2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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司会者:こちらのセッションは、「人に無駄と言われても~無駄に宿る価値~」と題し、コンテンツクリエイター・文筆家の藤原麻里菜さんをゲストにお迎えし、レオス・キャピタルワークス株式戦略部シニア・ファンドマネージャー・八尾尚志、パートナー営業部・内藤綾乃との鼎談をお届けいたします。それでは、よろしくお願いいたします。
内藤綾乃氏(以下、内藤):それでは、ここからの進行はレオス・キャピタルワークス・パートナー営業部の内藤が務めます。まずは、ゲストの藤原麻里菜さんのご紹介から。
藤原さんは、1993年生まれのコンテンツクリエイター・文筆家です。頭の中に浮かんだ不必要なものを作り上げる「無駄づくり」を主な活動とされ、YouTubeを中心にコンテンツを広げていらっしゃいます。
2013年からYouTubeチャンネル『無駄づくり/MUDAzukuri』を開始し、現在に至るまで200個以上の不必要なものを作ってきました。2016年、Google社主催の、次世代のYouTubeクリエイターを発掘・支援することを目的にしたプログラム「NextUp」の入賞。2018年、国外での初個展を台北で開催し、2万5,000人以上の来場者を記録するなど、今注目の若手クリエイターです。
藤原麻里菜氏(以下、藤原):そんなふうに言っていただいてありがとうございます。よろしくお願いします。
内藤:よろしくお願いします。本日、一緒に藤原さんのお話をうかがうのは、レオス・キャピタルワークス株式戦略部シニア・ファンドマネージャーの八尾です。よろしくお願いします。
八尾尚志氏(以下、八尾):よろしくお願いします。
内藤:ちなみに、この鼎談に入る前に、八尾さんがシニア・ファンドマネージャーとしてふだんどんなお仕事をされているのかを、簡単におうかがいできればと思います。
八尾:端的に言うと、ファンドマネージャーはお客さまからお預かりしたお金を運用するんですね。その運用する対象商品が、僕たちの場合は株式なんです。
八尾:実は、さっき藤原さんに「僕みたいな投資家に会ったことがありますか?」と聞いたら、「いや、ないです」と。ちょっと不思議なものを見るような感じだったんですが(笑)。僕は今日、すごく楽しみにしていたんです。
というのは、運用をする時はすごくアイデアが必要なんですね。僕は日頃から息をするように投資アイデアをいろいろ探すようになっているので、そういう意味では、今日は投資のアイデアじゃなくて、何か発明のアイデアをいろいろとお聞きしたいなと思います。すごく楽しみにしていました。よろしくお願いします。
藤原:よろしくお願いします。
内藤:このセッションでは「無駄」がテーマになるんですけれども、まずはご視聴いただいているみなさんにも意見をうかがってみたいなと思っています。テーマとしては、「みなさんがついお金を使ってしまうことは何ですか?」というところです。
ちなみに私はパンダが好きで、パンダグッズにすごくお金を使ってしまうところがあるんですけれども。藤原さんと八尾さんにも、ぜひ教えていただければなと思います。
藤原:私は洋服ですね。あんまり人前で着ない、家で着る服ばかりにお金を使っちゃいますね。
内藤:そうなんですね。家で着る服って自分しか見ないものなのかなと思うんですが、わりとこだわりがあったりするんですか?
藤原:こだわりというわけじゃないんですが、たぶんアメリカだとパーティに着ていくような派手な服を海外の通販サイトで買って、どこに行くわけでもなく家で着ますね。
内藤:おもしろいですね。自分で着ていてテンションが上がる、ということでしょうか?
藤原:そうそう。自分で着ていてテンションが上がる服を着ます。
内藤:八尾さんはどうですか?
