山本:ニコ生ユーザーのみなさん、こんばんは。今週も「直滑降ストリーム」の時間がやってまいりました。この番組のキャスター兼、プロデューサー兼、シナリオライター兼、PR担当の内閣府特命担当大臣山本一太です。今回の「直滑降ストリーム」はですね、「IT政策担当大臣特別企画 大臣VS大臣」、18回目になりました。今日はこの後太田明宏大臣に登場いただく予定ですが、先ほどまで官邸で会議がありまして。さっき官邸を出たという報告がありましたので、あと4、5分でここに到着して頂けると思います。この国土大臣、守備範囲が広いです。あとで少し時間があれば議論したいと思いますが、東京オリンピックも控えてですね、特に超多忙な国土大臣が快くこの「直滑降ストリーム」の出演を引き受けて頂きました。

さっき、ニコ生の伝説の記者七尾さんと少し話をしていたんですが、太田大臣はニコ生、ニコ動の番組はおそらく初出演だと思います。ですから、番組の途中で太田大臣のネット上のニックネームを決めたいと思いますので、皆さん是非色んなアイディアを出して頂いて。みなさんから頂いたアイディアを四択にして、アンケートで、今日この場所で太田大臣のネット上の呼び名を決めたいと思います。みなさん、ぜひ色んなアイディアを出して頂いて。今日この場で太田大臣のネット上の呼び名を決めたいと思います。

まだ太田大臣到着していないので、私が喋り続けます。仮に太田大臣の車が途中で故障して30分遅れてもずっと私が喋り続けます。前回の番組でも申し上げましたが、この「直滑降ストリーム」、あと1人で「まるごと安倍内閣」になります。今晩太田大臣に出て頂くとですね、残りは麻生副総理兼財務大臣しかおりません。麻生大臣は、来週27日の6時半から7時まで山本一太の議員会館スタジオに足を運んでいただけることになっています。今日の太田大臣、そして麻生財務大臣、是非みなさん、この2回見逃さずにアクセスをして頂きたいと思います。なかなか仕事があって見られないという方は、タイムシフト予約もありますので、ぜひ今日の太田大臣と来週の麻生大臣、皆さんに見て頂きたいと思います。

今日、太田大臣のニックネームをニコ生ユーザーのみなさんに決めて頂くわけですが、考えてみたら各大臣ニックネームがあるんですね。例えば、来週登場する麻生副総理は「閣下」。これは非常に有名です。菅官房長官はですね、「ガース」。これも実は菅長官が出て頂いた回でお話をしたら長官が恥ずかしそうに、「知っていました、息子に言われました」とか言ってましたけど (笑)。稲田大臣は「稲田姫」、小野寺防衛大臣は五典さんを取って「ごてん」、そして私の仲良しの新藤総務大臣は「シンディ」、田村厚労大臣は「たむたむ」。そして岸田外務大臣。確か岸田外務大臣も「直滑降ストリーム」がニコ生初登場だったと思いますが、みなさんのアンケートで「きっしー」に決まりました。まず最初に私と太田大臣のトークを聞いて頂いて、そのうえで是非、いいニックネームをみなさんに考えて頂ければと思います。

あ! 今太田大臣到着致しました! と言うわけでみなさん、今週の「直滑降ストリーム」は太田明宏国土交通大臣をお迎えしてお送りしたいと思います。大臣、本当にお忙しいところありがとうございます。

太田:こちらこそ、ありがとうございます。

山本:太田大臣と言えば忘れられない思い出があるんです。ここに一枚の写真があります。2009年8月29日、足立区の江北駅前です。私の4年前のブログ。毎日ブログ書いてるから10年くらい前までなにやっていたかわかってしまうんですけれども。ここにも「熱烈パフォーマンス」ということを書いてあるんですが、今から4年前の2009年に、太田大臣が衆議院選挙を戦われました。当時は公明党の党首をやっておられた。なぜか公明党の高木さんから電話がかかってきて、「太田党首が苦戦している! 一太さん、足立区に応援に来てくれないか?」と言われて、私ここに駆けつけました。みなさん、忘れもしない、この車にですね、ここに当時の太田代表と私、並んで演説をした。その時も数千人の方々が集まって、すごい盛り上がりで。私も応援演説を爆発させたのですが、その時の太田大臣の演説が魂に響く演説だったんです。

