バーグハンバーグバーグって……ヤンキー集団!?

セブ山:こんにちは。今週も始まりました。バーグハンバーグバーグTV。この番組ではバーグハンバーグバーグが携わったお仕事の制作の裏側や、幻の没ネタなんかを根掘り葉掘り聞いていく番組になります。私は司会のセブ山です。よろしくお願いいたします。そしてお相手は社長のシモダさんです。よろしくお願いします。

シモダテツヤ(以下、シモダ):よろしくお願いします。

セブ山:今日は学生服を着て。

シモダ:今日のテーマはね。

セブ山:今日のテーマはそうなんですよね。まあ、でも学生。真面目な感じなんですけど。

シモダ:そうなんですよ。やっぱり悔い改めまして。心を入れ替えて。

セブ山:そうなんですね、今日は。今回はこういう感じで。

シモダ:そうです。改心いたしました。

セブ山:じゃあ、いいですね。真面目な話を聞いていきたいと思います。今回のお話を伺う案件は「業界初!ヤンキーにシメられながらの夢の対談! えふしん、衛藤バタラ、ロングインタビュー」です。

ナレーション:こちらの案件はモバツイでお馴染みのマインドスコープ株式会社代表のえふしん様(2012年売却)と元ミクシィ取締役兼最高技術責任者であり、株式会社えとらぼの代表も務める、衛藤バタラ様のロングインタビューを、ヤンキーがシメながら行うという企画です。

セブ山:さて、そんな案件にかかわった社員ゲストとして、今回は永田さんに来ていただいております。よろしくお願いします。

永田:永田です。よろしくお願いします。

シモダ:お願いします。

ガチでパンチパーマ

セブ山:よろしくお願いします。さっそくですけど、ヤンキー対談の見所なんかを聞いていきたいのですけれども。

永田:やっぱり、当時バーグハンバーグバーグでアルバイトしていた僕が、マジでパンチパーマをあてたこと。

セブ山:あれね。

永田::マジであてた。

セブ山:まあまあ、僕もね、聞いてましたというか、まあ、見てましたよ。当時一緒にいましたけど。

永田:近くにいましたからね。

セブ山:パンチパーマを生で見るのは初めてでしたからね。

永田:マジでやる必要はないですからね。

シモダ:いやいや、作品にはリアリティが必要だと思ったんですよ、当時。本物志向やから。

セブ山:でもあのページでね、ヤンキーにシメられながら、っていうのはフィクションとして楽しめるじゃないですか。でも、それ聞いて「マジでバーグハンバーグバーグってヤンキー集団やったんや」って思いましたよ。

永田:マジですよ。最悪ですよ。

シモダ:まあね、見方によっちゃ後輩いびりに見えちゃうかもしれないですけれど。

セブ山:そうですね。

シモダ:あくまで作品のためですから。本物志向。

セブ山:あ、そうなのですね。

シモダ:本物志向だから。

永田:たまたまさあ、ヅラを買いに行ったドン・キホーテでパンチパーマのヅラが売切れてたってだけだから。

セブ山:え? そうなんですか? それ聞こうと思ったんです。なんでカツラじゃなくてリアルだったのかっていうところ!

シモダ:一応売ってはいたんですよ。

永田:売ってなかったです。アフロみたいなのしかなくて。

シモダ:でもなんか、なんか違うなと。

永田:それはね。

シモダ:本物の迫力というか、パンチパーマの迫力にはかなわないし。やっぱりこう、僕はリーゼント。一緒に出てた山口はモヒカンだったんですよ。カラーとしてこの2種類がいたら、もう1人は絶対パンチじゃないですか。しかも僕らはガチでやっているのに1人だけヅラを被ってたらコントみたいになるでしょ。やっぱ本物志向の僕としてはやっぱこう誰かにガチのパンチパーマあてるしかないなって。

永田:いやいや。本物志向のせいでさ。1人の人生がけっこう大幅に狂っているよ。

シモダ:そうだね(笑)。

永田:そりゃそうでしょ。僕、当時コンビニでもアルバイトしていたんですよ。

セブ山:そうなんや!

シモダ:かけもち。ファミリーマートで働いていたんですよ。

永田:でも急にパンチパーマの人が「いらっしゃいませ」って言ってたらダメじゃないですか。接客業としてパンチパーマにしたら辞めなきゃいけないですよ。

セブ山:そんなことはないと思うけど。

永田:そうですって(笑)。ピアスとかって禁止じゃないですか。

苦労したポイント

セブ山:なるほどね。じゃあ制作の苦労したポイントなんかを聞いていきたいんですけど、やっぱりパンチですか?

永田」パンチですよ。僕の説得に一番時間がかかったと思いますよ。

シモダ:そうそう。

セブ山:(笑)。えふしんさんにこういう企画やらせてください、っていうのよりも?

