2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
【ダイブ上場記念対談・前編】仙台の工場で派遣社員から上場社長へ/人材課題を解決/ダイブ代表取締役社長庄子潔氏(全1記事)
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高野秀敏氏(以下、高野):キープレイヤーズ高野でございます。ダイブさんが上場されるということで……みんな上場を目指しているんですが、できる会社は年間90社とか100社ぐらいしかないので、めちゃめちゃすごい話です。今日は社長の庄子さんに来ていただいております。よろしくお願いします。
庄子潔氏(以下、庄子):よろしくお願いします。
高野:ありがとうございます。上場って本当になかなかできないので、すごいなというところですね。しかも庄子さんは仙台ご出身の方で、仙台に限らないですが、東北出身の方の上場って正直言ってとても少ないと思います。
庄子:そうかもしれませんね。
高野:そういう意味でも、個人的にもかなりすごいなと思っておりまして、そのあたりをいろいろと教えていただきたいと思います。最初は、庄子さんのキャリアや創業の経緯ですね。
庄子:ありがとうございます。「仙高」というんですが、仙台にある仙台高校を卒業して、実はそこから2年間アメリカに留学させてもらったんですね。途中でちょっと理由があって、二十歳ぐらいの時にまた仙台に戻ってきました。
そこで働く仕事として出会ったのが、いわゆる派遣の仕事でした。それこそ地元の仙台の愛子というところにある工場で、派遣社員としてパイプを作っていたのがキャリアのスタートです。派遣という働き方が、当時の自分にとってはすごく大人の世界に入ったみたいな感覚でした。
そこでいろいろ揉まれて、「この世界って素敵だな」と思って。今度は派遣するほうというか、いわゆる派遣会社に転職させてもらって、そこで出会った仲間と一緒にこの会社を立ち上げたのがそもそものきっかけです。
高野:なるほど。
高野:派遣というと、例えばリクルートやパーソルで(人材派遣を)やっていたという人はいっぱいいると思うんですが、スタッフさんの経験がある方は激レアなんじゃないかなと思って。
庄子:そうですね。だから僕が珍しいのは、派遣のすべてをいろいろ体験しているというか。スタッフとして働いていましたし、派遣会社の一社員としても働いていましたし、今は社長もやらさせてもらっていますが、すべて経験しているのはけっこう珍しいかなとは思います。
高野:そうですよね。私も事前に(資料を)いろいろ読んで、やはりそこまでやりきっている方はいらっしゃらないんじゃないかなと、本当に思います。
次は、御社の強みや魅力。ホームページを見ても、魅力はかなり伝わってくる系の会社だとは思うんですが、もしよろしければ社長から。
庄子:魅力で言いますと、僕たちは今、観光という産業にいますが、ここはすごく魅力的な市場かなと思っています。コロナ前は観光業の市場が(日本人、訪日外国人合わせて)約27兆円あったんですが、一時期コロナでガクガクっと蒸発してしまったんですけ。
ただ、国が2030年に向けて、具体的には15兆円、インバウンドで6,000万人という目標値を出していますので、そういった意味だと上りのエスカレーターの市場にいるところが1つの大きな魅力だと思っております。
高野:今、自分も人材系の仕事をやっていますが、「人がとにかく足りない」と言われます(笑)。このあたり、庄子さんも長年経験されてきている中で、人の枯渇感はどんな感じなんですか?
庄子:もちろんあります。今はコロナから明けてきて、宿泊施設さんもインバウンドを含めて宿泊者の方がすごく多くいらっしゃいますので、そういった意味だと需要、引き合いは非常に大きくて。我々も今、ちょっと困っているところはありますね。
高野:ありがとうございます。
高野:それと、HRの会社さんだけじゃないんですが、御社の場合は必ずしも上場しなくても経営できるようなビジネスモデルになっているように見えまして。そこは庄子さんの経営力の高さで、大手のVCさんがたくさん入っていなくても、会社を成立させられた方だと思っています。その上で、今回上場を考えられたのはどんなところですかね?
庄子:そうですね。高野さん、そもそもリゾートバイトって知っていました?
高野:僕は庄子さんに会うまでわかっていなかったです。こういうジャンルがあるっていう認識があんまりできていなかったですね。
庄子:ありがとうございます。実は本当にそうなんですよ。まだまだリゾートバイトって、マイナーというか知られていないんですね。ノバセルさんにも調査させてもらったんですが、僕らのターゲットである20代、30代の方々に聞いてみたら、リゾートバイトって80パーセント以上の方々が「知らない」みたいな感じの回答だったんですよ。
なので、僕は上場するにあたって、ブランディングや知名度とかでしっかり社会的な認知を取っていこうというのが、一番大きな目的ですね。
高野:そうですね。実際に私の周りの人とかでもそうですが、上場されることで、「このジャンルで上場とかあるんだ」とか、たぶん数字を見て気づいた方もいると思います。会社によりますが、新規上場って売上規模がもっと小さい会社が上場している中で言うと、(ダイブは)売上規模がすでに大きいですよね。
庄子:ビジネスモデル的に、けっこう売上が立ちやすいというビジネスモデルではあるんです。
高野:そういうふうに見た方もいるんじゃないかなって思ったので。あと、サイトをご覧になっていただいていない方は、ぜひダイブさんのホームページを見てもらいたいんですが、ブランディングというかメッセージも非常に伝わってくるし、デザイン自体も非常にキャッチーな感じがしてワクワクすると個人的に思いました。
庄子:ありがとうございます。
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