「地域のみなさんに恩返しがしたい、育ててくれた人たちに恩返しがしたい、このままじゃ日本がダメになっちゃう」私はそのスピーチが本当に忘れられなくて。帰り日暮里駅に行くのに、なんとかライナーに乗ったら、酔っ払いに絡まれたよ(笑)。「山本さん、政権交代だ!」とか言われたので余計に覚えているんですが。絶対に太田大臣は当選すると思っていたんですが、残念ながら太田大臣が惜敗をされて、その夜悔しくて眠れなかった。当然のことながらカムバックして頂いて、安倍内閣の中枢で活躍されている訳ですが。あの後3年間どんな風に過ごされていたんでしょうか?

太田:3年3か月、長かったですけど、歯ぎしりするような思いの3年3か月でした。日本が岐路にあって、円高デフレでこれだけ苦しんで、なんとかしなければいけない。民主党政権の当時訴えていたマニュフェストというものは、瓦解すると。元々できない、また、やってはならない、そういうものだと思っていましたから。それがその形になったのだけれども。民主党が瓦解するとかそういうことよりも、日本国家が潰れる、と。去年の12月選挙始まっていましたが、公明党は「日本政権」、自民党が「日本再生」。日本を円高デフレから脱却させて、しっかりさせなくてはいけないと。私は大学院まで行って耐震工学を専攻しましたから。地震の専門家だったわけですよ。本当に地震の危機、阪神大震災の後もね、測定機器が揃っていないとか、学校の耐震化をしなくてはいけないとか色んなことをやってきたんですけど。これで出来るチャンスが……、やっと新しい時候政権でできあがる。私が国交大臣になると思っていなかったですし、私は党もこの党一本でね、上院議員院長にもなっていないし、副大臣にも何にもなっていなくて。党の真ん中でずっとやってきたんですけどね。

今、本当にやるべきことはやるという、政治家としての責務。それは演説で言ったね、人生長い間色んな方にお世話になってここまで来ているので。若者が僕は好きなんだけれども、若い人にいい日本をお渡しするまではね。3年3か月は屈辱的なこともいっぱいありました。だけど明るくね、明るく(笑)。毎日毎日、色んな会合に出て、新年会も行く、運動会も行く、地元の行事も行く。地道にやってきました。

それとね、国会議員の政治の感覚は肌で感じるものだからね。この辺の、永田町の雰囲気。国会の中の空気。それを知っておかなければ。再起したら直ちに仕事をしたい! と思ったから。よくこの辺はバッジなしで来て、国交省にも随分その間行ったし、東日本大震災は土木関係でもあるから、現職の議員はなかなか行けないから、私が現場に行って、出来るだけ現場を回って。直接東京に来て、大臣はみんな民主党の人達だったから直接行って仕事をして。まあ「政治家はバッジを付けているだけじゃ政治家じゃない、仕事が出来るかどうかだ!」ということは若いころから叩き込まれましたから。

太田:この話を聞いているだけで、人柄が伝わってきますよね。私は今まで言いませんでしたけど、(2009年8月29日の写真を差しながら)ここで太田大臣と並んで、この演説を聞いてから、あの時から太田大臣の人柄に魅了されているのですが。あの時、応援に行くというのは生半可なことじゃいけないと思って、太田大臣の書いたものを全部読み、一生懸命資料を調べてきたので全部覚えているんです。太田大臣、京都大学、生まれたのは昭和20年で、愛知県にお生まれになって、7人兄弟で三男で、でも幼い事お姉様やお兄様を亡くされて。長男のようにご両親の苦労を見て育ったと。中学は青陵中学ですからね、これは松平健さんと同じです。勉強一番! 生徒会長! しかも京都大学も苦学をされたんですけど、相撲部でキャプテン。

