2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
第1224回トレンド経営学『即レスはされる側より、する側のメリットが大きい理由』(全1記事)
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加藤想氏:今日は「即レスのメリット」について考えていきます。即レスというのは、連絡が来たらすぐに返すことです。
以前、こんなお話がありました。グロービスに通われている学生の方とお話をしている時に、「加藤さんも一緒に飲みに行きましょう」「じゃあ、日程の候補を送って、何人か集めてみんなで飲みに行きましょう」という話になりました。
その後、本当にすぐに「調整さん」を作ってくださって、数十人ぐらいの方が速攻で調整さんの登録をして、瞬時に「いつ飲み会に行くか」という日程が決まりました。グロービスの学生はふだん働きながら学ばれていて、ご家庭もあったりと、かなり忙しい方ばかりなんですが、一瞬で飲み会の日程が決まるスピード感に驚きました。
みなさんの周りで仕事ができる方を何人か思い浮かべていただきたいんですが、おそらく共通項の1つとしては「返信が速い」「即レス」があると思います。即レスまではいかなくても、おそらく連絡をして2、3日も何も連絡が返ってこないということは、ほぼない方がほとんどじゃないかなと思います。
私自身も思い浮かべてみると、仕事ができる人は基本的にはすぐに連絡が返ってきて、こちらとしてはありがたいなという方ばかりなんです。実はこの即レスは、返してもらった側はうれしいわけなんですが、返す側にも非常にメリットがある営みだなと思います。
以前、「仕事が速い人」という放送の中でも近い話をしたんですが、なぜ即レスする側にもメリットがあるのかという話をしていきます。
理由はシンプルで、メリットとしては「仕事が速くなる」というのがあります。なぜ即レスをすると仕事が速くなるのかなんですが、単純に、即レスをすると「連絡に対して返信をする」というタスクをToDo化する営みがなくなります。
ToDo化するということは、それをToDoリストに書く手間も発生しますし、リストがずっと残っていると自分に無言の圧力がかかると言いますか。「早くこのToDoをしないといけないぞ」というプレッシャーをかけることで、脳の余裕やCPUを圧迫していきます。
そこで即レスをすることによって、その手間を減らすことができるので、単純に即レスをする場合としなかった場合で、そこにかける時間や労力が倍ぐらい変わってくるんじゃないかなと思います。
個人的に、即レスをしたほうがいい場面とじっくり考えたほうがいい場面の2つがあると思っています。基準としては、「5分以内で終わる作業かどうか」が1つの基準かと思います。
もう1つの軸としては、「やるか・やらないか」も1つの重要度になります。必ずその作業をやると決まっていて、5分以内で終わるものはその場ですぐにしてしまうのがいいかなと思います。会社の飲み会の幹事1つとってもそうだと思います。
そんなに気を遣わなくてもいいようなメンバーとの飲み会を設定しているのであれば、5分以内ですぐにその作業を終わらせて、片付けたほうが効率的かなと思います。もし5分以上かかる場合は、ちゃんと時間をとって、その後作業をするのがいいかなと思いますので、何か参考になればうれしく思います。
というわけで、今日は即レスのメリットについてお話をしてみました。即レスを意識できていなかった方は、ぜひ今日から参考にしてもらえたらうれしく思います。
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