山本:ニコ生ユーザーのみなさん、こんばんは。「直滑降ストリーム」の時間がやってまいりました。今回もキャスターを務めさせて頂く、内閣府特命担当大臣の山本一太です。この特別企画「ニコ生 大臣VS大臣」ついに今日で17回目を迎えました。なんと今日含めてあと3人ここに来て頂ければ「まるごと安倍内閣」という偉業を達成することになるんですけれども、現職の大臣がキャスターを務めて現職の大臣と対談をやるという、この極めて危険な番組もいよいよ最終章に向かって突っ走っております。

私の尊敬する、実は歳はあんまり変わらないんですけれども、自民党のスター政治家の一人に議員会館スタジオ、とは言っても私の議員会館事務所なんですけれども。駆けつけて頂きました、ご紹介したいと思います。石原伸晃環境大臣です。

石原:こんばんは。

山本:今日はありがとうございます。今から13年前くらいなんですけど、森ビルのアカデミーヒルズというところでやっていたセミナーの、昔からこんなことばっかりやっていた訳なんですが、第一回目のゲストが石原伸晃大臣で。行革規制改革国務大臣ということで。この頃から伸晃さんは大臣だったと。小泉内閣?

石原:小泉内閣ですね。今は昔みたいな (笑)。

山本:もう少しこの話を進めるとですね、私が当選した18年前、17年前か。37歳だったんです。何もわからずに国会に来て、一番親切にしてくれたのが石原伸晃大臣と安倍晋三総理だった (笑 )。しかも同じグループだったんですよね? あの頃の派閥全盛期。

石原:あの頃の。YKK全盛。

山本:みなさん、これも知らないと思うんですが、あの頃YKK全盛。

石原:YKKって知らないんじゃないですか?

山本:知らないですかね? YKKというのはですね、小泉純一郎元総理と加藤紘一元幹事長と山崎元副総裁。この三人がそれぞれの派閥の、ある意味でいうと次世代のリーダー候補なのにも関わらず、派閥横断で若い人達を集めた「グループ新世紀」。

石原:そうです、「グループ新世紀」。

山本:私も当時参議院で一人だけこのグループに誘われて、当時の実力者にえっらい怒られたということがあったんですけれども。実は「グループ新世紀」を作った一人が石原大臣だったんですよね?

石原:ホテルに缶詰めで「グループ新世紀」の理念みたいなのを書きました。面白かったですね、当選二回!

山本:今派閥ってほとんど政策グループになりつつあって、昔は全然違うんですけど。全盛期ですよね?

石原:そうですね。私第一回目の総会で司会をやったんですけれども、怖かったですよ。ドキドキして。

山本:あの状況の中で、各派閥で有力な後継者とみなされていた三人が集まって、派閥横断の若手を集めるということはものすごい勇気がいることだったんですよね?

石原:と思います。とにかくあの三人は野党に転落したときにですね、小泉元総理に至っては俺は天下の旗本退屈男だとかですね。加藤紘一先生も天下の加藤紘一と言われていたのに、もう俺はダメだとか。山崎拓さんも、もう当分野党や! とか言っててそんなこと言うなら、我々が中心になってやっていいですか? って言ったら「いや、それは困る!」って。一番あの時ビビッドに若手の動きをやろうって言ったのは拓さんだったんです。

山本:想像してみて下さい。37歳で参議院議員になって、ぽーんと政界にいったと。安倍晋三総理と、当時は総理じゃないですよ、若手議員でしたから。石原伸晃環境大臣、当時は石原伸晃衆議院議員だったんです。二人ともすごく優しくしてくれて、野田実さんに「あなたYKKに入れ」とか言われて。当時参議院は某実力者が仕切っていて「YKKなんてダメだ!」ってマネは出来るんですけどしませんけど (笑)。

