ライフラインマップはなぜ必要か
Google賀沢氏が語る、情報を公開・整理する重要性

命を救うデータ : 賀沢 秀人 at TEDxTokyo (日本語) #1/2

東日本大震災の時、多くの被災者の方々は情報を遮断され「情報のブラックアウト」が起きました。災害の時には食料、水、電車、交通状況、病院の状況といった多くの情報が必要になります。しかしそういった重要なデータは公共からはアクセスできないようになっています。災害時に役立つ「ライフラインマップ」を運営するGoogle・賀沢秀人氏は災害時に必要なデータの公開を皆で叫ぶことの重要性について語りました。(TEDxTokyo2013 より)

東日本大震災の時に「情報のブラックアウト」が起きた

賀沢秀人氏:みなさん、私たちは情報世界に住んでいます。情報社会に住んでいます。情報に囲まれています。おそらく全員がスマホですとか、タブレット、ノートPCなどを携帯していると思います。

そして、それらを使って、簡単に情報にアクセスするということができると思います。そして、私たちは新しい場所に行く時には、それがどこにあるのかということを、はっきり知らないまま行くということがよくあります。

というのは、もし、調べようと思えばすぐに調べられるからです。でも、常にそうとは限りません。

実際に本当に人々が情報を必要とした時に、情報が手に入らないということがありました。

2年前(2011年)に大きな地震と巨大な津波が、東北地方を襲いました。そして、インフラストラクチャーが破壊されました。

とても寒い日で、被災者の方々は、暗闇の中に取り残されました。

被災者の方々は、家族ですとか、友人と離ればなれになったのです。同時に、情報からも遮断されました。「情報のブラックアウト」が起きたのです。

東北の被災者の方々は、その本当に情報が必要でした。ご家族の安否情報、水、食料、避難所、病院、ドクター……。でも、そういった情報を得るということができませんでした。それは、みんなが情報から遮断されていたからです。

これは、二度と起きてはならない。二度と起きてはならないと思っています。ですから私たちは将来の災害に備えるためのインフラということについて、よく話し合います。

強力な情報インフラが必要

通常、建築物ですとか、道路とか、外壁の安全性だとか、そういったものを考えると思います。しかし、やはり、情報のインフラ、情報へのアクセスということについても話し合うべきだと思っています。

それは非常に重要なことで、強力な情報インフラが必要です。そして、情報を取れるようにするべきです。では、強固な情報インフラを作ったとします。回復力の高いものを作ったとします。

それで十分ですか? 残念ながら、答えは「NO」です。災害時、情報につながりますと、情報過多、情報の洪水を見ることになると思います。

というのは、多くの方々が、例えば家族だとか、警察だとか、自治体、レスキューの方々、NPO、ボランティアの方々、全員が情報を発信して人を助けようとするからです。

彼らは積極的に助けたいから、ということで、そういった情報を発信します。情報が被災者の方々にとって重要だということをわかっているからです。しかしそうすることによって、逆に情報過多が起こってしまう。

ですから、そのためのツールが必要です。災害時、簡単にアクセスできるものです。

こちらのプラットフォームはGoogleによって開発されたもので「ライフラインマップ」と呼ばれています。

道路の状況、ガソリン、携帯電波の受信状況、避難所の場所などを地図上に表示します。ユーザーは簡単に、一目で、どうやったら食料を得ることができるか、どこで得ることができるかということがわかります。そして、そういった情報に簡単にアクセスするということができます。

これは、ほんの始まりのステップに過ぎません。まだ、掲載されている情報は限られています。でも、まずツールがなければいけない。ツールがなければ、情報の洪水、情報過多によって、私たちは本当に生命を絶たれてしまうと思います。

私、先ほど言いましたけれども、情報が限られていると。ではどういう情報をこういうツールに載せたらいいのでしょうか? 食料、水、電車、交通状況、病院の状況、もういろいろですね。

多くの情報が必要となります。災害の時は、必要になります。そして、先ほど申し上げましたように、私たちは情報社会に住んでいますから、多くのデータが既に蓄積されて、どこかに保管されています。

けれども、公共から、パブリックからはアクセスできないようになっています。どうして公共からアクセスできないかというと、それにはさまざまな理由があります。

でも、こうしたデータが必要なんです。特に緊急時は必要なんです。そして、これは本当に緊急時だけに必要なものでしょうか?

たとえば、この携帯電波の受信状況がこうだとか、ここではこうだとか、あるいはガソリンの状況がこうだとかいうことが、またはガスの供給情報がこうだということがわかれば、非常に助かるのではないでしょうか。

ですから、災害時に重要なデータというのは通常の生活、日常の生活の中でも役立つということです。

災害時に必要なデータの公開を叫ぼう!

では何をしたらいいか。私たちは大きな声で叫ぶべきだと思います。私たちはそのデータが必要だと。そのデータをアクセスできるようにしてください、と。叫ぶべきだと思います。

東北を忘れないでください。データが必要です。でも、こうしたデータが公共にはアクセスできないようになっています。ですから、できると思います。それは私たちが今、ここで始めればいいと思います。

どうぞ、みなさん立ち上がってください。立ち上がって。

リハーサルしてませんよね? これ。初めての試みですから。なるべく、みなさんシャイにならないでくださいね。私のほうが、みなさんよりもナーバスなんですから。

(会場拍手)

私、リハーサルもしてないで、こうやってみなさんに呼びかけて、本当にナーバスなんですから。では、私、カウントダウンします。3、2、1、その後「We need it!」と叫んでくださいね。シンプルですよね? 3単語です。3、2、1の後ですよ。

この方みたいに大きな声で叫んでください。では、大きく息を吸って。

3、2、1、 「We need it!」

はい、ありがとうございました。できましたね。ありがとうございました。これを続けていきましょう。

そして情報を取得し続けていきましょう。そして私たちの命を救うデータというのをそろえていきましょう。

ありがとうございました。

<続きは近日公開>

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