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現場主導の「デジタルの民主化」 日本航空とヨネックスの挑戦(全1記事)

2023.07.03

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非IT部門でも、業務プロセスのデジタル化は実現できる JALとヨネックスが語る、「現場開発」のリアル

提供:株式会社ドリーム・アーツ

「乗り越える」をテーマに、さまざまな壁を乗り越えてきた各界のトップランナーによる人生の特別講義をお届けする、ビジネスカンファレンス「Climbers LIVE 2023」。今回は、業種業界を問わず、多くの企業がデジタル化や生産性向上に取り組む中で、ノーコード・ローコード開発プラットフォーム「SmartDB(スマートデービー)」を使った、現場主導のデジタル化についての講演をお届けします。日本航空とヨネックスの担当者が語る「現場のリアル」と、これからの日本企業に求められる「デジタルの民主化」とは。

ドリーム・アーツのクラウドサービス「SmartDB」がつないだ縁

長濱美優氏(以下、長濱):みなさん、こんにちは。株式会社ドリーム・アーツの長濱美優です。私たちはこれまで「Climbers」に過去4回関わらせていただいておりますが、今回はドリーム・アーツのクラウドサービス「SmartDB」を活用いただいているご縁もありまして、日本航空株式会社・木村さん、そしてヨネックス株式会社・政埜さんをお迎えして、特別鼎談をさせていただきます。

木村さん、政埜さん、今日はよろしくお願いします。

木村明美氏(以下、木村):お願いします。

政埜 ゆりか氏(以下、政埜):よろしくお願いいたします。

長濱:それではまず、お二人の自己紹介をお願いします。

木村:私、日本航空の木村と申します。現在IT本部に所属し、コーポレート領域のシステムを担当しております。本日はよろしくお願いいたします。

政埜:ヨネックス株式会社・社長室 秘書の政埜ゆりかと申します。本日はよろしくお願いいたします。

長濱:本日はClimbersの「乗り越える」というコンセプトに沿って、お二人がこれまで乗り越えた壁と、SmartDBを活用したデジタル化の取り組みで挑戦されていることについてお話をおうかがいしていきます。みなさんのヒントになるお話もたくさんあると思いますので、ぜひ最後まで一緒に聴いていただければと思います。

ITの知識も経験もない中で、プロジェクトマネージャーに

長濱:ではさっそく、木村さんからお話をおうかがいしていきます。木村さんが「対峙した壁」と聞いて、一番に思い浮かぶエピソードはありますか?

木村:自分にとっての壁は、現在のIT部門に来て初めて任された、システムの基盤を移行するプロジェクトでした。もともとITの知識もプロジェクト推進の経験もない状態で、プロジェクトマネージャーにアサインされたんですね。

自分の性格的に、初めてであろうが「どんどん自分で仕切って回していきたいな」と思ってたんですけど。いざ始まってみると「開発環境のサーバー構成、何台にしますか」とか「認証方式どうしますか」と言われても、IT用語や判断基準もわからない状態がけっこう続いて、自分の存在意義というか、パフォーマンスが「ぜんぜん発揮できてないな」というところでかなり悩んでいました。

プロジェクト自体はいろいろなメンバーのサポートのおかげで完遂はしたんですけど。振り返った時に、プロジェクトマネージャーとはいうものの「名前だけだな」とか、「早く一人前にならなきゃな」という焦りや不安、悔しさが残りました。

長濱:そうだったんですね。今、木村さんから「存在意義」という言葉が出てきましたが、大事にされてることなんですか?

木村:そうですね。物心がついた時からけっこう「自分の存在意義って何なんだろう」って考える人間でして。誰が関わっても同じじゃなくて、「自分が関わったからこそ、ちょっとプラスになったな」という状態が自分にも組織にとってもいいと思っているので、そこにこだわりを持っています。

「SmartDBを徹底的に極める」ことで得られた経験

長濱:なるほど。これまでずっと木村さんの原動力になっていた「存在意義を見出す」ということがなかなかできないような、すごく苦しい時期だったのかなと思いました。そこからどうやって壁を乗り越えていったんですか?

