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Product keynote(全3記事)

2022.02.17

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サイボウズの主力4製品が大幅アップデート 青野社長が語る、「完全クラウド化」と「モバイル強化」の狙い

提供:サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社が主催する、クラウドサービスの総合イベント「Cybozu Days 2021」。 今年のテーマは「LOVE YOUR CHAOS」と題し、めまぐるしく変わる混沌の中で、変化の波を乗りこなす柔軟さを追求する思いが込められています。ITや働き方に関するさまざまなセッションの中から、本記事では「Product keynote」の模様をお届けします。冒頭では、サイボウズ株式会社の代表取締役社長である青野慶久氏が、サイボウズ製品に関するアップデートを紹介しました。

小さなエゴは社会を変える、けれども……

青野慶久氏:みなさん、こんにちは。今年のテーマ「LOVE YOUR CHAOS」なんですが、いきなりカオスが訪れまして。大変混乱しておりますけれども、みなさま、ようこそ幕張までお越しくださいました。

(会場拍手)

衆議院議員選挙も終わりまして、そして今日からCybozu Days。おかげさまで大変忙しくさせていただいております、青野慶久です。このCybozu Daysのイベントは「リアル」にこだわったイベントでしたので、やっぱりどうしてもリアルで開催したかった。

この2ヶ月前は感染者がどんどん増えていまして、1日の感染者数がなんと2万人。もう今年はダメかと思いましたけれども、こうやって開催できて本当にうれしいです。

このCybozu Days、本当に全国からたくさんの方に集まっていただいています。お客さまだけではなく、パートナーさまも含めてたくさん集まっていただきました。この2日間でたくさんの交流と学びを得ていただいて、自分をバージョンアップしていただく機会にしたいと思っております。

今年のイベントのテーマを、ちょっと昨年のテーマから振り返ってみたいと思います。昨年は「EGO&PEACE」というテーマで、エゴ・わがままがいかに「幸せ」につながるかというお話でした。

まあおもしろかったですね。小さなエゴが大きな社会の変化につながっていくんですよ、というお話があったり。みんなが小さなわがままを言い合えるような、心理的安全性の高い職場のほうが実は生産性も高いんです、という話もあって、大変感銘を受けました。

ただ、ちょっと待ってください。本当ですか? 「僕、こんな仕事したくないんですけど」「私、あの人と働きたくないわ」……こんなエゴがいっぱい出てきたらどうですか? もうその職場はカオスですよ。そんな職場で働けるはずがない。

ところが、このカオスの中にこそ実は次の大きなヒントが隠されているんだ、とか。このカオスとうまく付き合う方法があるとおっしゃる人もいらっしゃるわけですよ。ちょっとお話を聞いてみたいですよね?

ということで、今年は「LOVE YOUR CHAOS」。僕たちはこのカオス、秩序のない世界も実は愛せるんじゃないかというテーマで送らせていただきます。

世の中も社内もカオスの時代に、どう向き合っていくか

こちらのProduct keynoteは、私たちの各製品の近況報告をさせていただいたあと、スペシャルゲストをお二方お招きして、お話をうかがってみたいと思っております。

お一人は北國銀行の杖村頭取。地方銀行は今やもう業界が激変しております。ゼロ金利もあってなかなか金融で儲からない中、どうやってデジタル化・ビジネス転換を図っていくのか。まさにカオスの中でどう取り組まれているのか、お話を聞きたいと思います。

もう一方は、日清食品ホールディングスの成田CIOです。日清食品さんのような伝統も歴史もある大企業が、どうやってデジタル化に取り組まれているのか。これもたぶん社内には相当カオスがあったと思いますので、このあたりのお話もうかがっていきたいと思います。

それでは、その前にサイボウズの各製品のアップデートをさせていただきたいと思います。サイボウズのグループウェアは、大きく分けますと4つあります。

左側に「FAST&EASY」と書いてますけれども、「サイボウズ Office」「メールワイズ」が、誰でも簡単・すぐに導入できる、お手軽簡単グループウェアになります。そして右側は、カスタマイズができる本格派のグループウェアの「kintone」「Garoon」になります。この4製品の近況報告をさせていただきます。