こうやって見ると太田大臣は常に親分肌で皆から持ち上げられて、組織のリーダーになるタイプの方なんだな、と。得意技も覚えてます。ぶちかましからの寄りだって言ってました。国交大臣としての政策についてもお聞きしたいことがあるんですが、まずは太田大臣のヒューマンストーリーに迫りたいと思います。今のような流れで大きくなられて、中学高校そして京都大学に行ったと。その中で、何故政治家を志されたんですか?

太田:私が子供の頃から……。ラジオでね、うちのおやじが政治好きでね。ラジオでNHKの、今テレビで朝9時から日曜日やっていますね。あれね1時頃からラジオをやっててね、おやじのひざの上で、小学校1年2年の頃。山本先生みたいに親も偉い人じゃない、普通の下駄屋のおやじだったんだけど。政治が好きで、聞いててね。新聞記者か政治家になろう、と。世の中の為、とそう思ってました。社会との関わり、人間が好きだし。なぜか新聞記者か政治家になりたいな、と思ったんですよ。ところがちょうど高度成長時代、昭和39年ってね、東京オリンピック。オリンピックがこないだ決まりましたね、2020年。大学入学をしたのが昭和39年、6月に新潟で大きな地震があって昭和大橋という出来たばかりの橋が落ちたんですよ、日本で初めて液状化現象という言葉が出たときです。そ

れが6月。10月1日に新幹線、10月10日に東京オリンピック、そして11月に公明党が誕生するんです。私は同行学会に入っていったんだけれども、子供の頃から政治家か新聞記者と思ってた。結果的には大学院出てから、公明党に入って公明新聞の記者になり、この辺を回ってっていました。そして政治家になってね。図らずもそういう風になりましたね。一番の財産は、学生時代とか中学時代とか、色んな人。人生、友人かな? 人間、親しい友人がいるっていうのは一番大事だなと思います。

山本:大臣の人に対する気持ちが常に仲間から慕われて、リーダーとして持ち上げられるということなんでしょうね。生徒会長をやり、相撲部でも主将をなさったわけですよね。

太田:党代表やって。今はこういう立場にいますけどね。山本先生の街頭演説僕ははっきり覚えてます。あの時下で聞いてた人、大相撲の琴風がいたりね、色んな人がいてね。あの人にも来てもらった、この人にもきてもらったっていうことは覚えてますね。またこの落選中の3年3か月もね、変わらず、頑張れって! 声援してくれた人も。それは財産ですね。

山本:私はお世辞を言えないタイプなので、いつも派閥の偉い人から怒られていたんですが。とにかく、この演説以来太田大臣のその人柄、こういう人なんだな、ってずっと思ってたんです。この話だけで終わってしまうので、ここから国交大臣としての政策、安倍内閣の使命をお聞きしたいと思います。その前に! さっき、太田大臣がここに到着される前にユーザーのみなさんに一つお願いをしておきました。ニコ生初出演。お忙しい中一つ返事で出演をオッケーしてもらったんですけど。ネット上の太田大臣のニックネームを是非みなさん考えて下さいとお話をしたので、4つくらい、ニコ生の伝説の七尾さんとスタッフの人達ちょっと出してもらえます?

七尾:あきちゃん、あっきー、おーちゃん、おーたん、この4つで。

山本:ニコ生初出演の太田大臣のニックネーム、4択でいきたいと思います。1があきちゃん、2 があっきー、3番目がおーちゃん、4番目がおーたん、その四択でお願いしたいと思います。この場で決めさせて頂きますので。どうでしょうか結果は? あきちゃん2.4% 二番のあっきーが14.0%、おーたん(笑)! おーたんが65.9%、おーちゃん17.6%ということで。重量感というか落ち着きぶりが「おーたん」って感じなんでしょうね。ということでみなさん、太田大臣これからネット上では「おーたん」に決定させて頂きます!