木村:その当時は複数システムを担当してたんですけど、ある上司から「いろいろ手をつけるより、1つのシステムを徹底的に極めるといいよ」というアドバイスをもらったんですね。

ちょうどその頃、社内のある部門から「この業務をペーパーレス化したい」という依頼がきていました。かつ(開発にかかる)予算も抑えたいという要望があり、これはチャンスなんじゃないかと思いました。本来であればSEさんに発注して構築する流れなんですけど、これは自分で開発しようと決心しました。

それができたのも、弊社ではノーコードツールとして、ドリーム・アーツさんのSmartDBのシステムを導入していたからです。このSmartDBを使って、自分でシステム化を実現すれば、(予算的な)課題も解決できるし、会社のペーパーレスという課題も解決できて一石二鳥だなと思いました。

長濱:ここでSmartDBを使っていただくきっかけになったんですね。

木村:そうですね。そこからプロジェクトを立ち上げて、自分でマネジメントもしながら開発もテストもユーザーたちと一緒に取り組み、サービスイン、リリースまで全部やり遂げることができました。

自分で全部回せた結果、マネージャーとしてのスキルや経験値だけじゃなく、開発者としての視点まで得ることができたので、この経験を経てからは段違いに自信が持てるようになりました。

長濱:なるほど。マネジメントだけじゃなくて、ご自身で開発までできたということですね。さすがですね! ありがとうございます。

CA時代に学んだ、多様な価値観・ニーズへの向き合い方

長濱:それでは続いて、政埜さんにもお話をおうかがいしていきます。政埜さんはSEとCAと秘書ということで、いろいろな職業を経験されていますよね。その中で特に「これはつらかったな」というエピソードはありますか?

政埜:やはり印象に残っているのはCA時代です。CAは体力的にきついイメージを持たれると思うんですけれども、私がそれ以上に苦労したのは、文化や価値観の違いによる多様性でした。

カタールという国は、約9割が外国人労働者という特殊な環境でして、人種・文化が多様性を極めていました。お客さまから求められることもバラバラで、私の接客に対してクレームをいただいていた時期は、本当につらかったです。

長濱:そうだったんですね……具体的にどういうクレームがあったんですか?

政埜:多くいただいたのは「サービスのスピードが遅い」というクレームでした。当時、私は日本人のおもてなしの精神で、良いサービスにつながると思って、丁寧な接客を心掛けていたんですけれども、それが一部のお客さまには響かないということがありました。今振り返ってみますと、相手を見ずに一辺倒に対応してしまっていたかなと思います。

長濱:そうなんですね。私もおもてなしはすごく良いことだと思っているので、ちょっと驚いたんですけど。そこから政埜さんはどう状況を変えていかれたんですか?

政埜:まずは自分の置かれている環境への認識を改めました。私は海外で働いていて、多様なお客さまを相手にしている。多様性に向き合おうというマインドに変えました。またお客さまの特性に合わせて、業務のオペレーションを自分なりにアレンジすることに挑戦しました。

「相手が求めること」を突き詰めて、乗り越えた壁

政埜:例えばイギリスの発着便ですと、ギャレーというクルーがいる場所に居座って「ジントニック、ジントニック」と(注文されて)延々と飲まれる英国紳士もいらっしゃるぐらい、本当にジントニックばかり出ます(笑)。

標準でカートを準備していると、トニックがすぐになくなってしまうので、最大限スペースを空けてトニックを積み込むようにマニュアルをアレンジして対応していました。

フライトは私たちクルーにとっては日常ですけれども、お客さまにとっては特別な時間です。なので、ドリンク1つでも満足度は変わってくると常に意識して乗務していました。最終的にはお客さまから感謝状をいただくこともでき、自分の信念・考えが間違っていなかったと思うことができました。

長濱:なるほど。ジントニックの話、ちょっとおもしろかったです(笑)。まずは多様な価値観を受け入れた上で、「相手が求めることって何だろう」と突き詰められたからこそ、乗り越えられた壁なのかなと思いました。とても政埜さんらしくて、すてきなお話だなと思います。

政埜:ありがとうございます。現在もこの信念を忘れずに、業務に取り組むようにしています。

長濱:今にも通じていらっしゃるんですね。お二人とも共通して、ご自身が大事にしている信念を貫き通すことで、壁を乗り越えられてきたことがとても印象的でした。

デジタル化のニーズを実現するために、各部門の取り組みをサポート

長濱:さて、ここからは現在の各社のデジタル化のお取り組みについて、また挑戦していることについてもおうかがいしていきます。では、まず木村さんからお願いできればと思います。木村さんは今、社内のデジタル化推進チームで活躍されていると聞いております。

