自分らしく生きるための6つのポイント

木下紫乃氏(以下、木下):最後にまとめですが、「キャリアは納得感」。人と比べてもいいけども、あまり人と比べるのは意味ないですよという話。そして、自分の人生を数年ごとに振り返って軌道修正したり、冷静に自分を客観的に見てみましょうということ。

そして居場所を増やして、新しい自分を発見していく。その居場所を増やす時に、自分のタグを付けてみてもいいんじゃないですかという話でした。

そして予期せぬ出来事。そうは言っても、いろんな予期せぬ出来事ばっかりですよ、はっきり言って。コロナとかも本当にそうです。でもそれをプランドハプンスタンスに変えられるような自分の心持ちをやっていこうよと。

あとは、すべては経験と捉えて、いろいろやり散らかせたらいいんじゃないかなと。私はね、本当に「失敗」はないと思っていて、すべては経験なんですよ。やらないよりやったほうが絶対に良くて、仮にうまくいかないことがあっても「あの時にこういうふうにやったらうまくいかなかったんです」という、ちゃんと経験が残る。

とにかく経験をたくさん積んだらいいと思う。それは他の人たちにも参考になることだと思いますし、何よりも自分の人生にプラスになると思うと考えたらいい。

「それでもモヤる人は」ということで、今日は時間もだいぶ押してきましたけれども、昼スナック……もう昼じゃないですけども、いらっしゃいませーということで、いったん私のお話はここで終了させていただきます。

みなさん、早口ですみません。「息継ぎしているのか?」といつも言われるんですけれども、まず前半をどうもありがとうございました。

司会者:紫乃さん、ありがとうございます。「らしいキャリアで」というところから、いろんなタグ付けだったり(笑)、偶然を引き寄せるというところですね。お話をいただいてありがとうございました。

木下:とんでもないです。

行動していない人ほど楽観的になれない

司会者:ここからは「オンライン昼スナックひきだし」ということで、運営させていただければと思います。

木下紫乃氏(以下、木下):お願いします。

司会者:はい、よろしくお願いします。みなさんに質問いただいている間に、まず「この夏、何をしたいですか?」という話題で、どんな回答があったかだけご紹介させていただきます。

木下:いいですね。スイカが大好きなので。

司会者:本当ですか? 「スイカを食べたい」「海に潜る」「海でキャンプ」「花火を見に行きたい!」「大自然に行きたい!」というので、一番下がちょっと……(笑)、「14年ぶりの完全オフ」というね。

木下:え、14年ずっと休んでないの?

司会者:本当に「14年何があったんだ?」という感じなんですけども、ぜひちょっとリフレッシュしていただきたいなと思っております。そう言っている間にみなさん、質問を書き込んでいただいてありがとうございます。

木下:あらうれしい。ありがとうございます。

司会者:リアクションはチャットのほうでしていただきつつ、回答していっていただきたいなと思います。まず「予期せぬ偶然を活かすための『楽観性』ってなかなか難しい気が!」とあるんですが、「『楽観的なマインド』ってどうやって作ればいいですかね?」というご質問、いかがでしょうか。

木下:そうですね。これは何だろうな、行動していない人ほど楽観的になれないという、鶏が先か卵が先かみたいなのがあってね。行動してみると心配しているほどひどい結果にならないというのを積み重ねると、「まあ、なんとかなるか」という楽観性ってだんだん醸成されてくるので。本当にね、なんて言うのかな、まず行動してみたらいいんじゃないかなと思うんです。雑な言い方なんですけど。

ただ、行動する時に、すごく大きな行動じゃなくて、それを切り刻んでちっちゃい行動にしてみて、「これをやろうと思ったらできた」みたいな感じの成功体験を自分の中で積んでいけばいいんですよ。

楽観性を養うには「ちっちゃい成功体験」の積み重ね

木下:例えば「副業をやりたい」とかっていってもね、いきなり副業をやりたいとかって、「いや、きっとうまくいかないだろうな」みたいな、そんな話になっちゃうじゃないですか。でも副業をやるにはいろんな準備があるし、いろんなね、例えば前情報を集めるとかいうのだって、私は行動の一歩だと思っていて。そういうのって失敗の可能性は極めて低いじゃないですか。自分で情報を集めるだけだから。

