2024.10.10
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マネージャー(全1記事)
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目次
2 マネージャーの仕事
2-1 管理
2-2 評価
2-3 人材育成
3 マネージャーに必要な能力
3-1 管理能力
3-2 コミュニケーション力
3-3 目標設定力
3-4 問題解決力
5 まとめ
マネージャーとは組織やチームのなかで、業務やプロジェクト、そしてメンバーのマネジメントを行う人のことです。組織によってその役割は多岐に渡ります。重要な存在であり大変な役割ですが、それに見合った報酬ややりがいを得られるポジションです。
しかし最近では、20~30代のビジネスパーソンからマネージャー職を敬遠する声が増えていると言います。その背景には大きすぎる期待やマネジメントの複雑化、キャリアに対する価値観の変化などさまざまな要素が絡んでいるようです。
これからマネージャーを目指していくのであれば、こうした考えも知った上でマネージャーについての理解を深めるのが大切です。では具体的にどういう種類があり、どのような役割を担っているのか。基本的なことから見ていきましょう。
マネージャーにはいくつかの種類があり、一般的なものをピックアップします。
●ゼネラルマネージャー
全体の業務を監督し、戦略の策定や予算の確保、人材育成など幅広い領域を管轄する
●プロダクトマネージャー
製品(プロダクト)の企画・開発・販売など、プロダクトに関係する一連の流れを管轄する
●プロジェクトマネージャー
プロジェクトの進捗を管理、マネジメントする立場で進捗管理などを担う
●プレイングマネージャー
自身もメンバーと同様に現場で働きながら、部下の育成やマネジメントを行う
その他にも、部門や専門領域に特化したマネージャーが存在し、それぞれ組織の大小や業種、業界によって求められる役割を担っています。
マネージャーの役割はその種類や担当する部門によって異なりますが、共通して言えるのは組織内や業務において発生する問題・課題を解決できる人であり、経営層や役員と現場をつなぐ、組織力を高める存在です。
部下の悩みや課題を解決すると同時に、上層部からの指示やビジョンを部下に伝え、その実現に向けて導く役割を担っていると言えるでしょう。組織において非常に重要なポジションです。
優秀なマネージャーがいることで業績が上がり、職場の働きやすさややりがいが感じられるようになるなど、大きく影響を与える存在と言えます。
リーダーシップ論に詳しい小杉俊哉氏によると、マネージャーは「How」を課題とし、組織上の役割をきちんと果たす人、対してリーダーは「Why」や「What」が課題であり、物事を変えようとする人だと言います。
上記の記事のイベント「リーダシップ3.0、そして4.0へ~関係性を起点とした自律型組織づくり~」に登壇した小杉氏は、リーダーについて
「個人の名前で周囲に影響を与えて、なにかを始める・変えるのがリーダーだ」という定義ですね。なので「役職は関係ない」ということになるわけです。
と定義しています。
マネージャーの仕事は、メンバーが働きやすい環境をつくり、会社の事業が上手くいくようにすることです。その仕事内容を細分化すると、「管理」「評価」「人材育成」の3つにわけられます。
管理・マネジメントはマネージャーに欠かせない役割です。プロジェクトの目標達成に向けた進捗管理や、日常の業務の流れをスムーズにするための業務管理、また管轄する組織やチームによっては、リスク管理や品質管理、リソース管理も含め多岐にわたります。
管理とともにマネージャーに欠かせない仕事が評価です。マネージャーは部下やチームメンバーの実績や能力を公正に評価し、適切なフィードバックを行う役割を担います。
評価基準は会社・組織によってさまざまですが、主に「成果」「能力」「意欲」などが挙げられます。マネージャーの評価が経営層や役員の意思決定に作用するだけでなく、評価を受けたメンバーは自分の成果や課題を知り、成長の方向性を見定めることができるでしょう。
人材育成もマネージャーの大事な仕事です。新人に対してOJTのような実践を交えた研修を実施したり、メンバーと定期的な1on1を実施したり、それぞれのキャリアや勤続年数に応じた方法でメンバーの成長をサポートします。昨今、若手ビジネスパーソンの会社に対する不満として多いのは「フィードバックがない」ことだという意見もあります。
