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SBI-Vシリーズ 新ファンド設定記念ミーティング(全2記事)

2021.07.29

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投資信託は「放っておける」のがいい? 長期の資産形成に「SBI・Vシリーズ」のすすめ

提供:株式会社SBI証券

2021年6月17日、SBIグループから誕生したインデックスファンドシリーズ「SBI・Vシリーズ」の設定を記念した限定セミナーがオンライン上で開催されました。このセミナーではSBI証券「SBI・Vシリーズ」を設定・運用するメーカーであるSBIアセットマネジメント社の梅本賢一社長が2,000人以上の投資家からの質問に真摯に回答しました。本記事では、投資タイプ別の選び方やコスト比較について、具体的かつわかりやすくご紹介します。

バンガード社の日本撤退、影響はある?

仲岡由麗江氏(以下、仲岡):それでは、次の質問にまいりましょう。これもチャットでもいくつかいただいておりまして。「バンガード社の日本撤退について、ファンドへの影響はありますか?」ということを教えてください。

梅本賢一氏(以下、梅本):一言で申し上げますと、ありません。影響がありましたのは「名前が変わった」ということです(2021/6/15より「SBI・バンガードシリーズ」は「SBI・Vシリーズ」に名称を変更)。

これはもうすでに公に我々、SBI証券さんのホームページでも出していただいてますけど。バンガード社が日本のビジネスから撤退する。バンガード社はアメリカでは相変わらずすごく大きな運用会社ということで、世界で初めてインデックスファンドを作った会社であるわけですけれども。

日本から撤退することによって、我々「バンガード」という名前……この商標が将来的に使えなくなる可能性があるので、今回、新しく2本ファンドを作るタイミングで「V」に変えたということです。我々もお電話を受けるんですけど、影響はまったくありません。

仲岡:運用には影響はないと考えてよろしいですか。

梅本:そうですね。もう少し申し上げますと、我々「バンガード」の名前を取ったからといって、「SBI・V・S&P500」の投資対象をVOO(バンガード・S&P500 ETF)から変えたわけではありません。なおかつバンガード社は日本から撤退をしたからといって、VOOの運用を変えたわけでもないわけですね。

相変わらず、我々の投資対象は何も変わらないということですので、投資家のみなさまから見たリターン、投資の結果は本当に何も変わらないんです。

仲岡:ありがとうございます。それでは次の質問、ご紹介いたします。これも事前のご質問でも、今チャットでもたくさんいただいております。「SBI・V・米国高配当株式インデックスは、分配金は出しますか?」というご質問です。

梅本:まず一言で回答するならば、「できるだけ出さない」という言い方が正しい答えなんですが、ただしですね……仲岡さん、分配金を取りたいっていうようなお声も多いんですかね?

仲岡:まだそんなに多くはないんですが、少しいただいていたりもしますので。このあたりはまた「分配金出すバージョンが欲しいよ」という声をたくさんいただいたら、梅本さんが検討する感じですかね?

梅本:そうですね。我々は当初申し上げたとおり、やはり投資家のみなさまの資産形成に何が役立つかを考えてますので。「高配当だから配当を取りたい」というお客さまも、やっぱりいらっしゃると思います。みなさんのお声が高くなれば我々、分配を出すシリーズと申しますか、そういうものも作ることも検討いたします。

国内の公募投資信託のメリット

仲岡:それでは次の質問、7個目にまいりましょう。「投資先のETFを直接購入する場合と、今回のSBI・Vシリーズなど国内の投資信託を通じて投資をする場合では、どちらがいいんだろう」という疑問もたくさんいただいておりますので。それぞれ、どういう違いがあるかを、ここは細かく教えていただければうれしいです。

梅本:長くなるのですが、だいたいポイントとしては10個あるんですね。青いほうが我々のファンド、SBI・Vシリーズになります。赤いほうが投資対象のETFです。

一つひとつお話をしますと……一番上、形式ということですけども、もちろん我々のファンドは国内の公募投資信託になりますよね。そしてETFは上場投資信託でございます。何が違うかはあとでお話をします。

