インタビューで1日のスケジュールを聞かれるのが1番困る

経沢香保子氏(以下、経沢):でも時間を買えるのは、お金だと私は思っています。全部の時間は買えないけど、大事。捻出することはできるよねって思います。じゃあ時間の話に行きます。

はあちゅう氏(以下、はあちゅう):そうですね、今日はテーマを先に発表してたんですけど、経沢さんと私の1日の流れとか、こんなことをしてますよというのを知りたいというコメントを結構いただいていたので、どんな1日を送っているかについて。

経沢:私、取材を受けたときに1日のスケジュールを書いてくださいって言われるのが一番困るの。なぜなら、毎日違うから。本当に気ままな私のこの人生(笑)。

でもそんなこと言えないから一応、朝はこのぐらいに起きてみたいな、ちょっと適当な、世の中の標準と言われるものに合わせて朝7時に起きてます。何日は会食で、ちょっと家で仕事してから出社すると、午後はアポイントが何件かあって、夜は会食して、24時には寝ますとか言って。

娘が小学校、電車で通ってるんですよね、だから彼女は5時に起きてるんですよ。小学校って早い。8時とかまでに学校に行かなきゃいけないから、7時45分ぐらいに学校に着くように行くと、7時ちょっと過ぎには電車に乗るでしょう。

でも小さいときから苦労したほうがいいからねと思って。朝早く起きて、電車に乗って通うとか、そういうのはいいなと思ってます。

あと6歳って、すごい。もうLINEとかバンバンやってるし。1日10回ぐらい「ママ大好き」とか来るから、一生懸命ママも書いて、返してるんですけど、今はみんな携帯を持っててさ、スマホは母親が、要は彼女にとってはおばあちゃんのスマホからLINEをするんだけど、携帯買ってあげたらメッセンジャーで今度は「ママ、今何してるの?」とか。コミュニケーションはいろんな方法でできるなって、すごく思っています。

私は、朝とかあまり目覚ましかけないの。目が覚めたときに起きる。なんとなく起きれるし。

はあちゅう:どのぐらいに目が覚めるんですか?

経沢:その日による。6時に起きるときもあれば、8時の日もあって、前の日が夜中の3時のときとかは、やっぱりつらい。でも最近、テレビの仕事の生放送は、やっぱり目覚ましかける。でもけっこう目覚ましかけてるプレッシャーで寝れない(笑)。だから目覚ましが嫌いなんですね。

はあちゅう:生放送が明日あるって思うと……。

経沢:そう。モーニングクロスとか5時半にお迎えが来るんだけど、5時に起きてシャンプーしなきゃとか、4時半に起きてちょっと準備しようかなとか思うと、気になっちゃって。

はあちゅう:私、5分おきで10回ぐらいアラームを全然しますよ。一応、1回目で起きるんですけど、それでもやっぱり前日はお酒を飲まないっていうのがありますね。

経沢:そうか。私はそこの意志が弱くて、できるだけ会食入れないようにするんだけど、どうしてもって言われて行って、「あしたちょっと朝早いんで」って言うと「何時?」って言われて、「4時半ぐらいに起きようと思って」と。「じゃあ4時半まで飲めるね」とか言われる。

はあちゅう:そういう人、多いですよね。

たとえ飲みすぎても、会社に着けばすぐ切り替えられるのがいいところ

経沢:でも本当に私、昨日もちょっと飲みすぎちゃったんですけど、よくないと思って。今回、時間の話ですけど、体調がベストじゃないと生産性がすごい下がるんですよね。

あと二日酔いほど無駄なことしたなって思うことはないみたいな(笑)。だから今日も、すごい昨日飲んだから朝一番でやったことはジムに行くこと。それで立て直さないと。楽しかったからいいんですけどね。

はあちゅう:でも私、1回経沢さんが前日に飲みすぎた日のプレゼンっていうのに立ち会いましたけど、直前までぐでーっとしてらしたのに、会社に着いた途端にシャキーンとなって、誰よりも情熱的に話をしていて。

経沢:ああそうだ! アメリカ行ったときだ。

はあちゅう:そうです。

経沢:英語がしゃべれないのに二日酔いのほうがよくしゃべれた(笑)。そのときね、みんなでロビーに集合した瞬間に私が起きたときだ。

はあちゅう:そうです。「経沢さんが電話に出ない」ってなって、これは経沢さん、なしで行くかみたいな感じになったんです。

経沢:そう、でも土壇場で起きてきたんだよね。

はあちゅう:シャキーンって。

経沢:「行きます!」とか言って。懐かしいね。

はあちゅう:そうですね、2年くらい前ですよね。

経沢:また行こう。

夜に原稿をまわして、書かなきゃというプレッシャーを自分に与えない

経沢:ところで、はあちゅうの1日は。

はあちゅう:私の1日は、この日はこれやってます、みたいな会社員時代みたいなルーティンがないので。

経沢:でも早起きだもんね。

はあちゅう:ちょっと乱れてきたかもしれないですね。絶対に火曜日の朝は「スッキリ!!」があるので月曜日の夜はそこまで遅くの予定は入れないんですけど、できればあんまり夜には入れたくないという感じで、入っちゃったときは24時には家に帰ってたりとか。

