地方で良いエンジニアを囲い込むには

亀山:でも、俺はもともと石川で会社スタートしてるからね。

鶴岡:あ、亀山さんはそうですよね。

亀山:とりあえず物価は安いから。はっきり言って東京の2割引くらいなら、ぜんぜん向こうのほうが生活いいわけよ。でもみんな、給料を3、4割引にしちゃうんだよね。

鶴岡:結局ね。それで、生活のレベルは変わらないっていう。

亀山:やっぱりスキルのあるやつって、どうしても「おら、東京さ行くだ」みたいな感じになってしまうというのがあって。田舎は転職市場があんまりないからさ。新卒で、ずっと同じところで働くやつが多い。そうなると、年功序列じゃないんだけど、あんまり給料格差も付けにくかったりするのよ。

そうなると、結局都会のほうがね。都会って、給料の高いやつは高いじゃん。めちゃくちゃ格差が激しいけど、田舎のほうはある程度バランスを取ろうとするから、結果的に残ってほしいやつほど出ていっちゃうということが起きやすいんだな。だから、いいエンジニアには地方でもちょっと別にバンっとつけてやらないと逃がしちゃう。

田中:逆に言うと、東京と同じ給与で雇ったりするとね。

亀山:同じ給与で雇うんだったら、ぜんぜん地方のほうがいいからね。一歩外に出たら野菜は安いわ、飯は安いわ。それに家賃も安いんだから。半分のお金で生活できるようなもんだからね。でも給料低めにすると、田中さんが行って「うち来いよ」とかって引っ張っていくだろ?(笑)。

田中:まぁ、東京と同じ条件で採ったらすごく来ますよね。

亀山:大阪から東京に来る人間もいるの?

田中:いや、大阪の人は大阪で働きたがりますからね。

亀山:大阪人は大阪愛が強い?

田中:そうですね。僕もなんやかんや言いつつ大阪出身で、今も大阪市民ですから。大阪にがんばってほしいし。よく考えたら大阪でVCをつくったやつにこの間出資したんですけど、「とにかく大阪でがんばってくれ!」って言いましたね。

亀山:確かに大阪のイベントにばっかり行ってんじゃん。

田中:そうですね。大阪の関連しないイベントはできるだけ出ないというか。時間も限られるので。スタートアップのイベントとかに呼ばれたら、キリがないじゃないですか。だから大阪×スタートアップのイベントにはよく出てます。

スタートアップはだいたい人間関係で潰れていく

亀山:さっき「VCやりたい」とか言ってたからさ。今からやればいいじゃん。

田中:ただ、VCには出資したんですよね。

亀山:いやいや、自分で良いやつと悪いやつの目利きができんだろ? だから「お前に出す!」みたいなことを大阪拠点でやって、大阪のスタートアップを上げてくっていう。

鶴岡:じゃあ今日のピッチに出るスタートアップのみなさんに。

田中:あ~、なるほど。

亀山:今日ピッチに出るやつにバンバン入れちゃえば? さくらのデータセンターを1年間無料で貸してくれればねぇ。

(会場笑)

田中:僕ね、去年10社くらいにエンジェル出資していて。

亀山:そうなの?

田中:そうなんですよ。よく考えたら「大阪の企業だったら出資するわ」って言ってやってきたんですけど、こんだけ揃われるとさすがに(笑)。びっくりしますよね。

亀山:エンジェルはうまくいってるの?

田中:いってる会社といってない会社がありますけれども。基本は人間関係を修復したら、たいがいのスタートアップは成功しますね。だいたい人間関係で潰れていくので。