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一流はフルパワーで仕事を始めない(全1記事)

ビジネスの一流と二流を分ける「月曜朝」の過ごし方 8割以上が効果を実感した一流の仕事術とは

新刊『時短の一流、二流、三流』が好評の越川慎司氏が開設したVoicyチャンネル「トップ5%社員の習慣ラジオ」。今回は「一流が月曜朝にやるルールオブトゥー」をテーマとした放送回の模様をお届けします。新刊で「『すべてをこなすこと』は、最善ではない」と説いた越川氏が、一流の「月曜朝」の過ごし方を解説しました。 ■音声コンテンツはこちら

ビジネスの一流と二流を分ける「月曜朝」の過ごし方

越川慎司氏(以下、越川):今回も一流の仕事術についてご説明します。私の直感ではなくデータに基づいています。がんばっても成果が出ない二流三流の方に、一流の仕事術を説明したら、「成果が出るようになった」と答える方が8割以上出ました。再現性が高いので、ぜひみなさんも真似てやってみてください。

自分でゼロから積み上げるよりも、うまくいっている人、成果を出している人の真似をして、良かったら続けるという個別最適をしたほうが時短できますよ。時短するために、無駄な作業をしないために、早く帰ってみなさんにライフを充実してもらうために、『時短の一流、二流、三流』の書籍を書かせていただきました。

その中で、月曜日の朝の過ごし方が一流、二流、三流とで違うんですね。三流はもともとやる気がなく、テンションが低く、手をつけるのが遅い。まさに初速が遅いんですね。

二流はフルパワーでがんばろうとします。「よし、月曜日だ。準備もしてきたし、睡眠も摂ったしがんばるぞ」というね。いや、がんばるのは必要ですよ。でも、そのがんばるポイントって月曜日の朝で合っていますか? 1週間で一番重要なのは月曜日の朝ですか?

例えばそれが水曜日とか木曜日だったら、月曜日の朝に100パーセントにするのは合っていないですよね。エネルギー、体力、集中力、精神力は有限だから、「いきなりそこにピークを持ってきて大丈夫ですか?」ということを一流は考えるんです。だから一流は「月曜日は7割戦略」ですね。7割、70パーセントでまずやってみようと。そんな感覚で、ブレーキを踏むタイミングを探すのが一流の考え方です。

ブレーキを踏むタイミングがわからない人におすすめの「ルール・オブ・トゥー」

「よし、ここはブレーキ」というのを見極められないあなたにご提供したいのが、「ルール・オブ・トゥー」。「トゥー」は数字の「2」ですね。1週間で影響力のあるタスク2つ。影響力というのはチーム、上司、自分。その3つの観点で影響力があるタスクです。自分が好きで、自分だけがしたいという自分勝手なタスクはさすがに受け入れられにくいですよ。

ちゃんと相手にも認められるタスク。そうしないと自由な働き方、自由な選択肢は獲得できないですからね。言われたことだけをやるという作業に陥らないために、しっかりと周囲から信頼を得て、信用されて「自由にやってください」に持っていかないといけないです。働き方の選択肢を増やして自分で選ぶという、自己選択権を獲得するために働き方を変えるんですよ。

じゃあ、信頼を得るためにはどうしたらいいのか。相手から認められること、インパクトを残せることにエネルギーを注力する。そこでアクセルを踏むんです。2つのタスクをピックアップすることで、結果的にビッグじゃない、2つ以外のもののブレーキを踏むことになるんですよ。

選択肢を獲得するために、自分の信頼獲得に影響力のある2つって何ですか? これを月曜日に書き出すと、適切なタイミングでブレーキを踏んで、適切なタイミングでアクセルを踏むことができるんです。車が走るためのガソリンはずっと提供されないですよ。家の電気も無限に供給されることはないです。限られたエネルギーですから。

重要なことを2つピックアップする。これを月曜日の朝にやることで、いわゆる悩みが外在化します。外に出すことで、精神バランスも良くなるんですね。5パーセント社員は土日にしっかりと休養を取って教養も高めているので脳も体も元気。そして、不安を外に書き出すことで心も元気になる。

体と心が元気な状態で月曜日がスタートできるってすごくないですか? ということで、「ルール・オブ・トゥー」と勝手にネーミングしちゃいましたけど。ビッグロックよりわかりやすいでしょ? 「ビッグロック2つ」と言うより、「ルール・オブ・トゥー」と言ったほうがわかりやすいので、ちょっと抽象的な言葉を作ってみました。「ルール・オブ・トゥー」で月曜日の朝を始めてみませんか?

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