ということで話題を政策に戻したいと思うんですが、国交大臣、今特に重要だと思うんですよ。災害防衛、地震もありますし。おそらく太田大臣が京都大学で耐震工学をやっていたということなかなか知っている人いないと思うんですけど。実は地震の専門家なんです! 太田大臣は。その話もしたいんですが、今日は7年後の東京オリンピック。東京オリンピック・パラリンピックが東京で行われると考えると、恐らく国交大臣の役割というのはこれまでになく重要だと思うんです。例えばオリンピックを成功させるために、道路のアクセスの問題インフラの問題等々あると思うのですが、そのあたりは国交大臣としてどのようにご覧になっていますか?

太田:とにかくね、2020年の東京オリンピック。前に色んな工事がいっぱい行われて、それをゴールにしてはいけない、と。色んなものをつくるというより、二次元空間よりも三次元! ということでものを考えなくてはいけない。それから2050年の日本は高齢化が進みます。外国の方が大勢になります。今年私の担当する観光庁、ほぼ1000万人、なんとか達成したいと思っていて、すでに10月の初めで史上最高になりました。あと11、12月で1000万人。外国の方が大勢来る、恐らく3000万くらいに2050年なっている。人口は減ると言われている。そうすると、外国の方の比例ってものすごく大きくなる。外国人に対応できるような多機能都市、東京、ってのをやらなくちゃいけない。高齢社会、障害者にやさしい、こういう街をつくるということが大事になる。2050年にはますますそうなるから、その助走をやって、しかも東京オリンピックとパラリンピックがある。長いから東京オリンピックで終わるんですけど。

実は50年前のオリンピックにはパラリンピックはなかった。今回パラリンピックが行われるというのはものすごく大きくて、パラリンピックということに対してバリアフリーのまちづくりであるとか、心のバリアフリーとか。ひとりひとりが高齢者であれ障害者であれ、車椅子であれ、それをどういう風に助けていくかということがすごく大事になる。座っている人を起こそうというときに、引っ張るとこう起きる、と言う風に。上げようとしたら力が要って無理です。という、心のバリアフリーというものと、介護と同じ要素のものの技術、そういうものをみんなが持って、東京オリンピックを、と。

もうひとつは、8月です。台風とか、水害とかこないだのフィリピンのこととか、高潮であれだけやられる。災害に強いまちをつくっておもてなし。高齢者や障害者にやさしいバリアフリーのまちをつくっておもてなし。外国の方が来て、日本はなかなか対応できないので、医療も、住んでいくことも。そういう都市東京をはじめとする国土作りというものを、2050年にどうせそうなるから、その前に2020年に向けてそのモデルを、スタートを切るという、そういう東京オリンピック。当然交通アクセスの快適さ、ホテルの快適さ、安全ということ、オリンピック大会のスムーズな運営、こういうのは当然必要なんですが。まちをつくるというとそういうことだと思う。

二次元じゃなく三次元、と言いましたけど、外国の方が成田に降ります、そしたらスマホで全部多言語対応で、どこへ行くとか全部そこで出来る。成田に降りました、羽田に降りました、といったら全部これ(スマホ)があればいけるとなると。通信ということが7年後、一気に通信インフラをどう作るかということが道路とかそういうもの以上に大事になってくる。その辺を、東京オリンピック2020年をどう捉えるか? そしてそのあと2050年日本が置かれている位置を先取りしてそこに助走していく。そこで目標にして、なんかいっぱい作って終わっちゃって、経済もがたんと落ちてはならない、と私は思っています。

