2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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久保友香氏(以下、久保):ここまではメイクの話でしたが、自撮りした写真をアプリで加工する、といったようなものについてはどうなんですか? それも同じように、やはりよくないこととされているんですか? 中国のほうが盛んなのかなと思ったりもするんですが。
静電場朔氏(以下、静電場):実は今、携帯の写真を加工するのはすごく普通で、逆に男性のほうがめっちゃやっていますね。センスによって、良い加工と悪い加工の差が激しいです。
久保:それはもう技術力というか、腕の問題ですか?
静電場:そうです。センスは大事です。
(会場笑)
もーちぃ:下手な人っていますよね。
静電場:そうですね。
久保:あと、どのアプリを選ぶかということも重要ですよね。
静電場:そうですね。今、普通の撮影アプリも常に美肌の機能がついているものがあるし、BeautyCamというLINEのカメラもあるし、いろんなアプリがある。携帯の表示が1ページで終わらないくらい、すごくアプリが多いですね。
久保:そうか。必ずなにかアプリは使いますものね。
静電場:そうですね、人によるんですね。
久保:そうか。お友だちと一緒に撮るときは?
静電場:一緒に撮るときは、みんなは1個1個アプリを使い分けるのではなくて、全体的に美肌になるものを使います。気にしていない人は気にしていないけど、むしろ男性の方がBeautyCamを使うことに、最近ビックリしました。中国に戻ったとき、周りの男性の方たちの携帯がそもそも美肌携帯だったり。撮ったらすごくお肌がピカピカする。
(一同笑)
久保:そうなんですね。日本では「恥ずかしい」といいますよね、みなさん。
もーちぃ氏(以下、もーちぃ):ファーウェイの携帯なども、もともとのカメラの中にきれいに肌が映るモードが入っていたりするっていいますもんね。
静電場:そうですね。
久保:そうそう、もうデフォルトで入っていたりしますもんね。
もーちぃ:めっちゃいいですね。
久保:お友だちと2人で撮るようなことって、みんながやりますか? 2人じゃなくても、お友だちと一緒に自撮りしよう、など。
静電場:そうですね、よくSnapchatでかわいいシールとか、動く猫のようなものなど、変化をしているものをよく使いますね。
久保:先ほどもーちぃさんも言っていた、「自撮りはダサいから他撮り」っていうことなんですが(笑)、それはどうなんですか?
静電場:たぶん、いくつも撮って何枚か選んでいる。そんなに普通で撮るような感じで、あまり考えてはいない。
久保:片手が隠れて自撮りした写真も、おかしくはないですか。
静電場:手が疲れる。
(会場笑)
今はあれですね、自撮り棒。
久保:自撮り棒か、日本では使いませんもんね。
もーちぃ:そうですね。
久保:たぶん、やはり恥ずかしいこととの戦いで。
静電場:私もそう思う。中国に戻ると、観光地でみんなすごくよく使っていますね。
もーちぃ:やはり、ベースに恥ずかしい気持ちがあるというのも、自撮りをしているというよりは他撮りのほうが評価されるというのもあるし、例えば加工についても、みんな当たり前のように「写真撮ろう」というようになったら、もともとiPhoneに入っているめちゃめちゃ鮮明なやつよりも、アプリを必ず使って撮るんです。
その中でも、どれだけ目を大きくするかといったところは、かなり調節できたりするんですが、それを控えめにしている子のほうがヒエラルキーが高いというか。「私、これくらいのレベルでかわいく写れるんで」みたいな感じに撮られたりするんですよね。私もう、ほぼMAXのほうまでいっているんですが(笑)。
そうした、あまり加工をしないほうが評価されるというようなところがあります。
もーちぃ:結果として「撮れている写真がかわいければいいじゃん」と思うかもしれません。例えばそれをInstagramに上げたときに「え、これめっちゃかわいい!」と思ってくれたら、そのほうがストレートかもしれないんですが。
私もすごく気持ちがわかるんですけど、日本の女の子は「ぜんぜん顔違うじゃん」と思われちゃうんじゃないかという、そちら側のほうが大きくて。本当はもっとかわいくできるんだけど、これぐらいにしておこうという気持ちがあったりします。
「本当はこれが一番盛れている写真なんだけど、より盛れてるこの写真じゃなくて、もうちょっと盛れていないものにしておこうかな」という選択をする子が多いと思いますね。
久保:それであれば「もう加工しなきゃいいじゃん」と思うけど(笑)、それはしないんですよね。そのままデフォルトのカメラでは撮りませんよね。とはいえ、ちょうどいいくらいで撮ると。そこが難しい。
もーちぃ:高い美意識の中で、恥じらいと戦っているというところがありますね。
(一同笑)
久保:日本のほうがそうした感じがあるんでしょうか。お聞きしたいことがあって、美容整形は「盛り」とはちょっと違うと考えているのですが、これはどうなっていくんでしょうか。今は日本でもかなり多いんですよね。
もーちぃ:そうですね。日本でも今、オープンなアンケートで10パーセントくらいの女の子たちが「整形していますよ」と答えていて。整形してますよと言える子は少ないと思うので、もうちょっと少なく考えてもいいんじゃないかと思うくらいです。