木村:はい。このチームの名前は「Lapli(ラプリ)」と言って、今出ているロゴもメンバーが作りました。

長濱:かわいいですね(笑)。

木村:(笑)。ドリーム・アーツさんが提供されているSmartDBのオーナーとして、私はここに参加しています。航空業界に限らないと思うんですけど、ここ数年はいかに限られた資産を使って最大のアウトプットを出すか、生産性を向上するかが課題となっていると思います。IT本部として、業務のデジタル化を通じた生産性向上をしようと考え、このチームが発足しました。

長濱:なるほど。具体的にどんな活動をされてるんですか?

木村:簡単に言うと、社内のデジタル化のニーズに対して、「どんなITのツールを使って、どうシステム化を実現していけばいいのか」をユーザーと一緒に考え、いろいろな部門のDXをサポートする活動です。この主力のツールとして、SmartDBを活用しています。

長濱:SmartDBはノーコードツールなので、まさにJALさんのように現場開発で使っていただくシーンも多いかなと思います。ただ現場開発というと、けっこうハードルが高く感じられたりするんじゃないかなと思いますが、そのあたりはいかがですか?

木村:このLapliも、開発の主体はSEやIT本部ではなく、ユーザー自身がアプリ開発をするというコンセプトなので、やはり最初は戸惑いがあります。現在、私は整備の部門の業務のデジタル化を支援しているんですけど、最初はその担当者からも「不安だな」という声がありました。

長濱:なるほど、そうですよね。

「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」

木村:でも私も、もともとITのバックグラウンドがない人間だったので、その不安は本当にすごくわかるんです。先ほどもちょっとお話ししたとおり、私の場合は自分でSmartDBで開発した経験があったので。「私でもできました」「SmartDBだったら本当に自分たちでできますよ」と伝えることで背中を押しています。

長濱:なるほど。同じ不安を乗り越えた木村さんだからこそ、現場の方に寄り添える存在になってらっしゃるんだなと思いました。

木村:私がただ言うだけではなくて、弊社の「JALフィロソフィ」という考え方の1つを引き合いに出しています。「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」というフィロソフィに沿って、まず入り口は気軽に、楽観的に。「とりあえず一歩踏み出そう」とよく話しています。

長濱:すごくすてきですね。やはり一歩踏み出すところで「楽観的に構想して」と背中を押してもらえると、すごくありがたいなと思いました。私も参考にして、新しい取り組みをしたいなと思います。まずは気軽に一歩踏み出せる環境を作り、現場開発者を増やそうとされているんですね。

木村:そうですね。このLapliの取り組みを通じて、どんどん個人がユーザーとして開発できるようになれば、ゆくゆくはJALグループ全体の人材のITリテラシーが高まるので、そこを目標としています。

経営体制の刷新で、グローバル化・デジタル化が進むヨネックス

木村:そういう意味だとヨネックスさんでは、SmartDBを使ったユーザー開発が社内に広く浸透しているのかなと思います。(そういった在り方が)理想像なのですが、どんな感じですか?

政埜:ありがとうございます。ヨネックスではコロナ前から、経営トップより業務デジタル化の強いメッセージが出ておりまして、さまざまなクラウドサービスを積極的に導入してきました。SmartDBもその1つとなります。

弊社では昨年、経営トップがアメリカ出身の若い女性の社長に変わり、経営体制も新たなステージに進み、会社のグローバル化・デジタル化もさらに加速しています。例えば経営基盤もグローバル化していこうということで、クラウドベースの基幹システムに刷新しています。

現在は情報システム部を中心に、基幹システムとSmartDBで構築された業務プロセスの連携などに取り組んでいます。また日常的に各部署でSmartDBのアプリ開発もされていて、非IT人材でも作れるシステムとして社内でとても浸透しています。

木村:すごいですね。

政埜:ありがとうございます。私自身は秘書という肩書きなんですけれども、エンジニアの経験を活かして経営層のITサポートをしたり、SmartDBのアプリの管理者として関わっています。

長濱:政埜さんのいらっしゃる社長室で開発された「起案書・報告書アプリ」が、全社の申請の大元のテンプレートになっているということで、かなり重要度の高いお仕事をされているんですよね。ちなみに政埜さんは、ヨネックスでどうしてここまで現場開発が広がっていったと思われますか?