山本:7年という期間がひとつのキーワードだと思うんです。7年後の世界は多分今より違う、7年も経てば世の中も変わってくる。そこを睨みながら色んな準備をしなくてはいけないですね。

太田:絶対そう。道路アクセスだとか色んなことを言うのだけれども、もう空港とかもちろん大事なんだけれどももっと大事なのはIT! 順天頂とIT。そういうことを2020年、それが下手をするとパンクしてしまう、となった時には銀行の決済から何から大変なことになる。実は一番インフラで整備していかなくてはいけないのは、2050年の日本のITを始めとするそういうことに対応して、2020年で世界の最先端まで持っていっておもてなしをするということだと思います。

山本:非常に説得力のあるお話で。みなさん、改めておわかりになって頂いたと思うんですが、観光政策も、実は国土交通大臣の所掌ですから守備範囲が広いかということをわかって頂いたと思います。東京はとにかく開催地ですから、色んなインフラ整備、ITも含めたインフラ整備が進んでいくと思うんですけれども、これを日本全体の経済を活性化するためのイベントにするということがひとつのキーだと思うんです。このあたりはいかがでしょうか? 地域にも波及するような仕組みにしていかないといけない……。

太田:世界のアスリートは、パラリンピックも一緒なんですけど。オリンピック・パラリンピックだから「東京オリパラ」という風に。必ずパラリンピックを忘れない、って思うんです。選手が来ました、選手村に行って、いきなり、大会が来ました、さあ走れ、と。無理です。ワールドカップの時もそうだったですよね? 全国でまず行って、身体を慣らして、汗をかいて、そして時差を取り、そして万全の体制で大会に臨む。オリンピックを世界のアスリートをお迎えするというときには、世界の8月という季節の中で一番いい場所で、練習ということをセッティングする。そこで各地で世界の選手をお迎えする、練習もさせてあげる。こういう広がりというものが。間違いなく、そこを考えなくてはいけない。

そして今度は見に来る人が。当然、競技だけ見て帰る人はほとんどいないでしょ? そうすると、東京には寄るんでしょうけど、全国の観光にしていく、と。それがまた感動を呼んで、リピーターになっていくということだと思います。オリンピックで忘れてはいけないのは、オリンピック・パラリンピックということ、選手をお迎えするには練習会場も含めて全国でやらなくてはいけない。そして、観光と言う流れを一気に2020年で全国規模で変えていく。なんとかね……。内緒の話ですけどね、1000万をなんとか今年達成して、外国の人。2020年には瞬間風速でもいいから2000万人くるような都市にしたい。

山本:これは「直滑降ストリーム」で初めて国交大臣が表明した、言っちゃった、という感じですけど (笑)。やはりそれくらいの勢いがないとね。大臣とお話して改めて思ったんですけど、私も東京オリンピック・パラリンピックと、なるべく言うようにしてまして。「東京オリパラ」とこれからなるべく言うようにしたいと思うんですけど。大勢来た人にとにかく日本を見てもらって、日本のファンを増やしていくっていうことですよね。これは観光政策にとっても起爆剤になることは間違いない。

太田:今年安倍総理が世界をものすごく回ってね。日本は今までパスされていた。関心を日本に持たれなかった。だけど間違いなく日本はね、存在感が今年でてきた。この流れをそのままずーっと続けて、ラグビー大会もありますけど。2020年というところにぐーっと持っていく。持続する力が大事だと思います。

山本:安倍政権になって日本の存在感がようやく復活してきた。安倍内閣の中枢閣僚一の人として、安倍総理をどういう風にご覧になっているか? 前回あれだけの挫折をして、ある意味でいうと再チャレンジを体現しているわけです。私はずっと総理のことを応援してきたんですけど、前回とかなり違う。みんなここにきて安倍総理一回りちょっと大きくなったんじゃないか? と言っていますけど、どうご覧になりますか?