怒られている中で私だけが、全く気にせずに入った。そして、なんかあの時料亭だったか居酒屋だったのか、そこに行ったら安倍総理! 当時は総理じゃありませんよ。それから石原大臣、当時は大臣じゃありませんよ! 中谷元さん、荒井広幸さん、小泉総理、加藤元幹事長、山崎拓元政調会長で副総裁。その人達がいて、野田実さんもいましたけど、8人の中で会食をしたというすごいことを思い出しました。

石原:三角屋根のところで……。そんなところでしたよね? もうちょっといいところ連れてって言ってくれれば…… (笑)。

山本:あれは料亭じゃなくて、居酒屋だったかな? いかにも「グループ新世紀」だな、と思って。小泉元総理と加藤紘一さんと山崎拓さん。話をしてて、山崎先生がですね、「だけど純ちゃんはずるいな、オレたちは派閥の中で大変だ」とか言って。で、加藤紘一先生も「まったくだ、俺だって色々言われて大変なんだ。純ちゃんだけは誰からも何も言われないんだ」とか言って (笑)。(小泉総理が)「オレだって大変なんだよ」とか言って。似てました?

石原:小泉総理だけ(笑)。「一太さんそんなこと言ったらダメだ」(笑)。

山本:これは(笑) 。これは私できません(笑)。今のは誰かとは言いませんけど(笑)。何が言いたいかというと、石原大臣は安倍総理と昔からすごく仲が良かったんです。詳しくは言わないんですけど、伸晃大臣が、うちのグループを飛び出した時も覚えてます。熱血漢で熱い人だから「そんなことだったら辞めさせてもらう!」とか言って、派閥の会合を伸晃さんが飛び出して行って。それを安倍総理が追いかけて行ったんです! 「ちょっと待って、伸晃さん待って!」って言いながら。二人が部屋から消えていったあの日のことを覚えています。

これ以上は言いません。二人はずっと盟友だった、ということです。大臣、小泉政権の時に二度も閣僚として入られて。安倍政権の時は政調会長をされていましたよね? 今回は安倍総理に懇願されて安倍内閣に入ったと。今度は失敗の許されない、日本再生の為の内閣に入ったと。この安倍政権を大臣がどう見ているか? かなり雰囲気はいいと思うんですけれど、第一次安倍内閣の時と安倍総理がどう変わっているか?

石原:私ね、第一次安倍内閣の時は党のほうで幹事長代理をさせて頂いて、政調会長もやっていました。その時感じたのは、理想に向かって、まだ若かったですから、ぶわーと走っていく。そこにその、いいね! という想いと心配だな、という想いと両方感じていたんです。で、幹事長代理というのは選挙の取扱いが仕事ですから。色んな選挙もやらせて頂いて。

最初、選挙はずっと勝っていたんですね。なんかの選挙で負けてですね、それからちょっと具合が悪くなって参議院で敗北したんです。理想と、国民のみなさんが今一番欲していることと、なかなか両方ってできないじゃないですか。どうしても若いと自分の思う理想のものをつくろうとする。今度はすごく晋三総理はそういうところを見ていて、今何が必要か? 経済再生だ! そこに一本でね。デフレ克服するんだ、ってそこに一本で進んでいるから順調に来ているんだと思います。

今日も特区法案の審議もスタートしましたけど、「第三の矢」これからが重要で、民間がお金を回るような仕組みにして、それが地方にも流れていくようなね。今はストックの価格はうまく上がっていましたけど、フローは増えていませんから。この年末、そして来年の春と、ここ2つ重要だと思います。何か我々が労働組合みたいになっちゃうんだけど (笑)。賃金が上がっていく、すなわちポケットに入ってくるものが「あ、増えたよね」ということを実感してもらえるように、改革を進めていかなくてはいけないと思います。

山本:総理の人間性は変わっていないんですけど、あの時相当張りつめていて、今はもっと静かな覚悟があると思うんですけど、若いころから親しく付き合ってきた伸晃大臣から見てどういう風に変わったんですかね?

石原:失敗したのが人間を大きくしてますよ。自分の体が悪くて政権を維持できなくなった。自分が崖っぷちまでいったわけですから。挫折が力になっている。今回見ていて。一回りも二回りも大きくなったような感じしません? 髪型も格好良くなりましたよね?

