テクノロジーやビジネス潮流への豊富な知見を持つ登壇者ら

司会:モデレーターは、株式会社サーバーワークス代表取締役社長・大石良様にお願いいたします。それでは大石様、よろしくお願いいたします。

大石良氏(以下、大石):みなさん、こんにちは。このすばらしい「SORACOM Discovery2019」も、いよいよクロージングセッションになりました。タイトルは「バズワードを超えて 〜テクノロジー・ビジネス潮流の見極め方〜」ということで、テクノロジーやビジネス潮流の見極めに長けた3名の達人をお招きして、進めていきたいと思います。おもしろい内容がありましたら、ぜひ「#discovery2019a」でつぶやいていただけたらと思います。

では、改めてご紹介させてください。ゲストスピーカーのお三方をお招きしております。自己紹介は、それぞれ30秒ということで。

(会場笑)

小野さんからお願いできればと思います。

小野和俊氏(以下、小野):はい、小野と申します。よろしくお願いします。30秒ということで手短に。私は最初にサン・マイクロシステムズという会社に入って、そのあとすぐ1年くらいでアプレッソというベンチャーを起業してずっとやっていたんですけども、アプレッソがセゾングループに参加することになりまして。

それで会社を売って、セゾン情報システムズというところに行ってCTOをやっていて、今はクレディセゾンという金融でカードをやっている会社の取締役CTOをやっています。そんな感じでよろしくお願いします。

大石:ありがとうございます。

(会場拍手)

漆原さんお願いします。

漆原茂氏(以下、漆原):はい、ウルシステムズの漆原と申します。私は中学生のときにコンピューターに出会って以来、ずっとエンジニアです。中二病のまま大きくなりました。

(会場笑)

大学を卒業後、ずっとSEをしていました。2000年にウルシステムズを立ち上げたんですけども、社長をやりながらエンジニアをずっとやっているという、そういう人間でございます。よろしくお願いします。

大石:ありがとうございます。

(会場拍手)

玉川さん、お願いします。

玉川憲氏(以下、玉川):みなさん、本日はご来場ありがとうございます。スピーカーのみなさまもありがとうございます。私はIBMの研究所出身で、そのあとアジャイル開発のエバンジェリストをやって、それからアマゾンウェブサービス(AWS)の立ち上げをやって、そのあと創業したソラコムが4年目になります。

技術の分野で20年間活躍し続けている3人

大石:ありがとうございます。お三方のすごさが伝わらないかもしれないので、ちょっと私から補足させてください。

まず小野さんですけども、みなさん「DataSpider(データスパイダー)」という、このETL(Extract/Transform/Load)の製品はご存知ですかね? 小野さんはあれを作られた方で、最初にサンマイクロに入られたんですけど、あまりにも優秀すぎたので本社に送られたんですよね?

小野:まぁ、ちょっと(笑)。

(会場笑)

大石:それで日本に戻ってこられて、DataSpiderという製品を立ち上げられて、それがセゾン情報システムズさんに買収されまして。でも、そこでもあまりにも優秀すぎて、今年の6月あたりに、正式に本体のクレディセゾンさんの取締役になられた。CTOになられたということですので、本当にすばらしいキャリアの持ち主です。

そして漆原さんはですね。みなさん、Javaはご存知だと思うんですけれども、20年ぐらい前のJava J2EEなどがあった時代に、まともなWebサービスやEnterprise JavaBeans(EJB)をやろうと思うと、世の中に漆原さんの記事しかなかったんですよ。

私もけっこうWebサービス……Webサービスといっても、今のWebサービスじゃなくて、J2EEのWebサービスですね。あれをちゃんとやろうと思うと、漆原さんの記事を「Java World」で読んで、「なんかWebサービスって大変だな」と思いながら書くというですね。日本のエンタープライズにJavaを浸透させた第一人者です。

最後、玉川さんは言わずもがなですね。私と玉川さんとの出会いは2010年です。玉川さんがAWSジャパンに1番目の技術担当として入られたんですね。そのとき私たちがちょうどAWSとかを始めた頃で、世の中に2人ほどしかAWSと言っている人がいないというときに、「これからはクラウドだ」という思いで全国行脚したと。そういうつながりでございます。

玉川さんもずっとAWSのエバンジェリストとして、それこそ技術のトップとしてやってこられた方で、AWSのポテンシャルだけじゃなくて、「これを使ったら実は通信経路を作れるんじゃないか」ということで、ソラコムを立ち上げられたということで。

お三方とも技術の目利きという意味では、何かある1つが当たったというだけじゃなくて、この20年間ずっと輝き続けていらっしゃる。そんなスペシャルなお三方なんじゃないかなと思います。

これまでになく重要性を増している「技術の目利き」

玉川:ちなみに大石さんはモデレーターをやっていて、自分では話さないと思うので、私が補足させていただきますと……。

(会場笑)

AWSの立ち上げのときから。本当に早い時期ですね。私がAWSに入る前からAWSに取り組まれていて、数年もすると「御三家」と言われるようになりました。そして、なんと最近上場されまして、260億円ぐらい……。

大石:そのぐらいですね。

玉川:おめでとうございます!

大石:ありがとうございます。

(会場拍手)

大石:これは打ち合わせになかったですけど、私なにかおごらないといけないですかね?

玉川:ああ、後で……(笑)。

(会場笑)

大石:冗談はさておきまして、さっそくいきたいと思います。「技術の目利き」というのが、これまでになく重要になってきていると思います。お三方は、過去の技術の目利きでも成功されてきたと思うんですけれども、その時に重視していたことや、なぜその技術を選択したのかというところを順番に聞いてみたいと思います。小野さん、どうですか?

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