あらゆる失敗は、成功に変えられる

佐俣アンリ氏(以下、佐俣):じゃあ次の質問。時間が残り少なくなってきたんで、テンポよくいこうと思います。じゃあ青い服の女性の方と、その隣の方。質問2つ同時にいってください。

有安伸宏氏(以下、有安):アンリさばき。

佐俣:平尾さんのせいで時間がないんですよ!(笑)

赤川隼一氏(以下、赤川):さっき「あと10分です」って出てたじゃないですか。あれ、平尾さんの持ち時間があと10分っていう意味じゃないですよ(笑)。

有安:ライオンとか言ってるからだよ。

平尾丈氏(以下、平尾):IVSあるあるです。

質問者:立命館アジア太平洋大学の者です。赤川さんにお伺いしたいんですけども、春から私は社会人になるんですけれども、組織の中にいたらやっぱり失敗したりとか、他の人がすごいと思った時にちょっと落ち込んだりして、視点が低くなっちゃう時があると思うんですけど、そういう時でもモチベーションを高く維持するために気をつけてらっしゃることなどあれば教えてください。

佐俣:はい、ありがとうございます。じゃあ質問を先にもらっちゃいましょうか。次の方。

質問者:法政大学3年の者です。自分も赤川さんに質問なんですけど、ちょっと変な質問をしたいんですけど……。自分は将来的にヒッピーになりたいんですよ。そのために、自分がどんだけ楽をするかっていうのを軸にしていろいろやったりしてるんですけど。

ロックがお好きということだったので赤川さんにお聞きしたいんですけど、もう1回人生を歩むとしたら、どういう人生を歩みたいかを聞きたいです。

本当は全員に聞きたかったんですけど、赤川さんに聞きたいなぁと思っております。よろしくお願いいたします。

佐俣:はい、ありがとうございます。じゃあ、赤川さん、2つ。

赤川:はい。まず視点が低くなった時にどうするかですよね。まず僕は好奇心に純粋に生きていくべきだと思っています。なので、こっちやったほうがいいなと思ったらとりあえずやってみる。動きはじめて没頭さえしてしまえば、視点のことなんか考える暇はなくなるんですよね、必死なんで。なので、その連続を意識して、思いついたことは全部やるということです。

もう1個の、失敗した時にどうする、みたいな話ですけど、失敗を失敗と思わなくなるというか、僕はスティーブ・ジョブズが言ってる「コネクティング・ザ・ドッツ」っていう理論を本当に純粋に信じてるんですね。あらゆることが意外とどこかでつながってくるんですよね。

僕は大学時代に、一切起業とかに興味がなくて音楽をずっと聞いてたことも、今仕事に活きているし、海外事業がなかなか立ち上がんなかったねっていう時期があっても、それが今になって活きてきていたりするし。失敗したと思ってたことが5年越し、10年越しでいつかプラスになって帰ってくるんですよ。

僕はそれは今後も続くと思っているので、あらゆる失敗は失敗でなくすることができるんですよ。ただ未来につなげることができるのは、全力でやった失敗だけかなと思ってるんで、とにかく全力でやる。それで失敗したら、誠心誠意ごめんなさいと。で、また酒飲んで切り替えて次いくぞ、っていう感じです。

「本気でやるのはダサいと思っていた」行動しなかったことへの後悔

赤川:で、もう1個の質問は何でしたっけ? ヒッピー……。

一同:(笑)。

赤川:ヒッピーしか覚えてない(笑)。「人生をもう1回やり直すなら」か。ヒッピーにはならないと思うんですけど(笑)。ヒッピーやりたいなら今すぐやればいいんじゃないかなと思うので、とりあえずアフリカへ行くとかがいいんじゃないかなと思います。

まぁでも、音楽はやるでしょうね。僕が人生で後悔してることの1個は、大学の時に僕は日本でいちばん音楽に詳しいと思っていたし、大好きだったし、今でも大好きなんですけど、ちょっと斜に構えてましたね。本気でやるのはなんかダサいみたいな。

デモテープを送るとかダサい、みたいな。なんか斜に構えてたことをすごい後悔していて、自分は音楽の天才だと思ってたのに行動し切らなかったっていうのが僕の人生最大のコンプレックスというか、失敗体験で。

なので、そんなのもう二度と繰り返したくないので、音楽っていうフォーマットを事業に置き換えて今は全力でやってるんですけど。

やっぱり「これが本当にしたい」とか「本当に好きだ」という気持ちに照れずにやり切るっていうことはやりたいし、なのでもう1回やるんだったらロックスターを目指したいなと思っております。打倒、ポール・マッカートニー。

有安:そうなんだ。カッコいい。

佐俣:熱い。ありがとうございます。

大企業に入った時のコツは「サラリーマンのルール」を把握すること

佐俣:じゃああと質問1個だけ受けて、最後に皆さんからメッセージを。じゃあ質問最後の1個。どうしても聞きたいっていう人? 赤川さん、ちょっと指してあげてください。

赤川:じゃあ、GAPの……。

有安:わかりやすいですね、こういう時。

赤川:シンボルって大事ですね。

質問者:青山学院大学3年の者です。平尾さんにお伺いしたいんですけど、平尾さんは1度就職されて、その後また独立されたということで、リクルート時代には伝説に残るような結果を出していると……。

平尾:いえいえ。大したことないですよ。

質問者:自分も1回就職してから将来独立したいなと思ってるんですけど、ある意味修行期間みたいな時に最大限に効果を出すために、どういう心持ちで挑んだらいいかとか、どういうふうに工夫してたとか、そういう体験談をお伺いしたいです。

平尾:今何年生ですか?