山本:あれはわざと変えているんでしょうか? 伸晃さんは私と一つ違いなんですよね?

石原:よかったです、一個上で(笑)。「一太先輩!」とか言って (笑)。

山本:とんでもないです (笑)!  政治家としても先輩ですし、スター性が違うんで、残念ながら。昔、妻に自慢したのですけど、石原伸晃大臣、昔からものすごく有名で、大臣をやってスターになった後でも選挙の応援によく行って。いっぱい呼んでくれて。石原伸晃大臣の選挙ですよ? 結構メインで応援演説させてもらいました。

石原:ゴマするわけじゃないですけど、一太さんがメインゲストの回が一番盛り上がりました。

山本:みなさん聞きました!?

石原:晋三さんも来てくれてますけど、一番盛り上がったのは未だに。一太さんなんです。

山本:みなさん聞いてくれました!? 一時ね、伸晃大臣から呼ばれていたすごく大きな会で、スペシャルゲストを二人、と。最初に舘ひろしさんが出てきて (笑)! みんな「うわー! 舘さんだ!」って。で、「えー、色々宜しくお願いします、弟みたいなもんで」とか言っていて。で、スペシャルゲストの二人目とかいって、山本一太だった……んですよね。

石原:めちゃめちゃうけてましたよ。昔、小林興起さんっていう代議士いたでしょ? 彼もアジテーターだけど、今自民党で最大のアジテーターは一太さんだと思う。 山本:ありがとうございます(笑)! 先週根本大臣が「山本一太さんはね、応援演説の天才だから」って言ったのもあながちウソではない。

石原:根本さんやるとちょっと語尾が聞き取りにくいっていうのがありますけど (笑)。「一太さんはいい人ですねー」(笑)。

山本:大体伸晃大臣と会うとこういう感じになるので、みなさんに人間性が伝わったと思うんですけど(笑)。このままだと昔話で終わってしまうのでもう一つだけ。安倍政権の最大の使命は経済再生?

石原:経済再生です。

山本:何が一番のネックでしょうか? 伸晃大臣は政調会長もやって経済も金融もすごく詳しいんですけれども、何が一番大事でしょうか?

石原:こんなこと言っちゃっていいのかな? デフレって実はぬるま湯なんです。ほか弁って270円で買えますよね? 私達が学生の頃270円じゃコーヒーも飲めなかったです。

山本:バブルの時とかすごく高かった。ステーキ丼3500円とか。ふざけるな、っていう。

石原:ありましたよね。今はないですけれど。ものの値段が下がって給与も少ないんだけれども、物価は上がるもんだ、昨日よりも今日のほうが高いみたいな。そういう感覚があったと思うんだけど、今度逆になった。給料が本当は減っているんだけれども、あ、こんなに安い! って。特に規制改革しましたから、ものの値段って下がりましたよね。百均とかありますし。そういうことによって、「意外にいいじゃない」と。ただ、ぬるま湯なんですよ。入っているうちはいいんですけど、出るとおぉ寒いと。またこう入っちゃう、と。そのマインドを晋三さんはぶち壊したと思うんです。

やっぱり物価は上がったほうがいい。そしてそれをやれる日銀総裁にした。これが1の矢ですよね? そこがひとつのポイントだった。でもまだこれ終わってないんです。円高から円安になって、輸入物価が変わりますよね? 輸出企業に優位なほうに。輸入のものは高くなるわけですけど。そういうことによってだけ上がるのではダメで。先ほども言ったように、ポケットが暖かくなるようにならなくてはいけない。これから年末、来年の春を挟んで。そこからその先は、もう一年先の春には地方もお、変わったじゃん? って多くの方が思うように。そういう風もっていかなければいけない。今本当に踊場なんだと思います、ぬるま湯から出た!

