“学びオタク”と考える「学び」と「お金」

小寺裕樹氏(以下、小寺):お二人から軽くご挨拶がてら、今日のイベントに際して一言ずついただいてもよろしいでしょうか。最初に岡崎先生からいいですか?

岡崎かつひろ氏(以下、岡崎):みなさんこんにちは。人財コーチということで、人材育成を中心に仕事をさせていただいております。現在著書は7冊目で、今回の書籍『お金に困らない人が学んでいること』は今三刷りになっています。本当にみなさんの応援のおかげです。

『お金に困らない人が学んでいること』(すばる舎 )

今日は僕も井上先生からいろいろ学ばせていただきつつ、僕なりに知っていることをみなさんに1個でも多くご提供しようということで、対談させていただきます。どうぞよろしくお願いします。

井上裕之氏(以下、井上):みなさんどうもこんにちは。井上裕之です。本業は歯科医師です。本もたくさん出版していて、最近は自分の本のタイトルもわからなくなってきてますけども(笑)。今日は「学び」ということで、岡崎さんの新刊『お金に困らない人が学んでいること』もしっかり読ませていただきましたし、親しい小寺さんとも一緒ということで、今日は3人での話が楽しみです。よろしくお願いいたします。

岡崎:お願いします。

小寺:よろしくお願いいたします。私からするとこの二人の組み合わせでできるのがとてもうれしいです。今日の対談のテーマは「一流の学び力」なんですけれども、岡崎さんは今回の新刊で「学び」について書いていただいています。井上先生も過去に「学び」をテーマにした本でベストセラーも出されていまして、井上先生、こちら(『「学び」を「お金」に変える技術 』)がすごく有名ですよね。

『「学び」を「お金」に変える技術』(かんき出版)

井上:そうですね。

小寺:2011年にかんき出版さんから出た本で、10万部以上のベストセラーになっていらっしゃいます。井上先生に言うのも微妙かと思うんですけれども、正直、私と岡崎先生との間で、『お金に困らない人が学んでいること』をつくる過程で、井上先生の本をだいぶベンチマークをさせていただきました。

井上先生が『「学び」を「お金」に変える技術』で大ベストセラーを出されていたり、岡崎先生が今回「学び」をテーマに本を出されたり、私からすると二人ともいい意味で「学びオタク」というか、学びを本当に自分の成長に変えていらっしゃるお二人だなと思っております。

さらにお二人とも、本業や実業でもすごくうまくいってらっしゃいます。やっぱり「学び」と「お金」は相思相愛の関係で欠かせないし、学び続けてる人が一流であると、僕も編集者として実感しているところなんですね。

学生時代の学びで止まってしまっていいのか?

小寺:なので、このまま対談のテーマに入りたいんですけれども、そもそもなぜ社会人になってから、大人になってからも「学び続ける」ことが大事だと思われますか? という問いをまずはお二人に投げ掛けたいです。お二人それぞれにお話を聞きたいので、順番に、最初は岡崎先生からどうでしょうか? すみません、真面目な感じでやってます(笑)。

岡崎:今日はアルコールを入れないでよろしいでしょうか?(笑)

小寺:そうですね(笑)。私と岡崎先生がこういう真面目な話をするのはめずらしいですね。

岡崎:では真面目に答えますね。なんで学び続けなければならないのかということなんですけれども、逆に言えば「学生時代の学びで、止めてしまっていいのか」ということでもあると思うんです。僕自身、実は高校と大学って、まったく行きたくなかったんです。

なぜかというと、高校や大学で学んだことに価値を見出せなかったんです。井上先生は歯科医師として技術的なものがありますから、おそらくその学びに価値があったと思うんですが、僕は普通の高校に行って普通の大学に行ったので、「あんまり価値がなさそうだな」と思ってたんですね。

バカな話ですが、高校時代に麻雀にハマりまして、大人の方々といっぱい麻雀を打っていました。そこで周囲の大人たちがみんなそろって「学校の勉強って何も使わないからさ」と言うわけですね。僕は当時「そうなの?」と半分真に受けてましたけれども、今になって考えてみると、全く使わないかと言われれば、答えはノーだともちろん思っています。

逆に言えば学生時代の学びだけで止めて、社会で通用するかというと決してそんなことはない。第一線で活躍し続けようとか、自分のスキルを上げ続けようとか思ったら、やはり「学び続ける」ことが大事なんじゃないかなと思います。

成功するためには、成功する『学び』をしないと成功できない

岡崎:職業柄、学校で習った微分積分はあまり使いませんけど、やはり事業の興し方とか、新しいサービスについてとか、新しいものはいっぱい出てきますから、学び続ける必要があるんじゃないかなと思っています。井上さんはいかがですか?

