たかじん『殉愛』騒動
百田尚樹という「妖怪」の底知れぬパワーの秘密に迫る

インターネットラジオ : ハマれないふたり #9/9

2014年1月に亡くなったやしきたかじん氏の闘病生活を追った、百田尚樹氏著の『殉愛』。その内容をめぐってゴシップ誌上で熱いやり取りが交わされている。騒動の根源はどこにあるのか? そして百田氏と佐村河内守氏の意外な共通点とは? お笑い評論家のラリー遠田氏と編集者・梅田カズヒコ氏が語った。

『殉愛』騒動、一番の被害者は誰?

ラリー遠田氏(以下、ラリー):ここ最近話題になったニュースといえば、作家の百田尚樹さんが『殉愛』って本を出して、その本が亡くなったやしきたかじんを献身的に介護して、世話をした奥さんがいて、その奥さんがいかに頑張っていたかってことを書いてある感動的な本だったと。

梅田カズヒコ氏(以下、梅田):うん。

ラリー:その本が売れてベストセラーになっているんですが、たかじんさんの娘さんとか一部関係者が、自分たちは取材されてないぞって反感を買ったりして、今やたかじんさんの娘さんが、その本の出版差し止めを求める裁判に訴える騒ぎになってる。

梅田:すごくゴタゴタしちゃいましたね。

ラリー:そうなんですよ。

梅田:最初は「百田尚樹さん、ちょっとやっちゃったかなこれ?」みたいな面白がり方から、気軽に触れるとマズいんだって状況になってきてますね。今現在の状況としては。

ラリー:そうですよね。

梅田:死んだ後にいろいろ言われるのって嫌ですね。

ラリー:うん。

梅田:今回の騒動で、「自分が誰だったら嫌かな?」って考えたら、やしきたかじんだったら嫌だな。

ラリー:あー。

梅田:一番の被害者というか。

ラリー:誰の立場になりたくないと考えたら……確かに嫌でしょうね。

梅田:嫌ですよね。

ラリー:自分のことあれこれ詮索されて、あることないこと言われて。

梅田:美談にされるのもすごく嫌なのに、それを更にひっくり返される。2回嫌じゃないですか。

ラリー:そうそう。

テレビ局に出入りする放送作家の底力はスゴい!

梅田:百田尚樹さんって人はなんかおもしろい人ですね。

ラリー:そうですね。百田さんって放送作家じゃないですか。放送作家の人の時代を見る目、抜け目ないというか。そういうのがスゴイなと思うんですよね。

梅田:ほお、なるほど。

ラリー:テレビという流れの早いメディアでやるというのはそういうことで、放送作家から始まって、例えば小説家になる人もいるし。

梅田:ヒット作を出してる人もたくさんいますよね。

ラリー:プロデューサーになったり映画監督になったり、いっぱいあるじゃないですか?

梅田:秋元康とかね。

ラリー:放送作家って底力がすごいなって改めて思う。僕の知り合いにも放送作家がいますけど、放送作家って基本はテレビの企画を考えたり、台本を書く人なんですよ。でも他のことやらせるとなんでもできる。例えばライブの企画考えてくださいって言うと、考えられるんですよ。で、小説作ってくださいって言うと、そこそこ書ける。対応力のすごさってやっぱありますよ。

梅田:なんでだろう?

ラリー:結局、アイデアマンなんですよ。今の日本で一番対応範囲の広いアイデアマン。

梅田:器用ってことなのかな。

ラリー:器用ってのもありますよね。でもテレビってメディアがスゴいんですよ。大衆を相手にしていて一番すごいメディアで。ここで通用した人は、ここよりマイナーリーグに落ちても、どこのリーグでも通用する。

梅田:1回国会議員をやった人は、県議会にいってもすぐに当選するみたいな。

ラリー:なんかそんな気がしますけど。

梅田:メジャーリーグみたいな。

百田尚樹氏と佐村河内守氏の共通点

ラリー:あそこで第一線でやってる人のパワフルさってスゴイなって思うんですよ。ある種、そのパワーが変な方向に働くとこういうトラブルとかになりやすい。ようは猪突猛進というか、やりすぎちゃうというか……。

出版はそういうのをうまく利用しなくてはならないとこもあって、この『殉愛』って本も、中居くんがやってる「金スマ」って番組で取り上げられて、あの番組ってそういう形で本を売るパターンが多いんですよね。

梅田:感動みたいな。

ラリー:早い話が「余命1ヶ月の花嫁」とか「筆談ホステス」みたいな、喋れないという体に不自由があるホステスが書いたとか。そういう"いかにも"って言ったらなんですけど、「はい、感動できるでしょ?」ってそういうのを露骨にやると。そうすると露骨に視聴者が見て、露骨に本を買ったりハマったりするわけですよ。

今年も前半、佐村河内さんが叩かれたのはまさにそれじゃないですか。みんな、「あ! ダマされた」と。「障害者のフリしてたんだ」ってそういうところでしょ?

梅田:先日、このラジオで今年の流行語大賞を見て、妖怪の年だという結論になりましたが、百田尚樹さんも妖怪だったってことですよね(笑)。

ラリー:僕は妖怪じゃないと思いますけど(笑)。

梅田:あ、僕だけ叩かれるパターンだ(笑)。

ラリー:ライターの梅田カズヒコさんは妖怪だって言ってますけど。

梅田:いやでも、「妖怪」って褒めてないですか?

ラリー:確かにね。「怪物」って言いますし。

梅田:お笑い怪獣みたいなのいるじゃないですか? そういう意味ですよ、百田さん(笑)。

ラリー:確かに妖怪だと思いますよ。結構お年なのにパワーあるじゃないですか?

梅田:そうっすね。石原慎太郎さんとかナベツネさんみたいなキャラになりつつあるかな。あえて失言をかますみたいな。

ラリー:そうですね。

梅田:妖怪の世代交代じゃないですか? 新しい妖怪が出てきて。

ラリー:妖怪の世代交代?(笑)。初めて聞く言葉ですね。妖怪総選挙ですか?

梅田:そうそう。妖怪選挙で今、一番乗りに乗っている妖怪が百田さんだったと。

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