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早起きは三文の徳どころじゃない!夜型が朝型になる方法(全1記事)

「朝の1時間」を味方につければ人生はうまく回り出す 朝活専門家が伝授する、朝の時間を捻出するための4つの法則

大人の学びに役立つ知識が無料で学べる生放送コミュニティ「Schoo(スクー)」。働き方やテクノロジー、ITスキルといった、最先端のノウハウが身につくオンライン授業を数多く配信しています。今回の「Schoo」の授業は、「朝活」の第一人者、池田千恵氏が登壇。時間管理に悩むビジネスパーソンに向けて、「朝の1時間」を有効活用する方法・キャリアの方向性を定める方法を伝授しました。 ※このログはSchooの記事を転載したものに、ログミー編集部でタイトルなどを追加して作成しています。 ※動画コンテンツはこちら(※動画の閲覧には会員登録が必要です)

朝の充実感を左右する「自己投資」の目標の明確化

徳田葵氏(以下、徳田):早速なのですが先生、まずは自己投資について教えてください!

池田千恵氏(以下、池田):はい! まずみなさんに質問なのですが、あなたにとっての「自己投資」とは何でしょうか? 今回の講義が終わった後にどうなっていたらいいのかを明確にするために、まずはこれを考えていただきたいです。

徳田:私は自分を見直して前の日よりもちょっと変わったりとか、知らないことを知るってことかなと思います。自分のバージョンアップが自己投資だと考えております!

池田:良いと思います。昨日の自分よりも成長するってことですね。しかし、何をもって成長か、何ができたら自己投資かということを決めるか決めないかで、朝の充実感が違うんです。なので自分にとっての自己投資をなるべく数字で具体的に書くということをオススメしています。

徳田:なるほど、明確に測れるもので目標を決めるんですね。

池田:例えば「朝起きて勉強をする」という目標を立てるよりも、「何ページをどのくらいやる」という目標を立てることで、しっかりと前に進んでいる感覚が得られます。

自分の目標がどこに向かっているのか、それを達成するためにどんな内容をどれくらいやるかきちんと決めて、それをこなすことが朝の時間をしっかり使えた実感に繋がるんです。

大学の再受験がきっかけで「朝型」になり、人生が好転

徳田:朝1時間を味方につければ人生はうまく回り出すということですが、どうしてなのでしょうか?先生、教えてください!

池田:はい。私が朝時間を活用しようと思ったきっかけが、半年通った大学を休学して、再受験をしようと思ったことでした。そこには時間の効率化というのが必須だったんです。

半年間で絶対に受かるには今までの延長線上には未来はない! と考え、今までの夜型勉強を改め、朝型になろうと決意したんです。

最初は朝5:30起きからスタートし、選択と集中を徹底しました。今まで無駄に受けすぎていた授業を9割やめて、朝7時に自習室に直行、家でも夜遅くまで勉強していたのをやめ、17時まで集中し家では勉強しないというスタイルに変えました。

これで半年間頑張った結果、大学に合格することができました。これが朝活の最初の成功体験です。

ただ、その後大学時代は早起きの必要性を感じず惰眠をむさぼりました。社会人になっても夜型生活はそのまま。そうすると生産性が落ちたり、重要な仕事を任せてもらえなかったり、いわゆる「落ちこぼれ」になってしまったんですね。

これではよくないと思い、朝今までよりも少し早く起きて事前準備などに当てることで、段取り力が上がり、徐々に会社でも評価されるようになりました。

考えてみると自分の人生が好転している時は「早起き」ができている時なんです。私の場合は早起きがどんどん楽しくなってきて、結果的に朝4時起き生活で定着しましたが、みなさんにお伝えしたいのは無理に4時起きや5時起きをしましょうということではありません。

「早起きは自分の価値基準で生きる第一歩である」

池田:ここで伝えたいのは、「早起きは自分の価値基準で生きる第一歩である」ということです。早く起きるためには早く寝なければいけません。そのために惰性でやっていたことを辞めたり、効率化する必要があります。こういった選択を通じて価値観や好き嫌いの軸、優先順位を取捨選択できるようになるというのが「早起き」なんです。

軸を明確化し、「理想の自分ならどうするか」をイメージしましょう。その上でルーティンを戦略的に変えていくことです。そのためにまずは朝1時間を作るんです。1時間ならなんとか作れそうな気がしませんか? 朝4時起きは無理だとしても、何かを削れば1時間はできるはずです。

また、朝に計画を作ると、始業後すぐに実行に移せるのでタイムラグが少なく、行動に移せた結果が出やすいのもメリットです。脳も疲れていないのでサクサク動けますし、1時間だけだと思えばダラダラもしません。そうやって小さな達成感を毎日得ることができ、邪魔が入らないので集中もできます。これが朝1時間を味方につけるべき理由です。

朝の1時間を作る「START UP」の法則

徳田:それではどのようにして朝1時間を作るか、そのポイントを教えてください!