質問者7:今3年で、次4年生です。

平尾:ちょうど就職活動っていう感じなんですかね?

質問者:これから4年生になるんですけど、会社は決まったのでそこへ一応入る予定です。

平尾:おめでとうございます。じげんはどうですか?

質問者:じげんはよく噂には聞いてます。すごいっていうのを聞いてます。

平尾:じげんはいい会社ですよ(笑)。

(会場笑)

質問者:今日は平尾さんを見たくてきました。

平尾:ありがとうございます。朝イチに集まった人は何か動機が変な人が多いと思うので、素晴らしいなと思います(笑)。いいチョイスだと思うんですよ。

就職するっていうのは良くて、うちの子たち(内定者)の中で学生起業家をしてて4年生で終わって入社するやつも横に座ってたりもするんですけど、赤いやつなのであとで話聞きに行ったらいいと思います。

大企業に入った時のコツみたいなのをいくつかお話ししますと、やっぱりサラリーマンのルールみたいなのもあるんですけど、そこをまずいち早く把握すること。自分は今でもよく言われるんですけど、「生意気だ」とか。いつでも言われますよ。どこに行っても言われます。生意気なんでしょうね。

でも別にいいんだけども、「生意気の何がいけないんですか?」とか言ってたので(笑)。でも、何か彼らのロジックがあるみたいなんですよ。「自分をすっ飛ばして上司に言うな」とか。「でもあなたじゃ話にならないから俺は上にいくんですよ」みたいなことを自分は言うので…入社3日目で……。今日は関係者、あっ、結構いらっしゃいますね。危ない…。

100点満点のミッションに対して、1000点を狙え

佐俣:平尾さん、あと30秒弱ぐらいで……。

平尾:30秒弱ぐらいね。いくつかあるんだけど、後で伝授するから(笑)。1つはルールを守りながら、かつやらなきゃいけないのは、まわりのハードルの10倍の目標値をセットして、本当にやり切ること。これだけです。

シンプルに。絶対その10倍は出ないんだけどね。自分は100点満点のミッションに対して1000点を狙いました。

ライバルもまだ若いですし、みんなそんな1000点とかできないから。

自分もできなかったけど、650点くらいとかは出すんです。そうすると、その会社が評価をしっかりしてくれる会社であれば、一気にレベルが高い仕事ができて、一気に視野も広がって、自分をビルディングできて、またさらに広がって価値を拡大再生産できますので、頑張ってみてください。

質問者:ありがとうございます。

佐俣:ありがとうございます。

本当にしたいことを見つめて、悶々としよう

佐俣:では最後に全員で1分ずつメッセージをお願いします。

有安:時間を言うようになった(笑)。

佐俣:時間パキパキなんでね。ちょっと僕から行こうかなと思います。結構3月末で岐路に立つ人も多いと思うので、そういう人たちに向けてのメッセージなんですけど。

僕最近よく言ってるのが、ここに今100人ぐらい来てるんですけど、100人中95人は普通の大人になるんですよね。皆さんはたぶんモチベーションの高い層で、SFCくんだりまで来るんだから相当モチベーション高いんですけど。

それでも100人中95人は普通に就職して、普通のサラリーマンになるんですよ。それは確率論的に間違いなくて、ほぼみんな普通になるんですね。それで別にいいんですよ。それはそれで幸せなんですけど。本当に何かに挑戦する時って、今のルールとかを変えなきゃいけなくて、僕はそれに気付くのが超遅くて、26歳で気付いて。

本当にやりたいことって違ったんだなぁと思って、会社辞めて独立してるんですけど。僕はそれに気がつくのに、サラリーマン3年ぐらいやらなきゃ気づけなくて。自分が本当にやりたいことを今すぐやらないと、意外と人間って普通になっていく。で、気が付くと自分が本当にしたいことに対して近づいてないやつって多いんですよ。

ほとんどの人間はそうです。そういえば俺昔獣医になりたかったなぁとか「本当は俺○○したかったなぁ」っていうのを忘れて、気が付くと挑戦できない年齢になってるんですよ。

僕、スポーツ選手とかになりたかったんですけど、もう30歳なんでスポーツ選手はなかなか厳しいなと。意外とみんないつの間にか目をつぶってるのね。

ちょうど今3月から4月で岐路に立つタイミングだと思うので、本当にしたいことは何で、それに向かってまっすぐ近づいてるのかっていうのを考えると、より悶々とできるので。その悶々を忘れないほうがいいかなって。で、こういうところに来る熱っていうのはだいたい3日で冷めます。

シリコンバレーに行くと1週間ぐらい熱いですけど、1週間で冷めます。こんなのはただの即効性のある、テンションの上がるお酒みたいなもの。

どうせ覚めるので。本当にしたいことっていうのをずっと見つめ続けて、悶々とし続けるのがいい人生を送るコツなんじゃないかなぁと思います。ありがとうございました。