八尾:服もすごく買うんですけど、ありふれすぎているんですがお酒ですね。お酒がすごく好きで、ワインもすごく好きなんですが、それよりも自宅にありとあらゆる酒を揃えて、気分で変えて飲むとか。大量に飲むという意味ではなくて、自分の気持ちを上げるために飲む。これとこれを組み合わせたらおいしいよねとか、そんな感じですかね。
あと、服もけっこう好きです。藤原さんがおっしゃった、家で着るためのテンションを上げる服というのはすごくわかります。
藤原:本当ですか。
八尾:僕もそういうのを買っています。リラックスする時も、あんまり寝間着みたいなものばかりじゃなくて。今はどうしても在宅の仕事が多くなっているんですが、その時もジャージは着ないで、ジーパンでもちゃんとしたものを履いてます。
藤原:わー、えらい。
八尾:ちゃんとやって、気分を上げています。
藤原:大切ですね。
内藤:ついお金を使ってしまうことって、自分の気分を上げるためのものだったり、人からは「それいるの?」みたいに思われても、自分的にはすごくうれしかったりしますよね。チャットにもコメントをたくさんいただいています。
八尾:どんなのが来ていますか?
内藤:例えば、「バーベキューの食材。つい高いもののラインナップとなってしまい、外食よりも高くなる」とか。
藤原:確かに。わかりますね。
内藤:あとは「コンビニ」とか、「書籍」「ガジェット」「漫画」「調味料」。
藤原:ガジェット好きな人は、クラファンでいっぱい買えますもんね。
内藤:そうなんですね。
八尾:藤原さんはガジェットとかはどうですか?
藤原:私はあんまり新しいのは買わないですね。
内藤:長く同じものを使うようなタイプですかね?
藤原:同じものを使いますね。
内藤:ガジェットが好きな方って、藤原さんのやっている機械工作にも興味がある方もいるかな、なんて思ったりするので。
藤原:そうかもしれない。
内藤:やっぱり今日は、藤原さんに興味のある方がたくさん見ていただいているんじゃないかなと思います。
藤原:本当ですか(笑)。ありがとうございます。
内藤:冒頭の藤原さんのご紹介で「無駄づくり」のお話に少し触れさせていただいたんですけれども。ここでさっそく、「無駄づくり」というのは具体的にどういったものなのか、みなさんに実際にご覧いただくのがいいかなと思いますので、まずは、動画でご紹介をさせていただきます。
内藤:はい、ありがとうございます。
藤原:まさかフルで流されるとは思わなかったんですけど。
(一同笑)
内藤:ありがとうございます。あらためて見て、八尾さんはいかがですか?
八尾:僕はこれ、猛烈に好きです。
藤原:本当ですか。
八尾:他の動画もすごく好きで、直近だとパーカーのやつがすごく好きで。
冒頭の「人のパーカーで飯食べたくありませんか?」という、あの有無を言わせない設定でもう爆笑して。
藤原:ありがとうございます。
八尾:あと、さらっと(パーカーのフードで)手を拭いていくとか、いろいろ細かいところがおもしろいというのはあるんですけど。(オンライン飲み会)脱出マシーンもすごく好きです。Zoom飲みがあんまり好きじゃないこともあって、あんなふうにきれいにフェードアウトするのはすごくいいと思って、見ていて楽しんでいました。
藤原:今日、こちらにあります。
内藤:実際にお持ちいただきましたので、ご紹介していただけますか?
藤原:どう紹介すればいいかわからないですが(笑)。見たままなんですけど、これがボタンになっていて、押すと上に上がる仕組みです。
内藤:すごいですね。ちなみに、さっき動画を拝見している時に八尾が気になっていたと思うんですが、設計図とかって。
八尾:そう、「設計図を起こさない」とおっしゃったんです。
藤原:設計図を紙には描かないですね。この丸いところはレーザーカッターで切っているので、そういうのは2Dで、CADみたいな感じで起こすんですが、こういうモーターがあっての設計図は起こさないですね。
八尾:すごいですね。さっきもちらっと、こういうアイデアについて聞いてみたいという話はしていたんですが、インプットがなければアウトプットも出てこないじゃないですか。拝見しているとすごい数の動画があって、何年前かのものもいっぱいあって。すごく思うんですが、インプットを受けてアウトプットする難しさとか、しんどさはないですか?
