2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
Why Does Being in the Sun Make You So Tired(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
ハンク・グリーン氏:ビーチで一日を過ごした後は、けだるく感じますよね。数時間日光浴を続けてから、「運動もしていないのに、なんでこんなにぐったりするんだろう?」と思ったことはありませんか? 日光を浴び続けると、なぜ疲労を感じるのでしょうか。
実は日光を浴びた人体は、高温、脱水、紫外線などのダメージから身を守り、長時間活動するため、日光を浴びる前に比べて疲労するのです。
深部体温を一定に保つ仕組みを「体温調節」といいます。この体温調節は、実は人体に大きな負荷をかけます。人体は体温を巧みに一定の温度に保つために、活発に活動します。正常範囲内であれば、その負荷は「ちょっとうたた寝をしたくなる程度」に収まります。
ところが、危険なレベルにまで体温が上昇すると、熱中病(heat exhaustion)となり、心拍の上昇、異常な発汗、吐き気などが生じます。
体温が40℃を超えてしまうと、重度の熱中症、つまり「heat stroke」となり、意識を失ったり反応がおかしくなったり(例:声をかけても反応しない、おかしな返答をする、ガクガクとひきつけを起こす、まっすぐ歩けないなど)して、最悪の場合は死に至ります。
太陽の下で長時間過ごして体温が上昇すると、人体は発汗し体温を下げます。これはたいへん巧妙な仕組みです。
ところが発汗すると代謝が上昇し、体内の水分が表皮へ運ばれて体外へ放出されるため、脱水症を起こすことがあります。水分の補給をすれば脱水は治まりますが、発汗が危険なレベルに至ってしまうと、深刻な状態に陥ります。
まず、体内の水分が減少すると、わずかですが血液量も減少します。すると心臓は心拍を上げて、これを補おうとします。つまり、高い気温の下では心臓と肺に負荷がかかります。日光を浴び続けることで人体にかかる負荷は、温度調節と脱水だけではありません。紫外線によるダメージにも対処しなくてはなりません。
日光にはさまざまな波長の紫外線が含まれるため、人体の細胞に変異を起こしたり、抗体反応を抑制したりなどの悪影響を及ぼします。紫外線が照射されると、表皮細胞のDNAが切断され、「塩基置換」が発生します。
DNAを構成する塩基の1つである、チミンのシトシン(RNAおよびDNAの必須構成要素)が置き換えられ、俗に言う「フィンガープリント(個体ごとのDNA断片のユニークなパターン)変異」を引き起こします。皮膚がんの原因は、半分以上がこうしたDNA変異だと言われています。
とはいえ、ビーチで一日過ごした程度では、こうしたダメージは心配ありません。しかし無防備に繰り返し日光を浴び続けると、皮膚がんの原因となる危険性があります。
人体は、こうしたダメージを受けてしまった細胞を処分する必要があります。免疫システムの活動により、表皮の血流が増加して白血球が運び込まれ、この白血球がダメージを受けた皮膚細胞を処分します。日焼けをすると、表皮が赤くなって触れるとヒリヒリするのは、これが原因です。日焼けしてむずがゆいのは、こうした免疫細胞が活動している証拠です。
また、温まった血液を体内深部から流動させることにより、深部温度を低下させることもできます。つまり、紫外線ダメージの修復と同時に体温調節もできるのです。
こうして免疫細胞が活発に活動するので、疲労感を覚えるのです。脱水や、日光の高温に晒されて受けたダメージの修復を効率的にする休息が必要となるためです。
こんなにも忙しい活動だとわかると、日光浴の後にけだるく感じるのは、もっともだと思えますね。良いニュースは、涼しい日陰に移動して失われた水分を補給すれば、重症でない限りこうしたダメージからは簡単に回復できることです。
関連タグ:
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.21
40代〜50代の管理職が「部下を承認する」のに苦戦するわけ 職場での「傷つき」をこじらせた世代に必要なこと
2024.11.20
成果が目立つ「攻めのタイプ」ばかり採用しがちな職場 「優秀な人材」を求める人がスルーしているもの
2024.11.20
「元エースの管理職」が若手営業を育てる時に陥りがちな罠 順調なチーム・苦戦するチームの違いから見る、育成のポイント
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.19
がんばっているのに伸び悩む営業・成果を出す営業の違い 『無敗営業』著者が教える、つい陥りがちな「思い込み」の罠
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.15
好きなことで起業、赤字を膨らませても引くに引けない理由 倒産リスクが一気に高まる、起業でありがちな失敗