7万社以上が利用する「サイボウズ Office」が完全クラウド化へ

まずはサイボウズ Officeですが、これは創業した24年前からのプロダクトで、もう今71,000社に導入いただいております。今年の一番大きなトピックはこちらです。これからサイボウズ Officeのパッケージ版を順次販売を停止させていただき、2027年9月末でパッケージのサポートも終了させていただきます、ということになります。

サイボウズ Officeを初めて作ったのが1997年。そしてベータ版を出したのが9月でした。ついに30年の時を経て、パッケージ版が終了します。パッケージ版が終了するといっても、クラウド版は続けてまいります。またクラウド版だけになりますから、私たちもここからどんどん新しい機能を追加しやすくなっていきます。ぜひ今後の進化にご期待いただければと思います。

そしてこのサイボウズ Office、今7万社に導入いただいていますけれども、まだまだ日本では導入されていないわけです。これをなんとか広げていきたいぞということで、最近テレビCMを始めました。中小企業さんのあるあるをCMにしました。おもしろいものがありますので、ぜひこちらも見ていただければと思います。また第2弾なんかも、もう企画されているようです。

そしてこのサイボウズ Office、毎月のようにアップデートを続けております。みなさまからいただいた要望をもとに、より良い製品を目指してアップデートを続けております。ちょっと長期的なお話になりますと、これからクラウドに特化した製品になっていきますので、大きめの機能アップも企画しております。

一番はやっぱりモバイルの強化ですね。より多くのお客さまに使っていただこうと思った時に、モバイルの大きな改善は不可欠だということで、これからモバイルの強化へ取り組んでまいります。そしてすべての人に優しい製品であるために、より良い製品にして8万社、9万社、10万社とお客さまを増やしていきます。

生産性に大きく影響する「メール」を使いこなすには

次の製品、メールワイズです。これはちょっと知名度が低くて、サイボウズの中でもニッチな商品なんですけれども。実は今勢いがありまして、導入企業数がなんと1万社を突破しました。このメールワイズで何ができるかと言いますと、受け取ったメールをチームのみんなで返して、みんなで読めるツールになっています。

この製品をリリースした時は、一番左のお問い合わせ対応、サポート窓口で使われることが多かったんですが、最近は働き方改革もありまして、営業部門の窓口で使っていただいたり。

それから人事の窓口で学生とやり取りするために使ってもらったり、プロジェクト管理でプロジェクトの窓口として使ってもらったり。いろんなところで使われるようになり、使われ方がちょっとカオスになってきました(笑)。

それで要望もたくさんいただけるようになってきました。特に多い要望が見た目なんですね。「僕たちの部門では、もうちょっとこういう見た目にしてほしい」という要望をいただくようになって「困ったぞ」と。見た目というのは、本当に人それぞれの好き嫌いがありますから。

それで、どうしようかなと技術のメンバーががんばって考えまして、着せ替えられるようにすればいいんじゃないかと(笑)。着せ替えデザイン機能は、後ろのブースでモックを公開していて、せっかくCybozu Daysにお越しいただいたので、見て触って帰っていただければと思います。

そして、このメールはやはり、まだまだ私たちのビジネスツールとしては中核に居続けられると思います。メールをいかにうまく使いこなすかで、生産性は大きく変わってくると思います。そこで、このCybozu Daysではお二方をお招きして、メールをどううまく使って働くのかという、2つのセッションをご用意しました。

Day1は、元Amazonの小島英揮さまの「メールの属人化をなくすための仕事術」。そしてDay2は、元Microsoftの澤円さまの「本気で『働く』をアップデートしたいあなたに贈る処方箋」。元Amazonと元Microsoftの仕事の達人が2人来て、話をしてくださるということで、ぜひこの働き方について考える必見のセッションをご覧いただければと思います。

