新卒でDeNAに入社 ソーシャルゲームのプロデューサーから経営企画までを経験

――まずは簡単な自己紹介をお願いいたします。イングリウッドに入られたきっかけや、どのようなかたちで今の事業を始められたかについてお聞きできればなと思います。

岸本裕史氏(以下、岸本):まず私は新卒でDeNAという上場企業に入社しました。幸運なことにソーシャルゲームの『怪盗ロワイヤル』や『ファイナルファンタジー』などのビッグタイトルを担当することになり、さまざまな経験を積むことができました。

当時は職種を問わず、必要であればバナーを修正したり、ちょっとしたコードを書いたり、検証や数字分析などもがむしゃらにやるような時代で、自分もがむしゃらに働くファーストキャリアでした。

ご存知のとおり、ソーシャルゲームはすごく伸び、事業が成熟化していく過程で私もディレクターになり、その後は、ゲームのデザイナーやプロデューサーといったすべての役職をひと通り経験することができました。

その上で、自分が「ゲーム事業を生涯やり続けたいか」と考えたときに、事業全体を俯瞰して「どのフェーズにある事業がどのようなタイミングに伸び、どのようにアプローチするか」ということを上段でやりたいなと思い、経営企画部に社内異動させていただきました。

当時DeNAはコーポレート系の部署で100人以上いたのですが、ちょうどその中で、少人数で横断的なPM、取りまとめを行う統括部という部署に異動できました。そこでM&A戦略や中期経営計画に関わり、事業側とまったく異なる経営企画管理としての仕事をやりました。

経営企画の役割で全社を見ながら、新規事業に挑戦

岸本:自分は事業推進の現場側と、経営企画として管理側を両方やってみた結果、わがままな選択肢として、両方できないかな、というのを考え、役割分担しがちな大企業から、20人規模のベンチャー起業へ転職することにしました。

開発サイドのディレクターとして採用してもらい、新規事業を立ち上げ執行役員となり、人数も20人から140人ほどまでに成長するような体験ができました。もちろんこれは自分の力ではなくて、会社や事業が強く、タイミングもよかった結果ですが、自分としては何より、やはり事業側も経営企画側も両方を境界なく横断的に、課題をどんどんクリアしていく状態が、楽しく働けるし、事業も伸びていく、という感覚が確信に変わりました。

そのため、会社のフェーズが140人ほどになって改めて役割分担をしようというタイミングで、その会社を辞めて、事業側と経営企画側の仕事を、それぞれフリーランスで別の会社から受けて自由に働いていました。そのタイミングで出会ったのがイングリウッドです。

経営企画部のマネージャーとして、既存事業の管理や上場準備を担当しつつ、しかも新規事業をやらせていただけるということで、まさに理想のポジションでした。今手掛けている「ビズデジ」がその新規事業です。

――なるほど。ある意味、その事業をもとからやりたくてイングリウッドに持ち込んだ形となるのでしょうか。

岸本:そうですね。入社前にどんなミッションで入社するか?をすり合わせると思うのですが、第一最優先がこちらの事業立ち上げとグロースです。新規事業ができるポジションは世の中に結構たくさんあると思うのですが、経営企画のロールで、しかも全社を見ながらできるというところが、自分のやりたいこととすごくマッチしていました。

イングリウッド社長との出会いから生まれた新規事業案

――新規事業のビズデジについて教えていただけますか?

岸本:イングリウッドに入る前に、社長とディスカッションしている中で、「会社の強みとして社内教育があるんだ」とおっしゃっていました。

その社員教育というのが、2014年くらいから本格的にやっているもので、どのようなロールにいる人でも、共通でデザインやエンジニアリング、ファイナンスの事業計画を全て教える、というポリシーで作られています。

これは事業側と管理側を広く経験している自分としては、すごく腹落ちする方針でした。たとえどこのスペシャリストになるにしても会社や事業という、より大きなものを動かす時、必ずその他の領域との接点が存在します。社員全員のそれぞれの領域の知識を一定水準に高めることで、無用な摩擦なく、コミュニケーションのロスなく全体が動くようなイメージです。そこで、社長に「その社内教育を社外に売ることはどうですか?」とお話しました。