注射くらいは整形じゃないでしょと思っている子もかなりいると思うので、どこからが整形かと言うことを考えるのも難しいかと思うので、正確なデータとしては難しいとは思いますが、日本でもやっている子はかなり多いと思います。
最近なんかは、「私はこの病院でこんな施術を受けて、今、何日めでこんなに目が腫れています」というようなデータを上げる、整形のレビューアプリなどもどんどん出ていて。これがすごいダウンロード数なんですよ。
私、それを見るのがすごく大好きなんです。毎日毎日更新されていくんです。こんなに整形している人がいるんだと、びっくりしちゃうくらいに多くて。見ているのも整形をしたい子だけじゃなくて、いろんな思いで見ている人がすごく多い。整形している子だけじゃなくて、したい子だったり、なんらかのコンプレックスを持っている子が見ていたり、むしろコミュニケーションツールになっていると思いますね。
久保:そうすると、お化粧やアプリと同じようなレベルで浸透しているくらいになっていっているというようなことですね。
もーちぃ:例えば、かわいい女の子に「そのグロス、何を使ってるの?」と聞きますよね。整形も、「その施術は何をしているんですか?」、「どの病院でやりますか?」、「誰先生ですか?」、「何時間冷やしましたか」といったことも全部そのアプリで聞けたりする。
整形なんてすごく勇気がいる行動じゃないですか。でもここにいるのは、みんな整形を経験している人たちだから、整形した子はすごく親切に教えてあげているんですよね。そうしたコミュニティができていたりすることなど、おもしろいと思えることが多いですね。
もーちぃ:韓国は私もよく行くんですが、韓国の美容整形のクリニックで受付をやっていた日本の女の子の友だちがいて、本当に毎日大忙しと言っていました。日本の女の子たちもたくさん来るし、毎日毎日海外の方たちも来るから、通訳の方もいつもいて、すごく繁盛していると言っていました。
韓国は整形のクリニックしか入っていないビルがあったり、整形のクリニックが入っているビルがたくさん並んでいる「整形通り」というのがあったり、それくらいポピュラーになっていたりするんです。その中でも反対をする人たちもいれば、偏見を持っている人たちも残っていて、どこの国でもそんなに気軽なものではないよということはありますね。
まお氏(以下、まお):タイにもありますよ。韓国の整形ビルが。
もーちぃ:あ、ありますか。
まお:タイにもヤンヒーというところがあって、全部韓国人の先生がいる。
久保:韓国人の先生が。へえ!
まお:私の周りの人はみんな整形をしています。そのくらいタイ人はすごく整形していますよ。とくに鼻ですね。日本人は目をやるじゃないですか。タイ人は、鼻を高くするのが主流です。韓国ではやはり鼻ですか?
もーちぃ:そうですね。おでこなども意外とあったりしますね。あとは、目と鼻はかなりメジャーですね。
久保:目じゃないんですね。
まお:目じゃなくて鼻ですね。
もーちぃ:タイの方だと、一重の人は少なそうですよね。
まお:一重もいますよ。
久保:もともと目が大きいから?
まお:いるんですが、でもそれがステータスになっていて。逆に、タイ語で一重というのは「中国人」という意味なんですね。それが何かというと、金持ちっぽいから。
(会場笑)
そういった文脈があって。
久保:中国人っぽさをすごく大事にしている。
まお:中国人だとステータスが高いので。
一同:へえ!
まお:一重がすごくかかげられるような存在ですね。デカくても別にそんなにかわいいねといった感じではなくて。
久保:さっきの話にまた戻りますね。中国人風メイクというか、中国っぽい肌の色にするという……。
まお:基本的に肌が白い韓国人のようなメイクも流行っていますし、ナチュラルな感じでやっている感じですね。アプリでいうと、10年くらい前から5年くらい前までは、ご存じの方もいると思いますが、自撮りで白くするアプリ「360度カメラ」というのが主流でした。今はどちらかといえば、先ほど言っていた他撮りがタイではすごく流行っています。
久保:そうか、やはり他撮りですか。
まお:他撮りですね。やはり自撮りはダサい。
もーちぃ:そうなんですね。
まお:携帯のアプリじゃなくても、iPhoneの性能自体がそもそもよくなってきていて。iPhoneの中でかなりアジャストしても盛れるようになってきているんですよ。みんな他撮りされて、そのときのスタイリングと盛れている背景と、あとはカメラのそもそもの機能で盛っているような感じの人がいる、というような感じですね。
久保:おもしろいですね。知らないうちに共通している部分もやはりある。逆に文化が根付いているからか、違う部分もある。両方があるので、その辺りを細かく見ていきたいんですよね。よく知りたいと思うんです。
そういうところも含めてなんですけれども、今までもすでにお話にでてはいますが、「盛り」交流というか。今日のテーマでもあるところです。すでに本日のゲストのみなさんは、国を超えて情報を集めていたので、その辺りがどうなっているのか。そして今、どうなのかを話しましょうか。
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