「おてがる・ひろがる・つながる」大規模向けグループウェア「Garoon」

続きまして、Garoonです。Garoonは10人から数万名まで、現場でも管理職でも使える大規模向けのグループウェアということで、がんばらせていただいています。Garoonには3つのコンセプトがあります。「おてがる」「ひろがる」「つながる」の3つの「がる」をとって、Garoonという名前をつけております。ソフトを作ってからずっと、このコンセプトを貫いてやってまいりました。

最近のアップデートも、この3つに沿ったものを心がけています。例えば「おてがる」。Garoonで社内ポータルを作りたいと言っても、かっこいいポータルを作るのはなかなか大変ですよ。

そこでサイボウズで、今までお客さまや私たちの社内で得られたノウハウを全部結集して、ポータルギャラリーを作りました。このポータルギャラリーの素材をポコポコポコっとはめ込んでいただくだけで、そこそこかっこいいポータルがお手軽に作れるので、ぜひお試しいただければと思います。

また、「ひろがる」という機能拡張の観点でいきますと、最近Garoonはどんどんカスタマイズができるようになっています。そして、誰かが作ってくれたカスタマイズを、プラグインとして取り込むことができるようになりました。

最近、私たちも便利に使っているアンケートプラグインがあるんですが、これを入れると、スケジュールの中でアンケートが取れちゃうんですね。例えば「明日ランチミーティングしましょう! 青野さん、シャケ弁当がいいですか、のり弁当がいいですか?」みたいな(笑)。

ちょっとした機能なんですけども、こういうものがプラグインで簡単に拡張できるようになってきました。ホームページでは、もうすでに9つほどプラグインを公開しておりますので、ぜひお試しください。

kintoneやMicrosoft365との併用で、SFAや事業報告も可能

それから「つながる」のところもがんばっております。クラウド版のGaroonは、kintoneやMicrosoft 365と併用されることが増えてきました。ほとんど半分ぐらいのお客さまには、kintoneやMicrosoft 365を併用していただいております。

その時に、例えばGaroonをスケジュールにして顧客管理のkintoneと連携させて、SFA(営業支援システム)にするといった使い方ができるようになりました。それからkintoneに入っている売上のデータを取ってきて、Garoonに事業報告ができるようなポータルも作れます。

また、Microsoft 365でよく言われるのがスケジュールの同期ですね。GaroonとOutlookのスケジュールデータを相互同期したいとか、どちらかにログインすれば、もう片方はログインしなくて済むシングルサインオンなども、よくご要望があります。こういった「つながる」機能も充実しておりますので、ぜひお試しいただければと思います。

面倒なスケジュール調整、ビルの入館証申請を一気に効率化

本当にGaroonはカスタマイズ性が上がっていまして、今日はサイボウズの社内でどんなことをやっているのかをご紹介したいと思います。よく社外から、「青野さん、今月どこかスケジュールが3つ4つ空いてるところ教えてくださいよ」というメッセージが届きます。

そうしたら、私はGaroonを開きまして、マウスでピッピッピとやってポンと登録して、スケジュールをワンボタンでパッと送るわけですよ。相手は「え! 来月のスケジュール、そんなに簡単にパパパッと送れるんですか」とびっくりされますよね。サイボウズの社内のスケジュールがカスタマイズされているので、スケジュール調整がとっても楽になりました。

それから、ビルの入館申請の連携もおもしろくてですね。来客のスケジュールがあると、サイボウズが入っている東京日本橋タワーというビルに入ってもらうためには、Garoonでスケジュール登録したあと、ビルの入館システムで入館証を発行してメールで送ってあげないといけないんですよ。

これが面倒くさいねということで、「つながる」Garoonのカスマイズによって、スケジュールからピッと押すと、なんと相手に入館証をメールでパッと送ってくれるという連携もできるようになりました。

まさにグループウェアというのはあるがままで使うのではなくて、いろんなものとつながって、どんどんみなさまの業務に合わせてカスタマイズできるんだ、という世界観をイメージしていただきたいと思っています。このGaroonは「おてがる」「ひろがる」「つながる」で、まだまだ機能アップしていきますので、どうぞご期待ください。