人材育成は、ただ決まりごとを教えるだけではないため難しいことも多いですが、知見や他社の事例などを参考に取り組むことが成功の鍵と言えます。
マネージャーには、業績を上げ、組織の未来を築くために必要な能力が求められます。今回はその中でも特に重要とされる「管理能力」「コミュニケーション力」「目標設定力」「問題解決力」の4つの能力に絞って解説します。
管理能力はマネージャーの基本スキルです。業務管理やメンバーの管理をしながら、会社資源の最適化やメンバー1人ひとりの動きを円滑にすることが求められます。
きちんとした管理能力が備わっていないと、状況判断を誤ってチームを間違った方向へ進ませてしまいます。後述する目標設定力や問題解決力は、適切な管理能力を持った上で発揮しなければなりません。
マネージャーは多くのステークホルダーとの連携が求められるため、コミュニケーション力は不可欠だと言えます。明確で正確な情報伝達や、相手の気持ちや意見を尊重し共感するなど、信頼関係を築くためのコミュニケーションができることが望ましいでしょう。
マネージャーの方針の示し方1つで、業務に対する自走感、つまり良い結果を目指す主体的な行動にも影響します。プロジェクトや事業を推進するためにも、適切なコミュニケーションは欠かせません。
目標設定力とは、チームの方針を明らかにし、目指すべきゴール(目標)をメンバーが納得できるかたちに落とし込む力です。
マネージャーは、会社組織のミッションやビジョンを具体的な行動計画に変換し、それを達成するためのロードマップを作成する役割を担っています。こうしたロードマップは作成して終わりではなく、実際にメンバーが目標を達成するための行動ができなければなりません。
そのために重要なのが、目指すべきゴールをいかに設定するかです。適切な目標が設定できれば、プロジェクトや組織を正しい方向へと導くことができるでしょう。
マネージャーには、さまざまな問題や課題に対して、自分で考えて解決まで導く力が必要です。自分自身で考えて解決策を示す力を持つだけでなく、部下やチームメンバーが自ら課題や問題に向き合い、自律して取り組むことができる環境を整えることも大切です。
環境の整え方1つで、メンバーのモチベーションや動きが変わる例は『社員の自律を促す「新・マネジメント術」とは?』というイベントでも語られています。ぜひ以下のログも参考にしてみてください。
令和の時代、現代のマネージャーが実際に抱える課題で多いのは「部下の育成や指導」だと言います。特に経営や管理職にいるシニア層にとって、若者の考え方や価値観が、自分たちが若者だった時に比べて多様化しているため、何を考えているかがわからないということも少なくありません。
上記の記事では、若手が成長を実感できるポイントとして「心理的安全性」と「キャリア安全性」を挙げています。こうした2つの安全性を、会社組織の中に確保することで若手は安心して働くことができ、結果的にコミットメントを高めて仕事に取り組むようになるため、部下の育成で悩むマネージャー達の1つの解決策となり得るでしょう。
育成に関係する課題は、売上を上げること以上に難しい側面もあります。しかし、こうした難易度の高い仕事に取り組めるのは、マネージャーとしての資質を認められた人だということです。
実際に経験しなければわからないことが多いため、マネージャーとして難易度の高い課題の解決を経験をした人は、どこの会社や組織でも必要とされる可能性が高まります。課題を感じ、重い責任を背負うことの多い役割だからこそ、得られるものも多いのではないでしょうか。
マネージャーは責任が大きく、困難に立ち向かうことも多いですが、会社組織の存続や発展に大きな影響を及ぼすポジションであり、非常にやりがいのある役目です。
若いビジネスパーソンにとっては、マネージャー経験の有無によって、自身のキャリア形成が大きく変わると言っても過言ではないでしょう。経済の発展や業界の躍進を支えるのは、優秀なマネージャーたちかもしれません。
ログミーBizではマネージャーの生の声やマネジメントのプロたちの講演の記録を記事として多数のログを残しています。ぜひ他の記事も参考にしてみてください。
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