政埜:今ご紹介いただいたテンプレートの整備も要因の1つだと思いますが、一番はデジタル化の推進体制が整っていたおかげかなと思っています。基本的にアプリの開発は現場で行っているんですけれど、情報システム部が事務局となり、管理・統制・開発サポートをしてくれているので、私たち業務部門も安心して開発ができる環境となっています。

ユーザー自身がデジタル化に取り組むことの意義

長濱:目の前の業務をどうにか変えていきたいと思っている現場メンバーと、それをサポートするITのプロフェッショナルの情シスが一体となって動くことが、ここまで広がった要因という感じなんですかね。

私たちドリーム・アーツは「デジタルの民主化」を提唱しているのですが、今お話しいただいたようなヨネックスさんの状態が、まさにそうだなと思っています。

「デジタルの民主化」は、業務を一番理解している現場の方がSmartDBを使って、自分たちの手で業務をデジタル化していく。その連鎖によって、会社全体で変革マインドとデジタルリテラシーを獲得し、最終的にはデジタルトランスフォーメーションを支える企業カルチャーを実現できると考えています。こういったところは、木村さんのLapliの取り組みにも通じるのかなと思ったんですけど。

木村:そうですね。Lapliはまさに「デジタルの民主化」の状態を目指しているところです。業務部門が作るからこそ、単なる業務の写しじゃなくて、本当に実態に即した業務のプロセス改善まで踏み込んだデジタル化ができると思っています。そこに「ユーザーが作る」という意味があると思っています。

長濱:まさにおっしゃるとおりだと思います。政埜さんはいかがですか?

政埜:ヨネックスでも「デジタルの民主化」は当たり前になっています。社内を歩いていますと、SmartDBの画面を見ながら会議をしている光景も頻繁に見るようになりましたし、中途入社の方から「ヨネックスはペーパーレスが進んでいて快適だ」という声も多く聞かれます。

「デジタルの民主化」を成功に導く3つの要因

長濱:すてきですね。ヨネックスさんは、まさにすばらしい環境を作られたケースだと思ってるんですけど、中にはスムーズにいかないこともあるんじゃないかなと思います。今(講演を聴いている)みなさんも「いや、そうは言ってもうまくいかないよ」と思ってらっしゃる方もいるんじゃないかなと(笑)。

私たちは、SmartDBによるデジタルの民主化を成功させるために重要なことが3つあると思っています。まず1つ目が「関係者共通の目標設定」です。現場が安心してデジタル化に取り組める状況を作るには、経営層から現場まで共通した目標を設定することが不可欠です。

続いて「現場を支援する事務局の存在」です。前例にないことをする現場の開発担当者は、非常に孤独で不安です。なので継続的に現場開発を行うには、部門横断の取り組みを支援する事務局の存在がとても重要になってきます。

そして最後ですが、「継続的な現場部門の育成」です。社内のデジタル化のニーズに応え続けるには、現場開発への継続的な支援が大切になってきます。今お話ししたようなポイントは、ヨネックスさんでしっかり押さえられていて、SmartDBのプロジェクトを推進されていると思っております。

会社全体で連携し、非IT部門の開発者は50名以上に

政埜:ありがとうございます。各部門の主張がぶつかることもあるかと思いますが、経営層の方針に基づいて各部門が連携できれば、自然とうまくいくのではないかと思います。ここでも相手が求めることを汲み取り合う関係性が重要だと思います。会社全体が連携した取り組みになったからこそ、ヨネックスでは非IT部門のSmartDBの開発者が50名以上育ちました。

長濱:50名ってすごいですよね。ドリーム・アーツも人材育成面を支援したいと思っていまして、SmartDBの認定制度を始めました。現場開発者になりたいと思っている方のモチベーションを引き出すことにも、ぜひ役立てていただきたいなと思っています。実際、木村さんはこの認定試験も受けていただいていますよね。

木村:はい、ダイアモンドオーガナイザーに認定をいただきました。事務局として必要なレベルの知識を持っているという認定をいただいたので、自信を持って推進していきたいと思ってます。また、この認定試験は開発者側の目標や指標にもなるので、今後Lapli内でも展開していきたいと思っています。

