2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
Do Flies Totally Spoil Your Picnic Lunch(全1記事)
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マイケル・アランダ氏:ピクニックに行ってお弁当を食べようとすると、どこからともなくハエが出てきて飛び回り、スイカなどに止まってイラっとしたことはありませんか。絶妙なタイミングでピクニックを台無しにするのが、こうしたイエバエです。
ところで、ハエはうっとおしいだけではなく、食品衛生上本当に有害なのでしょうか。止まった食品上に消化管内容物を吐出して食品を汚染するため、有害です。なんとも気持ちが悪い話ですね。
では、せっかくのお弁当もハエがたかれば捨ててしまった方がよいのでしょうか。これは一概には言えません。また、みなさんがピクニックをしている場所の近くに何があるかにもよります。
イエバエなどをはじめ、ハエの多くの仲間は止まった場所に消化管内容物を吐出します。これには複数の理由があります。まずハエには歯がなく、ストロー状の口を使ってエサを吸い上げます。そこで、エサを吸いやすい形状にするために、止まった場所に消化液を吐き出して分解するのです。
これは、咀嚼することで酵素を使って食品を分解する、私たち人間の唾液の働きに似ています。ハエは咀嚼する代わりに、消化器官内の消化液で分解し流動状になったエサをスポンジのように吸い上げます。
また、ハエは消化器官に入れたエサを吐き出すことで、新しくエサを取り込むスペースを広げることがあります。吐き出したエサをストロー状の口の先端に風船のようにぶら下げ、徐々に水分を蒸発させます。
こうして凝縮させたものを再び吸い上げ、消化器官のスペースを節約してより多くのエサを取り込むのです。さらに、エサの水分を蒸発させることで、体内の熱も逃がします。
ところで、本当に害があるのはハエの口ではなく脚です。ハエは着陸直後に吐き戻しはしませんし、ハエの体そのものが不衛生だからです。ハエは、腐敗食品や動物の腐乱死体、排泄物などにたかります。これらは悪くすれば、大腸菌や腸チフス、コレラなどの病原体の温床です。
実験室実験では、ハエがほんのわずかな時間触れた場合でも、病原菌の媒介が可能であることがわかっています。
大半の国で、家畜飼育施設と食品生産施設との間の距離に制限を設けていません。家畜飼育施設ではハエが大量に発生し、発生数が多いほど病原菌も増えます。
とはいえ、研究室での実験結果が実生活のハエによる汚染にどの程度反映されるかは、よくわかりません。サンドイッチの周囲に飛んでいるハエが数匹程度であれば、病気になる心配をするよりも、急いで食べきってしまった方がよいかもしれません。
また、席を立つ際には食べ物にカバーをかけたり、ピクニックの荷物にハエ叩きを入れてみたり、ハエが媒介する病原菌の汚染源となりうる物の近く、例えば「ふれあい動物園」の隣でお弁当を広げない方がよいかもしれませんね。
SciShowで番組として調べてみたところ、ハエがたかったピクニックのお弁当を食べて実際に病気になるかはわかりませんでした。
あとはみなさんの主観に委ねますが、食べている食品にハエが数匹たかった程度では、公衆衛生上の問題というよりは、単に不快なだけではないでしょうか。というわけで、さっきのスイカ、僕にもちょっと分けてもらえませんか。
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