2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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黄未来氏(以下、黄):みんながやらないことをやるとか、まだ流行っていないところでポジションを取るというのは理屈としてわかりつつも、みなさんに聞いてみたいことがあって。
何かができない理由としてよくあることが、本当に当たるかわからないし、そこに投資するのが合理的かどうかわからない。やってみて考えればいいのはそのとおりなんですけれども、逆に最近は「やらないことリスト」ということを考えていて。みなさんにもあったら聞いてみたいなと。
ハヤカワ五味氏(以下、ハヤカワ):やらないことリストはけっこうありますね。私は基本的に自撮りの写真をあげないです。ずっとイラストアイコンで、自分の写真をアイコンにしていない。どうしても私のビジュアルが出ちゃうと、印象に残りやすいので変なファンが付きやすいんですよ。
それこそ女性起業家界隈で発信力があって、アイコンを自分にしている人はわかると思うんですけど、リプライ欄見ると普通に顔ファンみたいな男性がけっこう増えやすいんですよね。
「今日は何してたのかな。ニコニコ」みたいな反応が増えやすくて、私の場合は基本的に出していなくて、オフィシャルでいうとYouTubeぐらいですね。あと、テキストや音声とか顔が出ない露出の比重を上げることも意識していて、IVSなども必要と言われない限りは基本的に使わないようにしています。
黄:真子さんどうですか? みんながやりがちだけど、逆張りでこれは絶対やらないこととか。
真子就有氏(以下、真子):ちょっと経営者的に言いますけど、競合調査は私は一切やらないですね。競合サイトは見ないですし、何をやっているか知らないですね。他の人のYouTubeもあまり見ないです。好きな人はもちろん見ますけど、調べるために見ることは一切しないですね。
それを見た瞬間にアンカリング効果というか、それを基準に考え始めるので。唯一無二でいるために、常にノーヒントで自分の頭で考える。もしくは別の業界や別のジャンルから発想することを大事にしますね。
黄:テックキャンプのサービス設計でもそれは徹底されているんですか?
真子:徹底しています。競合調査のようなことは戦術戦が得意な人がやればいいと思います。エリートの戦い方って呼んでいるんですけど、同じ問題を問いて上に立てる人たち、受験勉強が強い人たちです。
僕はそういうゼロサムゲームは得意じゃないので、プラスサムのゲームで勝つためには、尊敬する人がそんなにいない、真似しないようなことのほうがすごくやりやすいというか、結果は出ていますね。
黄:競合や周りを調査しなかったら、自分の頭で考えたものが競合とそっくりで、そっちのほうが早かったことはないんですか?
真子:ないです。常に自分たちのほうが早いです。
黄:はあ、すごい。
真子:結局、競合のためにサービスをやっているわけじゃなくて、お客さんのためにやっているので、お客さんのことはすごく考えるし、お客さんの話は聞きます。
黄:めちゃくちゃすごい。今、中国語の教室のビジネスを考えているので、すごく参考になりました。ありがとうございます。川名さんはやらないことリストはありますか。
川名麻耶氏(以下、川名):そういう意味では、今までやらないことリストに入れてきたのが、SNSの個人の発信ですね(笑)。
ハヤカワ:いいですね。
川名:さっきハヤカワさんもおっしゃっていたとおり、先行者利益ってすごく大事だと思うんですよ。完全に波に遅れた世代なので、今からSNSで戦っても仕方ないというのがあって、やらないできたというのがあります。
私みたいにやらないできた人もいるし、やろうと思ってもいろいろリテラシーが必要だし、どういったことを発言すれば市場価値を上げる方向に返ってくるのか考えるのもすごく難しい。
ハヤカワ:ふだんからやっていないと難しいですよね。Twitter大好きじゃないと。
川名:そうそう。コミュニケーション能力が重要とされる職種の人は得意だと思うんですけども、クリエイターだったり自分の世界の中で完結していく人ってそもそも向いていない。それをやったところで、効果的に高めることができないという人もけっこういる。
なので、BOLDではそういった人たちが、マスへの発信じゃなくても価値を上げられるような場としてやっています。これからの時代は高度デザイン人材のような、デザインもビジネスもテクノロジーもわかる、複眼的な視点を持つことが価値を高める上ですごく重要だと思います。
常にいろんな人たちから違う視点をもらえる場に身を置き続けることを意識してきましたね。それがSNSだと、良質な違う視点というよりは、私にとって何を取り入れたくて何を取り入れたくないという集め方をしているターゲット層をうまくつかめないだろうから、やらないできましたね。
西村創一朗氏(以下、西村):めちゃめちゃおもしろいですね。
川名:逆張りですね、みなさんの世代と(笑)。
西村:さっきの真子さんが「僕はゼロサムのゲームが苦手なんです」とおっしゃっていたと思うんですけど、自分にとって得意な戦い方を知って実践することがすごく大事。五味さんみたいに中高生の頃からブログとかSNS活用して発信してきた人は……。
ハヤカワ:もう息するようにやりますからね。
西村:当然、SNSの活用はいい戦い方なんでしょうけども、川名さんにとってはそうじゃなかったりもする。では、自分に合った戦い方をどう見つけるのかをお聞きできればと思います。五味さん、アドバイスはありますか?
