本当に興味のあることを掘り下げる

桜木彩佳氏(以下、桜木):ちょうど今、時間がぴったりなんですけど、会場の方から追加で。コメントやご質問があれば。

質問者1:先ほど「2年先を見据えてものを考える」というお話があったと思うんですけど。2年先を見据えてのネタ探しというか、アンテナの立て方というので、なにかコツとかがあるのかな? というのをお伺いしたいです。

佐々木ののか氏(以下、佐々木):ありがとうございます。今、2年先を見据えてって言ってたんですけど、そういえば流行ると思って流行ってなくて(笑)。なんだろう、自分がやりたいこと、とりあえず新しいこと、なんでもいいから興味あることをやりたいなっていう意味でやっていて。

本当に興味のあることを掘り下げる、っていうだけなんですけど。ただ同じことだけずっとやり続けていても、ちょっと厳しいところがあるかなと私は思うっていう感じですね。研究者さんとかだと、またぜんぜん違うと思うんですけど。

なのでジャンルとかは、ぜんぜんなんでもいいと思います。感性の赴くままにでいいなと私は思っているんですけど。それぐらいのラグがあるよ、みたいな感じですね。

質問者1:なるほど。ありがとうございます。

佐々木:ありがとうございます。

「SEO記事」って、実際にはどういう仕事?

質問者2:「収入の多くを占めているSEO」って、実際にはどういうお仕事をするんですか?

佐々木:ありがとうございます。SEO記事っていうのは、端的にいうと「検索キーワードが上にくるような記事を書く」っていうところなんですけど。ただ単に検索キーワードを散りばめればいいという問題でも、どうやらないらしくて。私もちょっと今、勉強中なんですけど。

検索したい人、ペルソナっていうんですけど。例えば「脱毛サロン 安い」とかで検索する人は、どういう人たちなんだろう? っていうのを想起したうえで書いていくっていう感じの記事で。その人たちへのアンサーみたいなものを。

質問者2:そういう記事を書くんですか?

佐々木:そうです! そういう記事を書くっていうような仕事ですね。ありがとうございます。

桜木:ありがとうございます。

“ある属性”の人と会ったとき、気まずくなる記事は書かない

桜木:ほかにご質問があれば。

質問者3:絶対にやりたくないことの部分について、佐々木さんは「自分に嘘をつくような仕事はしない」というのがあったと思うんですけど。テーマとして持っているものとして、取材元を傷つけないとかそういうことも気にしてらっしゃるとは思うんですね。そういう発言につながるような仕事はしないとか。

そのへんはどのくらいのバランスで、取材する先を……すでに取材している人も傷つけないし、この先に取材しようとしている人も傷つけないようにしたいなっていう意識は、どのくらいの割合で持ってらっしゃいますか? 

佐々木:私の場合は、嘘をつかないの先に信条を守るということがあるとしたら、その信条の中に取材対象者を傷つけないっていうことは、すごく大事にしているところで。基本的に私、取材対象者の方に入れられた赤字(修正)は全部反映していて。インタビュー記事に関して「自分の思うようにしよう、こういうふうに書きたい」っていうのはあるんですけど、言われたことは全部、基本的に飲んでます。

ただ、どうしても言い回しだったりレギュレーションメディアがあるから「ここはごめんなさい。でもいいですか?」っていう確認はするようにして。それでもし嫌だって言われたら、完成してても原稿下げたりとか。そういうかたちでは対応してますね。

でも「傷つける・傷つけない」ってけっこう主観の話になったり、あと「いいって言ったけど、やっぱり傷ついた」とか言われちゃうと、どうしようもなかったりとかするのでアレなんですけど。できることは意識してやろうかなとは、ずっと意識しています。

これから取材する人を傷つけないというのは、具体的にどういう感じですか? 