そして、購入時の手数料が大きいかなと思うんですが、SBI・Vシリーズはゼロですね。(手数料が)ありません。一方でこれはSBI証券さんの例になるかと思うんですが、VOOとVTI、「SBI・V・S&P500」と「SBI・V・全米株式」の投資対象ですが、これらは(購入時の手数料が)かかりません。

ところがVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は0.495パーセント、上限22ドルですよね。ただ1セントに満たないと実際にはゼロというのがあると聞いていますけど、正しいでしょうか。

仲岡:はい、そのとおりです。

梅本:一方でみなさんが保有されている時のコストということで、3つ目です。税込みなんですが、我々のSBI・Vシリーズは、国内の信託報酬が年率0.0638パーセント。それに投資対象のETFの経費率を足すので、0.03パーセントと0.06パーセント、いずれかを足す数字になります。

一方でETFはETFの経費率だけですから、VOOは0.03パーセント、VTIは0.03パーセント、VYMは0.06パーセントということですね。

ここのところではどうなんでしょう、投資家のみなさんがこの画面に○×つけていくと、自分でどっちがいいかなってわかると思うんですけど。購入時の手数料はVシリーズが○ですかね。数字だけ見ますと、持ってる時のコスト(信託報酬率)はETFが○なんでしょうかね。

今度は売却時の手数料ということで考えると、投資信託はゼロです。一方でこれもSBI証券さんの例だと理解していますけれど、3つのETFいずれも0.495パーセント。上限で22ドルかかるということですかね。このへんでいきますと、我々のVシリーズが○なのかなという感じがいたします。

次に為替の手数料ということなんですが、それぞれ投資対象が外貨建てですので、これがどうなるかですが。投信は投信の中で変えていますから、投資家の方は為替手数料なしですよね。一方でETFは、投資家の方が為替手数料をお支払いになるということになるかと思います。そういう目で見ると、こちらはどうでしょう、Vシリーズが○なんでしょうか。

そして、我々もけっこう投資家の方からお問い合わせをいただくんですけど、外税控除。一言で言うと両方とも外税控除できるんですけど、一番大きな違いは、投資信託であるVシリーズは投資信託の中で外税控除ができてしまうので、投資家の方は何もしなくていいんですね。

一方でETFは確定申告しないと、その外国で取られた税金は戻ってこないということで。書類は今日はお見せしませんけど、慣れていないと大変だというお声をいただいていて。手間暇かかるということですかね。こちらは両方とも返ってくるので両方とも○っぽいんですけど、手間暇考えるとETFは△ぐらいという感じでしょうか。

投資信託は「放っておける」?

梅本:そして次の5つなんですが、どういう値段で買えるか。我々の投資信託は、投資信託ですから基準価額、つまり1本の値段で1日1個しか付きませんよね。一方でETFは、SBI証券さんの中では指値と成行と値段を選べるんですね。

ですから投資家の方が自分で値段を、「これだったら買っていいよ」「これだったら売っていいよ」と選べますので。この点はETFが○なのかなと思います。

今度は最低の取引単位。みなさんがいくらから購入できるかですが、これもSBI証券さんの例で、我々のSBI・Vシリーズは100円から。一方でそれぞれ投資対象のETFは、1単位に為替を掛けるんですけれども……6月11日の為替を使っています。VOOだと約4万3,000円、VTIだと2万4,500円、VYMだと1万1,800円ということですね。こまめに購入したい方にとっては投信が○かな、という感じがいたします。

それから買付が可能な口座については、両方ともほぼ同じなんですけれども。SBI・Vシリーズは「つみたてNISAがあるよ」ということですが、ただすべてできるわけではなくて、先ほど言いましたが、今の3本だと「SBI・V・S&P500」と「SBI・V・全米株式」。「SBI・V・米国高配当株式」はまだ今対象じゃないので、できませんということなんですね。ということで積立方法だと、つみたてNISAがあるぶん、投信が○かなっていう感じもします。

