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Keynote 変わる働き方とカルチャー、変えるテクノロジー(全3記事)

「家からしか働けないのは、自由な働き方とは真逆」 渋谷のIT大手4社が語る、コロナ禍で変化した働き方の“前提”

テクノロジーの可能性を届けていくオンラインカンファレンス「BIT VALLEY 2021」。今年は「変わる働き方とカルチャー、変えるテクノロジー」をテーマに、全7回・半年間にわたって開催されます。本セッションでは第1回「#01 Local × Startup 『街とStartup』」のキーノートセッションの模様を公開。共同主催であるミクシィ、サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、​GMOインターネットの4社が、コロナ禍で変化した働き方やカルチャー、テクノロジーについて議論を交わしました。本記事では、各社が感じた「働く場所」の変化について語られました。 イベントのアーカイブ動画はこちら

働き方の可能性を広げるために必要なのは、「自分自身」を知ること

村瀬龍馬氏(以下、村瀬):みなさんこんにちは。BIT VALLEY 2021「Keynote 変わる働き方とカルチャー、変えるテクノロジー」ということで、イベントの一番最初なので、いろんな話にフォーカスしてできたらいいなと思っています。

まずは「今年のBIT VALLEYはどんなことやるの?」という話をして、次にYouTubeライブとSpatialChatで観ていただいている方たちと、軽くワイワイ話をするかたちでやっていきたいと思っています。最後に、この1〜2年の間にどのぐらい変わったのかも踏まえて、パネルのみなさんとおしゃべりできたらなと思っています。

今年のBIT VALLEYですけれども、今日から半年くらいかけて全7回のイベントを実施します

今はどこでも働けるようになった時代です。日本だけでなく世界中で、どこにいても仕事ができたり、自分の居場所を選ぶことができたり、新しいキャリアチャレンジができたり、この変化によってまだまだいろんな可能性があると我々は感じています。

ただ、その可能性を広げるためには、まず情報を得ることが一番重要です。かつ自分のやりたいこととか好きなこととか、「自分自身」のことを知らなければならない。

例えば、新しい分野の知識を得るとか、各種支援の仕組みや制度を知るとかは、今日の「街とStartup」の話もそうですけれども、身近な街の中でどんな取り組みがあって、「そこに入りたいけど、どうしたらいいの?」とか、「ちょっと覗いてみたい」という気持ちになるように、いろんな情報を集めていく。そういうことが重要かなと思っています。

自分の楽しいと思えることをどんどん広げていけるように、我々運営は「IT業界を盛り上げていく」という使命を持ってBIT VALLEYをやっています。そういうきっかけの場になるといいかなと思います。

働く場所の課題解決は、会社のグローバル化にも役立つ

村瀬:今回のセッションに出てくださる人たちは、本当に最前線でバリバリ仕事をしていて、前のめりな人たちばっかりです。とっても素敵な情報がギブされるので、「ぜひ参加したい」とか「もっと一緒にいっぱいやりたいよ」と思うことがあれば、人生の楽しみとして、みんなとワイワイ話してもらえたらいいなと思います。

今回の1回だけじゃなくて、今年開催する7回を通して、回を追うごとに参加者が増えてほしいなとは思っているんですけど、それぞれの回で情報を得て楽しく観ていただけたらなと思います。

では、今回のKeynoteのパネラーを紹介させていただきます。最近気になっていることとか、今どきだと「最近出社していますか?」とか「出社回数はどのぐらいですか?」とか、いろいろと話をしていただければと思います。

すみません、まず私からですね。株式会社ミクシィの取締役をやっています、CTO(最高技術責任者)の村瀬です。

最近は本当にどこからでも働けるようになってきたんですけど、とはいえ技術屋なので、セキュリティとかは気にしないといけない。会社としては、細かいですけど業務用のPCを社員宅へ配送したりとか、「故障時はどうするの?」のような、細かいけど大きな問題とか。あとは社員のメンタルヘルス面ですとか、個々人のキャリアのようなところまで、いろいろと考えなきゃいけないことも増えてきたなと思っています。

そういったものが課題としていっぱい上がってくるので、いい感じに解決をしようと動いてはいるんですけれども、なかなか難しいなと。ただこれらを解決できると、会社をグローバル化して世界中で開発するってなった時にも役に立つんじゃないかなと思って私的には楽しくやっています。