最近、研修をしながら人材紹介をするビジネスモデルが流行ってきています。教育にお金を払うだけでもなく、人材紹介するだけでもないというものが世の中に出てきている。そこにビジネスチャンスもあるし、会社の強みも活かせるんじゃないかということが、社長とのディスカッションで生まれたアイデアです。

事前に議論を深めたことで会社にコミットしてもらえる実感もあり、自分としてもコミットできる。「当然やろうよ」という事業に、お互いに行き着いたという感じです。

1人当たりの売上が1億円を超える会社の「社員教育」とは

――ある程度やりたいことがあって、ディスカッションの中で固まっていったということですね。

岸本:はい、そうです。ビズデジはいわゆる人材開発と人材紹介という2つの機能を持つ事業となっています。そのうち人材開発では6つのカリキュラムがあり、そのすべてを身につけることが特徴です。

また、実際に事業を回して現場で成果を出しているプロフェッショナルが講師となっていることも特徴です。イングリウッドは、もともと1人当たりの売上が1億を超えていて、かなり生産性が高い会社ですので、それをオープン化することがこの教育部分の肝です。

人材紹介の部分としては、何らかのスキルが必要な方、例えばIT領域にキャリアチェンジをしたいけれども今のままでは難しいようなときに、しっかりとITスキルを補完する教育を受けてから転職することができます。

もちろん、今のスキルで挑戦したいということであれば、そのままご紹介させていただきます。究極、転職ありきではなく、キャリアの中でどのような選択肢を取るにしても、まずはビズデジを窓口のように通していただければ、ビジネススキルとその成果を客観的に見据えることができ、いろいろな選択肢が広がります。

また、弊社はAIの研究者がいますので、AIを活用してご自身でなんとなく興味のある領域において、その選択肢となる求人/企業を浮き彫りにする仕組みを実装していることも、大きな特徴です。

IT領域でビジネスをしていくうえで欠かせない6つの力

――いろいろなビジネスのカテゴリーがあるなかで、6つのテーマに着目された理由は?

岸本:一番コアとなるテーマをビジネス商流と呼んでいるのですが、社長の黒川自身が、会社を立ち上げて16年間、ほぼ自己資金のみでしっかり事業を成長させてきた。その中で、特に上手くいかなかった事業を中心に紹介し「どういった知識を持っていれば、そのようなことが起こらなかったか」について、ビジネス構造的なものからしっかりとご説明するというテーマになっています。

それらを元に、IT領域でビジネスの利益を出すために必要になるであろうテーマが残りの5つになります。プランニングの根幹となるファイナンス事業計画。それを実現する力としてのマーケティング、コマース、デザイン、システム開発。これが全体のテーマ構成になっています。

ビジネス商流を通して転ばぬ先の杖をしっかり考え認識し、身につけるべき5つの能力をその後の講座で学んでいく形となっています。我々は、2014年からずっと社内教育をやってきて、成功例よりも失敗例のほうが生産性に資することをまさに実感しています。

成功事例は必要ないとか、役に立たないというわけではないですが、成功事例は学ぶというより思考停止してインストールさせてしまう作業になってしまうことも多いので、教育用のケースの中心からは外しているというところがあります。

即戦力が身につき、仕事の成果が見えるようになる

――今回のサービスを使っていただきたいのは、どんな方ですか?

岸本:それは2点あります。まず当初にターゲットと想定していた人物像と、実際に来ていただいて好評だった方の両方をご説明したいと思っております。

イングリウッドは過去未経験者の採用も多く行っています。未経験採用が多いのに1人あたりの売上が1億を超えていて、しっかり利益を出しているところが特徴なので、そのような若手未経験の方、平たく言うとイングリウッドの社員と近しい方がターゲットになると思って立ち上げています。

もう1つは、まだプロモーションも強くかけていない現状では、課題意識の強いミドル層が多く、30歳を超えた方も多く来られており満足度も高くなっています。

一定のスペシャリストとしてのスキルを高めてみたけれども、マネージメントや責任者としていろいろな知識が必要になったタイミングでお問い合わせいただく、というのが典型的なパターンです。教える方もかなり背筋が伸びるお相手なのですが、「もっと早く受けたかった」とありがたいお言葉もいただいています。

ポジティブサプライズではあるんですけれども、ジュニアな方はもちろん、ミドル層でもご満足いただける高いクオリティを実現できていると実感しております。

――業種としてはIT系が多いイメージがありますが、かなり幅広い方がいらっしゃるんですか?