で、集めた。できた。「じゃあ次は、集めた情報の中に載っているこの人とちょっと話をしてみたい。ちょっと連絡してみよう。あ、オッケーだった」みたいな感じで、本当にうまくいくかどうかわからないことばっかりだと、楽観性って持ちづらいと思うので。

ちっちゃい成功体験を自分の中で積んで、「意外にうまくいくのかも」みたいなことがあってから、少しずつ大きなことをやっていく、あるいはチャレンジングなことをやっていくようにしたらいいんじゃないかなと思います。

司会者:じゃあまずは小さな行動から起こしていけという。

木下:そうですね。それで楽観性を養う。自分の楽観力みたいなものを鍛える。筋トレもね、いきなり重たい重量もってやるとけがをしちゃうので、本当にちっちゃいところからやったらいいかなと思います。

司会者:いいですね。楽観力を鍛えるという。腕立て伏せも、だんだん回数を増やしていけばいいよっていいますよね。

木下:そうそう、本当に、少なくとも1回できたらいい、からね、最初はね。1日1回しかしなくてもいいし(笑)。

司会者:いえいえ、ありがとうございます。

木下:お答えになっていればいいですが。

キャリアに納得感を持つための「拡散期」と「収束期」

司会者:では続いて納得感のところですね。「等身大のお話、ありがとうございました。いろいろやってみる! スタンスに共感します。一方でとっちらかったような感覚になってしまうこともあり……。納得感が少ないのかも」。

木下:そうですよね。

司会者:「納得感を持つ感覚について、もう少し詳しく聞きたいです」と。

木下:あは、私もいつもとっちらかってますよ。これはね、自分の人生の中に、拡散期と収束期みたいなのをしっかり持っていれば良いかな。何でしょう、「ここ半年はとりあえずいろんなことをやってみる」とか決める、そして「その後の3ヶ月は一回それを自分で整理をする」とか決める。それこそ振り返りをするとか、それについて誰かと話をしてみるとかという時間に当てる。

本当に振り返りって大事で、現代って、私たちは前に前に進むだけの時代になっちゃっているんですけれども、立ち止まって「今何が起きていたんだろう? 今までやったことは自分は本当に思いがあってやれたんだろうか?」とか、そういうのを考えてみて、それで取捨選択をして、また次のアクションをしていって。

言葉にしたら当たり前の話なんですけれども、なかなかそれができないので、ちょっとメリハリを、時間をちゃんと区切って。時間って期間かな。やっていたらいいんじゃないかなと思います。私はよく「やり散らかしキャンペーン実施中」なんていう話を自分で決めてます。「自分キャンペーン」を自分で決めて実施する。

司会者:なるほど。

木下:そうなんです。

自分に対して「自分が今何をやっている時期なのか」を区切ってあげる

木下:今はちょっと「上司に文句を言うキャンペーン」みたいな、そうやって会社員時代とかもやっていて。

司会者:(笑)。

木下:でも、文句を言っていても変わらなかったら、そこでじゃあ次の作戦を考える時期みたいな、そういうのはあるじゃないですか。自分に対して、「自分が今何をやっている時期なのか」を区切ってあげたらいいんじゃないかなと思います。

司会者:なるほど、おもしろいですね。いいですね。プロモーションとして考えるということですよね。

木下:そうそう。

司会者:「自分は今こういう時期なんだ」という。

木下:でもやってみるという、どんどんとっちらかっているぐらいやっているというのはすばらしいこと。パーツがいっぱい集まるんだから。じゃあいっぱい得たパーツを、今度はどう組み合わせて、「次に何を作ろうか?」というのは、しっかり考える時間があったほうがいいと思うので、それをしっかりやられたらいいんじゃないかなと思います。パーツがないと、何も組み立てられないから。

司会者:なるほど。

木下:すてきだと思います。

司会者:組み合わせて、プラモデルを作るような時間があって。

木下:そうそう。

司会者:次は盆栽じゃないですけど、ちょっとマイナスで剪定していく時期があるみたいなイメージですかね。

木下:本当にそう。

司会者:ありがとうございます。

すべての人に同じように距離を保とう思う必要はない

司会者:では続いて、ちょっと似たようなところなんですけれども、ここですね。やり散らかした後の整理というお話の中で、「新しい人に会ったり新しいことをするのは好きなんだけれども、関係性のメンテナンスが苦手です」といった時に、ある種取捨選択だったりとか、「この人はステイ」「この人はより深く」みたいなところかもしれないですけど(笑)、そういうメンテナンスってどういうふうにしていくのがいいですかね?

