2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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友田雄介氏:今日お越しの方は、どちらかといえばマーケティング系の方が多いのかなとは思っているのですが。編集の方なり記者、ジャーナリストの方が見ればおもしろいと思うのですが、このNCIの隣に「Real-time Content Insights」、RCIというツールも Google アナリティクスを利用のみなさんには無料で提供しております。
これは何かですが、『Tech Crunch』の紹介記事を一応参考までに載せておいたんですけれども。このとおり、ジャーナリスト向けの新たなリアルタイムデータ製品ということで、実際にサイト上に訪れている人の内、今どの記事が何人に読まれていて、その記事がどういう流入経路でみなさんが来ているのかといったことがリアルタイムで出てきます。
これのいいところは、例えばある記事がすごくボーンと上に来ているねと。このチャネルとして、一番多い流入が例えばFacebookで、ものすごくいっぱい来ている。じゃあきっとこれはソーシャルでバズってるなと。だったら、Twitter流入は少ないから自分でつぶやいていけば、Twitterからもきっと来るんじゃないか。そのようなことをリアルタイムでやろうと思えばできると。
あるいは、それを見ながらサイトの順番とか、何の記事をどうやってトップページに持ってくるとかっていうことも、これを参考にしながらやると、より効率が上がるといったことができます。
こういったツールもありますので、ぜひご自分の興味に合ったものをやっていただければと思います。とくにNCIに関しては、基本的な自社サイトの訪問者がどういう属性なのかが大まかなバケツでわかりますので。
先ほどのファネルの最後の部分で、まず訪問ユーザーがわかって購読につながりそうなユーザー層の理解が深まったところで、次からは、じゃあどうやってその人たちを実際にどうレベニューにつなげていくかということになりますね。これに対して Google が提供しているツールをご紹介します。
それが「Subscribe with Google」というツールでございまして、ひと言で言うと、アカウントリンクをして、それで Google Pay ともつなげてしまって、サブスクリプションのいろんな段階でフリクションを下げてリテンションを上げようというものでございます。具体的に次からご紹介します。
1つは、そのアカウントリンク……エンタイトルメントと呼んでいるんですけれども、これをすることで、複数サイトや複数の端末にまたがって実際の購読している有料コンテンツが見えるようにします。つまり、有料コンテンツとの接触機会をどんどんもっと多くしてあげるということですね。
それともう1個はコンバージョンの部分で、Google アカウントの保持者であれば、さらにそこになんらかのペイメントの決済手段が登録されていれば、簡単にすぐに購読できます。いちいち名前を入れたりは一切やらずに2タップで購読ができてしまうというものでございます。
最初の部分のエンタイトルメントなんですけれども、その購読者には有料コンテンツを Google 内のさまざまなサービスでもアクセスできるようにすると。つまり、もう私はすでの購読者です。お金を払っていますねと。でも、今までは有料コンテンツを見るのに、みなさんの出版社のサイトやパブリッシャーのサイトまで行って、ログインすることで初めて見えたわけですね。
これをGoogle アカウントとリンクをすることで、Google内の様々なサイト上でも、例えば Google 検索の結果に「あっ、この検索した人はこの記事の購読者だ」ということが、アカウントをリンクすればわかるようになるわけですね。それだったら有料コンテンツの中からもきちんと記事を出してあげようということです。この「from your subscription」って、英語ではありますけれども、そういうかたちでその人に対して有料コンテンツも Google 検索の結果に出しちゃうと。もう払っているわけですから、その人は閲覧できていいわけですよね。
右側もそうですね。これは Android のマイナス1という、右側にスライドすると出てくる画面ですけれども。そこにいろんな今日のトピックとかカスタマイズして出しているわけですが、そのトピックの中にも有料コンテンツが出るようになるというものでございます。
これがそんなにいいことなのかということですが、お客様にとって「自分はお金を払っているのに、いちいちサイトまで行かないといけない」となると、やっぱり忘れちゃうんですね。先ほど、接触機会がないとみんなやめちゃうというデータが、たしかPianoさんの紹介にもあったと思います。それを防ぐという意味で、これを見せれば接触機会が増えるわけですから、そこでリテンションを高める効果があるといわれています。
もう1個、これは Android なんですけれども、デバイスが違ってもずっとログインしていられます。Google アカウントにログインしていれば、そこで「このアカウントの人はこの有料記事をもう見せてもいいんだ」ということがどのデバイスでもわかりますので、それでもまた同じように有料コンテンツにすぐにアクセスすることができる。いちいちログインしなくてもいいということですね。
最後にその決済のところですけれども、「かんたん決済」というとちょっと商標に引っかかりそうだったので漢字にしたのですが。簡単決済フローということで、わずか2タップで決済フローが完了するということですね。
この画面にありますように、こうやって記事を無料で読んでいると「どうですか?」というカルーセルが出てきて、「これを選んだらすぐsubscribeできました」というぐらい簡単に終わっちゃうということですね。
Googleのアカウントを持っていて、かつカードなり決済手段を登録しておけばこれぐらい簡単なのですが、登録していない人は当然ながらもう少し時間がかかっちゃうので、そんな人には見せたくないという場合は見せないでおく方法もあります。
つまり、うちのAPIを叩けば「この人はもう Google アカウントで決済情報を持っているよ」という人だけにこういうオファーを出すこともできますので、そこはパブリッシャーさんの意向次第で画面やフローが作れます。
Google Play ストアに登録されているSKUをカルーセル表示と書いてあるのですが、実はバックエンドで Google Play ストアを仕組みを作っておりますので、Google Play ストアに登録する必要があります。
商品登録を Google Play ストアにしていただいて、そこに登録した複数の商品、例えば複数の商品というのは月額プラン・年額プラン・半年プランとかいろいろあると思うんですけど、それをいくつか登録していただいて出したいものを出すという仕組みでございます。
最後に、おさらいでございます。有料購読モデルを成功に導くには、ファネルのあらゆるステップを最適化する必要があると。もうこれは、今日の最初からずっとこんなことを言っていたと思うんですけれども。結局このファネル分析をして、それぞれでどういうことをやらなくてはいけないのかという現状分析と、それに対するアクションですね。それを考える上でファネル分析とそのフレームワークが非常に重要で、世界各国の人はみんな同じことをやっているということです。
それぞれに対して私ども Google が提供しているツールですが、最初のDiscoveryのところは「Google ニュース」および「AMP」でしたね。こういったツールがございますので、ぜひ使ってください。
エンゲージメントのところで、読者を知るという意味では「News Consumer Insight」がありました。これは Google アナリティクスにくっつくわけですけれども、これをぜひ使って、ご自分の今のパブリッシャーさんのサイト上を訪れている訪問者がどういう人たちなのか、パッと見れます。ぜひこれもやっていただきたいと思います。
最後に、じゃあ読者がわかったら、この人たちをどうやってコンバージョンさせようかなというところは「Subscribe with Google」を導入することでハードルを下げるという部分もありますし、リテンションの部分で購読者メリットをより高めることができますので、この3つのツールを使って、みなさまの購読ビジネス、サブスクリプションビジネスのお役に立てればと思っております。
すみません。ちょっと長くなりましたが、以上で私からのお話は終わりです。ありがとうございました。
(会場拍手)
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