山本:気持ちが変わったと。これを決して戻さないことですね。

石原:そうですね。やっぱりぬるま湯に入ろうって思ったらまた縮小均衡してしまいますから。晋三総理が言っているような、実質2%、名目3%の経済成長軌道にどうやって乗せていくか? 多分トレンド成長率、日本の潜在的な力は今は1%ないんですよ。今は色んなカンフルをどんどん打っている、と。それによって新しい民需が出てくる。農業もすごいですよね? 僕はびっくりした。減反政策をやめるって。自民党の農業政策を変えたって。今日特報の審議がスタートしたんですが、この中に大都市のビルの容積率の緩和というのが入っているんです。

あんまり大きな話題にはなってないですけど。集積なんですよ。都会というのは集積ですよ。群馬県だって前橋と高崎に集約しているじゃないですか? 例えば東京の容積率みたってどんな高いビルでも1300%とか。新丸ビルだけがうまく制度を作って1800弱なんですよ。NYは大体全部1800ですよ、摩天楼ですから。一極集中はよくない、っていいますけど、魅力のあるところに人を集め、そこで色んな仕事がまた新しく生まれて分業化していく、みたいな。そういうことは大切。ある意味じゃ減反っていうのは小さい農家をみんなで守っていたけど農地をこれから集約していく、都市にも規制緩和を行って集約していく。この両方の政策を一度に対でやるというのはアベノミクスのすごいところだと思うな。

山本:これ、ずっと議論してもできなかった、特に減反政策をやめる。今までの自民党ではありえない。これね、林芳正大臣に言ったんですけど、歴史に残る農水大臣になるんじゃないか? と。

石原:うん、なる。結局個々の小さい農家を保護していたから農地の集約が出来なかったわけですよ。集約して、例えば、農地を広げて、そこでやれば生産量に対してコストが安くなるわけですから、競争力を持つわけですよね? それをこう農業、特に期間農業の米の世界で小さい農家を守ってきた。今でもいますよ、若い農業者で。70ヘクタールくらいやっているんです。色んな、見たこともない野菜作ったり。

これ競争力あるわけです。群馬だっていいお酒もあるし、いい米もあるし。色んな所にいいものがあるけど、競争にさらさせないようにしてきた。民主党のやった、米農家に一律作らなくてもお金くれて、それでやる、というのは、それはもうどんどん産業として衰退していきますよ。農業に従事している人って減ったとはいっても4.8%くらい就業者の中にいて、GDPの農業の占める割合1.3ですからね。いかに効率良く回っていないか。これに、メスを入れたわけだから。しかも、さりげなくね (笑)。

山本:こういうことが安倍内閣で今起こっている、と。小泉元総理が辞める時、本当に大きな存在で、カリスマがあって、オーラを放ったまま辞めたじゃないですか、6割で。あの時大臣と話したのは、小泉総理もなった頃は「純ちゃーん」みたいな感じだったんですよ。それが一年二年やるうちにどんどん大きな存在になっていった。

石原:髪型も変わっていきましたよね、どんどんこんなんになっちゃって。「オレは死んでもいい」とかね。

山本:こういう感じで、安倍総理も色々やりながらどんどん大きくなっていけばいいな、と。随分大きく見えるから! 最近。入ってくると。

石原:なったよね? 側にいる人間はわかる、カリスマが出てる。

山本:出てきましたね。これで終わっちゃうと困るので (笑)。再生可能エネルギー、あれだけ一時もてはやされたのに、最近全然話題になっていないですよね? これはまずいと思っていまして。色々あるじゃないですか?