出社率というと、私はあまり出てきていないんですけど、一応全社的には週1か週2ぐらいは出社しているんじゃないかなと思います。なによりもみんなの安心安全を優先で、出社頻度や働き方などは会社として一定のルールを設けつつ、各事業部やチーム内で決めていくかたちを取っております。

社員のキャリアや未来を会社として考える機会が多かった1年

村瀬:では長瀬さんから自己紹介をお願いできたらなと思います。どうぞ。

長瀬慶重氏(以下、長瀬):サイバーエージェントの技術担当役員をやっております、長瀬と申します。BIT VALLEYは今年で4回目で、毎年さまざまな企画になっているんですけども、いよいよコロナが明けた後の社会や世の中を考えながら話ができるということで、今日は楽しみにしてきました。

さっき村瀬さんからもありましたけれども、僕自身、エンジニアのキャリアや未来を、会社として考える機会が本当に多かったのと、リアルなつながりから生まれるコラボレーションや、そこから生まれるクリエイティビティが改めて大事だなと、この1年で感じた次第です。会社としても、きちっといい発信ができるといいかなと思っています。今日はよろしくお願いします。

小林篤氏(以下、小林):株式会社ディー・エヌ・エー常務執行役員CTOの小林です。インターネットでは「ネコカク(nekokak)」と呼ばれていて、このセッションでもそう呼ばれることがあるのかなと思います。今DeNAでは「従業員の安心安全」を最重要視しておりまして、みなさんが安心して働けるようなかたちでリモートワークを中心にやっております。

そういうかたちなので、今は出社率がだいたい7パーセントを切るような状況なんですけれども、業務的にはまったく支障なく遂行できていて、いろんな事業も順調に推進しております。ただ、新しく入ってくる方のボーディングだったりを丁寧にやっていくという観点で、今後取り組まなければいけないことが数多くあるかなと思っています。

私はCTOとして会社のいろんなプロジェクトに関わってはいるんですけれども、その事業だけではなくて、会社全体の魅力を発信したり、モノづくりをより強化したり、そのためにはいろんな仕組み作りが必要ですので、そのあたりを中心に取り組んでおります。

今後BIT VALLEYを通して、いろんなモノづくりを体現している方々のお話を聞いたり、普段我々が知らないようなことも多くの方から学ばせていただくことになるかと思うんですけれども、今後もそういうことを我々の事業にも活かして、よりいろんなところに還元していければなと思っております。本日はよろしくお願いします。

「ワークフロムホーム」を強いられる状況は、自由な働き方と真逆にある

栗林健太郎氏(以下、栗林):GMOペパボの取締役CTOをしております、栗林と申します。人々からは「あんちぽ」と呼ばれるので、そのように呼んでいただければなと思っております。

私はGMOペパボという、GMOインターネットグループのいちグループ会社の人間なので、GMOペパボという会社とGMOインターネットグループ全体とは若干異なるところもあるんですけど、GMOインターネットグループ全体としては、去年いち早く、1月からリモートワーク体制になって。

昨今はワクチン接種なども進みつつあって、世の中が急速に回復してくるというか、「アフターコロナの時代になってくるのかな」と。その中で、リモートはリモートでいいところがあるし、集まってオフラインでやるのもそれはそれでいいところがあるので、そのバランスをこれからどうしていくのが最適解なのかなと模索しているのが今の現状かなと思っています。

自分の会社もそうですが、個人的にはリモートワーク自体に慣れてきてはいるんですけど、今までは「ワークフロムホーム」を強いられていた状況でした。それが好きな人にとってはいいかもしれないですけど、必ずしも自由な働き方ではなくて。家からしか働けなかったのは、むしろ自由な働き方の真逆にあることなので。

これからオフィスに戻るのかもしれないし、あらゆる場所でリモートワークするのかもしれないし、これからが本当のリモートワークの始まりなのかなと思っていて、そのあたりを今日もディスカッションできると、より建設的な話し合いができるのかなと思って楽しみにしています。よろしくお願いします。

(一同拍手)

感覚値がわかる「〇〇or〇〇」の質問

村瀬:この4名でKeynoteを始めていきたいなと思います。今、YouTubeライブで配信しているんですけど、ライブビューイングの会場で観てくださっている方もいて、やっぱり雰囲気が硬いじゃないですか。

