2024.11.27
身代金支払い企業47%の衝撃 ランサムウェア被害はもはや"無関係ではいられない"時代
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藤岡清高氏(以下、藤岡):それでは始めさせていただきます。みなさん、お忙しいところご参加いただきありがとうございます。このテーマは初めてになりますけども、今回は株式会社Revcomm執行役員 営業統括のすみじゅんさんをお呼びして、1時間楽しんでいただければと思っております。
「なぜスタートアップで働くことが私たちを幸せにするのか?」というテーマで1時間お話ししていきたいと思います。おそらく、こういうテーマでスタートアップの話をする機会は、たぶんそんなにないと思うんですよね。
「スタートアップで働くこと」は、今いろんなセミナーでテーマにされていますけども、「働くことで幸せになる」というすみじゅんさんの考え方を最初に聞いた時に、これをみなさまにぜひ知ってほしいなと思いました。
さっそく始めていきたいと思います。では、もうバトンタッチしちゃいますね。すみじゅんさん、よろしくお願いします。
角田潤彌氏(以下、角田):みなさんこんにちは、すみじゅんでございます。今日はお時間を頂戴して壮大な話をしていきたいなと思っています。1時間、私と藤岡さんでいろいろとやり取りをしながら進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
非常に壮大なテーマです。「なぜスタートアップで働くことが私たちを幸せにするのか?」。私自身このあとに自己紹介をさせていただくんですけども、この「幸福」を学生時代から科学しています。
いろんなところで「この幸福ってなんで起こるのかな」とか、もっと言うと幸福になるためにどうやって生きていくのがいいのかなということを、自分のキャリアの中で体験することが多くありました。今日は精神論でもなんでもなく、科学的に話をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
角田:自己紹介です。名前は角田潤彌と言います。略してすみじゅんなんですけども、小学校の時にそういうあだ名で呼ばれてました。なので別に松潤から取っているとか真似してとか、そういうわけではないです。
いろいろここに細かく書いてはいるんですけども、どういうキャリアを歩んできたのかというのを、学生の時から遡ってみたいと思います。たぶんみなさんも学生時代にいろんなことやられていると思うんですけども、私も多感な学生でして、実を言うとプログラミングとデザインをやっていました。
プログラミングって何かというと、ゲームを作っていたんですね。その時にデザインもやっておりまして、工業デザインをやっていました。なので学生時代、広告代理店やゲーム会社の仕事を受けていたんですね。(友人たちからは)当時の印象について「変わった学生」とよく言われます。
じゃあ20代、社会に出る時に何をやるのかなんですけれども、だいたいこういう人は、普通はゲーム会社に行くんですね。ただ私は20代、マーケティングを、コカ・コーラという会社でやっていました。なのでまったく違うキャリアなんですね。学生時代のなんの延長にもないようなことをやっておりました。
「じゃあそのあともそういうキャリアを歩むんだろう」と思うんですけども、30代でまた違うことをやるんですね。30代はファイナンスとかM&Aとか事業再生とか海外展開を、デロイトという会社でやっておりました。
ここまでキャリアを見てきて、藤岡さん。プロの方からすると「そんなキャリアを歩む人がいるのか」というところですかね。統計的にこういうキャリアの人ってどれぐらいいます? 多いですか?
