2024.11.28
中国や北朝鮮によるサイバー攻撃を日本が名指しで非難 脅威アクターに対する「パブリックアトリビューション」の意義
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1記事目は こちら
ーー続いて、今増えている「会社員をしながらの副業」についてお聞きしたいと思います。これから副業をしようと考える会社員の人に向けて、「ここは気をつけたほうがいい」という注意点やポイントはありますか。
大河内:副業と言うと「第2の」という感覚があると思うんですよね。当然本業の次にやるものなので掛ける時間は短いと思いますが、事業であることは間違いなく、サービスを提供してお金をいただくのでしっかりとした気持ちで臨んで欲しいですね。
そうすると売上が1,000円でも2,000円でも真摯に受け止めるし、売上が上がって利益が上がれば、ちゃんと税金の処理や対策をしなければいけないという気持ちにもなるので。
何となく始めて、何となく税金を払ってでは事業も大きくなりません。会社ではないけど「事業を起こすんだ」というイメージで臨むことが、たぶん一番重要なことだと思います。
――ちなみに、フリーランスは開業届を提出する必要がありますが、副業の場合は必要ないのでしょうか? あるいは売上規模によるのでしょうか?
大河内:金額によることはありませんが、僕は副業でも開業届を出すことを推奨しています。確定申告の時、所得の種類には「事業所得」と「雑所得」とがあって、事業所得のほうが税金のメリットが多いんですね。
開業届を出せば自動的に事業所得になるわけではないんですけど、開業届を出して青色申告の許可を取って副業を始めたほうが僕はいいかなと思います。副業での売上が増えて、脱サラしてフリーランスになるという時もそのまま行けますし。
また、開業届を出すと税務署に自分が事業をすることをちゃんと明かすことになるので責任も伴います。副業で時間をあまり掛けないといえども、「これは事業なんだ」という自分への戒めとしても開業届を出したほうがいいのではないかと思います。
雑所得なら開業届を出さなくてもいいんですけどね。例えばメルカリで古本を売ったとかなら当然出さなくていいですけど、仕事としてやっていくんだという気持ちがあるなら出すべきですね。
大河内:あと、「会社で副業禁止なんです」という人もたぶんいると思いますが、法律違反ではないんですよね。公務員に関しては国家公務員法、地方公務員法で法律違反になるんですけど、一般の会社は100パーセント法律違反ではないので、禁止はされていようが絶対に犯罪ではない。法律違反ではないが、規則違反になると。
ただ、今の社会情勢で「うちの会社は副業禁止で……」みたいなことを言っている場合ですかと思うんですよ。会社は簡単に潰れます。どんなに調子がいい会社でも、世界のトップ企業でも、1つのきっかけで一気に潰れてしまうことはあるので。
内緒で副業しなさいとは大きな声では言えないですけど、副業は自分の人生をリスクヘッジするためにしたほうがいいかなと思いますね。これは副業を始められない人への注意点になるのかもしれないですけど。
どうしたら会社に副業をやっていることが伝わらないかみたいな方法もあるので、「会社がダメと言うからやっていないんです」と諦めている人は、まずはできる方法はないかと模索してほしいですよね。
やはり給料しか収入がないとそれがゼロになったら終わりなので。会社はいったん置いておいて、自分の人生と今のあまり良くない日本社会の現状などを考えたほうがいい気がします。
――今のメッセージは、大河内さんがふだん行われているお金についての情報発信にも通じますね。
大河内:お金と税金は学んだほうが絶対に人生がポジティブに向かうので。だから「副業興味ないわ」という人も、やれないけれども公務員の人も、副業をやるとこうなるんだというのは学んでおいて絶対に損はないですよね。自分に何が起こるかわからないので。
――最後にあらためて、これから副業、フリーランスでの活動を考えている人に向けたメッセージやアドバイスをお願いします。
大河内:サラリーマンがいいとか、フリーランスがいいとか、僕は特にどっちも優劣はないと思うんですよね。人それぞれ性格によって、自由にやりたい人はフリーランスのほうがいいでしょうし、組織の中で立ち振る舞うことが上手な人もいるので、自分に合ったほうを選んでほしいなと思います。
ただ、どう考えてもこれからの時代は副業をする人や自分で人生を決められるフリーランスのほうが、リスクヘッジにはなると思います。僕は税理士という立場上、会社が潰れる瞬間を普通の人の何倍も見ていますので。
「会社は本当に簡単に潰れます」というのが1つと、会社は最後まで従業員に潰れることを隠します。経営幹部しか知らず、潰れる時はたぶん「再来月潰れます」とかにはならず、突然「来週で終わりです」みたいな感じになったり、みんなをいきなり解雇するということが起こる。それはフリーランスにはない、会社員だけのリスクです。
フリーランスで「こことしか仕事をしません」ということは、たぶんあまりないと思うので。ここがなくなっても、他からの仕事が残っていて「じゃあもう1個新しい仕事探そうか」とか。何より、フリーランスは常に新しい仕事を探していると思うんですよね。
なので、優劣ではなく、この苦しい時代にはフリーランスや副業のほうが馬力があるしリスクも少ないかなと思うので、その働き方を選んだ人は本当に諦めずにがんばってほしいなと思います。
3~40年前とかは、「会社員じゃない人はやばい」みたいな感じだったと思うんですよね。でも今はぜんぜんそんなことはない。だって家も借りられるようになったし、住宅ローンも組めるようになって、仕事として職種として認められています。
なので不安に思うこともあると思うんですけど、あまり良くない日本の状況にマッチしているんだと自信を持って、がんばってほしいなと思います。
ーー会社だけに頼るのではなく、副業やフリーランスというものも頭に入れて行動しましょうと。
大河内:そうですね。なのでやはり会社員の人は副業ですよね。自分が仕事を取っていくことと、会社で仕事をすること。どっちが自分の性格に合うかを確認する作業にもなるので、副業をやってそこを見極めて、どういう働き方をするかを選んでほしいですね。
ーー貴重なご意見をたくさん聞かせいただきました。本日はどうもありがとうございました。
大河内:ありがとうございました。
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