視聴者からのコメントをどんどん潤していきたいですし、パネルのみなさまも挨拶でかっこいいことを言ってくれましたけど、プライベートでは緩い方々のはずなので、この場をもう少し緩やかにするためにも、ちょっとした試みをやってみようかなと思います。

「This or That Questions!」。今からみなさまに「〇〇or〇〇」と聞きます。悩まずにどちらかを選んで、数秒以内に回答してください。例えば「海 or 山」と言われたら「私は山です」と。

別に回答に意味がなくてもいいんですけど、回答することに対していっぱい楽しんでやってもらえればいいと思います。「両方」とか「いや、そりゃないな」とか、そういうのはあるかもしれないですけど、比較するものでもなんでもないので、どちらがよいとか悪いとか深堀りもあまりしないです。付随した質問は後でするかもしれないですけど、いろいろと直球で言ってもらえればなと思います。

視聴者のみなさんはぜひコメントを書きまくっていただければと思います。パネルの方々は長瀬さんから右に順番に回答していってもらいます。じゃあ軽く質問の1つ目からいってみますか。例えば「Mac or Windows?」長瀬さんどうですか?

長瀬:Mac。

村瀬:小林さんは。

小林:Mac。

村瀬:あんちぽさんは。

栗林:Mac。

村瀬:「リモート or リアル?」 長瀬さんは。

長瀬:リアル。

村瀬:nekokakさんは。

小林:リモート。

村瀬:どんどん流しちゃおうか、あんちぽさん。

栗林:リモート。

村瀬:「リモート雑談はチャットかビデオチャットか?」

長瀬:ビデオ。

小林:チャット。

栗林:チャット。

村瀬:わかれるんですね。そもそも雑談がなくなったというけど、「前から雑談はしていました? していませんでした?」

長瀬:たくさんしてました。

小林:めっちゃしていますね。

栗林:けっこうしますね。

村瀬:みんな友だちいるんだ。

デジタル or アナログ? 地方or都会?