石原:太陽光、風力、地熱、バイオ、色々あります、本当に。

山本:特に注目しているのは洋上風力なんです。事前に、この事を話してほしいと伸晃大臣にお話したら、真面目な伸晃さんはいっぱいパネルを作ってきてくれて (笑)! あと十分余りで全部無理だと思うんですけど。これちゃんとやったら一時間くらいかかると思います。

石原:そうです。こっからいきましょう。なんで海かと言えば、発電効率がいい。海というのは絶対に一方向から風が吹くんですね。陸より有利な発電効率。太陽光発電がクローズアップされてますけど、北海道にパネル引いてもお日様が照りませんから、10%くらいの設備利用率なんです。洋上風力は35%、ここが大きな違いですね。そして、実証機。これが通天閣、通天閣と同じ高さの部分が海に浮いていて、プロペラの直径が80メートル。水の中が76メートルあってトータルでいうと長さが172メートル。大体24階建てのビルと同じです。発電能力は2メガ、200キロワットなんです。4人家族だったら1800世帯分の電力を一機で発電出来ます。

もうひとつのミソは、夜も風が吹いて電力は回るじゃないですか? 発電できるじゃないですか? それを水素にして貯める。一太さんも中学の時に電気分解やったんじゃないですか? 水の電気分解。水素と酸素にする。水素のほうを常温常圧で貯めるプラントがもう日本にあるんです。電力を水素で貯めておいて、火をつければ燃えるじゃないですか? そのエネルギーを使ってジェネレーターを回せば、夜作ったエネルギーを水素で保管して、また電気に変えることが出来る。一粒で二度おいしい。ポイントは、離島にいいんですよ。九州にしても沖縄にしても、離島の電力というのはみんなディーゼルエンジンを回しているんです。環境に一番悪いやつです。

電力会社に聞いたら、全部お荷物なんです、赤字なんです。離島でディーゼルで。しかし、これを建てれば、初期投資はありますけれども、環境にはやさしいし、自律分散的エネルギーになりうる。これ、なかなか全国じゃ取り上げてくれないんです。今は、もういいじゃないか、原子力発電所も動いていないんだから、ディーゼルの石炭くべて回せばいいじゃないか、という人が増えてしまったのが非常に残念です。原子力発電所がまったく稼働していない時こそ、ピンチだけどチャンスなわけですよ。

だから再生可能エネルギーを2030年にはもっと、って言っているんだけど、環境省の人は真面目だから、いや、大臣、どう計算してもなかなかそれはむずかしいです、とか言うけど。ぶち破っていかないとね。さっきの洋上風力。この間、開所式行ってきた。(写真を見せながら)後ろに回ってる。この人達の一番の問題は漁業権なんですね。海の上にありますから。でも組合長とどっぷり酒飲んでますから、抱き合う中なんですよ (笑)。ですから、組合長も「石原さん! 自然エネルギーの町にします!」で私も、「私も命かけます!」って盛り上がって。100機ここに作ろうと思っているんです。そうするとおぉすごいってことになりますよ。それで初めて、あぁ日本にはこういうものがあるんだ、って。

これだけじゃありません。温泉! 地熱だってすごいあるわけですよ。この近くだったら八丈島にあります。(写真を指して)これはアイスランドなんですけど、地球が生きてるってのが実感できる。ボッボッボッっていう地熱で。これは深さ2.5メートルの井戸から吹きあげている蒸気なんですね。地球の息吹だなと思いました。こういうものが日本にあるし、現に阿蘇では発電してるんですね。ポテンシャルたくさんありますよ!

山本:私、海なし県で群馬なんですけど……。

石原:あ、草津なんかいいと思いますよ!

山本:草津はちょっとおいといて(笑)。漁業権の問題があるので、漁業者の方々と洋上風力とウィンウィンになる、お互いにとっていい形の設計図が出来れば一番いいんですよね?

石原:そう! さっきの棒はねアンカーで繋がっている、浮いているんですけれども、そこに漁礁を作ってあげて、あの下にも二個。そうすると、覗くとわんさか魚がついている。なのでウィンウィンの関係にはなるんですね。ただ、俺の縄張りにこんなもの作りやがってって言われると、もう先がない。これは20メートルくらい。

山本:伸晃大臣はこうやって体で人と付き合う人なんですよ。何かあったら何度でも行って朝まで飲む。そういうタイプなんですよ。ぱっとみると、スマートだし、理屈もすごくたつし、ドライに見えるけど、実はそうじゃない。