井上:そうですね。学生の時の「学び」も、目標に対してどれぐらい達成させていくのかという「目標実現に対するプロセス」を学ぶという意味においては、がんばることで社会人に生きてくるところがあると思うんですね。

岡崎:そうですね。

井上:ただ、社会に出てからの「学び」は、IQ、EP、SQと言いますけど、「社会的指数」という意味で学んでいる。つまり社会に出てうまく生きていくために基本的な人間力を高めていくことなんですね。

僕が「学び」の中で最初に衝撃を受けたのは、成功するためには成功するやり方、ルールがあるんだということです。「成功するためには、成功する『学び』をしないと成功できないんだ。社会ってそういうものなんだ」と、初めて知ったんですね。そういう意味で、社会に出ての学びには全く違う世界があります。

よく「自己啓発なんか嫌いだよ」という人もいるんですけど、そういう人たちを見ていて思うことは、学問や仕事はうまくいっているけど、自己啓発という他の分野、人間関係やマネジメント、マーケティングも含めて、いろいろ「自分の価値」になることが学べていない。意外と人間としての視野が広く見えていそうで、狭かったりするんですね。

そういう意味で、社会人になって「学ぶ」ということは、学生のころと全く違って、人間の器を大きく、そして社会に大きく飛躍していくために欠かせないものかなと思っています。

自己啓発に目覚めたのは交通事故に遭ってから

小寺:まさにお二人ともそれを実践されてきて、今の成果につながってらっしゃるんだと、側で見ていて実感します。

今学生時代の学びについての話がありましたけど、お二人が学生を卒業して、ビジネスをされるようになって、自己投資に目覚めた瞬間といいますか、人生のステージを上げるために、具体的にどんな学びを取り入れてきたのか? ご自身なりの変遷として意識されてきたことはありますか。井上先生からお聞きしたいんですけど。

井上:僕は歯科医師だったので、まずは歯科医師として一流の学びをするということで、とにかく年間100日以上、国内外含めてセミナーにお金を投資してましたね。その後、交通事故に遭ったのもあって、その時に自己啓発に目覚めたんですね。

「そうか。成功するために、世の中で生きていくためには、こういう学びをしなくちゃいけない」ということで、成功哲学のプログラムを世界中から買い、目で読むと疲れるので、耳から聞くようにしていました。

学習方法には聴覚・視覚的なものも含めて、いろんなやり方があると思います。そういうものもどんどん取り入れていきながら、「こういう世界を知ることによって自分の本業に対する見方もまた違って見えてくるんだな」という楽しさで、今日までやり続けてきた部分があります。

寝ているときもイヤホンで聞いたり、ホテルとかに行ってもガイド音声でお風呂に入りながら聞いたり、とにかく24時間学んでいました。新しい情報や知識を学ぶことに対してたまらないぐらい楽しかった時期かなと思いますね。

「どういう学びをどれぐらいしたんですか?」と聞かれて種類とかジャンルも含めて説明しようとすると、一人で全部話してしまうのでこのぐらいにしておきます。

最短最速で最大の成果を出す治療を組み立てる

小寺:いやいや。でも気になりますよね、具体的にどういう学びをしていたのか。自己啓発の分野をたくさん学ばれて、それが本業の歯科医師に活きた実感があったんですか?

