「cybozu developer network」で、素人からkintoneエバンジェリストに

松田正太郎氏(以下、松田):みなさん、こんばんは! 盛り上がってますか~? 今日はこんな感じでいきたいと思います。

(スライドを指して)前ここだったのかな? 会場で、あのへんに座ってたんですよ。なんとか今年はがんばってここに立つことができるようになりました。

私は松田正太郎と言いまして、プロジェクト・アスノートということでkintoneの活用とか情報発信をしたりとか、業務改善の支援をやったりとかしています。

そして昨日からサイボウズ公認のkintoneエバンジェリストとして活動することになりましたので、よろしくお願いします。

(会場拍手)

さっき言ったように、私、素人なんですよね。素人でエンジニアでもない、プログラマーでもない。本当にサンプルをコピーして直して、「動かん~」とか言っているようなレベルだったんですけど。そういう人がどうやって勉強したのかというのを、はじめにチラッとだけ紹介しようと思います。

やっぱり一番のネタというか、勉強の道具は「cybozu developer network(デベロッパー同士が課題を解決し合えるオープンなコミュニティ)」だったんですね。

そこにいっぱいネタがある。それを使って僕がやったのはアウトプット駆動型の勉強法なんですね。ただ自分が吸収するだけじゃなくて、ちょっとやったことは全部アウトプットしていく。

その1つが例えばdeveloper networkのコミュニティですね。今日の時点で合計アクティビティは540です。

ブログ記事で、こういう本当に素人の方が始めるときのガイドになるような記事を書いたりとかですね。こういうことをやっていました。

これをやっていると、devCampのセミナーで使われたりとかしてですね。けっこうみなさんに読まれている。今でもけっこう人気のある記事です。

3つのめんどくさい“kintoneあるある”

kintoneをハックするにあたって、やっぱり素人なので、なかなか技術的なところでは勝負できないんですね。今からそこに追いつこうというのは、やっぱり無理なので。すごくないけど、それをどこで使うのか、何に使うのかっていうところで、カスタマイズの使い所のアイデアで勝負したい。

そこで、私たち“kintone使い”、普通のユーザー管理者が、今日からすぐ使えて役に立つものをアウトプットする。これは究極のアウトプットですよね。今この場でみなさんに披露しようと。

ということで、選んだテーマは3つ。kintoneあるある。めんどくさいですね。フィールドの設定。例えばラジオボタン、チェックボックス、ドロップダウンとかでいっぱいあるやつ。例えば42都道府県とかめっちゃ大変ですよね。入れていくのね。

あとは例えば、プロセス管理とかアクセス権とかで人の名前、ユーザーを登録していたときに、いっぱいアプリがあって。「変更してください。異動になりました」って言われたときに、あっちこっちどこにあったっけ? って探すのすごく大変ですよね。漏れたりすることもよくあります。これ、春(異動の季節)に一気に来るのでけっこうハマったりとかすることが多いんですよね。

あとフィールドコード。これはカスタマイズだとか自動計算ををやるときにはフィールドコードというのを使いますので、それを設定するのが、フィールド名と離れたところにあったりとかして、1個ずつこうやって開いてやっていかなきゃいけないってすごく大変なんですよね。

便利な機能をツールボックスとしてまとめたアプリを開発

「あ、それできますよ!」って、developer networkとか見ると(教えてくれる)。モンスターですね。すごい人は「コンソールを開いてJavaScriptでREST APIを使って……」とかって、もうわからんですよね。難しいです。

なので、こんなアイデアを考えてみました。今までだとそれぞれのアプリを開いて、アプリの中にカスタマイズを入れたりだとか、コンソールからやったりとかしていたものを、全部集めてきて1個のツールボックスとしてまとめてしまう。

名付けて「kTools」。あったら便利な機能を、1つのアプリにツールボックスとして集めて、そこから使う。

ということで、こんなものを作ってみました。フィールドまるごとコピー。右に空のアプリがあります。そこにもうすでに登録してあるアプリからフィールドをまるっとコピーしてしまうんですね。コピー元とコピー先のアプリIDの番号を入れてピッと押すと、そこにあるフィールドが出てくるんですね。

コピーするフィールドを選んで、ポン! これだけでもうフィールドがコピーされているので、アプリのフォームに出てくると。選択肢マスターアプリみたいなのを作っておくとすごく便利ですよね。

もっと簡単にしたい。今はまだないフィールドですね。フィールドタイプを選ぶ。例えばこれだとドロップダウン。ここにサイボウズの組織を入れたい。サイボウズのホームページ(組織図)を見るといっぱいありますよね。これをバーッとマウスで選んでコピーして、ここのテキストボックスにペタッと貼っつけるんですね。で、OK。

これだけでフィールドができてしまう。はい、できました。いっぱいあったサイボウズの組織もちゃんとドロップダウンに入って、ちゃんとサイボウズ人事部感動課も入ってるということですね。

アプリという特性上、他のカスタマイズ・プラグインが干渉しない

もう1つはユーザー設定の一括変更なんですけど。今メンバーAさんになっているところをまとめて、本当はもっといっぱいあっても変更前と変更後のユーザーを指定してあげて、OK。これでもう変更できちゃう。みたいなのを作ったんですね。

フィールドコードの変更もめっちゃ大変ですよね。いっぱいあるのに。アプリのチェックって押すと、バーッといっぱい出てきて、ここでまとめて変更できちゃうんですね。名前の変更とかフィールドコードの変更とか。で、OKってやると、これで変更されてしまう。変わってますね。とくにファイルからアプリを作ったりなんかしたときにすごく有効になると思います。

といったことができる、「kTools」というツールを作ったんですけど、最後にまとめていきましょう。

これは1つのアプリなのでどういうことができるかと言うと、行き先のアプリでフィールドコードを変えたとか、設定変更とかしてもぜんぜん影響ないですよね。またほかのカスタマイズとかプラグインだとかの干渉問題もないです。

今なんか右下に見えてますね。みなさんスマホ出してくださいね。

本日ただ今より無料ダウンロードスタートしていますので、ぜひ使ってみてください! ありがとうございます。

(会場拍手)