ハヤカワ:見つけ方でいうと、前提として「人を巻き込んでいくタイプ」と、「巻き込まれたほうがいいタイプ」があると思うんですよ。
ふだんの仕事で何が一番快適かが重要で、プラスして無理してやろうとすると続かないと思っていて。知人がTwitterのフォロワー数を3,000人くらいにしたいと言うので、やっていたんですけど、そもそも知人はTwitterが好きじゃないし発信にもぜんぜん興味がない。毎日苦戦してツイートする感じで。
一方で、私は息するようにツイートしているわけで。やはり自分が得意なもの、24時間考えられるもの、抵抗がないことをするほうが楽というか、一番簡単だとは思いますね。
西村:ありがとうございます。他の方にも聞きたいところですが、ちょっと質問タイムにできればと思っています。
質問者1:まだ何者でもない時期に、不安や焦りを乗り越える方法をお聞きしたくて。特に自分の進む道、自分の信じる道がみんなとズレていて、「それは違うんじゃない?」と言ってくるときにはどうしたのか。もし経験がおありだったらアドバイスが欲しいです。
川名:そうですね。不安な時とか自分がいいと思っているけど自信がない時には、いろんな人に自分のアイデアを言い続けて、リアルなディスカッションの場でマーケティングというか、アイデアに賛同してくれる人がいるかどうかをずっと聞き続けることはしますね。
大多数じゃなかったとしても、1人でもものすごく価値を感じてくれる人がいたら、熱狂的なファンがで来てくるかもしれないから、その人と一緒にやってみようとか。
いろんな人が「違うよ」と言い続けるんだったら、きっと何かの視点が足りてないんだと思うので、「あなただったら何を付け加えますか?」と聞き続けるとか。そういったことができる仲間を常に身の回りに置いておくことをしていますね。それが今の自分の会社だったりもします。
真子:僕、その質問すごくいただくんですよ。詳しいことは「悩み マコなり」でググってもらえると、100万再生されている動画が出てくるんで、ぜひそちらを見ていただきたいです。
そういう話を聞いた時に「やらなくていいんじゃないか」といつも思っています。僕は人に反対されても否定されてもやっちゃうんですよね。考えるとか能力とかスキルとかじゃないんですよ。
先天的なものもあるかなと思っていて。起業で成功するとか、個の市場価値を上げることだけが人生の正解だと思っていないので。人に言われて「ウッ」となっちゃう人は、フォロワー的な活躍の仕方もあるなと思う。無理にやらなくてもいいし、降りることも選択肢の1つにあったらいいとアドバイスすることが多いですね。
無理なものは無理ですよ。自分の苦手なことを無理にやろうとするほうがきついと思います。
ハヤカワ:根本的な部分かもしれないですね。
真子:そうです、そうです。やはり得意不得意があって、僕ができないこともあるので。僕は人の言うことをちゃんと聞いて、現実的な解を出すのが苦手なので、今は仲間に助けてもらっています。自分の役割を認識することも大事だと思います。
西村:ありがとうございます。残り5分なので最後1つだけ。
質問者2:スキルアップを考えるときは未来や将来への投資だと思うんですけれど、どれくらいのスパンで未来を見ていくべきなのかお聞きしたいです。
黄:私は今年31なんですけど、35くらいまでを考えて逆算して動いているところはありますね。孫正義さんみたいに30年という人もいれば、「人生なんてアジャイルだ」というふうに動きながら考える人とか、本当に人それぞれですけど。
私は人生の節目、結婚、出産とかそれのタイムスパンに合わせて、現実的に見えるラインとしてそれに合わせた人生、プライベート、キャリアをパズルにはめるようなかたちで考えていますね。