村瀬:「大企業 or スタートアップ?」。我々はどっちなんでしょうね。

長瀬:スタートアップ。

小林:大企業。

栗林:スタートアップですかね。

村瀬:なるほど。「栄養ドリンク or コーヒー?」

長瀬:コーヒー。

小林:コーヒー。

栗林:コーヒー。

村瀬:意外にみんなレッドブルとかは飲まないんですね。「朝型か夜型か?」

長瀬:朝ですね。

小林:夜ですね。

栗林:めっちゃ夜ですね。

村瀬:「動画 or ライブ?」

長瀬:動画。

小林:ライブ。

栗林:動画。

村瀬:「デジタル or アナログ?」

長瀬:デジタル。

小林:アナログ。

栗林:デジタル。

村瀬:アナログがいる(笑)。「都会 or 地方?」

長瀬:都会。

小林:都会。

栗林:都会。

村瀬:なるほどね。「散歩 or ドライブ?」

長瀬:散歩。

小林:ドライブ。

栗林:散歩ですね。

村瀬:「ライフ or ワーク?」

長瀬:ワーク。

小林:ワーク。

栗林:ライフ。

村瀬:「4G or 5G?」

長瀬:5Gですね。

小林:まだ4Gですね。

栗林:4Gですね。

村瀬:意外に入っていないんですね。「チーム or 個人?」

長瀬:チーム。

小林:チーム。

栗林:じゃあ個人で。

村瀬:CTOは個人と言いづらいですよね(笑)。

「ウォーターフォール or アジャイル?」は、全員が「アジャイル」

村瀬:「完璧なドキュメントもしくは要点のみ?」

長瀬:要点ですね。

小林:要点ですね。

栗林:要点。

村瀬:「週休3日 or 2日?」

長瀬:2日。

小林:2日。

栗林:3日がいいな。

村瀬:「1週間以上休みが取れますか? 取れませんか?」

長瀬:取れる。

小林:取れない。

栗林:取ろうと思えば取れる。

村瀬:5日取得しましょう(笑)。「家 or オフィス?」

長瀬:オフィスですね。

小林:オフィスですね。

栗林:家。

村瀬:なるほど、これはちょっと聞いてみたいな。(次に)「オンラインゲーム or ボードゲーム?」

長瀬:ボードゲーム。

小林:ボードゲーム。

栗林:ボードゲーム。

村瀬:「Facebook or Twitter?」

長瀬:Twitterですね。

小林:Facebookですね。

栗林:Twitter。

村瀬:みんなバラバラですね。「ウォーターフォール or アジャイル?」

長瀬:アジャイル。

小林:アジャイル。

栗林:アジャイル。

村瀬:「決めたい or 決めてほしい?」

長瀬:決めたいですね。

小林:決めたい。

栗林:決めたい。

村瀬:CTOが「決めてほしい」はちょっとないよね(笑)。

意外とバラバラな3名の意見

村瀬:「技術 or ビジネス?」

長瀬:ビジネスですね。

小林:ビジネスですね。

栗林:技術。

村瀬:「日本向け or 世界向け?」

長瀬:将来はやっぱり世界向けですね。

小林:まずは日本向けですね。

栗林:日本向けですね、まずは。

村瀬:「守り or 攻め?」

長瀬:攻めかもです。

小林:基本的に守りが多いですね。

栗林:守りですね。

村瀬:「筋トレしているか、していないか。」

長瀬:しています。

小林:若干しています。

栗林:最近サボっています。

村瀬:私もサボっています。「睡眠時間の短い or 長い?」

長瀬:長いですね。

小林:短いですね。

栗林:……普通?

小林:あんちぽさんは昼寝しているイメージですね(笑)。

村瀬:ということで、いろいろと聞いてみましたけど。意外とバラバラでしたね、びっくりした。YouTubeライブではけっこう海派よりも山派が多かったですね。世界向けか日本向けとかいろいろとおもしろくて、後で詳しく聞きたいなと思うものがいっぱいあったんですけど。

みんなの感覚がわかったところで、パネルディスカッションをスタートしてみようかなと思います。

コロナ禍で、オンラインとオフラインの価値観はどう変化したか

村瀬:「パネルのおしながき」と書いてあります。めちゃくちゃ細かいので見えないと思うのですが、今回は大きく「人に関する変化」、「施設に関する変化」、「世の中に対する変化」、最後に「これからどうなっていきたいか」をベースに、みんなと会話できたらなと思っています。

今回は「変化」ということで、この1〜2年で変わったことや変わっていないことをベースに話していけたらと思います。まず、コロナ禍でみなさんのオンラインとオフラインの価値観は変わりましたか? nekokakさん、どうですか?

小林:エンジニア観点でいくと実はあまり変わっていなくて。なんでかというと、オープンソースをやっている人が多いと思うんですけど、それって基本リモートでやり取りがあるんですよね。なのでその観点からいくとあまり変わっていないんですけれども、「チームで仕事をする」という観点では、今までずっとオフラインでやっていたところからは大きく変わっています。具体的な仕事のやり方だったりとか、同じ価値観の持ち方だったりとかは大きく変わってはおりません。

村瀬:なるほど。リモートに慣れている人たちがもとから多かった?

小林:そうですね。特に我々DeNAはすごく多くて、まったく違和感なくリモートにシフトできましたね。

村瀬:なるほど。長瀬さんのところはどうですか?

長瀬:小林さんの話にものすごく似ているところはあるんですけど、1個気づいたこととして、「リアルって大事だな」と感じたのはありますね。ものづくりをしていて、近くでディスカッションしながらブレストして膨らませて、ということはやっぱり大事だなというのが大きな気づきでした。

村瀬:この時代になってオフラインの良さに気づいたんですね。

リモートという「前提」ができたことの変化

村瀬:あんちぽさんはどうですか?

栗林:もともとミーティングをオンラインでもやっていたので、そういうのもあるのかなと思いつつ。コロナ前も、僕はけっこうリモートでミーティングに参加したかったんです。でも僕はリモートで参加するつもりでいるんですけど、向こう側はみんな会議室にいて、

「あんちぽさん来ないな」みたいになることがよくあったんですよ。でも僕はリモート前提でミーティングがあると準備しているから、「そんなの関係ないからつないで」みたいにやっていたんですよ。

だけどコロナ後になったら、それって当たり前じゃないですか。そんな感じで、けっこう細かいところでマインドがだいぶ変わったなと思っていて、そこはいいところだなと思います。

村瀬:やっぱりそうですよね。1人リモートで他は全員オフラインだと、リモートの人は空気ですからね。だいたい放置されるので、そこらへんはみんなが慣れてきたからオンラインに気を使ってくれるようになったんですかね。あんちぽさん的には、気を使ってくれた感じですか?