石原:ウエットなんです(笑)。

山本:そうなんです。なので近くなると、徹底的に付き合う人だ、ということがあまり伝わっていないのではと思って。

石原:そういう人いましたよね、先輩で。橋本龍太郎さん(笑)。

山本:金融部会でね。伸晃さんはだいたい冷静だけど怒ったらすごいんだから! 「お前出ていけ!」とか言って。当時の伊吹議長が、「伸晃くん、そんなに怒ってもしょうがないだろ」とか言って(笑)。それで私は、「キレた! キレた!」とかすごく喜んでいて。どんどんやれ!とか言って(笑)。まあそういう熱い人だということを申し上げたいと思います。今日は忙しいところ時間を作って頂きました。(「新世代総理宣言」のパンフレットを差しながら)この時もそうでした、一番最初に出て頂きました、大臣なのに! CSの、キャスターやった番組でも最初に出て頂きました、政調会長だったのに。こうやって、過去の人間関係を大事にする人なんです。安倍総理と我々もスクラムを組んで、とにかく経済再生をやると。これでいくしかないですね?

石原:いくしかないです。一太さんも私も、「総理、理想はわかりますけど理想はもうちょっと置いといて、目の前のことをまずやっていきましょう」という風に言っていきましょう。

山本:今の自民党で最もすぐれたアジテーター、演説家は山本一太だと言ったということは胸に置いておいてください。

石原:あともう一つ。バラードを歌わせたら右に出るものはいない!

山本:ありがとうございます! 石原伸晃大臣でした! 今日は本当にありがとうございました。みなさん拍手で!

質問コーナー

山本:いかがだったでしょうか、今回の「直滑降ストリーム」。表面的にはわからない、石原伸晃大臣すごくスマートで、モダンで、ドライな感じがすると思うんですけど、実は全然違う。ものすごく熱血漢で意外と私と似てる部分もあるんですよ。思ったらバーンとまっすぐ行っちゃう、みたいなところもあって。どんなに忙しくても友情を大事にして来てくれる。安倍総理がものすごく大事にしている盟友です。次回は太田国土国交大臣に来て頂きます。太田大臣も、懐の広いものすごくチャーミングな人なので。是非お楽しみに!

あと1人いくといよいよ「まるごと安倍内閣」! 今日閣議直後に麻生外務大臣をキャッチして、お願いをしました。忙しい中、了解を頂きました。マネはしませんけど、麻生大臣が秘書官をその場で呼んで「山本大臣の番組に俺だけ出てないらしいから調整してやってくれ」と。感激しました。秘書官が忙しいから来年とか言ってるんですけど、麻生大臣がオッケーって言ったんですから!  30分取ってください! トリは麻生大臣しかいない! テレビ番組では絶対に実現しない、「まるごと安倍内閣」! すべての大臣がこの番組に来たと、総理を含めて。そういう歴史的な偉業をニコ動で達成することができるので。さて、恒例の「質問コーナー」私が代表して皆さんのご質問に答えたいと思います。七尾さん?

七尾:ありがとうございます、本日も。石原大臣のお話、本当に面白かったです。

山本:話上手いから。すごい論理的だし。

七尾:引き出し方がすごいな、と思って。勉強になりました。再生可能エネルギーの話が出ていないんですよ。だからこういうところできちっとわかりやすく大臣に伝えて頂いたのは有意義だったと思います。伸晃さんのお人柄、今日初めて我々わかったんですよ。これもいい機会だったと思います。

山本:政治家だから、色んな立場で色んな行動をしなくてはいけない。ずーっと付き合ってきた私がいうので間違いないですが、義理人情に厚いんです。ものすごくチャーミングな人なんです。言うまでもないと思いますけど。今日伝わったんじゃないかと思います。

