フルリモートの課題をkintoneで乗り越える

安藤光昭氏:みなさまこんにちは。広島から来ました安藤と申します。本日は「kintoneで感じる同僚の空気」と題しまして、リモートワークの抱える課題をkintoneと共に乗り越える。そんなハックについてご紹介できればと思います。

その前に少しだけ、私の話をさせてください。私は2016年にkintoneに出会って衝撃を受けました。それ以来、全国のkintoneのイベントに自腹で参加したり、地元広島でkintoneをみんなで触って楽しむコミュニティ「kintone Café」を運営してきました。

そういった経緯がありまして、各所で「kintone大好きです!」と言っていたところ、ありがたいことに昨年、サイボウズさんから“kintoneエバンジェリスト”というありがたい称号をいただくことができました。

さて私の本業についてですが、ビットリバー株式会社という広島の会社に所属しております。主にkintoneを拡張するシステムを提供する「キントバ」というサービスをやっております。 

2016年の創業以来、フルリモートで業務を行っておりまして、現在9人のメンバー全員が在宅で仕事をしております。ということで、弊社はオンラインでのつながりが会社の生命線という会社でございます。

そして本日は、「kintoneで感じる同僚の空気」ということで、リモートワークの課題をkintoneで乗り越えていきたいと思います。

リモート下において、社員が抱えていた悩み

さて、こちらがよくあるリモートワークの悩みになります。まず弊社の社員はみんなエンジニアなので、一人自宅で孤独に作業をしているということですね。

そして、普段のオフィスであれば、社員が何をしているとか、誰か怒られているとか。そんなことが伝わってきますが、リモートで仕事をしているとそういった情報が伝わってこない問題があります。

さらに、他のメンバーが何をしているのかが、わかりにくくなってしまいます。オンライン上では、自ら存在を発信しないと、そこにいることにはなりません。こういったところにオンラインの悩みがあります。

それに対して弊社では、とある解決方法があります。うちで使っているツールを元に説明をしたいと思います。

先ほどの悩みは、弊社ではSlackを使って解決をしています。Slackの通知や、日報のチャンネルを使って情報共有することで、ちょっとずつみんなの雰囲気を共有していく。ただこの問題をkintoneでなんとかしたい!

そこで画面を見ながら考えました。けっこう考えました。いろいろ考えたんですけれども、ここですね。ここのメニューバーのような部分はkintoneでは使っていないんですね。

私はここの余白を使って、同僚の空気を感じていきたいと考えました。さて、どうやっていくか。デモでご紹介したいと思います。

リモート下において、社内で最も使われた機能

これはkintoneですね。まず、kintoneにログインすると「おかえりなさい」と表示してくれます。もう1つ別の画面からkintoneにログインします。

さて、実は先ほど私は商談活動をしておりました。ということで活動履歴のアプリを開きます。「アプリ開きました」という通知がきましたね。そして、商談活動を記録していきます。

その他にもスレッドですね。kintone hackが終わって、20時にオンライン飲み会がありますよということですね。1人でやっていると何のことだかわからないので、動画を用意してきました。それがこちらです。

デモバージョンでは、「ログインしました」「アプリを開きました」というのが更新されます。ログインは標準では取れないので、非公式の方法を使って更新しています。アプリを開いたことがわかりましたね。

さらに、「アプリを更新しました」といったところですね。そしてコメントも随時リアルタイムで取ることができます。オンライン飲み会については、佐藤さんがオンライン飲み会に返信しましたね。池内さんも入ってきました。山田さんも入ってきました。

オンライン飲み会の話題でみなさん盛り上がっているということで、スレッドが盛り上がると赤くなる機能が、うちの中で一番評価が高かった機能でしたので、今日はご紹介してみました。

ということで、システム構成ですね。この仕組みは、基本的にはGoogleFirebase(※高品質のアプリを迅速に開発できるサービス)を使っております。Firebaseのデータベースは、リアルタイムに同期をするSDK(※ software development kitの略)を提供しておりますので、kintoneのそれぞれのイベントを同時に表示するために、Firebaseに同期をすると。ただ、その過程で一部、非公式のAPIを使ったりしております。

標準APIにほしかったこれらの機能がないケースが多く、非公式の方法で実現をしてしまいました。ということで、リモートワークで空気を感じながら仕事をしていきたいと思います。kintone大好き安藤でございました。どうもありがとうございます。