藤原:いやー、アウトプットにしんどさはないですね。別に「やらなきゃ」と思ってやっているわけでも、「続けよう」と思って続けているわけでもないので。そこは会社員の人とはちょっと違うところなのかなと思います。
インプットというのはたぶん、日常生活でたくさんあることです。よく「美術館に行ってインプット」とか言う人がいますけど、わざわざそんな行事を作ってやることでもないなと思っていて。日常生活でとてもたくさん刺激を受けていると思うので、それが自ずとインプットになっています。
藤原:できるだけ、インプットとアウトプットの間隔を狭くしたいなと自分的には思いますね。
八尾:間隔を狭く、ですか?
藤原:インプットばかりして間がすごく空いちゃうと、なんか心がつらくなっちゃうんですね。例えば、テレビを見たりNetflixを見たり、Twitterやインスタとかで情報に触れ続ける毎日じゃないですか。
そういうのを「インプット地獄」と言っているんですが、そういう沼みたいなものにはまっちゃうと、だんだんアウトプットの仕方がわからなくなってきて。それがすごく自分自身を苦しめる気がして。
もの作りに関して言うと、アウトプットのハードルってけっこうあると思うんですが、私は「無駄づくり」という言葉を使って、限界までハードルを低くして表現をするようにしています。何でもいいから、とりあえず思いついたひらめきを形にすることを大切にしています。
八尾:おもしろいですね。「インプット地獄」というのも、すごくわかるし。
内藤:そうですね。このネット社会にしっくりきますね。
八尾:それは僕らもよくあります。聞き続けていると、かえって自分の中にどんどん消化不良が起こっていくような感じもすごくあって。人にこうやっていろいろしゃべると、逆に整理がついたりとか。
藤原:そうですね。やっぱり、言葉にするとか動いてみるとか、表現することって大切ですよね。私は「無駄づくり」というかたちで日常を表現していますが、人によっては日記を書くとか、企画を考えてみるとか、友だちにちょっと愚痴ってみるとか。そういうふうに、人それぞれ表現方法がたくさんあっていいんじゃないかなと思いますね。
内藤:引き続き、藤原さんについても「無駄づくり」についても、たくさん深堀りしていきたいと思うんですけれども。まずはそもそも「無駄づくり」を始められたきっかけから聞いてみたいなと思います。
藤原:NHKで『ピタゴラスイッチ』ってやっていると思うんですが、私はあれがすごく好きで。
内藤:ありましたね。
藤原:「自分でも何か作ろう」と思ったんですが、下手でぜんぜん作れなくて失敗しちゃって。でもすごく時間をかけて作ったから、失敗と言いたくなくて。それで「無駄づくり」という言葉を作って、「無駄なものを作るということだったら、この失敗も失敗じゃなくなるな」ということで、「無駄づくり」を作りました。
内藤:もともと「無駄なものを作ろう」という意識よりは、自分の思いを形にして出したいな、というほうが強かったんですか?
藤原:『ピタゴラスイッチ』に関しては、何かを表現したいとかじゃなくて、自分が手を動かしたりものを作ることが好きだったので。それで、「『ピタゴラスイッチ』を作ってみたいな」と思って挑戦した感じですね。
「無駄づくり」というプラットフォームを作って、それがあるからこそ、いろんなものを表現できるようになった感じです。
内藤:なるほど。お話をおうかがいして、『ピタゴラスイッチ』の着想にしても、自分の中でおもしろそうだなと考えたものを、実行に移すことがすごいなと思いました。八尾さん、どうですか? 実行に移すってすごくないですか?