ご質問者は学生さんですかね。私がその立場だったら、30までとかざっくり自分がイメージできる未来。ギリギリイメージできて、手触り感があるところまで考えて、そこから下ろしていくやり方をしますね。
西村:ありがとうございます。残り3分なので最後に1人ずつメッセージをいただいて、締めたいと思います。川名さん、お願いしてもいいですか。
川名:BOLDはマスになかなか発信していけない個人の人たちの市場価値を高めていけるようなプラットフォームを、スキル投資を通じて目指していきたいと思うので、ぜひギルドメンバーに登録しに来てください(笑)。ありがとうございました。
西村:続いてハヤカワさんお願いします。
ハヤカワ:結局、インターネットって全員が参加できるので、特徴の強い人たちというか、ふだん出会わない極端な人たちもいっぱいいるわけで、良くも悪くもそういう人たちと同じ土俵に上がらないといけない。
たぶん自分が24時間考えられるところに旗を立てるのが、なんだかんだ一番いいと思っていて。うまくいっている人を見ても、無理にやるのは事例としてないなと思います。自分が得意だったり、自分がユーザーサイドに立ってやっているものを中心に展開していくのが一番いいのかなと思いました。
西村:素敵なメッセージありがとうございます。黄未来さんお願いします。
黄:先ほどの何者でもない時にどうすればいいとか、自分の好きなものが何かわからないとか、どう活躍すればいいのかわからないという悩みは私もずっと思っていて、今でも悩むので、みなさんと目線がすごく近いと思うんですけれども。
最後に1つだけTIPSをお伝えしたいと思います。本当に大切な友人やメンターの中で、すごく褒めてくれるアメの人と、いつもビシバシ辛いけれども正しいことを言ってくれるムチの人の2タイプがいると思うんですね。
ただ、自分に自信がなくなったり、何が好きかわからなくなった時は、とりあえず砂糖を振りかけるというのが大事。不快感をめちゃくちゃ減らして快感度を上げる。そうすると自分の中に余裕が出てきて思考が広がるんですね。その時は徹底的に自分を甘やかすようにアメの人といっぱいしゃべって、自分自身を調子に乗らせるんですよ。そうするとポッとアイデアなどが出てくる。それをきっちりメモしてトライしてみる。
そしたらまた、雪だるま式にやりたいことだったり、次にチャレンジすることが見えてくるはずなので、そういった時はあまり無理せずに、アメとムチ理論を思い出して、一緒にがんばっていきましょう。ありがとうございます。
西村:では最後、真子さんお願いします。
真子:伝えたいメッセージとしては自分のスタイルを確立することですね。確立するというのは、自分の弱みを誇れるようになることなんですよ。
こういうところがダメとか苦手だなと思っていることを、自分の最大のチャームポイントとして語れますか、というところなんですよ。僕は時間を守れないし、物忘れをするなど何も覚えていないこともある。
「真子さん、何も覚えていない」っていつも言われるんですけど、恥ずかしいことだと思っていなくて、僕の最高の強みだと思っているんですよ。そこは仕組みで解決をし問題にならないようにカバーしてもらっているので。
みなさんも自分の強み・弱みがある中で、弱みばかりに目を向けてしまうと、自分の長所も消えてしまう。スタイルを確立するためにはスタイルを言語化して、弱みが表面化しない環境や仕組みを作ることを意識したらいいんじゃないでしょうか。今日はありがとうございました。
西村:ぜひ自分のスタイルを確立してくださいということですね。ありがとうございます。もっとお話を聞いていきたいところですが、お時間を過ぎてしまいましたので、こちらのセッションは以上となります。改めてパネラーのみなさんに拍手をお送りください。ありがとうございました。
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