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【ダイブ上場記念対談・後編】苦しかったコロナ禍を乗り越えて上場/経営者の大きな決断とは?ダイブ代表取締役社長庄子潔氏(全1記事)

売上が約50億円減少…コロナ禍の「地獄」を乗り越えての上場 リゾートバイトのダイブが見据える、今後の観光業の可能性

株式会社キープレイヤーズ 代表取締役 高野秀敏氏のYouTubeチャンネル『高野秀敏のベンチャー転職ch』。1万人以上のキャリア相談、3,500人以上の経営者の経営や採用の相談に乗ってきた高野氏が、働き方にまつわるノウハウを紹介します。今回は株式会社ダイブの庄子潔氏をゲストに迎え、コロナ禍の苦境などを振り返りながら、今後の展望について明かします。 ■動画コンテンツはこちら

コロナの影響で売上が約76億円→20億円まで減少

高野秀敏氏(以下、高野):公開会社ということで公開されていることではあるんですが、数字を見ていても、やはり近年はコロナで苦しい時期があったんじゃないかなと思います。

庄子潔氏(以下、庄子):ありましたね。

高野:困難な目に遭っている社長やビジネスパーソンとかもこのチャンネルを見ているので、もしよろしければ、このあたりを教えていただければと思います(笑)。

庄子:ありがとうございます。僕らは設立が2002年ですので、実は20年以上同じビジネスをずっとコツコツやっている会社なんです。その中でも、例えばリーマンショックや東日本大震災とか、大きな経済クライシスを体験はしたんです。

やはり一番、2020年のコロナは相当僕らもこたえましたね。売上でいいますと、コロナ前までが約76億円あったんですが、コロナになって20億円ぐらいまでズザザザッと減りましたので、相当な地獄というかハードシングスが本当にありましたね。

高野:そうですよね。旅行、宿泊、インバウンドとか、そういう会社さんの社長を自分もけっこう知っているんです。乗り越えられた方もいますが、正直もういらっしゃらなくなった方とか、事業継続がほぼできなくなっちゃった方もいる。そういう中で言うと、庄子さんはなんとか乗り越えてきたところがあったんですかね?

庄子:ありましたね。やれて良かったことが大きく3つありまして。1つが、コロナが2020年の3月とか4月ぐらいだったと思うんですが、僕もその瞬間に「んっ? これは今までの経済クライシスとなんかちょっと違うな」みたいな感じがあって。

これはもう直感というか第六感なんですが、それを受けて、決断を早く・強く・太くしたことがすごく大きかったなと思います。何をしたかというと、2020年の3月下旬とか4月ぐらいには、これはもうただごとじゃないということで、あらゆる厳しい決断を全社に向けて通知しました。

通知をして、徐々に何かをやっていくんじゃなくて、一気にダウンサイジングしようという感じのことをやったので、後々それがいい意味で効いてきたところが非常に大きかったかなと思います。

高野:ありがとうございます。

観光業は次の30年の日本を作っていく産業

高野:「何を言ってんだ?」って言われるかもしれないですが、庄子さんは運気が良さそうな感じというか。僕、別に信心深かったわけじゃないんですが、ポジティブなオーラが出ていらっしゃいますよね。

庄子:ありがとうございます。自分自身では何もできないんですが、人にはすごく恵まれているなと思っています。こうやってコロナを乗り越えてこられたのも、自分だけの力じゃなくて、会社の仲間のおかげがあって今もこうしてこられていますので。そういった意味だと、人に恵まれている運は強いかなと思っています。

高野:ありがとうございます。最後に、ダイブさんの未来というか、今後どんなことを考えていらっしゃるかをお願いします。

庄子:ありがとうございます。まず、先ほども言いましたように、観光業は次の30年の日本を作っていく市場、産業だと思っています。こういったところで僕らは勝負させてもらっていますので、まずは今のリゾートバイトのサービスをしっかり伸ばすのも1つです。

加えて、私たちは北は北海道から南は沖縄まで、ホテルさんや旅館さんやスキー場さん、約4,800箇所の施設さんと取引させてもらっているんですが、みなさん経営課題をすごく持っているんですね。

その最たる例が人手不足で、そこはリゾートバイトのサービスでしっかり訴求させてもらっているんですが、それ以外の経営課題もすごくたくさんあります。例えば集客の課題だったり、いまだに紙文化が根強く残っているので、DXの課題とか。そういったさまざまな観光業の経営課題に対して、僕たちはこれからどんどんサービス展開できればなと思っております。

高野:ありがとうございます。そうなんですよ。

高野氏が思う、株式会社ダイブの魅力

高野:HRから始められていますが、地方創生的なものやリアル事業をお持ちなんですよね。施設とか。

庄子:そうです。グランピング施設とか、ホテルとか。

高野:そうですよね。なので、経営的にもすごく参考になるというか。最初に基盤になる事業を作られて、そこから“ミルフィーユ”じゃないですが、関連性のある事業を拡張されてきているのかなと思います。

事業としてもすごくおもしろいと思いますし、働く側の方からしても、会社の可能性というか、いろんな事業立ち上げの可能性もあるでしょうし、幅の広さもある。

マーケットとしては、観光、インバウンド、人材もそうかと思いますが、国自体ががんばってやっていかないといけないようなジャンルというんですかね。必要とされているところをちゃんと事業にされていて、ここが難しいんですが、かつちゃんと経済性を合わせられている。

自分も投資をする仕事をしてきて、インバウンドや観光に興味を持つ方がすごく多いんですが、収支を合わせられる方がすごく少ないなと感じていたので、御社が上場されるのを見て、わりと驚いている方がいるんじゃないかなと思うんですよね(笑)。

今も聞かれているんですが、「結局インバウンドってどうしたらいいんですか?」みたいな(笑)。インバウンドが大事なのはわかるんだけど、事業や投資だと「何をしたらいいかわからない」みたいになるところなので、庄子さんはそういうことをうまくできる方なのかなと思いました。

庄子:ありがとうございます。

高野:検索もしたんですが、ちょっとここが不勉強で、一応ライバル会社もいろいろあるんですよね?

庄子:もちろんあります。リゾートバイトを専門にやられている会社さんも、全国に10社から30社ぐらいはあるかなと思います。

高野:あるにはあるんですよね。でも、その中でも伸ばされたところが本当にすごいのかなと思っております。

非常に魅力のある会社さんだと思いますし、「注目していたが、庄子さんの話は聞いたことがない」という方もけっこういらっしゃるんじゃないかと思いました。上場されたということで、より発信も強くされるのかなと思いますが、今日は貴重なお時間いただきまして誠にありがとうございました。

庄子:ありがとうございます。

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