長濱:まだまだお話を聞きたいところだと思うんですけれども、お時間がやってまいりました。お二人の仕事に対する前向きな姿勢や、壁にぶつかっても諦めずに自分の信念を貫く姿勢に、私もとても感銘を受けました。

ドリーム・アーツとしてもお二人のような方が増えて、日本企業に「デジタルの民主化」が広がっていくことに、信念を持ってお役に立っていきたいと考えております。それではこちらで今回の鼎談は以上となります。ありがとうございました。

(会場拍手)

ITに弱い社員に「自分でもできる」と思ってもらうための工夫

司会者:ありがとうございました。就活生の方から「お三方、憧れちゃいます」というコメントや「JALフィロソフィ、すてき」といったコメントもありました。質問もたくさんきておりますので、時間が許す限りお三方にお答えいただきたいと思います。

まず最初の質問です。「社内でDXを進める時に、ITに弱い社員へどう対応したらよいか悩んでいます」。これはどなたにお聞きしましょう。

長濱:木村さんも非IT人材だったということで、お願いしてもいいですか。

木村:やはりITを知らない人は、初めにちょっとアレルギー反応というか、「できない」となると思います。その時に「自分たちで勝手にやってね」と言うんじゃなくて、ITに弱い社員にITができる人間がついて、一緒に同じ画面を見ながら「こうやってやるんだよ」と手取り足取り教える。

そうすると、「意外と自分でもできるんだ」というふうになるので、そこからはたぶんどんどん進んでいくんじゃないかなと思います。やはり初めは手厚いサポートがあるといいのかなと思います。

長濱:気軽に踏み出して、取り組む中でのハードルも下げてあげるということですかね。

司会者:ありがとうございます、では続いての質問です。「ヨネックスも欧米化なんですね。大企業のDX化って、どれくらい費用と時間がかかるんでしょうか」。

政埜:費用については、私からは申し上げられないんですが、時間については企業によってまちまちだとは思います。もともと使われている旧システムからの移行ということで、相当の時間はかかると思います。そのプロジェクトを根気よく進めるのには非常にエネルギーがいりますし、チームの団結力が大事だと思います。

長濱:費用と時間は、きっと企業さんによってまちまちなんじゃないかなと思うんですけど、事務局と現場が一体となって、一緒に進めていく体制が大事なんじゃないかなと思います。

壁にぶつかった時に乗り越えるためのアドバイス

司会者:ありがとうございます。では、お時間となりましたので、質疑応答は終了いたします。最後に、ご参加いただいているみなさまへ「乗り越えるメッセージ」を一言ずつお願いいたします。まず長濱さんからお願いいたします。

長濱:本日はありがとうございました。講演内容が、会社に貢献したいと思っている方の背中を押すきっかけの1つになれば幸いです。そして、お二人のように「私も何かチャレンジしていきたい」と思う方がいらっしゃいましたら、ぜひドリーム・アーツにお気軽に声をかけていただければと思います。ぜひ企業を変革するデジタルの民主化を一緒に進めていきましょう。本日はありがとうございました。

司会者:では続いて、木村さんもお願いします。

木村:壁にぶつかった時点や壁を乗り越えている最中はかなり苦しいですし、自分もけっこうつらかったんですけど。そういう時だからこそ、発想をちょっと変えて「楽しむしかない」と。この壁を乗り越えたら絶対に何かしら収穫があるというか、自分の武器が得られると思って進めれば、意外と楽しく乗り越えられるので。

そのマインドは自分も引き続き持っていたいですし、今悩んでる方がいらっしゃったら、ちょっと発想を変えるだけで変わるということで、参考にしていただけたらなと思います。ありがとうございました。

司会者:では政埜さん、お願いします。

政埜:私は、「壁を乗り越える」というのは「信念を持って理想を諦めずに突き進む」ことかなと思っています。私はこれからも経営層に近い立場で、SmartDBのようなデジタルのパワーを活かして支えていきたいなと思っています。

組織の中でマインド・理想を共有することが非常に重要だと思いますので、本日お話を聴いてくださった中でマネジメントをされている方がいらっしゃいましたら、ぜひ組織内で理想や在りたい姿を共有していただけたらと思います。本日は、ありがとうございました。

司会者:木村さん、政埜さん、長濱さん、ありがとうございました。どうぞ盛大な拍手でお送りください。

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