280万ユーザーの“つながり”を活かし、ビジネスを成功に導く

塩見賢治氏:Sansanの塩見です。オンラインではありますが、本日は「Eight ONAIR」記者発表会にご参加いただき、誠にありがとうございます。まず私からは、Sansanについてご紹介します。Sansanは人と人、企業と企業の「出会いからイノベーションを生み出す」、これをミッションに掲げています。

そのために提供しているサービスは、大きく3つあります。名刺に関わるプロダクト「Sansan」「Eight」、そして請求書を受領するサービス「Bill One」、この3つです。本日はその中の「Eight」に関する、新しい発表をさせていただきます。

まずはEightの事業概要をご説明します。2012年にサービスを開始した個人向け名刺アプリ「Eight」は、ユーザー数が現在280万以上。国内最大数の月間アクティブユーザー数を有するプロダクトとして、Sansanに次ぐ主要事業となっています。

Eightではユーザー自身が出会いを蓄積し、それを活用したビジネスネットワークを構築することができます。こうしたつながりはビジネスをする上でとても重要な要素であり、ビジネスパーソン一人ひとりの成功を支えてきたことが、ここまでの成功を遂げられた理由だと考えています。

また法人向けに提供している「Eight 企業向けプレミアム」は、今年1月には導入社数が2,000社を突破し、全国の中小企業のデジタルトランスフォーメーションの入り口としてご活用いただいています。

Eightは基本的に個人に対しては無料での提供ですが、ビジネスモデルとして中小企業向けの「Eight 企業向けプレミアム」に加え、Eightユーザーに対して広告配信が可能な「Eight Marketing Solutions」、買い手と売り手をマッチングさせて生産性を上げるイベントの「Meets」、Eightユーザー内の転職潜在層にアプローチ可能な採用サービスの「Eight Career Design」。そして個人向けの有料サービスとして、名刺データのダウンロードなど追加機能が利用できる「Eightプレミアム」などを展開しています。

これら多様なサービス群により、ビジネスパーソン同士のつながりだけでなく、企業とビジネスパーソンがつながっていくことで、新たなイノベーションが生まれることを目指しています。

今後のイベント開催の主流はオンラインへ

ここ1年でビジネスシーンは大きく変化しました。コロナ禍で急速にオンラインシフトするビジネスシーンにおいては、これまで実際に対面することが主流であった名刺交換や、ビジネスイベントにも変化が求められています。

まず名刺交換ですが、Eightではこれまでもオンラインでの名刺交換の機能を提供していました。オンライン会議をはじめとしたリモートワークの機会が増えた際には、ユーザーの名刺が読み取れるQRコードをバーチャル背景に付けられるようにしました。対面の名刺交換の機会が減少する中、多くのEightユーザーがオンラインでの名刺交換をし、ビジネスネットワークを構築しています。

次にビジネスイベントです。みなさまもイベントのオンライン化については実感があると思いますが、当社がオンラインイベントの運営に関わるビジネスパーソンに行った調査では、9割以上の方が「今後イベントを開催する際に、オンラインもしくはオンラインとオフラインの併用での実施が主流になる」と回答しています。

これまでオフラインで実施されていたイベントが、ここ1年で急速にオンラインシフトしています。当社が昨年から今年にかけて開催したいくつかの大型イベントでも同様に、オンラインで実施してまいりました。

さらに、ビジネスイベントも同様にオンラインで開催しています。2019年にEightで開始したビジネスイベントの「Meets」は当初、高級感がある特別な空間として「ザ ストリングス 表参道」を会場に実施していましたが、現在はオンラインで開催しています。忙しいビジネスパーソンにとっては、オンラインのビジネスイベントはオフラインよりもスケジュールの都合がつきやすいこともあり、昨年だけでも多くの方にご参加いただいています。

Eightはこれまで、実世界における対面による名刺交換をベースに、名刺交換のオンラインシフトに対応し、人と人との出会いをサポートしてきました。同じようにリアルな場で行われてきた、人とイベントの出会いがオンラインシフトしていく中において、その出会いを後押ししていくことが求められていると考えています。

イベントを探す手間、期待値とのズレの解消を目指す

本日発表させていただく「Eight ONAIR」は、そうした人とイベントの出会いを後押しする、新しいプラットフォームです。すでに昨年10月に行ったイベントテック事業の戦略説明会でも一部お伝えしていましたが、ようやくみなさまにご紹介できるものが完成しました。

ここからはEight ONAIRを紹介させていただきます。

Eight ONAIRは、今話題のビジネスイベントを隙間時間に視聴できるビジネスイベントメディアです。ビジネスにおける新たなアイデアを気軽に発見できるEightの新しいサービスで、来週の月曜日、5月17日より提供を開始します。

Eight ONAIRは、ユーザー・主催者・登壇者のつながりを活用し、ビジネスイベントの出会いを後押しします。280万を超えるEightのネットワークを活用し、それぞれが情報をシェアすることで、つながりを活かした情報拡散を実現します。

Eightが持つ「つながり」という強みを活かした、これまでにない新しいビジネスイベントメディア。これがEight ONAIRです。

Eightが行った調査では、オンラインのビジネスイベントに参加したことのあるユーザーの6割以上の方が、イベントを探すことを面倒に感じています。また7割以上の方が、イベントに参加した際に「事前に期待した内容と違った」という経験をされていることがわかっています。

Eight ONAIRではこうしたユーザーの課題を解決するため、Eight上で多種多様なイベントを一覧で見ることができます。またEightでつながっている知り合いの参加状況を見ることができ、自身の関心に沿った内容のイベントを見つけやすくなります。こうした機能を備えることで、ユーザーが真に求めるビジネスイベントの出会いを後押しします。

ここからはEight ONAIRのプロダクト責任者でもある大津より、Eight ONAIRについてより詳しく説明させていただきます。