藤岡:あまり多くないと思います。
角田:そうですね、たぶんすごく少ないのかなと思います。
角田:でも逆に言うと、これはすごく意図的にやっているところがあります。例えばAmazonというサイトをみなさん使われていると思うんですけども、Amazonがなんで1位なのかというと、あらゆるものを扱っているからなんですよね。
これはマーケティングでいうとロングテール(販売数の少ない商品群の売上の合計が売上全体の大きな割合を占めるという法則)と言って、非常にいろんなものを扱っているが故にそこにみんなが集まってくるみたいなものがあるんです。
なにか1つに特化するのは当然いいんですけれども、クロスでいろんなことができて、それはそれで深かったりすると、かなり専門性が出て、珍しい人になります。
(いろんなことが)1人でできるようになるので、この20代、30代を経て、「私はマーケティングとファイナンスのプロです」と言えていたんですね。そうするとマーケティングは仕組みを作ること、ファイナンスはそれに対してお金をつけてくることなので、1人でなんでもできるという話になっちゃう。なので、もう40代では好きなことをやっています。
簡単に言うと衣食住を全部やって、最後はAIをやっているみたいな、直近はそんな感じなんです。なので意外と引く手あまたになる。珍しくてそういうことができる人がいなかったりするので、Lifullという不動産情報サービスの会社から始まって、チチカカというアパレルの会社まで幅広く業界を渡り歩いています。業種でみても、海外展開、マーケティング、次は新規事業、その次は音声AI、また今の営業とかまったく違うわけですね。
ただ1つ軸が通って、1人でいろんなことができるということで、いろんなところから必要とされるみたいな、そんなキャリアになっていたりします。
角田:そんな僕からの今日のお題なんですけども、この2つ。「大企業からスタートアップへ転職して良かったこと・大変だったこと」。あと「なぜスタートアップで働くことが私たちを幸せにするのか?」という話で進めていきたいと思います。
まず1つ目、「大企業からスタートアップへ転職して良かったこと・大変だったこと」。一応軸を用意してみました。簡単なことと大変なことがあって、良いことと悪いことがあるんだろうなというかたちで、この4象限でスタートアップに転職してどうなのか分けてみました。
最初に良いこと。「普通に味わえない豊富な機会」。これは見たいですよね。ただ、良くても大変なんですね。じゃあ例えばどんなことがあるのかというのを、簡単にご説明したいと思います。6つほどあります。
1つ目、「ユニークな挑戦と成長の機会」。スタートアップって、本当に新しいことばかりなんですよね。もしかすると今日はスタートアップにいらっしゃる方が来られているかもしれないけども、革新的な環境で働くと大きく成長するんですね。
毎日変化が多いということもあるので、ついていくだけで普通では見たことのない成長が味わえるんですね。今も時々リメイク版でやっていますけど『ドラゴンボール』というテレビがあって、悟空がとんでもないところで戦って強くなるんですね。
そういう漫画はたくさんあると思うんですけども、わりとこれに近いことがスタートアップでは本当に普通にできます。なのでよく、昔で言うコンサルティングファームに入ると、「コンサルティングファームの1年って普通の会社の5年とか10年である」と言うのと、あまり変わらないことがスタートアップでも起こるんですね。
藤岡:スーパーサイヤ人になるみたいな話ですかね?
角田:そういう感じですね(笑)。なので1年ぐらい我慢すると「なんか5年分ぐらい成長しちゃったな」ということが起こったりするのがまず1つ目です。
角田:2つ目、「多様な役割と責任の経験」ですね。組織がものすごく小さいので、1人の人が本当に多くのことをやらなきゃいけないわけです。
例えば、人事と営業と経理をやっている人とかがいます。これは普通じゃ考えられない幅の広さなんですよね。それもけっこうな仕事量だったりするわけですよ。
普通の大手企業に行って、「5年間何かを経験しなさい」、そのあと「5年間経験してください」「5年間……」とやったら、気がついたら40歳になっていました。ということがスタートアップでは、25歳とか26歳で入って1年間でこの3つをやるとかが、ザラにあるんですね。
ちなみに僕自身、Revcommという会社に一番最初は海外展開と新規事業で入っていたんですけども、実を言うと衛生管理者という資格を持っているんですね。それでその翌週に人事の労務担当で登録されました。
