家入一真氏(以下、家入):田母神さんのあとは超やりづらいです。家入一真です。

堀江貴文氏(以下、堀江):応援している堀江と申します。

家入:初日が終わりました。

堀江:なにやってたんですか? 今日。

家入:今日は朝いちで八時半に抽選をやるんですね。都庁の選管のところ行って、ポスターの番号決めるのかな?

堀江:ポスター貼らないでしょ?

家入:そう、お金がないから。供託金を堀江さんに借りるくらいなんで。だからこれも(手に持った事務所看板を指して)……。

堀江:なにこれ?

家入:これ、事務所設置したら置かないといけないらしいんですけど、事務所がないんです。

堀江:事務所なくてもいいの?

家入:なくてもいいみたいですね。

堀江:これもらえるの?

家入:どうなんでしょうね? せっかくなんで、僕のお墓とかに立てて欲しいですね(笑)。

堀江:今日が告示日ですか?

家入:今日告示日で、本当にぼく選挙のことわかんなくて、第一声というのをやらないといけないということで。みなさん普通の政治家さんは、立候補届けを出したあとは街頭でしゃべるんですよね? それをメディアの方々が撮るとるという第一声というのがあるらしく、でも僕やったことないし、そもそも街頭でしゃべるお金もないし、どうしたらいいのかなって。

堀江:どこでやったの?

家入:渋谷のカフェで、ツイキャスやりながら。ツイキャスの向こうにいる人達にむけて。それをメディアのみなさんに撮っていただくっていう。

堀江:あれ、みんなマイク持ってましたけど、一人だけiPhone持ってましたよね?

家入:そうです。あれ、マイクとして使ってたんじゃなくてツイキャスしてたんです。あれ、すごい象徴だったと思うんですけどどうですかね?

堀江:で、今日は一日なにやってたんですか?

家入:それをしたあと、書類を出し忘れてたのでまた都庁に戻り、あとはずっとツイッターで。政策らしい政策が今んとこ僕はないので……。

堀江:一応あるじゃん、3つ。まず居場所をつくる。あれ地味に響いてくる。

家入:やっぱり東京って、居場所がないと思ってるんですよ。僕自身中二でひきこもりになりまして、それ以降、18くらいまで家から出られなかったんですけど。でもインターネットがあったから生きてこれたと思う。ニコニコ超会議に行った時、これ居場所だな、と思った。あのときの僕がいたら超喜んだだろうなって。学校とか家とか会社とか、そういった場所以外の居場所をいっぱいつくっていきたい

堀江:それが一番やりたいことでしょ? もうひとつはあれでしょ? 政治が政治家のものになってるのが違和感あるんでしょ?

家入:そうです。すごいですね堀江さん。

堀江:おれもそう思ってたから。

家入:取り戻したいなというのがすごくあって。今回第一声終わった後に、「ぼくらの政策」っていうハッシュタグつけて、政策頼む!って元気玉みたいにやったら、超きたんですよ。わーって。

堀江:それみんな思ってたんだ?

家入:それ見て選挙超面白いと思ったって子もいたし、超近くに選挙を感じたっていう子もいたし。いろんな政策、たとえば原発をこうしたほうがいいんじゃねとか、おれはこういう居場所がほしいとか、そのために政策にこう落としこんでいったらいいんじゃね?って。そういうのを見てて、僕もすごい楽しいなと思ったんですよね。なんでこんな楽しい物を政治家は独り占めしてるのかと。

堀江:でも、今まではそういうのが届く感じがなかったんですよ。僕はその2つがすごくいいと思ったんですよね。ダイレクトにつながってる感があって、居場所をつくれる感じがして。どうするの今日から?

家入:残り16日、毎日1個ずつネタを考えてるんですよ。政策はハッシュタグで集め続けて、キュレーションしていきます。後半に行くに従ってみんなで政策つくっていきます。で、それはベースとして、今日は第一声ツイキャスでやったし、明日もひとつネタがあります。

堀江:どうやって勝つの? それで。

家入:毎日祭りですよ。

堀江:誰が勝つと思う?

