手書きのプレゼンにハマっている澤氏
辻貴之氏(以下、辻):最後のゲストはタムラカイさんです!
タムラカイ氏(以下、タムラ):お疲れさまです。
澤円氏(以下、澤):久しぶり。最近、名前しょっちゅう出すのよ。僕。
タムラ:すごく来るんですよ。「今日、澤さんと会ってたんですけれども、タムカイさんの名前出ました」ってメッセージいただいたりして。
(一同笑)
澤:そうそう。手書きのプレゼン、最近僕、ハマっていて。要するに、オンラインでスライドをやると、ちょっと平面的になりすぎちゃうんで。
辻:へえ。
澤:だからもう敢えて、タブレットで手書きでやるようにしたのね。字を書いたり。その時に、やはり人を描いたたほうがいいかなと思って。タムカイさんから習ったメソッドで、人のイラストを描くようになったら、めちゃくちゃこれが評判良くて!
辻:人描いちゃう。
澤:うん。
辻:神様、人描いちゃう。
澤:人を描いちゃう。
タムラ:神様、人を創る。
辻:創造主。
タムラ:創造主ですね。
澤:その時に「澤さん、イラストうまいですね」って。「僕はぶっちゃけ絵が下手なんだけど、これはタムカイさんという方がいて、その方が『ラクガキノート術』という本を出していてね」と、必ずそれを紹介するということなんで。売り込んでおりますよ。
タムラ:ありがとうございます(笑)。本が消えてしまって、ちょっとみんなに怒られているんですけど。でも、メソッドはWeb上に全部上げてあるんで、だいたいそれを見ていただければ。
タムラ氏と澤氏の出会い
辻:そんなタムカイさんが、澤さんが宣伝してくださったお礼に。
澤:お礼に。
辻:お礼に、今日すごいのを描いてくださっています。
澤:マジで!
タムラ:カメラ、切り替えさせていただきます。
辻:お願いします。
タムラ:こんな感じになっております。
澤:お! すごくね。これ。
タムラ:澤さんの服を紫にさせていただいたんですけど。
澤:ありがとうございます。
タムラ:たぶん出会ったのが、2015年。まさに『ラクガキノート術』が出た直後くらいの、奥田サロンですね。
澤:奥田サロンの時に描いているのを見て「この人すごっ!」と思って。
タムラ:まだ澤さんの本、1冊目出る前でしたもんね。確か。
澤:うーん。あ、そうだ。
タムラ:そうです。はい。だから1冊目の出版イベントとかも、僕、行っていますし。
澤:7年前?
タムラ:あ、そうかも。かなり前ですね。
澤:7年くらい前だよ。そうだ。そうだ。
タムラ:そうです。そうです。
澤:懐かしいな。その時、まだタムカイさんも荒削りだったんだよね。
タムラ:そうですね。
西村創一朗氏(以下、西村):そうなんですか。
タムラ:荒削りというか。
澤:絵はもちろんすごく素晴らしいんだけど、まだグラレコ(グラフィックレコーディング)というのも確立していない。自分でも試行錯誤している、という段階だったですね。
タムラ:そうですね。
澤:すごい洗練されていって。
西村:へえ。
澤氏が髭を伸ばし始めた、知られざる理由
澤:アウトプットできるかたち。そういった意味でいうと、ハイブリッドに本当にサラリーマンとして両方ちゃんとバランス取っているって、僕なんかよりぜんぜんタムカイさんのほうが。
西村:先駆者ですね。
澤:うん。
タムラ:(笑)。もう澤さんが辞めてしまったので、次、辞めない道をもう1回突き詰めるしかないなという。
澤:(笑)。
辻:逆に社畜道。
タムラ:さっき出てきた河原あず君も辞めたし、みんな辞めていく。今日の見てもらうとわかるんですけど「男性の髭率」めっちゃ高いんですよ。
(一同笑)
西村:影響されすぎ説ありますね。
タムラ:「みんな、会社辞めると髭生やすんだな」っていうね。
(一同笑)
タムラ:もともとの人もいましたけど。
澤:僕、なんで髭生やしたかという話、あまりしていないかもしれないですね。
辻:それ、聞きたいです。
澤:長髪にしてから、髭を伸ばし始めたんですね。
辻:あ、そうなんですか。
澤:うん。長髪にして1、2年経ってから髭伸ばし始めたんだけど。なんでかっていうと、外の男子トイレであまりにも慌てて出ていく人が続出しちゃったんで。
(一同笑)
澤:手を洗っている最中に「すいません!」と言って、出て行っちゃうわけ。
辻:なるほど。
澤:間違えて女子トイレに入ったと思って。その時、一瞬でもちょっとだけ顔を上げれば気付いてもらえるって“目印”があったほうがいいかなと思って。髭を生やしています。
西村:そんなケアから髭を生やしている人、たぶん日本にいないですよ。
澤:なかなかいないな、というのもあって。そうすると(河原)あずさん、タムカイさんが言っていたのが「とにかく描きやすい。記号化しやすい」。
タムラ:長髪に髭生やしておけば、だいたい誰でも澤さんになるなっていって。
(一同笑)
人との出会いの“運”
辻:今日、まとめていただく役をタムカイさんにお願いできればと思っていまして。
西村:そうですね。総括を。
辻:総括を。
タムラ:総括か。「1人、また1人とサラリーマン仲間が消えていくな」と。さっきの島田由香さんとの2年前の夜、僕も同席していたので。
澤:ああ、そうだ。
タムラ:ラーニングフェス(軽井沢ラーニングフェスティバル)で。みんなの「会社」と「会社じゃない」の葛藤を、みんながいろんなかたちで持っていたところに。でも、会社を辞めても辞めなくても、それはそれでその人だし。
「僕も、いようがいまいが僕だし」って、みんながなっていく中で、今日のあったかい空気。「おめでとうございます」という声が出て、本人もすごい楽しそうで。でも、何も変わっていない。むしろ本人が一番楽しそうという。この空気が今日の総括というか、すべてだなと思って。
なのでイラストを描いていて、内容の言葉はどうでもいいやと思って。みんなの楽しそうな顔だけ描いておこうみたいになっていました。
澤:ありがとうございます。本当にさっきからしつこく言っているけど、本当、ただサラリーマンが会社辞めただけのイベントなのにね。
(一同笑)
西村:いやいや。
澤:何がそんなに。
タムラ:お疲れ会ですからね。
澤:僕じゃなくて、やはりこれは「僕が出会う確率論」というのかな。いい人にばかり出会えているんだろうな、というね。自己肯定感は低いんだけれども、この“運”に関していうと「俺、すげぇ」と。
西村:うーん。
辻:でも、さっきからおっしゃっているような。同じポンコツって共通点じゃないですけど、その「いい人」という共通点があるからこそ、類友なんじゃないですか。
西村:引き寄せられている気がするんですよね。
澤:「俺より、私より(澤氏が)どうしようもない」と思って、憐れみで寄って来てくれたとしても、ありがたい(笑)。
(一同笑)
澤:仮に原因がそうだとしてもありがたい。そうじゃないのはわかっているんですけど。
辻:タムカイさん、非常にお忙しい中、最初からご覧いただいて(イラストを)描いていただきまして、ありがとうございました。
タムラ:いえいえ、ありがとうございました。
(一同拍手)
辻:タムカイさん、まだこの後も引き続き、澤さんや僕たちと一緒に盛り上がってくれるかな?
タムラ:いいとも!
辻:ありがとうございました。タムカイさんでした。