でもそれ以外はあんまり制限するものがないので、普通に打ち合わせ、取材、講演みたいな感じで、やっぱり地方とかに講演に行くとリズムがすごい狂っちゃうんですよね。

もう、その前日から交通ルートを調べて、やっぱり余裕あるように着かなきゃいけないっていうので、かなり時間の余裕を見たスケジュール。でもやっぱりずれちゃうんですよね。

東京にいるときは、午前中はなるべく作業時間にできるようなスケジュールにしてます。午前はやっぱり、金の時間だなと思っていて。朝起きて、ごはん食べて、その後が1番メールとかも早く打てるし、コラムとかも夜に書くと、午前中とその夕方まで書かなきゃっていう気持ちがずっとあるがゆえに、何か晴れ晴れしないんですよ。

予定の話でも、今日の夜帰ったら、これしなきゃっていうのがあるとすごい気分が重かったり、何かあるんですよね。だから朝にやるとか。

あとは、もう書くことっていうのが日常になってきたので、ずっとその1週間、この日が締め切りだと思い続けてると気持ちが晴れないので、この日のこの時間にやるって先に決めて時間をブロックしちゃうと、何かあと忘れられるなっていう気持ちになって。

経沢:とらわれないって重要ですよね。

はあちゅう:そうですね。

タイミングをうまくはかれる人は、仕事ができる

経沢:時差を利用するっていうのを私は結構やっていて、平成教育委員会に5月10日の日曜日の夜、3時間スペシャルで出たんです。

はあちゅう:クイズ番組ですよね。

経沢:そうです。そのときに問題は言うなって言われたんですけど、出ることは言っても……。1問だけちょっと、インドっていう国はすごくITが盛んなんですよ。

それには理由が3つぐらいあって、1個は教育なんですね。インド式かけ算って、みんな知ってると思うんですけど、2桁のかけ算を覚えるんですよ。だから99かける34とか、みんなパッと、すごい頭が理系なんですね、だからプログラミング教育もすごくって、あと2個目は準公用語が英語なんですよ。

だから英語っていうのが世界共通言語ですよね。なので非常に仕事がしやすく。3つ目は何でしょうっていう、私は時差って書いたんです。時差が少ないと。そうしたら答えは時差の逆だった。

つまりアメリカが昼間のときにインドが夜で、インドが昼間のときアメリカが夜なんですね。なのでスピードのはやいIT業界でアメリカの人が昼間バーッと仕事して、バトンタッチして次の朝まで仕事できるから時差があるっていうのが、すごいなるほどと。

私は最近、朝起きれなかったりすることもあるんですけど、心がけてるのは、夜は会食だから夜ってあんまり指示もできないんですけど、朝起きてメールをバーッて見たときに社員の日報をまず必ず最初に見るようにしてて。

それでコメントを返したり、次にこれやってって言ったりすると、大抵、私の仕事のその日の指示は終わるんですね。だから自分でも時差を活用してるなってすごく思う出来事。

だから皆さんも多分、上司との時間合わせとか、そういうタイミングをうまく計れる人って、すごい仕事が早くって、私も今でもそうだけど、タイミングが悪い人っていうのは、例えば打ち合わせの声をかける時間も変で、上手な人って私の暇な時間とかをうまく見計らってスケジュール入れてきたりして、そういう人とはリズムがすごく合うんですよね。

だから同じ時間の長さでも、どこに使うかっていう時差活用っていうのは頭の中に入れておくと、すごく相手もストレスが少ないかなと思うんです。

予定と予定をくっつけて、移動時間を減らす

はあちゅう:あと今のを聞いていて思ったのは、予定と予定をくっつけるのもすごく大事で、今日もちゅうつねの5月の運営方法どうしようかとか、今シナプスさんが新しい仕組みをつくってくれていて、その作業の共有みたいなことを打ち合わせしてたんですけど、「5月の前に、いつ打ち合わせできますか?」っていうふうに来て。

せっかく、ちゅうつねでやってるセミナーがあるから2人が集まってる、じゃあこの前にしましょうって言って、2時ぐらいから打ち合わせしてたんですけど、そういうふうに自分の移動時間をやっぱり少なくして、くっつけていくと。

この日は動く日、この日は作業する日みたいな感じで、1週間、トータルですごくうまくいっていったりするんですよね。私は外に出る日はなるべく外の予定、全部くっつけるようにしてて、あとは、これは会社員でも偉くなればなるほどだと思うんですけど、自分が何か言われる、お願いされる立場だと向こうも来てくれるんですよね。