木下:そうですね、確かにね。うーん、あんまりすごくいい手段があるわけじゃないですけど、私はFacebookのメッセンジャーをわーっと久しぶりに、たまに見てみて、「この人とはぜんぜん連絡取ってないや」と思って、「連絡を取ってみたいな」と思ったら、「元気ですか?」とかって連絡したりはしますけどね。

司会者:なるほど。

木下:でもどうだろうな。広がれば広がるほどメンテナンスも大変になってくるから、すべての人に同じように距離を保とう思う必要もないと思うし、自分の大事な周りの5人か6人ぐらいを、まず大事にしていけばいいんじゃないかなと思います。

私もたくさんの人に会いますけれども、、たまたま連絡くれて、2〜3ヶ月ぶりかなと思ったら、実は6年ぶりだったみたいな、そういう人とかもいっぱいいますし。でも、ある意味ではそこで会ってなかった期間が0に戻るわけだから、ぜんぜんいいじゃないですか。それが10年ぶりであったとしても、20年ぶりであったとしてもね。

ただ、その期間をあんまり空けたくない人というのは、自分の中で、限りがあると思うんですけど、大事にしていったらいいと思います。

司会者:なるほど。

「何か頼まれたらできる限りは、何か尽力をする」

木下:すべてに完璧に、人との距離って人それぞれだから、Facebookで今4,200人ぐらい友だちがいますけども、本当に私が仲がいいのは5人ぐらいしかいないですもの(笑)。

司会者:(笑)。いいですね。

木下:ぜんぜんいいと思っていますよ。

司会者:希少性が高いですね、その5人は。

木下:ただ、ひとつだけ自分の中に課しているのは、「何か頼まれたらできる限りは、何か尽力をする」ということ。

基本は、「せっかく縁があったんだから自分ができることだったら、何かやってあげたいな」とは思っていて。私ができる範囲でですけれどもね。そうすると、また縁ってきっとつながっていて、本当にわらしべ長者じゃないですけれども、「あの時にああいうふうにやってもらったので、本当にありがたくて、それを誰々に伝えてどうしてこうしました」とかね、「そんな縁でつながっているの?」みたいなことが時々来るので。

そういう意味では、相手が困っているときや、何か自分にできることを頼まれたら誠心誠意尽くすということをやっておけば十分じゃないかと思いますけどね。

司会者:「試され事は」という。「頼まれ事は試され事」じゃないですけど。

木下:うんうん、そう思います。

司会者:なるほどな。ありがとうございます。

大事にしたい人は大事にしたらいい

司会者:そういう意味だと、「年賀状の整理ってすごくいい習慣だったんだな」と思いますよね。

木下:ああ、私、年賀状は1通も来ないですよ。やめちゃって。

司会者:(笑)。

木下:だから本当に友だちは少ないんですって(笑)。

司会者:でも、かつては年賀状を出すか出さないかで。

木下:ああ、そうか。

司会者:「年賀状代の切れ目が縁の切れ目」みたいな(笑)。

木下:早々に誰にも出さないと決めて、何年かしたら本当にさっぱり来なくなりました。郵便局と歯医者からしか来ない。

司会者:なるほど。でもそういう儀式というか、定期的にそういう整理をするといいということですかね。

木下:逆に言えば、大事にしたい人は大事にしたらいいと思います。本当に。そこのメリハリは当たり前ですけども、あっていいと思うし、他の人は他の人がきっと大事にしてくれているから大丈夫だと思います。

司会者:なるほど。いや、ありがとうございます。