永田:そんなのパパッでしょ。

シモダ:そこはトントントンって通って。その後、ほんとに「ちょっと永田くん、話があるんだ」と。社員3人プラスアルバイトかな。だから永田くんを奥のカフェの席で、奥のコーナリングに追いつめて、逃げられへんように。

永田:宗教勧誘みたいな。

シモダ:マルチとか宗教の勧誘みたいな状態に逃げられへんようにして、3人で懇々と。あててみてはいかがだろうか? という話を。

永田:いやー、もうね。

シモダ:全然、首を縦に振らないのよ。でもその前に苦労したこととして、パンチをやっている店がむっちゃ少ないよね。

永田:ああ、そうですね。

シモダ:要するに美容院じゃやってないやんか。古いその散髪屋さんみたいなところを探すんやけども、中目黒でもけっこうあるんやけど、パンチはやっていませんとか。

永田:やってもらっているときに、風があたってなんかちょうど熱くならないなあと思って。なんかそういう機械なんだと、これが最新式なんだと思っていて。ちょっとあまりにも近づきすぎたのか熱くなったんですよ。熱い、熱いです! って言ったら

永田:「あ、すいません! フーフーフー」ってそいつ息でずっとフーフーって。

セブ山:えふしんさんとかよくそれでオッケー出してくれたんだなって。

シモダ:えふしんさんもね、なんか1回目もひどかったんですよね。最初、ガムテープでぐるぐる巻きにして、ボイラー室に閉じこめて、「アットホームな会社です! 社員募集!」みたいなやつ。それが当たったから信頼があったので。で「まあまあシモダくん言うんだったらしょうがないな」みたいな。諦めてくれていたんですよ。

セブ山:これも説得っていうよりも諦めに近い。もうパンチも諦めに近い。交渉術っていうのはやっぱ諦めさせる。

シモダ:諦めさせるってことが大事で。

セブ山:確かにそうかもしれない。

シモダ:バタラさんっていう、一緒にえふしんさんと出ていた。あの方もすごい人なのですよ。ミクシィを作った人ですからね。ミクシィを作ったんで億万長者ですよ、本当の。クソ金持ちなんですけれども。彼も参加してくれて、ぼこぼこメイクも受けてくれて。撮影は、ほんと永田以外は全て協力的な体制でうまいこと進んで。

永田:俺が一番協力したでしょ! 最終的には。

シモダ:いやいや、あんなゴネるとは思いませんでしたね。

セブ山:まさか身内がね。

シモダ:パンチ代もこっちで払わされて。

永田:当たり前だよ! なんで自費であてないといけないんだよ。

アイディアのヒントはあの有名マンガ

セブ山:アイディア誕生の瞬間! というわけで、今回のインタビュー企画のどういうところから発想を得て、シメられながらってところにいったのを聞いていきたいんですけど。アイディアの発想はどういうところから?

永田:これは多分、シモダが『ろくでなしBLUES』を当時、読み返していたっていう、ただそれだけだと思います。

シモダ:ほんと、そうね。

セブ山:ただそれだけ?(笑)。

シモダ:それ以上でもそれ以下でもない。そういう採用をお願いしますって言われて、指定があったんですよ。インタビューでいきたいと。プログラマー同士のインタビューでいきたいってのがまずあって。技術者が欲しいからプログラマー同士のインタビューで、モバツイを作ったえふしんさんと、ミクシィを作ったバタラさん。

その対談ならまあプログラマーの人は興味あるかもしれないけど、ああいうバズって、関係ない人にもいっぱい読まれないと広がっていかないじゃないですか。じゃあ関係ない人が読んでも面白いものってなんやろって。この2人が誰であっても"ガワ"が面白ければうまいこといくんじゃないかと思ったときに「ろくブル」。

永田:持ってたと。

シモダ:持ってた。は! これや! ってなって、これでいくかな、みたいな。

セブ山:ほー。

シモダ:プログラマーとしてのえふしんさんとバタラさんを知ってる人は2度おいしいみたいな感じですよね。

セブ山:なるほど。貴重な話も聞けるし、面白いし。

シモダ:この人、こんなんやるんやって面白さもあるし、知らない人らも、シチュエーションが面白いから誰であっても面白いなって感じで見てもらっていいかと。

永田:えふしんさんの顔も面白かったですよね。

セブ山:「焼きそばパン買ってきました!」っていうのとかもすごい顔されてたんで。

シモダ:なのでやっぱ写真力みたいな。リアルにやる面白さみたいなものが、うまいこと出た。

セブ山:引き出せた。

シモダ:あれかと思いますね。

セブ山:そのとき読んでいた漫画がまた別のものだったら、ヤンキーじゃなくて。

シモダ:全然。『うしおととら』だったら槍を持たせて。毛むくじゃらのえふしんさんに乗った、槍を持ったバタラさんが。

セブ山:(爆笑)。なっていたかもしれない!