岸本:バックグラウンドは非ITの方とITの方が半々くらいです。ITの方は、マーケティングをやっていたけれども、上流の商品設計もやりたいとか、システムのことをもっと知りたいというマーケターの方が多いです。

非ITの方は製造業や飲食店の方もいらっしゃって、ITの世界に飛び込みたいときに、より仕事のイメージをつけたり、即戦力になるという意思をもって使っていただいています。

ビズデジが始まって一番喜ばれているポイントは、自分自身の仕事の成果が見えなかったという方に、俯瞰した視点を持って実感いただける点です。作業としてはできていて、会社の目標も達成している方でも、“ビジネス全体に自分がどう活きているか”の実感がない方が相当数いらっしゃいます。

そうした大きな課題に対するソリューションとして、他社には絶対真似できないところまでやれている自信がつきました。

オンラインチャットによる24時間コンサルティングサービス

――どういったきっかけでこのサービスを見つける方が多いんでしょうか?

岸本:今はほとんど広告も出していないので、広告経由もありつつですが、紹介が多いです。累積では3桁いきますけど、今はまだ2桁くらいの人数なので、まだ口コミで広がっていく段階です。

我々ビズデジの内容として面白いところをお伝えすると、カリキュラムの教科書は1,000ページを超え、インプットする情報はかなり多いんですけれども、それ以上にご自身の仕事に実際に活かせることを目標のメインに据えています。

弊社の人間も全員受ける講座ですので、仕事に活きることにコミットしなければならないというところもあります。イングリウッドはもともと生産性が高い組織なので、社員教育も実践的であることが重要になっています。

例えば、受講されている方が日々の仕事の中で、「この商品でどういうふうにアプローチしよう」とか、「新規事業としてもっとこんなことができるんじゃないか」というときに、コンサルティングのようなかたちで、24時間オンラインのチャットでもやり取りをさせていただいています。

ここは普通のスクールとは最も違うところになると思います。弊社のサポートは、カリキュラムの内容だけでなく、実務、また時には独学のサポートも行います。いただいた質問にはすべてお返しします。実際、受講生の方の1人は、ご自身で新規事業のプランを提案して、今まさに推進しているような方もいらっしゃいますね。

起業に役立つ知見や、自学の習慣が身に付けられる

――ゆくゆくはこのビズデジに参加した方から、起業家が出てきそうですね。サービスの最大の魅力はどんなところでしょうか?

岸本:我々の考え方は、いわゆる人材紹介とは違っていて、なにかチャレンジしたいということにとって必要な支援機能としての研修を持っています。我々の研修は起業という手段においても、かなりプラスになると自負しています。ご自身が能力を付けたいと選ばれた選択肢を、しっかりと支援していくことがポリシーです。

例えば、事業計画、マーケティング、コマース、デザイン、システム開発は、身につけたほうが良いと思っていても、日々の忙しい中で時間を取るのはなかなか難しいことだと思います。

その中で、我々ビズデジは、自学の仕方のフォローアップアドバイス内容も、多くの工数をかけて作っています。今まで100人以上の弊社社員が実際に受けてきた勉強のやり方が蓄積されていて、それをいつでも惜しみなくご提供しています。

これは究極、「専任メンターとしてのアドバイス」とまで言い切っても良いくらい充実していますので、勉強が苦手な方でも習慣づけるためにはどうしたら良いかというレベルまでご支援をしています。このあたりもサービスの魅力として非常に大きいところです。

7週間の講座と2ヶ月間のアフターフォローで、成果が上がるまでコミット

――新入社員の研修でマストでやっていただきたいくらいですね。

岸本:そうですね(笑)。実際、法人向けに提供もしてまして、そういったところではよく、年間で何人というお話が出てきています。

基本的には仕事が終わったあとに通いながら学べるので、常日頃仕事をしながら、どうやって新しい情報をインプットして自分に定着させて仕事に活かすか、ということを繰り返しやる7週間になります。そこが一番のポイントかなと思っています。

――「ビズデジ」の受講料と費用はどのくらいなのでしょうか?

