バイラルする動画を生む3つのポイントをYouTubeトレンドマネージャーが解説

Why videos go viral #1/2

ここ数年、YouTubeやニコニコ動画など、Webで見る動画はとても身近なものになりました。ときには大きくバズる動画が生まれ、たくさんのパロディやリミックスが生まれたりしています。そのような動画がブレイクする過程には、何か共通点があるのでしょうか? あるいは、「バズる動画の作り方」はあるのでしょうか? YouTubeのトレンドマネージャー、Kevin Allocca(ケビン・アロッカ)氏は、そこには3つのポイントがあると言います。実際に流行った動画を見ながら、動画が広まっていく仕組みを学んでみましょう。(TED2011より)

Webビデオはどのようにバイラルするのか

ケヴィン:こんにちは。ケヴィン・アロッカです。YouTubeのトレンドマネージャーをしています。YouTubeを観るのが仕事です。嘘じゃないですよ。今日はバイラルする動画がどうやって生まれるのか、そしてそれがなぜ重要なのかについて少しお話しします。

人はみなスターになりたいと思っていますーセレブリティ、歌手、コメディアンなどですね。私が若い頃、それはとてもとても難しいことのように思えました。ところがいまはWebビデオによって、誰であろうとどんな作品であろうと、世界的な文化のひとつとして有名になり得るのです。みなさんの誰もが、次の土曜日からでもネット上で有名になることができます。

しかしYouTubeには、1分ごとに48時間分のビデオがアップロードされています。そのうちバイラルして大量の視聴回数を稼ぎ、時の顔になり得るのはほんのひと握りです。では、それはどのようにして起きるのでしょうか? ポイントは3つ。流行仕掛け人、参加できるコミュニティ、予測不可能性です。それでは見て行きましょう。

ベア(動画):(二重になっている虹を見て)オーマイゴッド!嘘だろ!ハハハハッ!わーお!ヤバいって!フー!

ケヴィン:昨年ベア・ヴァスケズは、ヨセミテ国立公園にある家の外から撮ったこのビデオを投稿しました(Yosemitebear Mountain Double Rainbow 1-8-10)。2010年に、これは2,300万回も再生されました。

(会場笑)

これが昨年の夏、人気が出始めたときのグラフです。

実は、彼はこのビデオを流行らせようと思ったわけではありませんでした。彼はただこの虹をシェアしたかったのです。それが「ヨセミテの山熊」と呼ばれる男の仕事だからです。

(会場笑)

トレンドメイカーの存在

実際に彼はたくさんの自然関連のビデオを投稿しています。このビデオが投稿されたのは、実はもっと前の1月です。

ここで何が起きたのでしょう? 実はジミー・キメルの仕業でした。ジミー・キメルはこのツイートをして、このビデオの人気に火をつけたのです。

ジミー・キメルのような仕掛け人が新しくておもしろいものを紹介してくれることで、より多くの人の目に留まるようになるのです。

レベッカ・ブラック(動画):♪金曜日、金曜日、金曜日を楽しまなくっちゃ♪みんな楽しみにな週末だ週末だ♪金曜日、金曜日、金曜日を楽しまなくっちゃ♪

ケヴィン:このビデオ抜きでは、バイラルビデオの話はできません(Friday - Rebecca Black - Official Music Video)。レベッカ・ブラックの『Friday』は、この年もっとも人気のあったビデオのひとつです。1年間で2億回近く再生されました。これがそのグラフです。

二重の虹と同じように、どこからともなく現れたように見えます。

急上昇している日には何があったのでしょう? 実はこの日は金曜日でした。ちなみに他の山もすべて金曜日です。

(会場笑)

しかし、この最初の金曜日に関しては何が起きたのでしょう? Tosh.0が取り上げ、ブログに書いたのです。MST3K(アメリカのコメディ番組)のマイケル・J・ネルソンはこのビデオについて、最初にジョークをツイートしたうちのひとりです。重要なのは、ひとりあるいは複数の仕掛け人がある見解を示して、それを多くの人に伝え、バイラルプロセスを加速させているということです。

Webビデオを取り巻くコミュニティの存在

それから内輪ネタをシェアする人びとのコミュニティができ、それについて話し始めたり、何かをしたりするのです。現在YouTubeには『Friday』のパロディが1万個あります。1週間後には、各曜日のパロディが出揃っていました。

(会場笑)

20世紀の一方通行のエンタテインメントとは違い、このコミュニティへの参加は、拡散したりそれを使って新しい何かをしたりすることで、我々がバイラルという現象の一部になっていることを意味しています。

『ニャンキャット』(Nyan Cat [original])はループ音楽の付いたループアニメーションです。今年5千万回近くも再生されました。もしこれが変だとお思いなら、これには3時間バージョンがあって、4百万回も見られていることを知ってもらわないといけませんね。

(会場笑)

猫でさえこのビデオを見ています。

(会場笑)

このビデオを見ている猫を見ている猫もいます。

(会場笑)

ここで重要なのは、技術的でオタク的なインターネットカルチャーがクリエイティビティを引き出しているということです。リミックスもあります。これはレトロバージョンです。インターナショナルにもなりました(各国版ニャンキャットが再生される)。

(会場笑)

全体的なリミックスコミュニティが広がって、単なるくだらない冗談をみんなが参加できるものへと変えたのです。ただ楽しむだけでなく、参加できるのです。

予測不可能な面白さ

誰がこんなことを予想できたでしょうか? 誰が二重の虹やレベッカ・ブラック、ニャンキャットの流行を予測できたでしょうか? こんなものを生み出す筋書きを書けるでしょうか?

1分ごとに2日分の長さのビデオがアップロードされている世界では、このように独特で予想外のものでなければ多くの人の目に留まることはありません。私の友人が、ニューヨークで自転車の罰金に抗議する男のビデオを見ないと損だと教えてくれました(Bike Lanes by Casey Neistat)。正直なところ、あまり興味はありませんでしたが。

ケイシー・ニースタット(動画):私は自転車レーンでないところを走ったせいで切符を切られましたが、自転車レーンにはよく障害物があってちゃんと走れないのです(と言いながら障害物に突っ込む)。

(会場笑)

ケヴィン:ケイシー・ニースタットはこのおもしろいアイデアを思いつき、驚きとユーモアの力によって500万回再生されました。このアプローチはクリエイティブな新しい活動なら何でも適用できます。ここでひとつの大きな疑問が出てきます。

ベア(動画):これにはどんな意味があるんだ? あぁー!

(会場笑)

ケヴィン:どんな意味があるのでしょう? 流行仕掛け人、クリエイティブな参加コミュニティ、完全なる予測不可能性、これらが新たなメディアと新たな文化の特徴です。誰もがアクセスでき、視聴者が人気を決めるのです。

先ほども述べたように。現在世界でもっともビッグなスターであるジャスティン・ビーバーも、YouTubeから始まりました。アイデアにストップをかける人は誰もいません。我々の誰もがポップカルチャーを共有していると感じています。

これは古いメディアの特徴ではなく、今日のメディアにかろうじて備わっているものですが、これが未来のエンタテインメントを決めることになるでしょう。

ありがとうございました。

(拍手)

<続きは近日公開>

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