井上:そうですね。例えば小寺さんとも過去の本でご一緒させていただいた「最短最速で最大の成果を出す」という考え方ですよね。医療行為に関しても、ただ治療計画を立てて、組み立ててやっていくのではなくて、最短最速で最大の成果を出すために、どういう順番で、同時進行で何を組み立ててやっていくかによって、全く変わってくるわけですね。

治療計画に「理想の治療」じゃなくて、「最短最速で最大の理想計画の治療」を立てようとすることで全く変わってくるんです。学ぶことによって「違う問い」を自分にして、他の先生と違った結果に結び付けることができました。

小寺:なるほど。いわゆる歯科医師のお勉強だけされてる他の先生方とは違う角度の考え方ですよね。掛け算ができて、それが仕事術やマインドセットに活きたと実感されたと。

井上:そういうことですね。

小寺:井上先生のお話聞いてると、本当にびっくりするぐらい、インプラントのオペを1日でたくさんやられていますよね。

井上:2日間で、一番多い時は26人。48時間やりっぱなしでやったりするんです。だから朝の4時とか5時に患者さんが来るんです。これも1つは、医療という行為に関してその時間までやる必要があるのかどうか、それによってリスクがあるんじゃないかということで、多くの人がやらないわけですね。

ただ「選択と集中」ですよね。無限の可能性に対し、自信を持って挑戦するのであれば、そしてお互いの間での同意であれば、僕はやってもいいことだと思うんです。だから結果として、普通の先生が1日2~3件しかできないオペが、私の場合はそれだけの数ができる。

「すべての仕事はプロセス」という考え方

井上:これも1つは、「すべての仕事はプロセス」という考え方ですよね。リスクに対してもプロセスです。自然体で淡々と、機械的に物事を進めていく。これも自己啓発というのか、学びの結果だと思うんですね。

小寺:いやあ、ちょっと半端じゃないですね。そんなの可能なのかなって思っちゃうんですけど、でも実際やってらっしゃるわけですもんね。すみません、バカみたいな質問なんですけど、同業の方とかからびっくりされないんですか?

井上:そういう(オペをたくさんする)時は、(インプラントを提供してくれる)京セラさんも立ち会って、2日間26床を見に来るんですけれども、彼らもホテルチェックインしてチェックアウトするときはもう次の日になっていて、もう(ホテルには)チェックアウトの時しか行かない感じなんです。

これを(京セラさんが)他の先生に話しても、「ああ、そうなんだ」という感じで、それ以上会話が進まないんですって言われました。

なぜかと言ったら、想像を超えた時は会話の対象にならないんです。人の興味と関心、好奇心のある範囲は質問の対象になるんです。だから、会話がそれ以上進まないとは言ってました。

小寺:異次元ですね。

井上:そうかもしれないですね。

小寺:井上先生と毎年のように本の出版を一緒にさせていただいているんですけども、何か「小寺君、去年は1日に10件って言ったじゃん。今年は2日間で、20何件のオペに挑戦しようかなと思っている」とおっしゃっていて、毎年進化が止まらないんですよね。

井上:以前、岡崎さんと600名のイベントをやらせていただいた時も本当にお世話になったんですけれども、「せっかく本を出すのに、進化のない自分が本を書いてもしょうがない。小寺さん、(1日で見られる患者さんの数が)増えたよ」という話をしてたんですね。今はコロナで自粛しているので、そういうやり方はしないですけれども。

小寺:いや、すごい。ありがとうございます。

尊敬している先輩も、人生をエンジョイしているようには見えなかった

小寺:のっけから圧倒されてしまいますけれども、一方で岡崎先生は人生のステージを上げるために具体的な学びについて、どうでしょうか。

岡崎:凡人代表ですがよろしいでしょうか? なかなか、1日1~2件しかやらない手術を2日間で20何件するようなところの挑戦はまだできていないなと思って、僕ももっとやらなきゃななんて思ってたんですけど。

僕は普通に会社員になりました。大学を卒業して、実家が自営業でしたから、もうとにかく会社員になるのが一番って言われて育ったんですよ。なので、まさか自分が起業しようとも思ってなかった。子どもの時には、特別な人生を望んだことはなかったですね。

大手に行って無難というのは失礼かもしれないですけど、特別な人生とかもっとチャレンジしてという方もいらっしゃると思うんです。どちらを選んでもいいんですけれども、僕の場合は、何か特別なことをするよりも普通に生きていこうと思って、会社員になりました。

