2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
第1141回 仕事に役立つABC『キャパオーバーに陥った時に考えたいこと』(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
熊谷翔大氏:今日は「キャパオーバーに陥った時に考えたいこと」がテーマです。とあるリスナーの方から相談いただいたお悩みをテーマにお届けしていきます。
初めに質問ですが、あなたは仕事において「今、自分のキャパシティを超えているな」と感じた経験はあるでしょうか? いわゆる「キャパオーバー」の状態ですね。おそらく一度は経験があるんじゃないかなと思います。
相談してくださったリスナーの方も、まさに「キャパオーバーで悩んでいます」と打ち明けてくださいました。もちろん、私もこれまでに何度も経験があります。
キャパオーバーの状態は大きく2つのパターンがあると思っていて、1つは仕事の量が多くてキャパオーバーになってしまうパターンです。そしてもう1つは、仕事の難易度が自分の能力を超えてしまってキャパオーバーになってしまうパターンです。
もちろん、どちらのキャパオーバーも大変な状況に変わりありませんので、なんとか解決できるようにいろいろと工夫していく必要がありますよね。
じゃあ、どんなふうに工夫をするのか? というお話なんですが、前者の「仕事の量が多い」パターンの時は、基本的には仕事の量を減らすか、ある意味なんとかがんばって終わらせるしかないかと思います。
一方でちょっとやっかいなのが、後者の「仕事の難易度が高くて、自分の能力を超えてしまった」パターンなんですよね。「仕事が難しくて能力が追いつかないな」と感じてしまって、なんとか自分で切り抜ける自信も浮かんでこなくて、余裕がなくなってしまうイメージです。
そのリスナーの方にもよくよく話を聞いてみると、どちらかというと仕事の難易度が高くて、自分の現時点の能力を少し超えてしまっていて、キャパオーバーに感じてしまっている様子でした。
ということで、今日はそんなお悩みに少しでもヒントになればと思って、仕事の難易度が高くて自分の能力を超えてキャパオーバーになってしまった時に考えたい、3つのことについてお話しいたします。
まず1つ目ですが、その仕事をとにかく切り分けて考えましょう。能力的にキャパオーバーしている時って、頭の中で「わぁ、難しい仕事がきた。私には無理だ」という感じで、やや思考停止みたいな状況になりがちなんですよね。よくわからないから難しく感じてしまって、結果的にどんどんキャパオーバーになっていくというイメージです。
能力的なキャパオーバーにもいろいろあるかと思っています。例えば、やったことがないから難しく感じるのか、過去にやってうまくいかなかったからなのか、それとも苦手な人と一緒に動く時間が長い仕事だからなのか、いろいろあるはずなんですよね。まずはそれを落ち着いて見極めるのが大切です。
また、自分が苦手な仕事の要素が多いパターンもあるはずです。どういうことかと言うと、例えば人前で話すのが少し苦手な人にとって、その仕事の一部にプレゼンテーションがある場合、なんだか全部が難しく感じてしまったりするんですよね。
でも、一つひとつを切り分けてみると、「これは苦手で能力がちょっと足りないけれども、この部分はいけそうだな」という感じでわかってきます。とにかくその仕事を切り分けてみて、キャパオーバーに感じる問題を小さく捉える工夫をしましょう。
続いて2つ目ですが、その仕事を誰かに引き受けてもらいましょう。もし本当に自分が苦手でできなくて、それが原因ですべての生産性が下がってしまってキャパオーバーになってしまうのであれば、もしかしたらそれはあなたがやるべき仕事ではないかもしれません。得意な人に任せるとか、または自分で誰かに頼む権限がなければ、素直に上長に相談してみましょう。
これは決して逃げるという意味ではありません。健全に自分からSOSの声を上げること自体は悪いことではないと思いますし、仕事において必要なスキルだと思います。だからこそ、「誰かに引き受けてもらう」というのも、大切な考え方として頭の片隅に置いておきましょう。
そして最後に3つ目ですが、「成長のチャンスが来た」と捉え直してみましょう。難易度が高い仕事をどのように捉えるかという、ある意味気持ちの面も大切だと思います。
やはり人間は成長しようと思ったら、自分の能力の100パーセントを少し超えるくらいの、110パーセントから120パーセントのことをやらないといけないですよね。耳にしたことがある方もおられるかもしれませんが、いわゆる「ストレッチゾーンに身を置く」という考え方です。
だからこそ、もしあなたが「今、キャパオーバーしているかも」と思ったら、そうではなくて、「もしかしてこれは成長のチャンス?」という感じで自分に問いかけてみてください。
これには唯一の注意点がありまして、もしそれがストレッチゾーンではなくて「パニックゾーン」に入ってしまっているのであれば、無理はしてはいけません。例えば自分の能力の150パーセントくらいの仕事をやり続けてしまうと、それはパニックゾーンで、間違いなく心身の健康を壊してしまうはずです。
そこだけ注意をしていただいて、もしストレッチゾーンなのであれば「成長のチャンス」と前向きに捉えてみて、その仕事に向き合うことも必要だと思います。
ということで、仕事の難易度が高くて自分の能力を超えてキャパオーバーになってしまった時に考えたい、3つのポイントについてお話ししました。
1つ目は「その仕事をとにかく切り分けて考える」。2つ目は「その仕事を誰かに引き受けてもらう」。そして3つ目は「『成長のチャンスがきた』と捉え直してみる」です。
キャパオーバーになると、とても大変でつらいと思います。でも、3つ目にお伝えしたように、もしかしたらあなたの成長にとっての大きなチャンスかもしれません。だからこそ、心身の健康には十二分に注意をしていただきつつ、いろんな工夫をしてもらえるといいんじゃないかなと思います。
今日の内容は、部下・メンバーを持つマネジメント層のみなさんもしっかりと頭に入れていただいて、「悪いキャパオーバーになってしまっていないか?」「成長のチャンスにつなげることができないか?」ということを考えてあげて、育成とサポートをしていただけるといいんじゃないかなと思います。
それでは、今回はここまでです。本日もすてきな1日をお過ごしください。
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
2024.12.09
10点満点中7点の部下に言うべきこと 部下を育成できない上司の特徴トップ5
2024.12.09
国内の有名ホテルでは、マグロ丼がなんと1杯「24,000円」 「良いものをより安く」を追いすぎた日本にとって値上げが重要な理由
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.12.10
職場であえて「不機嫌」を出したほうがいいタイプ NOと言えない人のための人間関係をラクにするヒント
2024.12.12
今までとこれからで、エンジニアに求められる「スキル」の違い AI時代のエンジニアの未来と生存戦略のカギとは
PR | 2024.11.26
なぜ電話営業はなくならない?その要因は「属人化」 通話内容をデータ化するZoomのクラウドサービス活用術
PR | 2024.11.22
「闇雲なAI導入」から脱却せよ Zoom・パーソル・THE GUILD幹部が語る、従業員と顧客体験を高めるAI戦略の要諦
2024.12.11
大企業への転職前に感じた、「なんか違うかも」の違和感の正体 「親が喜ぶ」「モテそう」ではない、自分の判断基準を持つカギ