転職に成功した元お笑い芸人のエピソードトーク

中北朋宏氏:採用面接で合格した人がどんなエピソードトーク、自己PRで受かったかを具体的にご説明します。ある方はこう言いました。竹内くんの家の親が経営者だったと。「お金を稼がないやつはダメだ」とずっと叱咤されながら、実際に彼は生活していた。その時に「お金は汚いものである」という認識になりました。

そんな中で、芸人としてお金に縛られず自由に生きがいを持ったが、借金で夢を諦めたと。お金は関係がないと思っていたけれども、実際に自分の同期や自分自身が借金に見舞われて夢を追うことができなくなってしまったとがっつり落ちる。

もう1回未来に対して思うわけですね。「でも、御社を知り、お金の大切さを知った。御社で働いてお金と向き合いたい。そんな未来を作りたいんだ」みたいにVを作ることによって、相手の共感が増していくというお話ですね。1個ご参考まで。

自己開示の種を探す方法

あと、論点がズレるんですけど、どうしても紹介したいので1個いいですか。オンラインの画面で、うまくプレゼンするパターンです。オンラインって基本、静止画に近いじゃないですか。なので、縦を使うと相手に伝わりやすかったりします。こういう話とかね。

例えば、聞こえなかったりしたら「聞こえないよ」じゃなくて、「なんて?(前のめりになって耳を傾ける仕草)」と言っていただくと、非常に立体感があって、相手に理解されやすくなります。ご参考までに。

ここから、ぜひ種を探していただくためにグループワークに入ります。みなさんにぜひお考えいただきたいんですけれども、ここからVのストーリーを書くために、実際にみなさんでワークしていただいて、そのままエピソードを拾っていただきます。

種を探す方法の1つとしては、モチベーション曲線って聞いたことがあると思います。生まれてからこれまでを自分の心が上下したという観点で書いていただくと、自己開示するポイントが拾える。モチベーションの上がり下がりというのがすごく重要です。

今回、失敗した体験を共有していただくとなると、初めての方なのでちょっとブレーキがあるかと思います。

なので、成功した体験、いわゆるピークを洗い出していただきたいと思っています。それをシネマワークといいます。

今までの人生の中で、今の自分を形作っている経験を絵で表現してください。映画のワンシーンのように3枚以上作成していただければと思っています。これが、いわゆるVの一番上のラインですね。これをぜひ作っていただいて、いい状態のところを共有していただくというワークになります。

中北氏が忘れられない4つのエピソード

まず、お時間が差し迫っていますので、5分間お渡しします。5分間はさすがに短いな。5分間お渡しします(笑)。決断できずすいません。5分間お渡ししますので、ちょっと描いてみてください。絵の上手い下手は関係ないです。

1回このワークを他社さんでやったときに、リアルなゴジラを1枚描いて終わった方がいらっしゃるんで、ぜんぜんクオリティは関係ないです。ぜひ一度、描いてみてください。それで、後ほどブレイクアウトで語り合っていただくと。ブレイクアウトルームで話した話は、ぜひ墓場までお持ちいただければと思います。

僕の場合だと、すごく印象に残っているのはこういう経験です。大学時代にすごく好きな人ができて、120人サクラを呼んで、告白ライブを開きました。ウルフルズの『バンザイ』をその人の前で歌いました。その子にスポットライトが当たっているんですね。「めちゃめちゃ好きです!」と告白をしました。その前で振られるという尋常じゃない経験をしました。それが経験としてすごく残っているんですよね。

2つ目。芸人になったときです。今でも忘れられない経験で、何かと言うと、芸人になって、それも100人くらいに爆笑をとりましたと。その時の快感が忘れられないんです。人が一斉に笑うと、「ははは」じゃなくて「ドカーン」と言うんです。その音量というか圧というか感動というか、それが忘れられない。

3つ目。僕が夢を諦めた瞬間ですね。27歳でお笑い芸人の夢を諦めています。僕は小学校2年生からお笑い芸人で売れると思っていたんです。まさか売れないと思っていなかったんです。その時に夢を諦める辛さ、目標が何もなくなった辛さというのを知りました。

4つ目。自分のような人間を作らないということで、夢を諦めたけど人生を諦めていない人のために、株式会社俺という今の会社を設立するということです。

さて、みなさん描けてきましたでしょうか? こういうのもぜひ人生の中で振り返っていただいて、描いていただくと、非常に相手の心も動かしやすいと。

自己開示ができると、就活や営業にも役立つ

ちなみに、このワーク自体が、例えばチームをマネジメントする時に、チームメンバーと一緒にやったりすると、相手の背景を知れてうまくできたりしますね。心理的安全性が生まれやすくなります。

自己開示のポイントは、就活だけじゃなくて、いわゆる営業シーンでも使えます。いろんなシーンでぜひ使っていただければと思います。棚卸ししておくといいですね。

さて、描けてきましたでしょうか。さあ、名前を呼んでいきます。モジャオさんて僕が呼んでいいんですかね。この名前(笑)。モジャオさんて僕から呼んで失礼じゃないですか?

松元:モジャオさんは大丈夫です。

中北:大丈夫ですね。大丈夫かどうかはモジャオさんご自身が言うことだから。

モジャオ:大丈夫です。

中北:そうなんですね。

モジャオ:はい。大丈夫です。

中北:描けてきましたでしょうか。ユウコさん、描けてきましたでしょうか。素敵な笑顔をありがとうございます。タイヨウさんも描けましたでしょうか。もうちょっと、ということで。おそらく彼はひょうきんですね。ありがとうございます。(額に手を当てる仕草をして)こんなリアクション、久しぶりに見たな(笑)。

ミカンさんも描けてきましたでしょうか。ミズホさんも描けてきましたでしょうか。毎度毎度ありがとうございます。チヒロさんもハタナカさんもありがとうございます。イトウ君、描けましたでしょうか。描けましたね。メンディさんはいかがでしょうか。描けましたでしょうか。もうちょっと。ありがとうございます。

キコキコさんはいかがでしょうか。描けましたか。ありがとうございます。あと1分くらいお取りします。ブレイクアウトルームの話が非常に長くなりますので、お一人2分くらい取っていただいて。今、ブレイクアウトルームって4名ですかね。

松元:4名から5名になります。

中北:4名から5名。わかりました。1人では1分から1分半ぐらいお取りしましょう。ということで、ブレイクアウト自体は8分間お取りします。ぜひみなさんで共有いただければと思います。

さて、一旦よろしいでしょうか。もし、描けていないところありましたら、ぜひみなさん自身、絵を共有しながらできていないところを補足してお伝えいただければと思っています。

自己開示していただくことによって、相手の感情を動かせるというところもありますし、背景を知ることでお互いの理解が深まるという前提がございます。ちょっとブレイクアウトルームに移行していただければと思います。

せっかくですので、ちょっとでも楽しんでいただければと思いますので、ディズニーランド風にブレイクアウトルームにお送りできればと思っております。みなさんも、私の掛け声でお伝えしますので、その時にぜひ手を振っていただいて、お帰りのシーンもぜひ手を振って戻ってきていただければと思っています。

(手を振りながら)ではみなさん、楽しんで行ってらっしゃい!