ただ会社で働いてみると、仕事がおもしろくなったんですよね。だから月100時間残業が当たり前、毎週2泊3日会社に泊まるみたいなことを、会社員として3年間やったんです。でも、3年間やったときに感じたことがあって。

「このまま歳を重ねていったらどうなるのかな」って、会社の先輩を見たわけですよ。大尊敬してるんだけど、何か人生をエンジョイしているような感覚には見えなかったんですよね。

それで当時たまたま起業してる方にお会いした時に、「1回しかない人生を、最高って言えない人生にして本当にいいの?」って言われた時に、「ああ、確かにそうだな」って思っちゃったんですよね。

「この人みたいになりたい」というメンターをフルコピーする

岡崎:僕は前世の記憶もないし、来世も信じてるほうではないので、おそらくはこの人生は1回きりだろうなと思うと、1回しかない人生が最高って言えないのはまずいぞ、と身につまされる思いになりました。そこで「もっと学ばなきゃいけないよな」って思えるようになったんですね。

どう学んだか。一番当時から大事にしてきてるのは、メンターの存在です。どうしても自分の興味関心ごとだけで学ぼうとすると、選択の幅が狭いわけですよ。でも、メンターを持って「この人みたいになりたい」と考える。例えば「井上先生みたいになりたい」とか「稲盛和夫さんみたいになりたい」と思ったら、自分の関心事項だけ学ぶわけにはいかないと思うんですよね。

井上さんの本には、ダイエットの本もあるじゃないですか、体づくり。すごいなと思うんですよね。僕はそこまで関心を持っていなかったと思って。でも、「井上先生みたいになりたい」と思ったとしたら、そこまで学ばなきゃいけない。自分の関心事項でないことまで受け入れられるきっかけになるんじゃないかなと思うので、メンターを決めて、その人をフルコピーしていくところから始められるといいのかな、なんて思いますけどね。

小寺:岡崎先生は会社員として、悪くもないが、これから先このままでいいのかなと思ったときに、いわゆる最初のメンターとなる方と出会ったのが大きかったんですか。

岡崎:そうですね。「悪くない」って、褒め言葉じゃないですもんね。

小寺:確かに。

岡崎:自分の彼女とか奥さんとか、旦那さんとかに「俺のことどう思う?」とか聞いた時に「悪くないわよ」って言われたらなかなかショックですよね。

小寺:最高だよ、いいよ、って言ってほしいですよね。

岡崎:だとしたら、かけがえのない自分の人生には、最高だって言える生き方をしたいなって思いますけどね。

「自分らしさ」から入ると「型破り」にはなれない

小寺:なるほど。最初は20代のころだと思うんですけれども、メンターの方をフルコピーして、一挙手一投足まねるところからスタートしたんですか。

岡崎:そこからですね。僕の場合、いったん「自分らしさ」は全部置いておこうと思って。今も新しいことを始める時は一緒なんですけれども、「自分らしさ」から入ると「型無し」なんですよね。まず型を身に着けてから自分らしいやり方を発見すると、それは「型破り」なんですよ。だから僕は、まずちゃんと基礎基本の型を身に着けることを意識するようにしています。

小寺:ちなみに井上先生には、メンターのような存在はいらっしゃったんですか?

井上:僕はメンターがいないんですよね。以前、海外の先生の前で講演した時に「あなたにとってのメンターは誰ですか?」って質問されたことがあったんです。「僕にはメンターはいない」って答えたんですね。

岡崎さんの言っていることもわかるし、すごく大切なことだなと思うんですけれども、僕の場合は、例えば誰か1人のメンターの人生を丸々コピーしたとしたら、その人以上にはなれないともいえます。

そうじゃなくて、「この部分はこの人がメンター、この部分はこの人がメンター」という感じで、素晴らしい人たちのたくさんの良い情報を融合・統合した形にして、その人たちを超えていくのが僕らの人生の役割なのかなと思ったんですね。

特に医療分野ではそれぞれの専門の強い先生がいるという考え方もあるので、僕は誰か1人、社会で働く人の人間という「理想像」の1つを定めたわけじゃなかった。特定のメンターじゃなくて、それぞれのスペシャリスト、それぞれの素晴らしい人たちを融合した形に対して、自分が近づくために何が不足していて何が必要なのかということを考えてがんばっています。