七尾:伝わりました。好きになったっていうユーザーの声も多かったです。恒例の質問。二問、お願いしたいのですが、まず二井さんですね。

山本:また二井ですか (笑)。二井宏さんは今回もこのニコ生を食い入るように見ていると思うんです。三つか四つ可能性があって、少しずつ絞り込んでいるので、99.9%くらい仕事にエネルギー使ってますから、二井さんのチェイスは0.1%くらいなんですけど、少しずつやってます。どんなに時間がかかっても、「どんなに世界が変わっても」という私のオリジナルソングまだ発表してませんが。どんなに時間が経過しても二井宏さん、見つけますので。二井さん。その前に、ここに出てきて議論しましょう! 以上です。

七尾:大臣のブログの中で安倍総理に言及した記事があり、安倍総理の情報収取能力は他の追随を許さない! 自分はそのことを知っている、という表現がございました。石原大臣もそうなんですけど、割とほんわかされていて、情報収集能力にお詳しいとはイメージにない……。

山本:伸晃さん、あらゆるところから情報を取ってます。安倍総理は政策、政局、人物像。あらゆる情報を取ってるんです。私は欠点だらけの人間ですけど、欠点のない人間っていないですよね? 総理はその人のいいところも、弱点も、過去の問題も、出てない問題も、その人が貢献してきた外に出ていない業績も全部知ってるんです。知った上で、抜擢して、活用している。総理のところには色んな情報が入ってくると思いますよ。ひとりひとりについて。この人は素晴らしいっていう人もいるだろうし、この人は信用しちゃいけない、みたいな。そういうものを全部腹に収めて活用しているんですね。だからみんな安倍総理に心酔しているのだと思うんです。そこは勘違いしてはいけない。わかっているんです、総理は。

七尾:総理が自民党総裁になられまして、拉致問題のご家族と新総裁が会談する機会があって。総理以外の方の手違いで、報道に対して懇談するのをオープンにするという間違った情報が流れた時に総裁が記者の方々に謝って。誘導されていたんですよ。僕びっくりして!

山本:優しいけど戦略的なんです。情にとても厚い、過去の人間関係を大事にする、反面、かなり冷静ですから。本当に能力のある人しか抜擢しません。総理は情と戦略が別れています。

七尾:お友達内閣、って言葉ありましたけど。お友達だから、ってありえないですよね?

山本:総理の周りを囲んでいる人達って必殺仕事人ですよ。そうじゃないと総理は抜擢しない。

七尾:わかりました。ありがとうございます。

山本:というわけで質問コーナーもあっという間に終わったんですが。今日は新着動画をお見せしたいんです。一度この番組でお見せした、北方領土問題啓発キャンペーン、ゆるキャラ、エトピリカをイメージしてつくったエリカちゃんの動画第一弾をここで公開しました。第二弾と第三弾ができました。あまりかわいくないところがかわいい、というのもあるので。二分ずつなんですが。北方領土問題啓発キャラクターエリカちゃん、第二弾目見て頂きたいと思います。

山本:はい、あの北方領土啓発キャンペーンの動画第二弾を見て頂きました。続けて第三弾をお送りしたいと思います。5年ぶりにやった世論調査の結果、若い方々は北方領土問題に対する認知度は高いんですけど、キャンペーンに参加する意欲は低い。若い人に興味を持ってもらおう、という真面目なプロジェクトですので、このエリカちゃん。少し進化しました。今度は新しいキャラクターが出てきます。簡単に言うと、エリカちゃんが夢の中でニュースキャスターになって北方領土問題を話すと。そこにキタ・キツネという新しいキャラクターも出てきます。北方対策室が総力を挙げて作った、第三弾の動画も今日は特別にお見せしたいと思います。

山本:いかがだったでしょうか? エリカちゃんの動画、少しずつ進化しております。みなさんの反応を踏まえて、路線を変えるとか、路線を追及するとか考えたいと思います。そろそろお別れの時間がやってきました。エンディングはいつもの通り、私のオリジナル曲で締めたいと思います。アジアに対する思いを綴りました「一衣帯水」をお送りします。次回は11月20日、太田明宏国交大臣をお迎えしてお送りしたいと思います。是非来週もニコ生にアクセスしてください。ありがとうございました。