまり「クレジット決済は受け付けられるが、そのお金を私はどうやって手に入れるか」ということです。アプリをダウンロードし、住所を入力すると、無料でSquareが2~3日で送られてくる。それで誰かから50ドル支払ってもらったとして、そのお金を引き出したい。チェックブックの最後のページかオンラインバンキングを見ていただきたい。
そこにルーチン・ナンバーとアカウントナンバーがあります。銀行口座情報を入力していただくと、少額取引のテストがなされ、それによって自分の口座が確認できます。それから毎日そこにつぎ込まれます。そうすることによって、我々は銀行の規制の下にいる必要がなくなります。送金ライセンスは必要ありません。AからBへと送っていると銀行にいえばそれで大丈夫です。
質問者:リアルタイムのコミュニケーションと決済プロセスという、2つ大きな難点を解決されましたが、他にも骨の折れる問題というのはありますか? それを解決する時間はないけれど、私達ならありますよ……。
(会場笑)
ドーシー:いい質問ですね。問題が山積みなのでぜひ協力して下さい(笑)。
Squareは、その周囲にエコシステムを構築できるようなプラットフォームだと思います。構築に関しての非常に強力で明確なAPIをリリースするということは、今後の得意分野になると思います。
何がいいかというと、決済からあらゆるものを切り離すということが可能になることです。それは視覚化に繋がります。現在世界で起こっている全ての商業を可視化するということに非常に興味を持っています。お金の流れを見渡せるのです。すごいことですよね。
なのでそういったことをするためのプロジェクトに関心があります。全てを考えるわけにはいきませんが、多くのことは考えています。現在8つの異なるプロジェクトを進行していて、それらが1つになるよう調整しないといけない状態です。
我々はハードウェアを作っているのです。落ちることのない決済ネットワークを構築しています。落ちるというのはユーザーのお金が無くなるということですから。140字ではなく、潜在的には140ドルです。サポート、Webのサービス、そしてクライアントを作っていくのです。
なので、Squareはスターターを多く抱えるスターターなのです。これからもどんどんプロジェクトをこなしていこうと思います。外からの一貫したユニットによって調整されると思います。
司会:ジャック、これにてイベントを終了しようと思います。
男性:本日はお話しいただきありがとうございました。DFJとBasesに代わりまして、このトロフィを贈呈します。
ドーシー:ありがとうございました。
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