小寺:メンター論を語る中ではよく「メンターは1人に絞れ」という話がありますけれども、井上先生のような考え方はあまり聞いたことがないですね。

「土台」を作るには、学ばせてもらう「謙虚さ」が必要

岡崎:でも、(今の井上先生の話に)僕も激しく同意するのは、「土台ができているか、できていないか」の観点なんですよね。僕も今いろんな仕事をさせていただいてる中で、ライティングだったらこの方がメンターとか、人事コンサルだったらこの方がメンターとか、分野をわけながら1個1個学ばせていただいています。

ある程度土台ができてきてから自分らしさを出すというのは、いろんな方から謙虚に学ぶことでできるようになるんです。どちらにせよ大事なのは「謙虚さ」だと思うんですけれども、貴重だなと、今のお話をうかがって思いました。

小寺:確かに。

井上:例えばメンターを1人に決めたら、まずその人に対して、ずっとじゃなくてもいいけど、その人の言われたことを素直に受け入れられて、形にできるぐらいの「人格づくり」をする。それができなければ、何をやってもダメだと思うんですね。

岡崎:そう思います。

井上:「(この人が)メンターだ」と口で言いながら、さっぱり形にも結果にもつながらない人って、何やってもダメだと思うんですよ。

まずメンターだと決めたら、言われたことに対してはノーと思ってもイエスと思い込む。そして、その人の尊敬してる意味と価値をそこに見出していく。そこがスタートにして、岡崎さんのように土台を作ってからいろいろ決めていくというのは素晴らしいと思いますね。

小寺:だから岡崎先生の場合は20代の若いころに最初のメンターに出会われて、その方から土台を学ばれたから、今はそういう多角的な経営をされるようになり、各分野ごとに学ぶようになれたんですかね。

岡崎:そうですね。

メンターとは「出会っちゃった」感覚

小寺:ちなみに、土台作りの最初のメンターの方を選んだ理由。何でその人をメンターにしたいと思ったんですか?

岡崎:結論は偶然です。つまり「出会っちゃった」という感じですね。当時26歳だったんですけど、どっぷり会社員をやっていて、周りに起業して独立してやっていくっていう人が全くいなかったわけですよ。たまたま人の紹介で独立している人に出会って、まずそこが1つ衝撃でした。自分とは違う結果があると。

もう1つ彼に関して特に当時感じたことは「この人は何やってもうまくいきそうだな」って思えたことなんです。彼は人材育成もそうですし、投資もされてたわけですけど、特定の分野でうまくいく人もしくは会社の看板があるからうまくいく人じゃなくて、どこに行っても通用する人だと感じたんですね。だから僕もそういう人になりたいと思って、学ばせていただきましたね。

小寺:すごいな。それが26歳の時ですもんね。

岡崎:16年前です。だいぶ歳を取りました。

小寺:井上先生が歯科医師の分野だけではなく、自己啓発とか、広く学び始めたのは何歳ぐらいの時ですか?

井上:僕は35歳ぐらいですかね。基本的に医療分野以外は勉強したことがなかったんです。医療分野以外のセミナーに行ったことがないし、関心もなかったし、存在に気づきもしなかったですね。

事故がきっかけで、成功哲学を勉強し始めて、当時はダイレクトレスポンスマーケティングも含めていろんなマーケティングを習いました。インターネットが普及し始めた時代ですから、いろんな教材買って勉強して、おもしろいなと。それがどんどん発展して、コピーライティングの勉強をしたいなと思って、プロに習ってコピータイピングをやったり、そうやって幅広く勉強していきました。

小寺:先ほどから井上先生が事故の話をされていますけれども、ご覧いただいてる方で知らない方は井上先生の『自分で奇跡を起こす方法』(フォレスト出版)というデビュー作を読んでいただければと思います。ものすごい話で、テレビ番組の『奇跡体験!アンビリーバボー』にも取り上げられたりしました。ご興味ある方はぜひポチッてみてください。ありがとうございます。