八尾:『ピタゴラスイッチ』の機械は、僕も作ったことがあるんですよね。
内藤:そうなんですね。
八尾:確かに、絶望的にそのとおりに動作しないんですよね。「なぜそうなる?」というぐらいにうまくいかないので、作ることの難しさはすごくわかるんです。
八尾:実際に今、ものを作るかと言われると作るけれども、藤原さんの作品を見ていてすごいなと思うのは、0から1を作るのがすごいなと思っていて。
僕なんかが作るのは、せいぜいプラモデルとかも含めて、すでにある程度フォーマットがあるものとか、ある程度のイメージができるものが最初からあるので。作るのは好きだけども、そこは彼我の差がすごく大きいなと思うんですよね。これを0から生み出せるってすごいなと。
内藤:確かに。今まで誰もやったことがないジャンルに挑戦されていますもんね。
藤原:そんなことはないと思いますが。
(一同笑)
藤原:明和電機さんとか、たくさん先陣がいらっしゃる中でやっていて。現代美術でも、こういうユースレスマシンを作っている人がたくさんいらっしゃって。私は別に、そこの系統にいようという気持ちで「無駄づくり」をやっているわけじゃないんですが、歴史を振り返ればやっている人はたくさんいらっしゃいますね。今も海外にもたくさんいますね。
0から1というのも、自分では「0から作ろう」みたいなことではなくて。有用性とかを目的としてもの作りをやらないというか、そこで天秤にかけないみたいなところが自分の大切にしてるところです。
アイデアが浮かんだら、だいたいは「自分の人生にこれは必要なのか」「これが生まれたら自分は楽しくなるのか」とか、有用性があるか・ないかを考えて、ふるいにかけてやらなかったり・やったりすると思うんです。私はそれをせずに、あんまり考えずに、無駄なものを作ることを大切にしていますね。
内藤:なるほど。確かに、思いついても「これに何の意味があるんだろう?」ということを考えてしまったら、なかなかものにはできないところがあるかもしれないですよね。
八尾:さっき明和電機さんの話が出ましたが、僕もすごく好きです。たぶん僕ぐらいの世代の人だと、ハマる人はドハマりしたので。ライブイベントもすごく行きたかったんですが、当時はなかなかチケットも取れなかったので行けなくて。昔、自宅に「魚(ナ)コード」があって使っていたんです。
明和電機さんと企画していると、いろんな発明なんだけど、使えるものがある程度フォーカスされているようなイメージがあるんですよ。「オタマトーン」とかを見ても同じです。でも、藤原さんのはそうじゃない。もうちょっと精神的な部分にアプローチしているように思うんですよね。
藤原:そうですね。(明和電機の)土佐(信道)さんの作っているものも、土佐さんの思考というか、欲求とかから来ていると思うんですが、私はより日常的な自分の欲求から考えることが多いですね。
内藤:すみません。お二人とも共通で明和電機さんをご存知だったということなんですけれども、どういった……?
八尾:あの人たち、どう説明すればいいんですかね(笑)。
藤原:明和電機さんは現代美術のアーティストで、「明和電機」という電気屋さん風のユニット。
八尾:確か、ご実家かなんかでしたっけ?
藤原:はい、ご実家が明和電機です。
内藤:ご実家が電気屋さん。
藤原:その屋号を兄弟で受け継いで、電気屋さんなんだけど、変な楽器を作ってパフォーマンスしたりするアーティストです。
内藤:おもしろいですね。
八尾:最近だと、『アメリカズ・ゴット・タレント』かなんかで、「オタマトーン」という楽器を演奏して、それがばかウケしたんですよね。
内藤:そうなんですね。
八尾:僕がまだ新入社員か入社数年目の時に、一時期カルト的に人気が出て。学生の頃に舞台を見に行ったり、そういう現代アート系にどハマりしたことがあったので、その時に知って。それで、魚の骨が延長コードになる「魚コード」も持っていた。
内藤:そういうのも、思いつかないアイデアですよね。
八尾:なので、たぶん僕の年代から見ると、藤原さんの作品はその系統に属しているような雰囲気もあって。それがやっぱり、一番興味を持ったきっかけではあるんですよね。
藤原:ありがとうございます。明和電機さんは現代アートという分野で活動されていますが、私は現代アート・現代美術を志しているかというと、そうではなくて。YouTubeやSNSで活動していることもあって、そのコンテンツとして自分の作品を捉えている部分はありますね。
内藤:「無駄づくり」を作るのって、作ったものが使えるか・使えないかという視点も入っているんですかね?