外部に丸投げではなく、使う人が作る「内製化」がカギ

そして最後、kintoneです。kintoneは今やサイボウズの大黒柱の製品になってきました。さまざまな業務を「その仕事」にばっちりカスタマイズして使えるグループウェアですが、新しいプロダクトなのでまだ知名度が低いことが一番の悩みですね。わかりにくい製品なんですけど、なんとかもっともっとkintoneを知っていただきたいなと思って、今年CMをがんばっています。

もうご覧いただけたでしょうか。「ヒョウケイさん」という人が出てきて、「ヒョウケイさんって、なんでこんなに重いんや!」と言って、「サイ坊主さま、助けて下さい!」「この雲にお乗りなさい、kintone!」。そうしたら木村文乃さんが降りてきまして、雲に乗せてくれる。「乗り心地は、どクラウドです!」というCMになります。

一番よくいただくご質問は、「『どクラウドです』って何ですか?」というものなんですけれども、私も知りません(笑)。それを知っているのは、CMを作ってくださった東北新社の中島信也さん1人だけです。CMの監督としてカリスマですが、彼がどうしても最後にこの言葉をつけたいということで、謎のキーワード「どクラウド」で今、全国展開でCMしております。

そして、おかげさまでkintoneは、お客さまが非常に加速度的に伸びておりまして、今22,000社の契約社数を超えました。そして顧客満足度調査でも、3年連続でクラウド基盤サービス部門で第1位をいただいております。徐々にサービスが浸透してまいりました。

今kintoneが大事にしているキーワードが2つあります。1つは「内製化」です。kintoneのアプリケーションはがんばれば作れるんですけども、やっぱり今までのシステムづくりの発想からいくと、「仕様書を書いてそれを外部に丸投げする」という発想からなかなか抜けきれない。なかなか内製しようという発想にいけない。

ということで、やはりお客さまに内製化にチャレンジしていただこうということで、今回のDaysでは2つほど、内製化に取り組む企業さまのセッションをご用意しました。ぜひお聞きいただければと思います。

外部パートナーと一緒にシステム開発をする「伴走型SI」

もう1つはこの「伴走型SI」。ちょっと聞き慣れない言葉ですが、今までみたいに仕様書を作って、外部のパートナーさんに「はいどうぞ」と渡すのではなくて、一緒に伴走してもらうように、アジャイルにやる。

上流と下流という分け方ではなくて、一緒になって業務に向き合って作っていく、伴走型のSIとのお付き合いが大事になるんですよ、というお話をさせていただきます。こちらも伴走SIのセッションを用意しておりますので、ぜひご参加いただければと思います。

そして、kintoneは毎月たくさんアップデートしていますけれども、細かいところの使い勝手をどんどん良くしています。それだけではありません、大きめの機能アップもがんばって取り組んでいます。今は、アプリケーションが作成できる場所を制限できる機能に取り組んでいます。

kintoneのいいところは、誰でもアプリケーションを作れることです。ただそうなるとどうなりますか? みんながいっぱい作るので、儲からん。カオス、カオスになった! しかもこれ、LOVEできない! どうにかしてくれ!(笑)。これが問題としてあります。

そこで、みんなが作れるのはいいんだけど、「この場所は公式のアプリしか置きたくないので、ここはやめてね」とスペースを区切って、作れる人を選べるようにする機能がこれから実装されようとしています。作りやすいというkintoneの良さを活かしながらも、愛せるレベルのカオスで留めるような機能アップを目指しています。

それでは最後に、ちょっとセキュリティのお話もさせていただきます。ISMAPという略称になりますけれども、サイボウズの製品が政府の情報セキュリティ基準に合格しました。日本の国産SaaSとしては、初めてISMAPに合格したことになります。

なかなか厳しい基準で、本当に私たちも苦労したんですけれども、おかげさまで合格できました。これから政府や自治体にも胸を張って「セキュリティ大丈夫だよ」と展開していきたいと思っております。これからまたグローバルも目指してまいりますけれども、とにかくすべての企業のみなさまに安心して使っていただけるような、チームワーク基盤を目指してまいります。

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