経沢:そうだね。

はあちゅう:だから編集者さんとかって結構、打ち合わせに来てくれることが多いので、そうするとわりと家の近くで設定できたりとか、自分がわざわざ編集部に行かなくていいっていうのは楽ちんですね。

経沢:だから私、無理やりオフィスをつくるようにしてて。会社が小さくてもオフィスがあってスペースがあると、大体みんな来てくれるので。

はあちゅう:そうですね。

経沢:それは結構な移動コストを投下しなくて済むという、お金で空間を買うことによって付随する移動時間を削除するっていうことだと思います。

はあちゅう:LINEとかもオフィスが楽しくなっているから行きたくなるんですよね。

経沢:行きたくなるというのも重要だなと思っていて、今のオフィスが外に出たら隣がネイルサロンで、エクステもあるという。だからすべてが半径5メートル以内にある。すごい助かっている。移動時間がないというのはすごい大きい。

社交場になりやすいレストランを押さえておく

はあちゅう:経沢さん、オフィスの近くに、お気に入りのお肉屋さんが最近できたとか…?

経沢:「ザ・ステーキ」という。みなさんも肉好きですよね。勝手に六本木というのはステーキ戦争だと思っているのですけれども。「ウルフギャング」に始まり、外人が多いから皆さんお肉を食べるのですよね。

お肉はパワーが出るし好きだと思うのですけれども。「いきなりステーキ」って知っていますか? 私は食べたことがないのですけれども「いきなりステーキ」も六本木にあって「ウルフギャング」もあって「ザ・ステーキ」も六本木のステーキ戦争の中に立地を作っています。肉好きの人が集まる。堀江さんとかにも会える。結構みんな行きますよね。行くと誰かに会えると。

はあちゅう:社交場所になっているところを押さえておくといいですよね。

経沢:私の知り合いが、某五つ星ホテルが運営するマンションに住んでいて、そこによく遊びに行くのですけれども、さすがにホスピタリティーあふれるホテルで、例えば私はただの来客なんだけれども、行くとドアを開けてくれるのね。

鍵を持っていないのに開けてくれていいのかなと思いますが、たぶん顔を覚えてくれてるみたい。帰りも開けてくれて、私は必ずタクシーを呼ぶというのを知っているから「タクシーをお呼びしていますね」と。

朝はコーヒーとかをタダで。そこがすごくて、ルームサービスを頼めるんですよ。メニューがあってルームサービスが頼める。氷だけ頼んでも持ってきてくれるし、宅配便とかも部屋に置いといてくれる。

ロッカーとかから取るのが面倒くさくて、ただでさえいつも多いのに、宅配が3つぐらいきていると本当に泣きたくなるんだけれども。こういうときに独身であると、部屋に必ず届けておいてくれるし、何なりとという感じでコンシェルジュがいつもいて。近いうちに住みたいと思ってます。

はあちゅう:芸能界の方とか社長の方でもホテルに住んでいる方が多いですよね。

経沢:ホテルだと少し空気が乾燥してるとか、自分なりにカスタマイズできないとかあるけれども、ホテルが運営しているマンションというのは家具も自分の好きなようにできるし、クリーニングも出せばすぐに戻ってくる。すごい時間を買っているよね。快適な部屋に住んでいると、すごいいいじゃん。あと住民トラブルがない。隣の人がうるさいとか、いやだもんね。

相性が良い秘書を雇ったことで、生産性があがった

はあちゅう:土日とかって経沢さんは何をしていますか?

経沢:土曜日は娘とご飯を食べて。日曜日は家族で過ごして。土曜日も半分ぐらいは、ジムに行ったりとか。

4月はとにかく、何だか忙しい1カ月でしたね。そして秘書さんがいなくなっちゃって。その子がすごい相性が良かったから、物事が早く進むんですよ。

彼女はいつもニコニコして、会うだけで気分がいいし、会社の中に恋人がいるような気分で行きたいし、自分も頑張って生産性が上がって、プライベートのことでも何でもやってくれて、買い物もしてくれたし、ソックタッチとかまで買ってきてもらった。知っていますか、今ソックタッチが流行っているの。

はあちゅう:何に使うのですか?

経沢:さてソックタッチは何に使うでしょうか。今日下着ていますけれども、私結構こうなっちゃって、見えてますとよく言われるの。ここにソックタッチを付けると、こうやってやっても、最近流行っていると聞いて。

ある日の会食の時に、私すごい見えてるなと思って、ソックタッチ買ってきてくださいと言ったら「買いました」とすぐ買ってきてくれて。

はあちゅう:アナウンサーの人とかガムテープで止めてるみたいですけれどもね。ソックタッチそういうのにも使えるんだ。

経沢:そうみたいですよ。