2024.11.25
「能動的サイバー防御」時代の幕開け 重要インフラ企業が知るべき法的課題と脅威インテリジェンス活用戦略
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小林こず恵氏(以下、小林):大木さんはお仕事柄、もともとアイデアがどんどん出てくるタイプだったんですか? それとも、何かを意識することでアイデアが浮かんでくるんですか?
大木浩士氏(以下、大木):もともと妄想したり、考えたりするのは比較的好きだったと思います。今までなかったものを生み出したくなっちゃうという感じです。
小林:そういう視点で世の中を見ているということなんでね。
大木:はい。アンテナを立てながら、テーマを設定しながらよく街を歩きます。「なんか面白いもの転がってないかな」「今日はちょっと『もったいない』を意識しながら街を歩いてみようか」とか(笑)。
小林:テーマを作る。おもしろい。
大木:自分の中で問いを立てながら歩いてみる。「ちょっと不便に感じるものを探しをしよう」とか、「自分の琴線に響くものを探そう」と思ってイオンの中を歩いてみる(笑)。
問いを立てながら30分ほど歩いてみると、ひらめくものやおもしろい情報に出会うようになります。それが情報としてどんどん自分の中にたまっていく。それをやっています。
小林:お題を設けて街をぶらぶらって、めちゃめちゃおもしろいですね。
ちなみに、今来ている質問で、「大木さんはメモ派ですか? イラスト派ですか? 思いついた時にどういうふうにメモを取っていますか? 聞きたいです」とあります。
大木:僕は手書きです。もちろんスマホに文字入力することもありますが、基本的には手書きでメモを取ります。そのため、常にカバンの中にクリップボードを入れています。プラスチック製の紙置きボードですね。それを使い、電車の中だろうが歩いている時だろうが、思いついたらとにかく書きなぐります。
書く時は、発想をどんどん広げるイメージで書いていく。イラストはあまり書きませんが、矢印はたくさん書きますね。企画書のたたき台のようなものを書く時は図も描きます。
小林:そもそも大木さんはアイデアを考えるのも好きだし、アイデアを形にすることに慣れていると思うんですが、「まだ慣れていないよ」という方は、練習がてら、まずは思いついたことを書き出していくと、だんだん(アイデア同士が)つながってくるんですかね。
大木:おすすめのワークがあります。
小林:おっ、すばらしい。知りたいです。
大木:それは私が「言語化ノート」と名付けているワークです。7分くらいの時間をかけて、頭の中に浮かぶものをノートにどんどん書いていく。書くことは、自分が興味のあるものや書きやすいことで結構です。ゲームの攻略法や好きなアニメのことなど、何でもいい。
大切なのは、頭の中にある情報を言語に変換すること。文字にすることです。自分が興味を持てるものなら、誰でも簡単に書き始められると思います。まずは数行書くことを目標にしながら、どんどん書き出してみる。
小林:それは何でもいいんですか? 例えば「お寿司が食べたい」「どこどこへ行きたい」とか、そういうことでいいんですか?
大木:何でもいいですよ。書いていると、最初は「私はお寿司が好き。お寿司が食べたい。中トロを食べたいのよ。なんで中トロがいいかというとね……」と、だんだん発想が膨らんでいく。飛躍していくんです。
さらに書いていくと、途中から話題がお寿司じゃなくなって「そういえば、最近悩んでいることがあるのよ」と、悩み話になったりする(笑)。
悩みを書いているうちに、原因を分析したり、解決法を思いついたりする。そうするとノートに書くことを通して、悩みが解決したりもする。そして「ああ、すっきりした」みたいなことがよく起こります。
小林:「言語化ノート」は1人でやるんですか? 誰かと対話しながらのほうがいい?
大木:1人でやります。この言語化ノートは、その名の通り言語化の訓練になります。継続していくと、頭の中にあるもやもやした「言語になってない情報」が、「言語情報」にすぐに変換できるようになる。実はこれ、文章を書く以上に、話がうまくなるためのよい訓練方法でもあるんです。
小林:本当ですか?(笑)
大木:はい。話す時って、頭の中にある情報を言語に変換しないといけない。そうしないと口から言葉を発することができないわけです。
話がうまくなりたい、特に「うまく言葉がでてこないんだよなあ」と「一度にたくさんのイメージがわいてしまい、言葉にしにくいんだよなあ」などと思われている方は、ぜひ試してみてください。
まずは頭の中にある情報を、とにかく文字にして書く。書きなぐりでいいから、7分間を目安にどんどん書く。それを1ヶ月くらい続けてみてください。間違いなく変わります。
小林:例えばどう変わるんですか?