質問者3:例えば、日常的に違う分野で仕事をしていた時に、なにかの属性の人をヘイトする記事を書いちゃったら、その属性の人は次は取材には応じてくれないですよね。

佐々木:あ~、そうですよね。

質問者3:「家族と性愛」についてのこと、そっちに差し障ることをしてしまうんだったら、日々の稼ぎのものでもちょっとお断りするとか。そういう駆け引きというのは、やっぱりあるんですか?

佐々木:駆け引きは、しないですね。そもそも。難しいんですけど、表現する以上、誰かを傷つけ得るっていうことはもちろん想定はしているんですけど。例えば誰かを中傷したりとか、そういうことはしてないというか。

結果的に傷つけてしまうことはあるかもしれないですけど、例えばAの属性の人たちに会うことがあった時に気まずくなりそうとか「すみません」ってなっちゃいそうな記事は書かないことは、最初から決めていますね。

質問者3:【音声不良で聞き取れず】をしないということですか?

佐々木:そうですね。もちろん自分の信条で「差別主義者の人は嫌だ」とかは言うんですけど。それは差別主義者の人に会ったら、そこはけんかできるのでぜんぜんいいかなっていうか。申し訳なくなるような、会った時にこっちが小さくならなきゃいけなくなるようなことは避けていますね。

質問者3:それが嘘をつかない。

佐々木:そうですね。ありがとうございます。

興味がない記事でも、何時間書いていてもぜんぜん疲れない

桜木:ありがとうございます。ほかにありますか? 

質問者4:シンプルな質問なんですけど。最初は物書きという仕事について興味がありつつも、営業として社会人をスタートされたと思うんですけど。それでもやっぱりライターであったり文筆であったり、そういう物書きの仕事に移ったのは「ものを書くことによってお金を稼ぎたい」っていう要素が強かったのか。それとも純粋に「ものを書きたいっていう欲求が高くて、それがたまたま今の収入になっているのか」っていうのは、どちらのほうが大きいですかね?

佐々木:そうですね、う~ん。半々くらいかなと思うんですけど。最初のモチベーションとしては、仕事になると思ってなかった。ものを書くのはずっと小さい頃から好きで、でも仕事になると思ってなかったんですね。でも、いざ仕事になってみたらうれしい、楽しいっていう感じになっていったというところと。

例えばあんまり興味がない記事、自分の興味範囲ではない記事も、今は書いてるんですけど。それもすごくポジティブな意味で、苦痛ではないんですよ。何時間書いていてもぜんぜん疲れないというか。苦痛ではないっていうところで。なので、ものを書いていて。

そういう意味では、もの書いて仕事をするというのは自分に合っていたり、好きなんだなって。その循環、ジャンルにもよるんですけど、その循環でやらせてもらっている感じがありますね。

質問者4:ということは、チャレンジしてみて、それがうまいこと事が運んだというか。

佐々木:そうですね。

質問者4:なるほど。ありがとうございます。

佐々木:ありがとうございます。

『愛と家族を探して』

桜木:ありがとうございます。では最後、お知らせがあれば。

佐々木:特にないんですけど、引き続き『愛と家族を探して』という本が発売されておりますので。

愛と家族を探して

コロナ禍でどれくらいの方が読まれているかとか、あんまりわかってないんですけど。もし今回参加していただいてご興味持ってくださった方がいたら、ぜひ読んでみていただけたらなと思っております。ぐらいかな? 亜紀書房という出版社から発売されています。

桜木:いろんな書店で買えますかね。ネットでも。

佐々木:そうですね。B&Bさんでも買えるので。

桜木:それ以外にあります? お知らせとか。

佐々木:特に大丈夫です。引き続き今度ともよろしくお願いいたします。

(会場拍手)

桜木:ありがとうございます。BONUS TRACKでは今日のようなイベントを毎週実施しており、SNSでもお知らせをしていますので、よかったらチェックしてみてください。ありがとうございました! 

佐々木:ありがとうございました!

(会場拍手)