シモダ:しれないですからね。

セブ山:逆に今回、手に持っていたからすんなり行けた感じですけれど、なんか没ネタとかあったんですか。

シモダ:何かありますかね。

永田:大枠っていうよりか、パンチパーマの勧誘をされてた時に、僕は「無理。パンチパーマ絶対しない」と言い続けてて。じゃあ、ちょっと、ちょっと。ちょっとだけさせてくれみたいな。右半分、じゃあパンチパーマ、ハーフパンチ。ハーフパンチなら食べられるでしょみたいな。大盛りは無理だけど。そういうことを言い出したから。

シモダ:妥協案ですよ。

セブ山:妥協案!(笑)

永田:そんなやつ別にヤンキーでもないし。かかってないこっち側とか。

セブ山:そう! ハーフパンチって言葉ないよな。

永田:手段が目的化しちゃってたから。

シモダ:そうね、あと、思い出した。この右半分パンチが「無理です。無理です。」って言っていたから、ここで割るんもいいかなって。前髪だけさらさらで、あと全部パンチみたいな。

永田:それ、なんなんですか。そいつはなんなん。

シモダ:なんか、そういうのはもう飲みこんでくれるかなと。こっちなりにいろんなカードを出しているんですよ。「そんなんするくらいならパンチやるわ!」っていう言葉を引き出したかったんですけれども。

セブ山:なるほど、うまい。

シモダ:なかなか頑固ちゃんなので。

永田:いやいや。

パンチパーマの後日談

シモダ:それから1年経って実際に彼が入社すると、というときの条件として、パンチをあててこいよと。

セブ山:それは、またじゃあ第二弾のインタビューとかだったのですか?

シモダ:いや、全くなくてですね。パンチあててこいよって。

セブ山:それがお仕事関係とかじゃなくて、ただもう入社の条件がパンチだったって。

永田:まあ仕事もあったんですけどね、仕事も。ちょうど。

セブ山:一応ね。

シモダ:あったっけ? パンチ仕事あった?

永田:大丈夫か!? こいつ。ちょっと

セブ山:そっちが先じゃないですか! 逆にパンチあてたいから仕事引っ張ってきた。

永田:たまたまそのちょうどなんかパンチが必要になる仕事が来たので、なんか。

シモダ:そうやったっけ?

セブ山:パンチが仕事を引き寄せたのですね。

シモダ:記憶がそっちの印象が強すぎて。

セブ山:「永田にパンチあててやったわー」っていう記憶の方が!

シモダ:「ヤッハッハ!」っていう。

永田:ほんとに会社経営してんのかよ!?

セブ山:またじゃあ、そろそろあてることも。

シモダ:まあ、そうですね。1年に1回。だいたい4月ぐらいですか。

セブ山:春の風物詩として。

シモダ:今年は当ててないもんね。

永田:あててないですよ。もうあてないですよ。

シモダ:もうそろそろじゃないかなと思いますけど。

永田:そんなウケないのよ、パンチパーマ(笑)。意外だと思うんだけれど。俺も意外だったんだけれど。全然で。

シモダ:でも俺、なんかすごくいい話やなと思ったのが。今の嫁、当時の彼女を抱いているときに「違う人みたい……」って言っていたこと。

永田:そりゃ言われるでしょ。当たり前でしょ。

シモダ:パンチあてて抱いているときに、違う人に抱かれていると思って、ものすごい濡れていたやろ。

永田:それは今勝手につけたしたでしょ。うっとりした感じでも言ってなかった。「違う人みたい……(ハート)」じゃ、それはもう……。

セブ山:マグロなんや。

永田:浮気願望がありすぎるだろ。そんな違う人みたいでうっとり言っていたら。周囲の人の新しい発見があるんですよ。パンチにすると。

セブ山:新しい発見?

永田:お母さんも、当時実家だったんでいきなりパンチで誕生日に帰ってきたら、頭おかしくなったかなって思われるからさ。事前にびっくりさせないように、変な髪形にしちゃったんだけどって。パンチっていうのも俺、嫌だったから、自分でぼかしつつ、変な髪形にしちゃったんだけどって言ったら「もういいわよ、そんなの。やっちゃったんでしょ? どうせ」って言われて。ちょっといい女だなって。いい女なんですよ。

セブ山:(爆笑)。女としても、母としても。

永田:こいついい女だ。

永田:「あんた言ったって聞かないんだから、いいわよ」って。いいなあって。ジャンプのヒロインみたいな。

セブ山:美談ですね。

シモダ:いいですね。

セブ山:そういう発見もあると。

永田:色んな人に支えられているんだなと。

セブ山:そろそろ第2弾、第3弾。

永田:いやいや。

シモダ:風物詩に。

セブ山:春の季語として。

永田:100%ウケるならいいけど、全然ウケないから。