太田:まずは安倍総理というのは明るくて非常に配慮をする方で、これからの政治家にとっては清潔感っていうのが大事だと思うんですよ。行動が見えるっていうこととね。どこにいるかわからない、というのはリーダーにはならない。常に、風がふいても何があってもすっくと立っている。いつも安倍総理は前を向いてすくっと立っている、そして清潔感がある、明るい! 非常に大事。私は本当に好きですね。

山本:ありがとうございます。安倍政権の最大の使命は何でしょうか? もちろん景気回復、経済再生だと思うんですけど、大臣はどんな風に捉えていらっしゃいますか?

太田:円高デフレの克服、景気経済の再建、ここが一番大事。もうひとつプラスして言うと、防災・減災、この危機管理、が大事だと思います。その中に東北の復興が当然入るんですけど。やっぱり経済がね。僕は円高デフレが続いた中で、日本人の中に「それしても無理じゃないか?」「人口が減ってるじゃないか?」「これからはもう無理だよ」「高齢化が進んでいるよ」こういう、無理だとかダメとか。いつの間にかデフレがね、こころの中のデフレを生んでしまった。こころのデフレをうち破って、今年。なんとなく前に。明るくなったな、と。来年が正念場。ここから9年かけて予算編成したり色々とあるけれども、景気経済が、現場、あるいは中小企業、普通の庶民、お年寄り。ちょっと景気経済が良くなって自信がみなぎったな、というところまで。

来年はね、東北の復興も実感するところまで持っていく年。そして景気経済も来年は実感できる年。今から一年後、またここに来たら、来れないかもしれないけど (笑)。今から一年! 特に景気経済勝負だと思いますね。消費税が4月に上がりますね。そういうことも含めて財政再建を睨みながらも、やはり景気経済と。アジアを取り込んで、大きな肺活量で、アジアは内助であるという捉え方が大事だと思いますね。

山本:本当にありがとうございました。耐震工学のスペシャリストですから、災害対策の話も聞きたかったし、実は私、海洋政策担当大臣なので国境離島もとても関係あるのでその話もしたかったのですが。あっという間に時間になってしまいました。ちょっとコメントだけ……。「また出てね」とか出てますので、一年経ったら来て頂けるということなので、この「直滑降ストリーム」は必ずあと一年続けたいと思います。「残念やわ、おーたん」という訳でおーたん、ありがとうございました。一年後、「直滑降ストリーム」にお呼びしたいと思います。今日本当にお忙しい中、無理やり日程を作って頂いて「直滑降ストリーム」に来て頂いた、太田明宏大臣、今回のゲストとしてお迎え致しました。みなさん拍手でお送りしたいと思います。ありがとうございました! 

質問コーナー

山本:今太田大臣と一緒に、番記者の方もこのスタジオから出て行ったところなんですけれども。ちょうど太田大臣が来る前に4年前の選挙の応援のことを思い出したんですけれども、太田大臣の人柄をみなさんに伝えられたんじゃないかと思います。とにかく国土交通省、国交大臣の役割というのは東京オリンピックを控えて本当に大事になってくると思います。安倍内閣の閣僚はスクラムを組んで、一致団結して来年にはもっと経済が良くなっているように頑張りたいと思います。という訳でみなさん、前半付き合って頂いてありがとうございました。ここからは恒例の「山本一太 質問コーナー」ということで今日も伝説の記者七尾さんに来て頂いておりますので。ユーザーの方からの色んなご質問、私がまとめて受けたいと思います。七尾さん、どうぞ。

七尾:お疲れ様です、大臣。今日番組、大臣ちょっと調子大丈夫でした? テンポ? というのは、今まで番組して頂いて一番大臣口数が少なかったんじゃないかと (笑)。

山本:太田大臣がゆっくり落ち着いて話されるタイプなので、そこは是非発信して頂きたかったので。この流れで良かったと思います。

七尾:わかりました (笑)。質問3つ、お願いします。今週大臣また時の人になって、先週からですかね。安倍総理から直々に大臣がネット販売検討会議を設置するよう要請を受けたということで、かなり毎日お忙しかったような。どうでしたか?

