VRからkintoneへのアクセスが可能に、チーム内の情報共有に新たな革命

佐山ウィリアム明裕氏(以下、佐山):バーチャルリアリティーについて、サイボウズ株式会社のウィルがプレゼンします。よろしくお願いします。今日は楽しみましょう!

自己紹介なんですけれど、Developer Advocateという仕事をしています。USのエンジニアをターゲットにしているんですけれども、kintoneのAPIの布教活動、認知を広める活動などを行っています。

またkintoneの可能性(の追求もしていて)、kintoneに極限のカスタマイズを行って、それについての ブログ記事 なども公開しています。ぜひこちらを検索してみてください。

今回、「バーチャルリアリティー(Virtual Reality)とkintoneの可能性」について見てみました。バーチャルリアリティー、最近すごく人気ですね。おもしろいコンテンツもいっぱい出ていまして、ヘッドマウントディスプレイも数万円で購入できるようになっていますので、一般市民の間でものすごく広く普及しています。

これがどうkintoneと関係するかというと、みなさんご存じの通りkintoneというのは、チームが情報共有できる素晴らしいプラットフォームです。家から出張先からいろんなところからkintoneにアクセスすることによって、チーム内の情報共有がすごくスムーズになります。

そこで考えたんです。だったら、VRの世界からkintoneにアクセスできれば、人はVR環境の中から業務ができるのではないかと。それが今回のhackのコンセプトです。

VR上でお金が降り注ぎ、月ごとの売上が棒グラフが生成

デモの内容としては、Unityというゲーム開発のエンジンを使って、Macとヘッドマウントディスプレイからkintoneの環境にアクセスするようなものとなっています。では、残り時間はデモとして使います。

いろいろと画面に出ますけれど、まずこちらの右側にあるkintone環境を使っていきます。「お知らせ掲示板」が見えますかね。こちら、新しい情報を入れたいと思いますので、みんなで「kintone hackを楽しもう」という情報を入れていきます。では、さっそく先ほど言っていたUnityを起動させます。

これ、私がイチから作った3Dの環境となっています。このかわいいペンギンさんを操って、3Dの環境を歩くことができるのですけれど、先ほど登録した情報がこちらの「お知らせの掲示板」から出てきたのがわかりますでしょうか?

このまま今度はどんな情報を見ようかなと思ったときに、デモ環境には売上を管理しているアプリを用意しています。こちら、案件の売上金額とか書いてありますね。こちらのスイッチを押しますと、「チャリンチャリン」と聞こえますね。お金が降ってきているんですよ。

売上データベースの中の売上金額を月ごとに計算してお金を降らせています。何をしているかというと縦棒グラフと作っています。物理的に縦棒グラフをこのように作っていっています。

右肩上がりのグラフなんですけど、これが正確かどうか見ますね。あ、そっくり! こんな感じですね。

(会場拍手)

ありがとうございます。これだけではなく、やはりVR環境の中にいると最新の情報も欲しいので、100万円の受注をしたとします。こちらのほうで「保存」と押すと最新の金額も(VR世界にも)追加されると。

在宅勤務から“VR勤務”ができる世界へ

最後のデモなんですけど、せっかくなのでちょっと一旦止めて、ヘッドマウントディスプレイ「Oculus Go」を持っているので、そちらを通してやってみたいと思います。

(ヘッドマウントディスプレイのデモ映像が流れる)

(この映像は)私のMacを通して、確か(みなさまにも)見えるようになっているはずなので。こんな感じですね。こういうふうに見回ることで、360度見ることができます。鏡を置いたんですけど、これで私がペンギンであるということがわかりますね。

VRの素晴らしいところは、なりたい自分になれる。なりたいアバターになれるところですね。さっそくここにかわいい動物たちがいっぱい並んでいますね。これ、何かというと、こちら(ブラウザ上のkintone)のほうの未処理のレコードありますよね。この自分が承認しなくちゃいけないレコードの一覧を全部動物として生成しています。

これからどんどん処理していこうと思っているんですけど、ガーンと(承認処理を)やると、この子たちが吹っ飛んでいきます。

「じゃあね、バイバイ」とやって、こちらのレコードのところ、kintoneのところに戻りますと、更新するとライオンさん(に関するレコード)がなくなっています。実は今、承認したんですよ。わかりますか。これ、みなさんが今まで欲しかった機能だと思うんですけど、一括承認ですね。

(会場笑)

(他の動物にぶつかりながら)「バイバイ」とやると、ちゃんと一括承認がされたかな。はい、されました。どうでしょうか?

VRの強みは、いろんな情報を自分の好きなように見せることができるところなので、今回ちょっとあんな感じになりました。本日、楽しめましたでしょうか? 

VR世界からでもチームと情報共有ができるので、今後、在宅勤務じゃなくて「VR勤務したいです」という人はどんどん出てくるかもしれません。kintoneはそれに対応できる。それを今日、みなさんに共有したかったです。ありがとうございました。