それから積立の方法のところでは、投信積立サービスが投資信託はあります。これもあとでたぶん仲岡さんが説明されるんでしょうけど、クレジットカードの積立もSBI証券さんは始めるということで、便利になるのかなと思うんですけど。

一方でETFは定期買付サービスというのがあります。これは投資家のみなさまが、どちらが使い勝手がいいと思われるかになるかと思います。

最後に、分配金を受け取った場合の再投資ということなんですけど。ETFは必ず分配金が出てくるんですが、投信の場合はファンドの中で再投資をしますので、みなさんの手間がない。

一方でETFの再投資は、税金を引かれたあとに再投資したければできるんですけれど、外税控除は自分でやる必要がありますし手間を考慮すると、投信が○で、ETFは△ぐらいなイメージなんですかね。

ということなので、私のお話をお聞きいただいて、投資家のみなさんがそれぞれの10項目、わかりやすく○×つけてみて、どっちがいいのかなっていうことだと思います。あとは全体の費用がどちらが高いのかになるかと思います。甲乙つけがたいですよね。ETFの良さは「指値ができる」ところかなとは思いますよね。長くなりました。

仲岡:詳しくご紹介いただいて、ありがとうございます。どちらも優劣というか、そんなに区別をつけられるものではないんですけれども。例えば初心者のみなさまで、これから投資を始めるよという方であれば、少し手間の部分が簡略化できる投資信託で100円から。少額から積立投資もできますので、まずは投資信託から始めてみるということも1つ、方法としてはあるのかなと、お話を聞いていて思いました。

梅本:そうですね。「投資を始めて、放っておける」というのが、投信はいいんじゃないかなと思いますね。

実質コストについて詳しく説明

仲岡:それでは次の質問にまいりましょうか。ここも今日、進行中にもチャットで多くいただいております。先ほど信託報酬のところはお話をいただいたんですが、もう少し深掘りをして。「実質コストについても説明をしてほしいです」ということですね。

類似ファンドでは、設定した当初に実質コストが高くなったことを印象的にお持ちの方もいらっしゃいますけれども。今回のこのVシリーズでもそうした事象は生じるのでしょうか、というご質問です。

梅本:スライドを用意してないんですが、これも我々は、「SBI・V・S&P500」を出した時に同じ質問をいただいてますね。まず、みなさんがおっしゃる実質コストは総経費率だと思うんですけれど、その他のコストを気にされていらっしゃると思います。

実際に例えば私がはっきり申し上げられることは、ファンドは必ず監査を受けないといけないんですよ。監査費用という報酬を監査法人に払っています。私がなんでも言ってしまうと問題があるかもしれませんが、だいたい我々のファンドだと年間60万ぐらい払うんですね。そうすると、ファンドが例えば50億ぐらいの時は、60万÷50億で計算してもらったらわかるんですけど、0.012パーセントという数字になるんです。

例えば、我々の委託者報酬が年率で0.022パーセントですよね。そうすると、比較感から見るとけっこう大きいという感じになるかと思います。ただ、私がみなさまにお約束できることは、前回と同じなんですけど、我々はとにかくケチなんですね。コストをかけずに運用することをモットーにしています。

したがって売買手数料、ETFを買ったり、今は売ることはありませんけど、買う時の手数料を払わないで済むようにするとかですね。あと保管費用もETFは1本だけですから、バラバラで買うより安いですよね。

印刷物もできるだけ安く印刷をするといったことをしていますので。当初はみなさんのイメージからすると、多少高めに出るかもしれませんけど、ただ他のケースに比べれば十分低いと思います。

販売会社を広げる可能性はあるのか?