藤原:さっきも言ったとおり、最初に有用性というフィルターみたいなものをなくして、使える使えないという価値基準じゃなく、ものを作ることを大切にしています。
内藤:ものを作り出す時って、どうしても意味を考えてしまいそうですが、逆に無駄と思えるようなものを作ることで、生活にもちょっとゆとりが生まれそうですし、すごくおもしろい着想だと思います。
藤原:確かにそうですね。「無駄」ってちょっとネガティブな言葉ですが、無駄を受け入れて「無駄だけどいいよね」「無駄だけど作る」「無駄だけど自分の生活に置いておく」ということをし続けることで、生活の豊かさや心の余白が変わってくるかなと思いますね。
八尾:確かに。「余白」と言うと、すごく正しいような気はしますよね。
藤原:そう。だからやっぱり、利益を考えたら、街も空き地を潰して商業施設を建てたほうが利益が高いわけじゃないですか。でも、空き地を潰すことでなくなるものがあると思うんですよ。空き地を潰して利益や数字を追求しちゃうことで、なくなってしまうカルチャーとか。でも、なくなってしまうものはやっぱり大切だったりすると思うんですよ。例えば、日本家屋にある「床の間」って、すごく無駄じゃないですか。
八尾:そうですよね。「そこを本棚にしたほうがいい」って話ですけど。
藤原:そう。「そこを本棚にしたほうがいいじゃん」と、思うと思うんです。でもそうじゃなくて、床の間を床の間のままにすることで生まれる自分の心の中の余白とか、そういうスペースってあると思うんですよね。
だから、みんなそういう余白を大切にしたほうがいいと思いますし、私は今、余白を作るために無駄を追い求めているところがあるなと思います。
内藤:確かに。冒頭お話ししていただいたみたいに、今はネットが充実しているし、情報過多な社会なので、それを追い続けると疲れちゃいますし、どこかでゆとりを持って立ち止まる時間がほしいですよね。
藤原:おっしゃったように、どんどん情報に圧迫されて、気づいたらスペースがなくなっていっちゃう気がするんですよ。だから、無駄なスペースをちゃんと守り抜くことは大切なのかなと思いますね。
八尾:空間や時間をすべて埋め尽くしてしまうと、そこに何も生まれない感じがしちゃうんですよね。さっきの床の間の話もそうだし、「無駄」というとどうしてもネガティブ感は出ちゃうんだけれども、あえて無駄を作るのは、余白を作ることとほとんど同義語だなと思うところはあります。
藤原:そうですね。
八尾:気分の余裕がなければ行動の余裕もないし、行動の余裕がなければ、精神や人生の余裕も生まれないと思うんですよね。
藤原:そうです、そうです。
内藤:今は藤原さんのお考えの軸をお話ししていただいてると思うんですけれども。ちなみに八尾さんは、ふだんお仕事の時に企業の経営者の方と会われると思うんですが、藤原さんとお話しされてみて、そことの違いや共通点を感じるものはありますか?
八尾:そうですね。ちょっとしたフックをちゃんと見つけに行くというか、そういうスイッチの入り方はすごいなと思いますね。例えば、いろんな事業の芽を見つけることも含めてなんですが、たぶんそういうフックで見てるのかなというのは感じますね。
よく僕たちはお客さまから「投資のアイデアを見つけるのってどうしていますか?」と聞かれるんですよね。実はその時、僕は答えにすごくいつも困っちゃうんです。というのは、見つけようと思って見つけているわけではなくて、なんとなく、すーっと感じるように入ってくるものなので。
さっき藤原さんに「どうやって発明のアイデアを見つけるんですかね?」という質問をした瞬間に、「あっ、そうか。これってみんなが僕に聞いていることなんだ」と、その時に気がついたんですよね。
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