池田:はい、朝1時間を作る時のコツを私は「START UP」の法則と名付けています。

Sleep(寝る) :最適な睡眠時間を確保する。

池田:まずはとにかく寝るっていうことですね。絶対に睡眠時間は死守してください。2週間くらいかけて、自分の適切な睡眠時間を探してみましょう。

まずは90分×4or5+寝入りの時間で自分の睡眠時間を仮決めしてみるのをおすすめします。例えば月火水を7時間半、木金土を6時間で寝てみて、起きたときの眠気や、1日の体調を記録してください。そうすると大体自分に適した時間がわかってくるので、次の1週間はさらに精査する。こうやって自分の最適な睡眠時間を見つけてみてください。

TARget(定める) : 志向別に種まきを設定する

次にTarget、これは自分がどこに行きたいのか「自身の志向」を改めて考えるための時間のことです。

例えば「自分にお金をかけて投資したいのか、それとも貯金したいのか」「仕事はオンオフはっきりしていた方がいいのか、そうじゃないのか」「チームで仕事をしたいのか、個人で仕事をしたいのか」。こういった志向を仮決めできると、朝何するかということに迷わなくなるんですね。「出世のためなのか、趣味のためなのか」などがわかると、なんのために何をいつまでにという具体的な目標が立ちます。

具体的には大きく志向は4つに分かれています。仕事とプライベートがごちゃまぜの状態が心地良い「ワーク&ワーク志向」、仕事とプライベートをきっちり分けたい「ワーク&プライベート志向」、自分のスキルを横展開して副業などに挑戦したい「ワーク&セカンドジョブ志向」、最小の投資で最大の効果を得たい「ワーク&インベスト志向」です。

自分は将来どの志向に向かおうとしているかが分かれば、参考にすべきロールモデルも探しやすくなります。

早起きに失敗しても、自己嫌悪に陥らないための「朝活松竹梅」

Time(時間) :種まき時間を作るために朝と夜の用事を自動化する

池田:次にTimeですね。これは朝と夜の時間を自動化するということです。例えば作業導線を振り返ったり、邪魔なものは捨てたり、やってもやらなくても変わらないものはやめるなどです。

また、決めるのに時間がかかるものは、あらかじめ決めておくことをオススメします。朝はパンとトースト、月曜日はパンツ、火曜日はスカートなど無駄な思考時間を極力減らすということです。これは試しながらブラッシュアップしていってください。

BackUP(バックアップ) :失敗しても凹まないようバックアッププランを立てる

池田:最後にBackup、これに私は朝活松竹梅という名前をつけています。朝活にもレベル感があると思うんですよね。松は例えば、「朝4時起きできていて、自分の時間も取れる最高パターン」、竹は「まぁまぁできたかな」、梅は「ほぼできなかったけど少しだけ手をつけられた」といったようにです。

これを決めておくと早起きが失敗したか否かという「1 or 0」が防げるんですね。朝いちばんの気持ちが1日を左右するので、決して「朝活が失敗した」という気持ちで過ごさないようにして下さい。そうすることで自分のことを認めることができるんです。

徳田:なるほど! こうやって決めておくと自己嫌悪に陥らないんですね!

早起きした1時間でやるのは、「タスクの優先順位付け」と「種まき」

徳田:最後にみなさんが一番気になっている、「早起きして1時間で何をするか」を教えていただきたいです!

池田:はい。まずは前半30分を使って仕事とプライベートのタスクに優先順位をつけていきます。そこでまず「種まき」を見極めタスク化します。

4色ボールペンでタスクを重要度と緊急度で4つの色に分けて行きましょう。緊急ではないが重要なものを「種まき」の赤、緊急で重要なものを「刈り取り」の緑、緊急であり重要でないものを「間引き」の青、緊急でも重要でもないものを「塩漬け」の黒に分け、タスクに重み付けをしていきます。これは慣れるまですごく大変なのですが、慣れるとすごく役に立ちます。

こうやって4色に色分けすると、自分が一番大事に思っている「種まき」が見えてくるんですね。それをさらに分解して、すぐに取り掛かれるよう、タスクの「粒」を分解していきましょう。

例えば「企画をまとめる」だとタスクの「粒」が大きすぎて消化できず「できなかった」となってしまうので、「企画に関する資料を読む」「企画資料のラフ案を書く」などと細かく分解します。こうすることによって大事だとわかっているのだけど、なかなか億劫で進まないものに手をつけることができます。

なお、全てのタスクを全部細かく分けなければいけないわけではありません。今すでにできている事は細かく分解する必要はないので、大事だと分かっているのに手つかずになっているモヤモヤや、気になっているのに進まないものだけでOKです。完璧は目指さず、今できている範囲で分解してみてください。

その後、後半30分は未来の自分に沿った「種まき」をはじめてみてください。先ほど質問した「自己投資とは何か」というところにも繋がってくるのですが、自分の今後向かいたい志向に沿って、朝何をするかを決めていきます。

ロールモデルは「肩書き」ではなく「志向」で探す

池田:ここで注意したいのが、憧れの人についている肩書き、例えば「副業で成功している」「起業家」「ワーママ」などのタグでロールモデルを探すとうまくいきません。なぜなら同じタグでもいろんな人がいて一概に言えないからです。

同じ「ワーママ」でもなりふり構わず仕事をするタイプや、週2日だけ仕事をしたいタイプなど、一括りにはできないので、どんなことをやっている人なのか細かく見るというのが大事になってきます。

朝1時間の作り方で解説した「ワーク&ワーク志向」「ワーク&プライベート志向」「ワーク&セカンドジョブ志向」「ワーク&インベスト志向」のうち、自分はどの志向を持っているのかを考え、それに当てはまるロールモデルを探してみてください。

また、この自身の志向はライフステージによって変化しても全く問題ありません。是非自分の過去・今・未来の志向を書き出してみてください。その上で将来、「なんのために」「何を」「いつまでに」やるかをこのタイミングで決めましょう。これがあれば自分が朝に何をするべきか迷う事はなくなると思います!

徳田:なるほど! やりたいことからやるべきことが見えてくるんですね! 先生、今日はありがとうございました!

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