仲岡:それでは次の質問にまいります。このSBI・Vシリーズですが、新ファンド2本については現在SBI証券のみの販売とさせていただいているんですが、「将来的に他でも取り扱う予定はありますか?」と……いうことですが(笑)。

梅本:(笑)。まずストレートに申し上げますと、当面の間はSBI証券専用のファンドということでやっていきたいと思っておりまして。中にはそんなに集まらないんじゃないかということで「繰上償還されたら困る」というお声もあると聞いています。そんな声があるんでしょうか(笑)。

仲岡:そうですね、事前にいただいたご質問の中では「残高が小さいと償還されるリスクがあるので、販売会社を広げてほしいです」というリクエストもいただいておりました(笑)。

梅本:(笑)。我々、運用報酬を一番低く出した時の覚悟としては、これは繰り返しですが、みなさまの長期の資産形成のお役に立ちたいという気持ちで出していますので。繰上償還するのは前提にないんですね。

逆にお願いなんですけど、今日我々のお話をお聞きいただいている2,700名超の投資家のみなさま、ぜひそうならないためにも応援をいただければと思っております(笑)。

仲岡:どうぞよろしくお願いいたします(笑)。もう「SBI・V・S&P500」もかなり大きな残高まで、大きく育ってまいりましたので。今回のこの新しいファンドも、まずは同じぐらいまで早く到達できればいいなと思っています。

梅本:よろしくお願いします。

SBI証券iDeCoで将来的に取り扱う?

仲岡:それではこちらで、最後のご質問になります。これもとてもたくさん、チャットでもいただいております。SBI・Vシリーズについて「SBI証券iDeCoで将来的に取り扱う予定はありますか?」といただいておりまして。これは私からご説明いたします。

梅本:そうですね、それは仲岡さんにお願いします(笑)。

仲岡:私どもSBI証券としてもぜひこのVシリーズは、グループの旗艦ファンドでもありますので、iDeCoでもみなさまにご提供したいという思いは本当に強く持っているんですけれども。

残念ながらiDeCoにつきましては、1つのプランの中でご提供できる商品の数が決まっておりまして、法令上35本までという決まりがあります。現状、私どものSBI証券のセレクトプランという、みなさまにご提供しておりますプランでは、すでに34本の枠が埋まっている状況です。

「じゃあこの残りの1本で入れてよ」というお声もたくさんいただいています。そちらの枠については今も引き続き、どういったものがお客さまにとって最適なのかを検討しております。

こちらは現段階ではお約束ができないところではあるんですが、みなさまからのリクエストはひしひしと伝わってきておりますので、引き続き検討して参りたいと思っております。このような回答になりまして大変申し訳ございませんが、どうぞご理解いただければと思います。

梅本:仲岡さん、私からもお願いいたします。

仲岡:(笑)。そうですね、せっかくこれだけの低コストの商品になりますので、みなさまの老後に向けた資産形成のための運用にもぜひご活用いただきたいと、私どもは考えております。今後も鋭意継続して検討して参ります。

みなさまの長期の資産形成に資するため

仲岡:そして先ほどもご質問いただいておりましたが、「積立はいつからできるの?」というところは、6月29日から積立の設定をしていただくことができます。課税の積立、一般NISAは3ファンドともできますし、今回の新ファンドで申し上げますと、つみたてNISAの対象になるのは「SBI・V・全米株式」のみになりますので。ご留意をいただければと思います。

それでは、梅本さんにご説明をいただくのはここまでとなるんですけれども。梅本さん、最後に投資家のみなさまにメッセージをいただければ大変うれしいですが、よろしいでしょうか。

梅本:はい、ありがとうございます。今日は本当にみなさん長時間にわたってお付き合いいただき、ありがとうございました。今、マーケットは大きく動いております。ただ、長期的に資産形成していくためには、マーケットの動きに一喜一憂せず、長期的な目線をもって運用を続けていっていただきたい、こういうふうに思っております。

我々SBIアセットマネジメントは、みなさまの長期の資産形成に資するために、いろいろなことをやっていきたいと思っております。

みなさまから「もっとコストを下げられないか」というお声もいただいておりますので、私も先頭に立ってがんばっていきたいと思っておりますので、今後ともなにとぞご支援のほどよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。

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