山本:一昨日の閣議のあとに安倍総理から声をかけられて、特に対面ネットの総合的に色々検討する枠組みを作ってくれと言われました。ご存知の通り、楽天の三木谷さんの競争力会議の問題とも絡んでいるんですけれども。これは薬だけやるのではなくて、もっと色々対面については不動産とかいろんなことがあるんです。その全体をこの際きちっと議論しよう、ということです。色んな意見があると思うんですけれども、産業競争力会議にはいいメンバーが集まっているので、今のメンバーできちっと安倍総理を支えて欲しいなという気持ちもありましたから、総理のご指示ですし。出来るだけ早く、この会議体を立ち上げたいと思います。つい記者会見で11月以内って言ったら事務方がみんなびっくりしていたから、あ、そっかもう中旬すぎてるなって (笑)。

七尾:今日の毎日新聞の五面に「11月中に設置したい、そんな簡単に言っちゃったらあれかな? 出来るだけ早く」そこまで書かれてます(笑)。

山本:11月中って言ったら事務方がみんなこんな顔してたんで(笑)。さすがにちょっとね、制度設計しなきゃいけないので。でも出来るだけ早く立ち上げて、これはこれでちゃんと議論していきたいと思います。IT戦略本部の下に作りたいと思います。IT大臣直轄の組織にしたいと思います。

七尾:19日なんですけど、下村文科科学大臣と独立行政法人制度の枠を超えた新しい研究開発法人を創設する必要性をアピールされたそうなんですけれど、独立行政法人制度の枠を超えた新しい研究開発法人とは何でしょう?

山本:長くなっちゃうのでものすごく簡単に言いますが、今独立行政法人制度という制度を取っている訳です。これは行政を効率化させる為に、イギリスのエージェンシー制というのがあって、いわゆる公的な財政の負担を少なくするために、民間企業の原理を入れて仕事を色々効率化、資質を上げようという話だったんですね。それを踏まえて今の独立行政法人制度というのは出来たのですが、研究開発というのは定型的業務と違うわけですよ。だって、研究開発って長期に渡るでしょ?

七尾:明日明後日利益を生み出すようなものでもないですよね。

山本:そうなんです。不確実性もあるし、ほんとに科学技術イノベーションというのを生み出して、それを成長戦略につなげていくのであれば、研究開発法人だけは、いわゆる独立行政法人制度の外に出して、もっと色んな形で自由に活動できるようにしたほうがいい、というのが下村大臣と私の考え方なんです。ただこれは行政改革ということでいくと相容れない部分もあるんですよ。

七尾:なるほど。ニコニコユーザー的には今大臣と下村大臣が言われた考え方にはかなり賛成だと思いますね。研究は非常に日本を将来的に支えるもので重要だと思っています。

山本:これは賛否両論あって、行政改革も大事ですから。で、党にも政府にもいろんな考え方がある。ここからとにかくまだ決まっていませんから、しっかり議論して。で、決まったらみんなでその方針でいく。これが安倍内閣です。ただ、私と下村大臣は、安倍総理が科学技術イノベーションを成長戦略の中心に置くというなら、今まで議論されて出来なかった、スーパー研究開発法人。こういうものをスタートさせてほしいと思っています。

七尾:もう一問あるのでその間にアンケート取ってもらえますか?研究開発法人は必要か必要じゃないか? なんといいますか?

山本:独立行政法人制度の枠を超えた新しい研究開発法人は必要か必要でないか?