家入:僕……。

堀江:僕でいいの? いっぱいいるじゃん、ほかにもさ。有力候補だと言われている細川さんとか舛添さんとかいるじゃない? どう?

家入:なんか、あんまり顔色が良くないですね。

堀江:実際のところ、見てても思うんだけど、なんかつまんないのよ。簡単な言葉で言うと。せっかっく変わってるのに変わってる感がしないわけ。東京都知事に近いところでいったら、ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグとかさあ。なんか、ブルームバーグ!? みたいな感じするでしょ? まあけっこう前の話だけど、彼が市長になったのは。

そんな感じの候補者って今までいなかったから、ちょっと楽しみなんだよね。意外とこう見えて、この人上場企業の経営者だったんだからね。なかなか出来る話じゃないからね。上場企業の経営者もやったことあるし、ひきこもりもやったことあるって。

東京都が抱える問題って両極端だと思うの。ひきこもりみたいな人、社会的な弱者もいっぱいいるし、だけど世界最先端のインターネットサービスの経営者もいるわけじゃないですか。それがいっしょにいるのが東京都のすごいところだと思うわけ。わしゃわしゃーってなってるところがおもしろくて。

家入:堀江さん出ちゃえ、て書かれてますよ?

堀江:だから僕は長らく不自由のみだったので、それを君に託しますよ。僕、彼が東京出てきたばっかの頃から知ってるんですよ。本当にオタクって感じで。目を合わせて人としゃべれないくらいだったんですよ。いきなり女子大生とかいるような合コン連れて行ったら引いてましたからね。そんな人がここまできて、都知事選に立候補することができたんだから。ここでぜひ、ね。

家入:毎日サプライズをぶちあげていって、ネット選挙もせっかく解禁されましたし。いまだにネット選挙を活用出来た人っていないと思うんですよ。いまだに高いところからしゃべってるじゃないですか? 「高いところからすいません」とか言ってて。じゃあ降りろよ、て。僕は高いところに立ってしゃべるのはできないですね。ツイッターで……。

堀江:街に出たりはしないんですか?

家入:ちょいちょい。人の多いとこイヤなんですよね。

堀江:フラッシュモブとかやってよ。

家入:あ、いいですね。それやりましょ。あと祭りやりましょ。

堀江:毎日20箇所祭りやってよ。フラッシュモブ。なんかテーマ決めてやろうよ。みんなやっぱりさ、やりたいじゃん? 毎日企画を決めて。おれ大事だなと思ったのは、そうやってこういう候補者がいて、なんかよくわかんないけど新しいことやって変えていこうっていう、元経営者がいると。政策を立候補しながら決めるって新しいし、それが民意なわけじゃないですか。祭りをしながら決めてくってのもすごくいいと思うわけ。毎日祭り20件くらいやってください。渋谷交差点でモブは絶対やらないといけないよ。東京と秋葉原も。

実際そうやっていくと、家入一真っておもしろいんじゃないか? て思うと思うし、彼なら自分がやりたいことが届くんじゃないかと、真面目に思うんじゃないかって思うわけ。よし、やって! やってね?

家入:は、はい。

堀江:最終日、武道館埋めて下さい。代々木公園でもいいし。10万人集まって収拾つかなくなった、ていうくらいにしてください。

家入:やります。

堀江:最後に言いたいことないの?

家入:堀江さんがほとんどしゃべったなあって(笑)。さっき言ったとおり、政治ってもっと身近なものだったはずで、それを政治家なんかに独り占めされるのは本当にムカついていて、それを僕らの手に取り戻したいと思うので、いっしょに参加してもらって、盛り上げて、いっしょに祭りにできればいいなと思っております。ありがとうございました。