岸本:そこも初期段階なので、実は今はいろんなプランがあり得るんですけれども、基本プランでは、個人の方に7週間の講習+2ヶ月のフォローアップのプログラムを税抜20万円でお受けいただいています。

フォローアップの2ヶ月間は、学んだことを活かして転職活動をしたり、自社で新規事業を提案するといったところをご支援します。チャット上でのご支援もしくは面談も可能で、全て込みで20万円です。

これ単体ではビジネス上は採算ギリギリラインで、人材紹介がキャッシュポイントになっています。本来教育はそれ単体で成果にはならないという考えから、そのような設計になっています。

法人向けでは、個々の企業にカスタマイズし、人材の受講前後での評価レポートも作成します。最低100万~でお受けしています。少人数集中型の場合もありますし、一定の人数をまとめて行う場合もあります。教育だけでなく、その成果にコミットするプランですので、ご好評いただいております。

――おもしろいですね。覚えたからと言って実践ではなかなかうまくいかないことがありますが、アフターフォローの期間がついているんですね。

岸本:そうなんですよ。自己矛盾でもあるんですが、実際にどんな環境・どんな会社でも絶対に通用する知識はやはりない気がします。その知識をどう使うかは個社単位でやり方が違ったり、事業モデルによっても意味のある方法や道筋は多種多様です。

そこにしっかりアジャストしていって、ご本人が成果をあげられるところまでコミットするには、必ずアフターフォローがつくかたちになるというのが、弊社の社員教育の結論ですね。

成功・失敗のケーススタディをベースにした実践的なカリキュラム

岸本:講義の内容面、より詳しくお話しすると、例えば事業計画では会計や株式評価の知識だけでなく、自分が興味のある事業や今やっている事業について、正しく自分の仕事と結びつけて、改めてゼロから作るところからやります。

だから、新しい事業計画を本当にフォーマットから作れるところまで、能力が上がります。新規事業をやりたい方はもちろん、そうでない方も、自分が関わっている事業や会社のことを自分なりに理解できることがポイントです。

他の例もあげましょう。一言で「マーケティング」と言ってもかなり広い概念ですし、ITのマーケティングでは、おそらくデジタルマーケティングだけを教えることが多いんですけれども。弊社はCMの仲介事業も行っているので、そういったリアルで大規模なマーケティングもしっかり教えられます。

なにより、その使いどころを中心に成功・失敗した経験を踏まえて、すべてケーススタディでやっていくので、かなり実践的です。

デザインやシステムは、外注したら専門職の方が(制作物を)出してくれるというところでお仕事をされていて、実はキャリアとしては不安を抱えていて、自分も(制作を)やらなきゃと思って触っている方って、実はけっこういると思うんですよね。

もちろんそこから実際に制作などのスペシャリストとして転職される方はごく一部です。外注からアウトプットされたものに対して、どういうものをよしとすべきか。もしくはどういう発注をするとうまくいくのか。イングリウッドもかなり外注を使いこなしている会社なので、そうしたノウハウを惜しみなく提供しています。

なので、個別のスキルで困っているも必ずカバーできますし、肝はやはりケーススタディをベースにした実践的なカリキュラムというところですね。

社内で共通言語が持てるようになることが長所

――今のお話を伺っていると、個別の悩みの解決だけでなく、幹部層へのステップアップも網羅されているんでしょうか。

岸本:弊社ではマネージャークラスや現場クラスには一切関係なく、必ず共通で受けさせていて、かつ、それぞれがちゃんと成長していることを後追いしています。結局、幹部の方も、網羅的に知識チェックすると、実は抜けているところがあったりするんですよね。

幹部層にとっては思い出すという作業になるし、新人はもちろんゼロから全部網羅的に学べます。ベースを揃えたうえで実際にディスカッションをさせて、それに対して講師がしっかりと適切なフィードバックをするので、各セグメントに明確な学びがあるというところですかね。

――これを全社でやられると、ある意味ちゃんと共通言語ができますよね。

岸本:まさにおっしゃるとおりです。そういう意味で言うと、我々は「10人分の引き出しを持つ」という言い方をしてるんですけど。一緒に働く人たち全員が共通言語を持てることがこのプランの長所になっています。