大木:「言葉が生まれやすくなる」ということですかね。頭の中で何かがひらめいた時に、すぐに言葉になって出てくる状態になります。
「回路がつながる」と僕は呼んでいるんですけど、自分の中から生まれた発想がちゃんと文字にできたり、言葉にできたりする。
そういう、アウトプットの回路みたいなものがつくられる感覚がありますね。「非言語の情報が、言語情報に変換される回路」といってもよいと思います。
小林:これは、やってみないとわからない感覚ということですね。みなさん、ぜひトライしてみてください。
小林:と言っているうちに、あっという間に時間になりました。
最後に、大木さんの本(『まずは小さくはじめてみる』)でも「自分らしい未来を引き寄せる」というキーワードが書かれていましたが、自分で小さく動いてみることが、自分らしさとか、自分らしく生きる・自分らしく働くところにどうつながるのか。あらためてお聞きできればなと思っています。
大木:今、僕のTwitterのアドレスを貼りました。
小林:はい、ありがとうございます。
大木:小林さん、僕とぜんぜんつながってくれないからちょっとさみしい(笑)。
小林:え?(笑)。つながっていますよ。
大木:古いアカウントのフォロワーになってもらっているんですが、Twitterがいろいろトラブっちゃって、1ヶ月前に新しいのを作り直したんですよ。なので、ぜひフォローをお願いします。
小林:確かに! 新Twitter(@ooki_hiro)とはつながってない(笑)。
大木:そうですね、お願いします。質問、何でしたっけ? ごめんなさい、もう一度教えてください。
小林:あらためて、「小さくはじめる」というのが、自分らしく生きる・働くことになぜつながるのか、あらためて最後に大木さんからお聞きできればと思っています(笑)。
大木:人って、その人が何を考えているのかがよくわからないわけですよ。でも、その人が何かアクションを起こしたり、形にしたものがあれば、「この人はこれができるんだ」「この人はこれに興味があるんだ」と、わかるじゃないですか。
だから、他の人から「こう見られたい」というものがあるなら、それを形あるもので表現しないといけない。でも、いざ形にしようと思うと気負ってしまったり、面倒くさくなってしまったりする。
だからまずは簡単なことから、小さなことから形にしてみる。それが、僕が大切にしている考え方です。
小林:そこから周りの人に「こういう人間だ」と旗が立って覚えてもらったり、何かあった時に声を掛けてもらったりしながら、少しずつ自分らしさが形になっていくんですかね。
大木:自分の旗が立つと、人から声をかけられやすくなります。「大木さん、これに興味ありそうですよね」「こういう投稿をFacebookで見かけました。たぶん関心を持ってくれると思って声をかけてみました」など、そういう現象が起こりやすくなります。そんな出来事が起こるたび、形にしてなんぼだなと、いつも思いますね。
小林:ありがとうございます。せっかくなので、大木さんから何か告知とかあれば。確かコミュニティとかもやっていらっしゃいますよね。
大木:今日、プロジェクトを2つ立ち上げたと申し上げたんですが、その1つがミドルやシニアの応援チャンネルです。
ずっとサラリーマンをやっていて、定年や早期退職を数年後に控えた方がいらっしゃる。その多くが、「辞めた後どうなるんだろう?」と自分の未来に不安を覚え、「自分に起業なんてできるのか?」と疑問を感じる方がいらっしゃる。
一応、(自分自身も)起業をしてすごく悩み、苦しんできたわけですけど(笑)、努力もしたし、行動を通して培った情報やノウハウがいろいろある。
そういうことをみんなで学び合う勉強会のようなコミュニティを、ある方と組んで7月末からスタートする予定です。もし興味をもっていただけるようでしたら、Facebookでつながっていただけると嬉しいです。
小林:「ぜひ参加したいです」と、もうコメントが来ています(笑)。
大木:ありがとうございます(笑)。
小林:こうやって、事あるごとにやっていることを言っていくのはすごく大事ですよね。
大木:そうですね。
小林:ありがとうございます。
小林:ということで本当にあっという間でしたが、あらためて、これからはみだしたい、はみだし始めているというみなさんに、勇気になるコメントをいただいて締めようかなと思います。
大木:人はみんな、異なる個性を持っています。「その他大勢」なんて1人もいない。全員がキラキラした特別な存在です。その個性のキラキラを、発揮したり見えやすくしたりするためには、「はみだしてなんぼ」だと、とても思います。
人に合わせるんじゃなくて、自分ならではのチャレンジをする。自分のこだわりを実現する。それがとっても重要だと思います。4th place labさんの考え方や、取り組んでいらっしゃることに、私は大変共感しています。今後もぜひ活動を続けてください。今の世の中にとって、とても大切なものだと思います。
小林:ありがとうございます。本当にうれしいです。私たちもマイプロジェクト作りをやっていますが、大木さんは本当に大先輩です。ずっと前からそういったことをやっていらっしゃるということで、ぜひこの場でお話しいただきたいという妄想がこうやって実現して、本当にうれしいなと思います。
大木さんのTwitteも、みなさんぜひフォローしてつながっていただけたらなと思います。じゃあ、最後に拍手で送り出したいと思います。大木さん、あらためて今日はありがとうございました。
大木:どうもありがとうございました。
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