社会人の必須能力を学生時代から育てる、「大学と企業の交差点」とは?

Opened university campus to the town #1/2

青山学院アスタジオのラボ・アトリエ実習では「大学が街との壁を取り払う」を理念に、映画や書籍をはじめとした企業の案件や、ラボの活動に関するプロモーションを行っています。プロモーションプランナーを務める山崎里恵氏が、ラボでの活動を通して気付いた自分の軸を持つことの重要性やコミュニティの可能性について語りました。(TEDxTokyo yz より/この動画は2013年に公開されたものです)

大学が街との壁を取り払う

山崎理恵氏:アスタジオ。不思議な場所です。必然の出会いを引き寄せる、特別な力が働く場所。私が、今の私であるきっかけとなった場所。

アスタジオでは従来の大学の座学とは異なる、プロジェクト型の授業が行われています。それが「ラボ・アトリエ実習」。このラボ、掲げている理念があります。それは「大学が街との壁を取り払ってコミュニケートすること」。

私はこのラボで3年間、映画や書籍のプロモーション活動を行ってきました。そこで今日は、私がラボで経験してきたこと、そして私の今についてみなさんにお話したいと思います。

大学が街との壁を取り払う。どうやってそれをやっているのか? ポイントは2つあります。

1つ目。学生は実際の企業の案件を担当するということ。企業の広報部と連携し、実際に行われるオフィシャルなプロモーション活動の一部を、実際に学生が担当します。

そして2つ目。ラボで行われたことを、大学の中だけにとどめず、広く世間にアピールし、ニュースにするということ。学生は日頃からSNSを使って自分の活動内容を、世間にアピールしていきます。それと同時に、イベントを行う際、各媒体にプレスリリースを出し、実際に取材を受けてこのようにニュースとして扱われます。

こうして社会との壁を、出来るだけゼロに近づけて行く。そんな責任の中で学生は、夏休み、春休み関係なく実際に現場で働き、学んでいきます。

アートディレクターのえぐちりか氏に影響を受ける

そんなラボで、私がアートディレクターであるえぐちりかさんと一緒に仕事をした時のこと。彼女は震災後、自分のリアリティの中でできること、それを確実に行動に起こしていました。東北復興のための写真集の制作。

このように東北地方の写真、それを公募で集め、1冊の写真集にする。本型のボックスの中にポストカードのようなかたちで写真がそれぞれ入っている。裏には提供者の方の直筆のメッセージがそれぞれ印刷されていました。

東北の記憶。それを次世代に繋いでいきたい。そんな思いが感じられるものでした。

私はそんな彼女を前に、ただただ圧倒されてしまって、何もお話をすることが出来ませんでした。質問は投げかけられる。でもそれに返してもらったことに対して、自分から何か、聞き出すことができない。知識が足りない。

自分の中に、彼女ほどの情熱も無い。自分は何も出来なかったこと、それに愕然としました。そこに座っていることしか出来ない自分。私はいかに代わりのきく存在であるか。そんなことを突きつけられた気がしました。

でも、それと同時に、そんな力強い彼女、それに強く惹かれている自分もいました。自分のこと、プロジェクトのことを語る時の生き生きとした口調。キラキラしている笑顔。ただよう充実感。あ、私もそんな人になりたい、変わりたい。そう思ったんです。

社会に出るには、自分の中に軸が必要

突然ですが、ここでみなさん、社会に出るとはどういうことでしょう。私はそれまで、大学を卒業すれば漠然と社会人になれると思っていました。でも本当にそうなのか。企業の中で、社会の中で、個人としての存在感を示す。そのためには自分の中に軸が必要なんじゃないか。そう思ったんです。

私は彼女との仕事をきっかけに、そんな自分の軸を見つける。そのための種を手に入れました。そして考え方が変わったんです。今の自分は何も出来ないかもしれない。でもこの先5年で自分の軸を作ろう。そう思ったんです。そのために今出来ること、この種を育てるための自分を耕すことから始めよう、そう思いました。

魅力的な人、刺激的なこと、そんなことにどんどん出会って、それを吸収していきたい。逆に言えば、そのために自分をどんな環境に置くか。その重要性に気づいたんです。

ここにいらっしゃるみなさんは、もうその軸を持っている方。自分が何者であるかということ、それをわかってらっしゃる方。もちろんいらっしゃると思います。でもそうでない方もいらっしゃるかもしれない。私はそうでした。

自分には何もできない、何も無い、そう思っていた。でもそんな私が変わることができた。その全ての始まり。それがラボで、ここアスタジオでもあるんです。

アスタジオに人が集まる理由

ラボには毎週いろんな方がいらっしゃいます。企業の方、クリエイター、アーティスト。そして3年前TEDxTokyo yzのキックオフイベントが行われた際、スピーカーとしてステージに立たれたみなさんも、ここを訪れています。

みんな、自分の中の、企業の中の課題を共有しようと。そして、青山をステージに何かしようと、ここにやってくるんです。アスタジオに人が集まる理由であり、最大の力。それはラボの可能性であり、希望なんです。

そんなラボの象徴であるアスタジオに、今私たちはこうして集まっています。TEDxTokyo yzは、そのスタートの場所としてここを選んでくれた。そして今日、ここにこうして戻ってきてくれた。大学と企業が交差し、地域に開けている。今まさにコミュニケートしようとしているんです。

今日は、そんな私たちがここに集まる理由、そしてこのコミュニティの可能性を感じながら、みなさんと一緒にそのダイナミズムを共有していけたらと思っています。

<続きは近日公開>

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