栗林:気を使うというか、前提ですよね。あとうちの会社は福岡とか鹿児島とかに拠点があるんですけど、以前は東京が本社で、他のところはサブ感がちょっとあったんですよね。だけど今はみんながリモートでつないでいるからもう同じというか、そのへんがフラットになって。そういう意味ではすごく価値観も変わったし、社内の環境も良くなったのかなと思いますね。

村瀬:いい話ですね。

コロナ禍でエンジニアがキャリアについて考える時間が増えた

村瀬:そういうところから踏まえて今ここにはITメガベンチャーの人たちが集まっているので、エンジニアもメイン・サブ感みたいなのがなくなって、キャリアとかも変わったのかなと思っているんですけど。長瀬さんとか、その辺の考え方に影響とかあったりしますか?

長瀬:エンジニアがキャリアについて考える時間や空気感が増えたのかなというのは、会社として感じています。「将来はどうなるんだろう、この会社でいいのかな」とか考える人が増えたような気はしますけどね。

村瀬:それは考えるタイミングとしてコロナ禍があったからなのか、それともみんなに余裕ができたおかげで考えるようになったのかのどちらかだと思うんですけど。

長瀬:たぶん時間ができたからなのかなと思いますけどね。

村瀬:やっぱりキャリアを考えるのに時間があるのはいいことなんですかね。

長瀬:そう思いますけどね。

村瀬:nekokakさんはどうですか?

小林:多くの人の意見というわけではないんですけど、一部に見受けられたのが、もともとITで働こうと思ったら都心に集まることが多かったと思うんですけど、そうじゃなくて、都心から離れたところに住むということですね。

生活の変化が発生して、そこで働き方だったり自分のプライベートへの向き合い方が変わって、徐々にキャリアというか、「どういうふうに今後自分はやっていくのだろう」という変化を、今まさにしている人は見かけたりしますね。

「どこの会社で働くか」より、「生き方」として働く場所を考えるように

村瀬:今エンジニアの人たちは、オンライン前提でキャリアを組むんですかね。

小林:そうだと思います。「地方で家から離れられないけど、仕事的には東京の大きな会社の仕事をしたい」という時にやりやすくなったりするので。そういう意味では、自分が働く会社を選ぶ軸もけっこう変わってきているんじゃないのかなと思いますね。

村瀬:どこの会社で働くかというよりは、どこの場所で働くかも含めて、自分たちのキャリアとか住む場所とか、「生き方」を考える機会が増えたということですね。いいことですね。ちなみに各社さんで都心から引っ越した人たちはいるんですか? 長瀬さんのところはどうですか?

長瀬:引っ越した人は多いですね。都心から離れるというよりは、住むところに投資をしている人は周りの社員に多い気がします。

村瀬:内装とかの話ですか?

長瀬:内装とか、家を買ったとか。

村瀬:家を買った人、うちにもいた。あんちぽさんのところはどうですか?

栗林:地方とか郊外とかに引っ越す人は、けっこうな数いますね。あとはワークフロムホームが多くなってきて、長瀬さんもおっしゃったように「家をちゃんとしないとな」みたいな人が増えて、うちのGMOペパボの社長も自分で家を建てていましたね。

村瀬:nekokakさんのところはどうですか?

小林:実際に自分の部門のメンバーから「実は地元に帰りたいんです」という相談を受けたりすることはありますし、実際に地元に帰ったということはありますね。その時に「当然業務に支障は出ないよね」という確認はあるんですけど。

それぐらいでやっているので、徐々に自分の働きやすいところとか、プライベートとかを諸々で見た時に引っ越す人とか。あとはそこまで地方とはいかなくても、渋谷に住んでいたんだけど横浜とか鎌倉とかに引っ越しましたという人もいます。引っ越ししている人がだいぶいますね。

村瀬:それはもう出社前提じゃない人たちもいる、ということですよね?

小林:そうですね。

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