藤岡:(笑)。
角田:そういうことが起こるわけです。もちろんそういう専門性もあるんですけども、そんなことができます。人生って有限だとすると、これだけのことを短い期間で経験できることはなかなかない。そういった意味で機会ってお金払ってでもほしいなと思うんだとすると、2つ目はすごく重要な良いポイントだと思っています。
角田:3つ目、「イノベーションと創造性への関与」ですね。そもそも、世の中にないものを作って受け入れられるかという感じで仕事をしているわけですよね。新しいことをひねり出していかなきゃいけないわけですよね。中にいる人たち、ちょっと前に入った人たちってひねり出している過程にいるかもしれない人たちなんですよ。
その一部になるというのは、考え深いですよね。自分の考え方を含めて成長を促されるんです。というか逆に変わらないとついていけないんですよね、辞めざるを得ない。そうすると、常識がもはやなんだかわからなくなってくるんですよ。
今まで自分が社会にいて常識だと思ったことが、まさかぜんぜん常識じゃなかったり、レベル感が変わることがここで起こるわけですね。それが1つすごく大きなポイントになります。
そういう経験を通して、大変なことが大変じゃなくなるというか、そういうことが当たり前になってくると、そのあとに出てくる突然のイベントって全部簡単なことに感じられるんですね。そういう体力がついてくる、筋力がついてくるというのがこの3つ目です。
4つ目、「影響力と意義の感じ方」ですね。スタートアップでは自分の仕事とか取り組みがビジネスの成長や社会的な影響に直結することが多いんですよ。なので自身の貢献が大きな影響を持つことを実感できるんです。
例えば僕はRevcommという会社で、いろんなところでウェビナーをやっているんですけども。けっこう「普通じゃない」って思われることも多いわけですよ、気がついたら(笑)。いろんなところに呼ばれるわけですね。
それってこの箱が持っている魅力であったり新しさというところの一部になっているわけですよね。社会から必要とされるとか、注目されるってみなさんすごくいいテンションになれることなので、これが4つ目だったりします。
角田:5つ目、「アントレプレナーシップのスキルの獲得」ですね。スタートアップで働くことって、アントレプレナーシップのスキルを獲得する絶好の機会なんですよ。リスクを取りながらビジネスで成長させるプロセスとか、柔軟な問題解決、問題解決能力の開発とかですよね。
入っていった時は起業家ではなくても、起業家精神を横で見て覚醒する人たちもたくさん出てくるわけですね。そういったことが起こる。なので本来自分がそういったところにいなかったらそうなれなかったかもしれない。
よく昔トヨタという会社が「見える化」というのを徹底的やった時に「トヨタのおかげで自分は人生が変わった」という本を書いていた人はたくさんいましたけども、今で言うと「こういうスタートアップに来たおかげで人生が変わっちゃいました」という人が出てくるわけですね。たぶんまさにそういう意味では、人をいろんなところに送ってくださっている藤岡さんからすると、そういう人たちって多くないですかね?
藤岡:多いと思います。
角田:でしょうね。本当に変わっちゃいますよね、覚醒するというか。
藤岡:そうですね。
角田:6つ目、「ワークライフバランスとフレキシビリティ」。スタートアップの文化って、柔軟な働き方とかワークライフバランスを重視する傾向があったりします。
もちろん新しい価値観の人たちを集めていくという意味では、「いつも会社に来て出社してくれ」じゃなくて、「どこで働いても仕事できます」というぐらいにしないと、人が集めづらかったりするんですよ、給料が安かったりするので。
なので本当にいろんな人事制度とか「えっ、そんなことをやっているの」というのがあったりするんですね。逆にそういうことができるが故に、自分の時間とかスケジュールを自由に管理できるんですね。
だから若くても、年を取っていても自立しなきゃいけないんですよ、自由になっちゃうので。自立している人としていない人の差がすごく出るんですけども、逆にそういった環境であるが故に自分のライフスタイルに合わせた働き方を実現できたりするということで、これがとても良い部分であり、普通の人にとっては大変な部分。僕も最初は大変だったというところがあったりします。というのがまず1つ目ですね。
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