10人分働くのは大変ですけれども、10人分の引き出しが持てれば、みんなが共通の言語でちゃんと相手の専門性に合わせてコミュニケーションが取れるようになる。まさに自分の仕事の成果がちゃんと全体に影響する。

しかも、ビジネスの商流をしっかり理解しているので、その結果がちゃんと事業に活きたことも理解できる。結果を理解できるし、オペレーションとしてもうまく回せる。その2つがセットになっているのが、自信があるところですね。紹介業観点でいうと、求人ありきではなく、会社や事業/そこでの必要な仕事の仮説をもって、そこに求人内容があっているか?という目線で見ていけるようになります。

一般的な人材紹介との最大の違いは、志望企業の「事業分析力」

岸本:他の人材紹介と最も違うところは、相手先の企業分析です。志望する企業の分析、もしくは事業分析。あとは仕事の分析。このポイントが圧倒的に強いです。

それは、研修を監修している我々講師チームが、講義だけでなく、キャリアアドバイザーを徹底的に支援させていただいているからなんです。履歴書の書き方や面接官の目線といった、いわゆるキャリアアドバイザーの機能に加えて、志望企業の事業の構造や強みを分析します。

我々はケーススタディを繰り返してきた知見があるので、それをもとに、どういう仕事なのか、今後ビジネスとしてどうなっていくのかを分析してご支援できることが最も大きな違いになります。

そのうえで「希望の企業に行くのには能力が足りないけど、絶対にチャレンジしたい」という方であれば、能力スキル面はビズデジを使ってしっかりサポートできます。

例えば、ビズデジで学んだうえで、別の会社でこういうスキルを身につけてから、こういう事業に挑戦したいといった、かなり中長期のご支援も可能です。自分の付加価値と、ビジネススキルの育て方の2つをサポートできることが我々の強みですね。

研修は外注せず、自分たちで行っているので、受講された方のベーシックのスキルや、研修後に実務に関わってみてどうだったかまで、トータルでデータを持っています。それをもとにご支援できることで、より説得力が高くなります。

一般的なキャリアアドバイザーの場合は、自分がアドバイスしてきた人や、担当している法人の情報しかない状態でのアドバイスになるので、市場の状態は知っていても、その方に合わせたキャリアプランには弱いと思うんですね。

そこに関する詳細な情報を持っているところが強みになりますし、今求人で来られている方は、そこに大変喜んでいただいています。

なにより、「どういうビジネスにどういうスキルが必要か」という目線をしっかり持って、ご支援させていただいています。もちろん、自分がやりたいことという軸で分析することもできるんですけれど、成果を出さないと評価されないところがビジネスのおもしろさであり、苦しさでもあります。そこにしっかり向き合えるのが、我々の人材紹介の一番のユニークポイントです。

ビジネスで成果を上げたい“個人”を支援するサービス

岸本:最後に、「〇〇で悩んでいるあなたに一言」というところで言いますと、僕の課題意識でもあるし、日本の人材市場においての課題意識でもあるんですけど。「自分が何をしたいか」もしくは「私に何が合ってますか?」というところに対して、ものすごくプレッシャーが強いと思うんです。

実際に仕事で重要なのは、どういうビジネスに対してどう付加価値を出したらビジネスが一番良くなるのかというところが前提、必要条件かなと。なぜなら、ない袖はふれない。ビジネスの付加価値がはっきりしてないと、仕事は存在ができないのです。やりたいことや適性は、そこを理解したあとの話だと思うんですよね。

今までは、どういうビジネスをどうやって成功させるかというのは、経営コンサルタントなどが提供する高価なソリューションでしたが、我々は一人ひとりの人材に対してそれを提供できることが強みです。

「なかなか成果が上がらない」とか「転職したい」とか、「なにをしたいかわからない」という悩みもあると思うんですけど、我々はそこに対するカウンセリングだけではなく、ビジネスとして成果を上げて、どう解決するかという部分の支援をしたいと思っています。

ビジネスでしっかりと成果を上げて、キャリアアップしていくことで悩んでいる方は、ぜひビズデジをうまく使って、未来のキャリアを切り拓いていただければなと思っています。

――ありがとうございました。