七尾:独立法人制度の枠を超えた新しい研究開発法人は必要か必要じゃないか、ですね。で、これはアンケート、いいですか大臣。その間、三問目、恒例になりました。これを質問しないと番組が終わりません。二井さんのお話を。

山本:一言で言えば、二井宏さんの追尾は続いております。常に追尾をしておりまして。この真相が明らかになるまではずっとやり続ける、とこういうことです。大臣やっている間は99%ほとんど仕事にリソースを投入しているので、1%未満で少しそっちを気にしています。それでも追尾をしたいと思いますし、必ずどこかで真相を明らかにしたいと思います。まあ今日も見ていると思います。二井宏さん。ここに出てきて、ちゃんとニコ生ユーザーのみなさんの前で議論しようじゃありませんか。逃げ回るのは卑怯でしょう!

七尾:大臣。結果を見てみましょうか? なんか揉めたらですね、大臣の番組ではこういう結果が出たんだと。是非ですね。87%必要である、ですから。

山本:色んな考えがあるので。独法制度の下に置くべきだ、と言う人達の意見にも理屈はあるんですね。ここに出てもらった「稲田姫」稲田行革担当大臣ですか。個人的には稲田さんのこと好きだし、稲田大臣は稲田大臣の使命感でやっているので。そこはちゃんと議論して決めたいと思います。もう一度言いますが、下村文部科学大臣と山本一太科学技術大臣はこれはここで小さな風穴を開けなくてはいけないと思っているんです。

実は、文部科学大臣と科学技術政策担当大臣、あんまり今まで仲良くないんですよね。オーバーラップしてるので。ま、こんな言い方してると、気を付けないといけないんですけど! 必ずしも連携が取れていなかった。下村大臣とすべての政策について意見が同じという訳ではないんですけれど、下村大臣は同士だし、敬愛しています。今、文部科学大臣と科学技術担当大臣ばっちりスクラム組んでる。この間融資者懇談会の座長を真ん中に置いて、2人の大臣がはさんで記者会見をする、これね、空前絶後だと思います。頑張りたいと思います。だって、ニコ生ユーザーの87%が新しい研究開発法人を作れと言って頂いている。

七尾:大臣のご説明も相当支持があると思うんですよ。情熱を持って説明して頂くと反応は全然違うと思うので。是非宜しくお願いします。

山本:質問コーナー終わりましたが、太田大臣が到着される前にお知らせを致しましたけれども、来週27日、いよいよ「閣下」がここにやってきます。麻生財務大臣兼副総理に出演して頂くと、安倍内閣の閣僚全員がニコ生議員会館スタジオに来て、議論して頂いたということになります。これは諸外国にも例がないんじゃないか? IT大臣自ら実践する究極のオープンガバメントじゃないかと、勝手に思っています。これから、できれば英語で発信したい。英語で発信する事によって、日本に興味のある国の情報関係者、政府関係者、全部チェックするようになると思います。そのことによって、ニコ生もワールドワイドに、一気に上げたいと思っていますので。これは七尾さんはじめニコ動幹部のみなさんと協議させて頂きたいと思います。

コメント「テンションあがってきた」「ガースまた呼んで」。実は丸ごと安倍内閣が終わった後もこの番組続けたいと思っています。改めて、みなさんからのご希望を取って、場合によっては2、3人私の仲間を呼んで、ここで議論したいと思っています。この人に出てもらいたい、っていうことがあれば、まとめて七尾さんから報告があれな検討させて頂きたいと思います。

七尾:菅官房長官、安倍総理、岸田外務大臣、色々ありますね。

山本:普通だったらありえない空間ですよね。複数の閣僚がここで議論するというのは。それを私、是非やりたいと思うんです。ということで「直滑降ストリーム」そろそろ終わりの時間が近づいてきました。今週も最後までお付き合い頂きまして本当にありがとうございます。エンディングテーマ、来週最終回なのでアクセス1000を超えた「改革の歌」で締めたいと思います。なので今日は、静かなバラード「マルガリータ」で締めたいと思います。みなさん、来週麻生財務大臣がやってきます。必ずこの番組アクセスして頂きたいと思います! ありがとうございました。